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日立製作所のESと採用HPから考える日立製作所の求める人材

日立製作所のESと採用HPから考える日立製作所の求める人材

掲載開始日:2017年01月18日
最終更新日:2017年01月19日

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文系学生にとってメーカーの仕事を理解するのには業界研究に多くの時間が必要となり、就職活動においてもエントリーの段階で障壁になることが多いかもしれません。今回紹介する重電メーカーにおいても、企画部門や広報などある程度文系学生にとってイメージのつきやすい職種を志望する方は多いものの、同じく事務系で採用をしている資材調達や生産管理などにまで理解が進んでるという方は少ないのではないでしょうか。

今回はそんな重電メーカーのなかでもトップの売上高を誇る日立製作所について取り上げます。近年では、イギリスのEU離脱によって欧州での高速鉄道車両事業に注目が集まるなど、全世界に製造・販売拠点を広げる多国籍企業として、「技術の日立」とよばれるだけあっての日本の代表的な企業となっています。このような社会・産業システム事業の他にも、情報通信はもちろん、物流システムやエコシステムなど幅広い事業領域を扱っている点が特徴です。

今回は日立製作所のESと採用HPからどのような人材が求められているかについて説明していきたいと思います。

<主体的に成長できる人財>
こうした私たちの推進する「社会イノベーション事業」をグローバルに展開させていくために、最も大切なことは『人の成長』だと考えています。社会がとてつもないスピードで変化していく中で、誰かが答えを出してくれるわけでも、誰かが成長させてくれるわけでもありません。一人ひとりが広い視野をもって、主体的に成長していく意識を持つことが何より大切です。日立では、こうした自ら成長していこうとする人財に対して、積極的に挑戦する場や、それを支える能力を育む教育機会を与えていきます。

参考:社長からのメッセージ

 

■仕事の面白さ・醍醐味

月並みな話ですが、社内外から信頼されることが営業としての醍醐味だと思います。 
私自身、専門的な知識・能力があるわけではありませんが、お客さまからの要望を受け取り、社内の技術者と議論し、お客さまの要望を実現するためのコーディネートが営業の仕事だと思っています。 
“信頼”は一朝一夕でできるものではありませんが、地道に一生懸命取り組むことで、先輩にかかっていた電話が自分宛にくるようになったり、私からの急ぎの依頼を優先して対応してくれたり、私自身の信頼関係で、仕事がうまく進められようになると、とても面白く感じます。

参考:先輩メッセージ(営業)

2つめの社員インタビューからの引用はエネルギーソリューション事業での営業部門での働き方になります。取引先からの要望を把握し、技術者と連携しながらそれを実現するよう行動するのが主な仕事のようです。重電に限らず、メーカーの仕事では一つの商材に数多くの多様な部門が携わることになります。取引先に納品をし、その先の保守・管理まで行うには営業の力だけではやり遂げることが出来ず、生産技術や品質保証など技術部門との連携が不可欠になってきます。そのうえでは、社員インタビューにも”信頼”と直接記述されているように、担当者とのあいだで信頼関係を構築してスムーズなやり取りを実現することが必要となってきます。また、取引先との対話のなかでは、ただ単に相手の要望に従うのではなく、こちらから相手のニーズを発見し提案していくことも必要になってくるでしょう。

1つ目の社長からのメッセージでは主体性がキーワードとしてあげられています。大企業となると組織の意向に沿った画一的な行動を取りやすいとされていますが、日立製作所では幅広い視野から主体的な行動をすることで成長していく環境が備わっているようです。そうして個人として主体的な行動をとってくなかで、先述の通り最終的には他部門との連携のなかでどう目標を共有し、組織に貢献して成果をあげられるかにまで踏み込んでいくことが重要になってくるでしょう。

以上の点から、「人気企業内定者に共通する、企業に伝えるべき5つの強み」に照らし合わせると日立製作所においては下記のような人材が求められているといえます。

「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる」
「3.リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる」

