【例文付き】「最近関心を持ったこと」面接での回答法
57,018 views
最終更新日:2024年11月08日
本記事では、「最近関心を持ったことはありますか?」という質問の意図や回答の際のポイント、役立つツールなどについて紹介していきます。
企業が面接で「最近関心を持ったことはありますか?」と質問する意図
そもそも、面接官が「最近関心を持ったことありますか?」と質問するのにはどのような意図があるのでしょうか。
大きく分けて3点挙げられます。
- 社会への興味・関心があるかを見極めるため
- 出来事に対して自分の考えを持っているかを知るため
- 志望業界・企業への理解度を測るため
社会への興味・関心があるかを見極めるため
最近関心を持ったことを質問することで、就活生が常に社会への関心を持ち、情報を仕入れようとしているかを判断することが出来ます。
また、なぜその出来事に関心を持ったのか、どのようなところに興味を持ったのかを掘り起こしていくことで、就活生の価値観を知ることにも繋がります。
「このような価値観を持っているのならばうちの企業のこういった業務にやりがいを感じてくれるのではないか。」といったように就活生に対する理解が深まります。
出来事に対して自分の考えを持っているかを知るため
企業側はその出来事に対する就活生の意見・考えを聞くことで、その就活生に思考力があるのかを見極めようともしています。
そのため、就活生はその出来事について話すだけではなく、「その出来事について何を感じ、どのような考えを持ったか」を伝えることが大切です。
働くことにおいて自分の考えを持ち能動的に行動する力や、それを人に伝えるコミュニケーション能力はとても重要になってきます。
面接の段階で、物事に対する思考力があることをアピールしましょう。
志望業界・企業への理解度を測るため
最近関心を持ったことの回答パターンの一つとして志望業界に関するニュースを答えることがあります。
企業は最近関心を持ったことを質問することで、
「いろんなニュースがある中で、この出来事に興味を持つんだ。」
といったように自社のどのような取り組みに就活生が興味を持っているのかを知ろうとしています。
志望業界・企業への理解度が高ければ高いほど、より具体的な回答をすることが出来るはずです。
十分な業界研究・企業研究をしたうえで、志望業界・企業への理解度をアピールしましょう。
「最近関心を持ったこと」として答えるべき内容
次に、「最近関心を持ったこと」としてどのような内容を選んだらよいのかについて解説していきます。
答えるべき内容として以下の3点が挙げられます。
- 社会全体で注目されている出来事
- 志望業界に関するニュース
- 自分自身が力を入れていること
社会全体で注目されている出来事
その時点に社会全体で注目されている出来事に触れておけば、どの業界での面接に対する回答にも応用が利きます。
しかし、最近と聞かれているからには1,2ヶ月以内の出来事を選ぶことが大切です。
あまりにも昔の出来事だと、企業側は「この就活生は最近のニュースをチェックしていないのかな?」と思ってしまいます。
さらに、社会全体で注目されている出来事だからこそ、曖昧な知識のまま回答をしてしまうとかえって悪い印象を与えかねません。事前に記事を読んだりニュースを見たりして、その出来事に対する理解を深めておくことが重要です。
志望業界に関するニュース
前に述べた通り、企業側の質問意図の一つとして志望業界・企業への理解度を測ることが挙げられます。
志望業界に関するニュースは企業側の興味を引きやすく、志望業界・企業への理解度をアピールすることに繋がります。
「当社の製品を一つ選び、セールスポイントを説明してください。」
といったように受ける企業に関する深い知識を求められる場合もあるため、志望業界と共に、受ける企業についてのニュースにも目を向けておくことが重要になります。
しかし、志望業界に関するニュースも、浅い知識のまま回答してしまうとかえって悪印象を持たれてしまうことがあるため、理解を深めてから回答作成に臨みましょう。
「最近関心を持ったこと」の回答方法がわからない場合は就職エージェントneoがおすすめです。
アドバイザーから、あなたの過去のエピソードから回答方法についてアドバイスがもらえるかもしれません。
少しでも興味があるという方は、下記の画像をクリックしてサービスを利用してみてください。
自分自身が力を入れていること
「最近関心を持ったこと」を質問されているため、社会全体や志望業界に関するニュースではなく、身の回りの出来事や自分自身が力を入れていることを伝えても問題ありません。
「日々過ごしていく中で興味を持ったこと」「どのようなことに力を入れて取り組んでいるか」を伝えることは就活生の人間性をアピールすることに繋がります。
しかし、前に述べた通り、企業側は就活生の価値観や思考力を測っているため、ここでも出来事に対する自分の考えを述べることが重要になります。
「最近関心を持ったことはありますか?」面接における回答のポイント
「最近関心を持ったこと」として答えるべき内容を理解していただけたかと思います。では続いて、実際に面接で回答する際のポイントについて解説していきます。
回答の手順は以下のようになります。
最近関心を持ったことを回答する手順1.結論
例)最近関心を持ったことは○○です。
↓
2.理由
例)理由は~という点に驚いたからです。
↓
3.事柄についての自分の考え
例)この点について~と考えています。
