【業界研究|総合商社編】仕事内容・ビジネスモデル・最新トピックを解説
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最終更新日:2024年12月06日
東大・京大・一橋や早慶上位層といったトップクラス学生層に非常に人気の業界である総合商社業界。
総合商社と言えば、「エリートで高給だが激務」「世界を股にかけて仕事が出来る」などといったイメージを既に持っている方もいるかと思いますが、そのビジネスモデルは複雑であり、しっかりとした業務理解にまでたどり着いている就活生は少ないのではないのでしょうか。
そこで、本記事では業界研究として、総合商社業界の概要やビジネスモデルについて解説するとともに、各社の最近のトピックから最新の動向について取り上げていきます。
最新版の各社の中長期経営戦略や、過去のunistyleの総合商社に関する記事も参考として業界研究を行い情報をまとめているので総合商社を志す就活生は是非参考にしてみてください。
総合商社業界とは
総合商社とは、国内外の流通や事業投資などを業務の中心とした会社のことを言います。
特定の分野に特化した専門商社とは異なり、総合商社の取り扱う商品・サービスは「機械・金属・エネルギー・化学品・食料・金融」など「カップラーメンからミサイルまで」と例えられるほど幅広いのが特徴です。
主な企業としては、三菱商事・伊藤忠商事・三井物産・住友商事・丸紅から成る5大商社と、そこに双日・豊田通商を加えた7大商社が、現在日本の総合商社業界を構成する企業群となっています。
そんな総合商社業界ですが、就活生の先入観の通り、平均年収は全業界中1位の1294万円であり、外資就活ドットコムの2018年トップ6大学(東京一工、早慶)就活人気企業ランキングではトップ10に総合商社3社がランクインしており、上位校からの絶大な人気も伺えます。
・三菱商事の企業研究記事はこちらから
・伊藤忠商事の企業研究記事はこちらから
・三井物産の企業研究記事はこちらから
・住友商事の企業研究記事はこちらから
・丸紅の企業研究記事はこちらから
・双日の企業研究記事はこちらから
・豊田通商の企業研究記事はこちらから
総合商社業界のビジネスモデル
ここからは総合商社業界のビジネスモデルについて詳しく解説していきます。
総合商社の収益源は大きく分けて以下の2点に分けられます。
- トレーディングによる仲介料
- 事業投資や事業経営から生まれる収益
それぞれの詳細について以下で詳しく解説していきます。
トレーディング
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総合商社業界の現状のトピック
配属リスクについて
よく総合商社の「非常に幅広い商材を扱っている点」を魅力に感じ志望する就活生が一定いますが、総合商社は多くの場合「背番号制」と呼ばれる最初に配属された部門が自分の背番号となって退職まで働く、という形式をとっており、これがいわゆる「配属リスク」に当たります。
また、総合商社は部門ごとに雰囲気や働き方も異なりいわば中小企業の寄せ集め的な要素もあり、一概に社風なども決めづらく、「社風に魅力を感じている」就活生にも配属リスクがあると考えられます。
→このような総合商社の実態とそれへの反対意見としての「タテヨコ議論」についても述べています。また、このようなリスクに対し内定者はどのような志望動機を述べていたのかの例も掲載していますので同じ悩みを持つ方は参考にしてみて下さい。
資源分野から非資源分野へ
これまで、総合商社の収益の柱はエネルギー・金属などといった資源分野でしたが、資源が計画通りに排出されないケースや、価格の急下落などハイリスクな分野であると考えられます。実際にこれまで多くの総合商社が、この資源分野において巨額の減損を発生させてきています。
→総合商社のこれまでの巨額減損やこれから考えうる減損リスクについてまとめています。
そのため、三菱商事 中期経営戦略2018では、「優良資産への投資を進めながら入替を続け投融資残高を一定に保ち質を向上させる」など、収益の柱としながら、そのバランスを見直そうとする動きが加速しています。変わって非資源分野、とりわけ食料品分野は世界規模での人口増加を背景に、需要が中長期で伸びると予想されるため、各社が注力している分野です。
一方、現在のエネルギー資源分野においては環境保全の観点が非常に重要視されており、石炭から液化天然ガス(LNG)(米国産シェールガスが有名)へシフトするべく生産能力向上に多くの予算を割いています。
事業構想力とデジタル戦略の強化
三菱商事が以前発表した中期経営戦略2021には「事業構想室・デジタル戦略部を新設し、デジタル人材の育成やTech企業/スタートアップ企業との提携を強化する」と明示しています。
また住友商事の中期経営計画2020では「テクノロジー×イノベーション領域(第4次産業革命領域)に新世代新規ビジネス創出のための成長分野として3年間で3000億円投資」と、いずれの企業もデジタル分野を重要視しながら、新たなビジネスモデル創出のために動き出していることが伺えます。
直近の例だと、三井物産がアメリカのシリコンバレーの投資ファンドに50億を投資するなど、積極的にスタートアップの技術力を取込み、各産業の業務のデジタル化を狙っていることが読み取れるでしょう。
総合商社が冬の時代を事業投資という新たなビジネスモデルで乗り越えたように、第4次産業革命期の現在、新たなビジネスモデルを追求する流れはどの総合商社にも共通の流れと言えそうです。
最後に
ここまで、総合商社の業界研究として、unistyle上のさまざまな参考記事や最近のトピックを引用しながら紹介してきました。就活生には少し分かり辛い総合商社の業務ですが、少しでもイメージ化につながったのなら幸いです。
これまでに述べてきたように、総合商社は時代の流れに対応しながらそのビジネスモデルを柔軟に変革し続けており、まさに現在もその変革期ということが出来るでしょう。
そのため、総合商社には、常にリーダーシップをとりながら変革に対して新たなアイデアを出すことが出来る人材が向いていると考えることが出来るのではないでしょうか。
以下には「各総合商社の求める人物像やES・Webテスト・面接対策についてまとめた記事」など、"総合商社志望者向けに厳選したunistyleの記事"を記載いたしました。是非ご活用ください。
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総合商社業界の「選考対策」に役立つ記事
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