また、メーカーにおいては同様の能力が求められることが多いため、日立製作所に限らず数多くの企業の記事が参考になるかと思います。例えば同じく大手メーカーである富士ゼロックスのエントリーシートにおいては、「周囲と連携し解決行動した取り組みの詳細」について尋ねられています。これは個人として成果をあげるだけでなく、周囲との連携のなかで成果をあげる人材かどうかが問われているからと考えられるでしょう。

日立製作所のES設問

(1)自分のセールスポイントを教えてください。(200文字以内)
(2)今までに最も力を入れて取り組んだ事を教えてください(200文字以内)
(3)当社への志望動機を教えてください(200文字以内)
(4)今後、社会人としてどんなことに挑戦したいですか。また、どのような事を成し遂げたいのか、簡潔に教えてください。(200文字以内)

設問(1)「自分のセールスポイントを教えてください」について

自己PRについての設問です。自己PRでは企業の求める人材を把握して自身の強みがそれに合致しているかどうかがポイントになります。日立製作所の場合は先述の「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる」「3.リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる」にすり合わせた内容になるかどうかが評価基準になります。また、それを裏付ける具体的エピソードについて語るうえでも、個人として取り組んだ内容よりも周囲と協力して成果を出した経験についての記述の方が、メーカーの働き方として活かすことができるため評価のできる内容となります。そのうえで、自身の強みのきっかけとなった経験が単なる努力・苦労自慢ではなく企業に活かせるものであることを示すようにしましょう。

設問(2)「今までに最も力を入れて取り組んだ事を教えてください」について

学生時代頑張ったことについての設問です。学生時代頑張ったことは自己PRと共通する点が多く、その経験から導かれる自分の強みや学びが、志望企業の求める資質と合致しているかどうかが問われています。200文字という短い字数のなかで取り組んだ内容について簡潔に記述したうえで、信頼構築や主体性といった上記の求める人材にすり寄せた強みをアピールできるかがポイントになります。

また、選考情報をみてもわかるように、面接の場でもESに記述した学生時代頑張ったことについての深掘りはかなりなされるようです。一つの取り組みの中で、問題点やきっかけをどのようにとらえ、組織の中でどのように行動できる人材なのかが問われているように感じます。

そのうえで、なぜそれを問題だと感じたのか、周囲に提案して受け入れてもらう上で重要なことは何か(仕事でもそれはいかせる考え方なのか)、物事を最後までやり遂げる上で重要なことは何かといった点まで自らで踏み込んで準備しておくことが準備としては有効です。きちんとした自己分析がその前提となります。

設問(3)「当社への志望動機を教えてください」について

文字通りではありますが志望動機について直接的に問われています。志望動機は成し遂げたいことが志望企業と合致しているか、その内容が自らの経験に根ざしているものであるかがポイントになりますが、日立製作所の場合は「成し遂げたいこと」については(4)で尋ねられており、志望動機の中でも細分化された構成になっています。「内定レベルの志望動機が10分で書けるフレームワーク」に照らし合わせて考えてみると、成し遂げたいこと以降に企業選びの軸・業界比較・取り組みたい仕事といった項目が設定されていますので、そちらについてを中心に記述するのがいいかと思います。

設問(4)「今後、社会人としてどんなことに挑戦したいですか。また、どのような事を成し遂げたいのですか」について

志望動機と関連する質問ですが、そのなかでも「挑戦したいこと」「成し遂げたいこと」と一歩踏見込んだところまで問われています。以下の記事にも紹介しているように、自分の成し遂げたいことに出会うためには、「内定者や働く人の夢や成し遂げたいことに出来るだけ触れる」ことが有効です。その方法として、OB訪問やHPの社員紹介を積極的に活用し、自らに応用できる点がないか考えてみるといいと思います。また、(3)で回答した志望動機と矛盾せず一貫した内容にすることも必要となってきます。

最後に

日立製作所のような一般消費者に知られているメーカーでは、商品構築にあたる開発や設計の仕事のイメージ持ってしまいがちですが、実際は生産管理や営業など事務系の職種も含めた多様な人材が活躍している企業です。そういったイメージにとらわれず、是非OB訪問や企業イベントなどを積極的に活用していただければと思います。そのうえで、本記事が日立製作所を志望する就活生の参考になれば幸いです。

photo by Steve Beshear

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