上記の流れを踏まえたうえで回答する際のポイントを解説していきます。
最近関心を持った出来事を回答する際のポイントとして以下の2点が挙げられます。
- 最近関心を持った出来事に対する自分の考えを盛り込む
- 最低でも2つ以上の出来事を用意しておく
最近関心を持った出来事に対する自分の考えを盛り込む
前に何度か述べた通り、企業側の目的は就活生の思考力や価値観を把握することです。
社会全体で注目されている出来事や、志望業界に関するニュースを伝えるだけでは、他の就活生と比べて勝った印象を与えることは出来ません。
企業側は「就活生がどのような出来事に関心を持ち、自身の過去の経験をふまえたうえでその出来事についてどのような意見を持ったのか」について聞くことで、その就活生なりの考えに触れたいと思っています。
重要なのは自分なりの考えを踏まえた回答で、思考力や価値観をアピールすることだということを覚えておきましょう。
最低でも2つ以上の出来事を用意しておく
あらかじめ、2つ以上の出来事を用意しておき、回答が被った際に対処できるようにしましょう。
特に社会全体で注目されている出来事や、志望業界に関するニュースは他の就活生と被ることがあります。
企業側に印象を残すためには、他の就活生と被らないオリジナリティのある回答をすることも重要です。
「最近関心を持ったこと」の見つけ方
「最近関心を持ったこと」の見つけ方は、社会全体や志望業界に関するニュースについて述べる場合と、自分自身について述べる場合で以下の2点に大別されます。
1.ツールを活用しニュースを探す
2.自己分析を行う
ツールを活用しニュースを探す
社会全体や志望業界に関するニュースについて述べる場合には、そのニュースについて詳しく理解しておく必要があります。ニュースを探すツールはメディア・アプリ・TV番組など、多種多様ですが、以下の6つがおすすめツールとして挙げられます。
- 日本経済新聞(日経新聞)
- 東洋経済オンライン
- ダイヤモンド・オンライン
- NewsPicks
- TwitterなどのSNS
- ワールドビジネスサテライト(WBS)
日本経済新聞(日経新聞)
日本経済新聞(日経新聞)の特徴は何と言っても「豊富なコンテンツ量」にあります。幅広いジャンルの情報を得るには最適の媒体と言えるでしょう。
月額4,000円ほどかかるのですが、学割や大学によっては無料で読める場合もあるようですので、就活中だけでも読んでおいて損はないでしょう。
東洋経済オンライン
東洋経済オンラインは、ビジネス誌系サイトNo.1のPVを誇る媒体になります。そして、会員ではなくても読むことができるため、多くの人が様々な場所で記事を読むことが出来るのが一番の特徴です。
20~40代のビジネスパーソンを主な読者ターゲットとしているため、就活生にとっても最も読みやすい媒体と言えるでしょう。
ダイヤモンド・オンライン
ダイヤモンド・オンラインは、ダイヤモンド社が提供するグローバルなビジネス情報サイトです。
無料会員・有料会員の会員制度が設けられていたり、就活生からすると難しい内容も多少あるかと思いますが、情報収集のツールとして読んでおいて損はないでしょう。
NewsPicks
NewsPicksは、無料で使える国内最大規模の経済ニュースアプリです。
幅広いジャンルのニュース記事を専門家のコメント付きで見ることが出来たり、オリジナル動画を見ることが出来るなど、コンテンツを深く理解できる点が特徴です。
NewsPicksに関しては『最近気になるニュースについて回答を求められたら?就活生必携アプリ「NewsPicks」とは』の記事で詳細に解説していますので、気になる方はこちらの記事も併せてご覧ください。
TwitterなどのSNS
ニュースを収集するのであれば、SNSツールを使用するのも一つの方法です。その中でも「Twitter」をオススメします。
Twitterは各ニュース媒体のアカウントや著名人のアカウントをフォローすると、タイムライン上に各アカウントのツイートが時系列に掲載されます。
オンラインのニュース媒体やテレビ番組に比べ、気軽に情報を入手できることが何よりの特徴でしょう。
ワールドビジネスサテライト(WBS)
ワールドビジネスサテライト(WBS)はテレビ東京系列で月~木曜日の22時、金曜日の23時から約1時間の生放送で放送されている「ビジネス」面に特化したニュース番組になります。
その日のうちに起きたニュースだけでなく、トレンドに関連するものやとある企業を取り上げた特集・企画なども紹介しているため、就活生に最適なニュース番組と言えるでしょう。
自己分析を行う
「最近身の回りで関心を持ったこと」がすぐに浮かばない就活生もいると思います。その場合は自己分析を行ってみましょう。
unistyleでは自己分析の定義を、「過去の経験から、今の自分を形成している価値観、強み・弱み、思考を理解すること。またそこから将来のなりたい像を明確にすること。」と定めています。
「今の自分の価値観、強み・弱み、思考を理解する」ことは、自分の興味・関心がどこにあるのかを知るきっかけになります。
以下の記事で自己分析のやり方について詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
簡単にできる自己分析のやり方8選!-やり方別のメリット・デメリットをunistyleが独自調査-
【厳選】自己分析が簡単にできるオススメツール8選!
「最近関心を持ったこと」選考通過者の回答例
ここまでで、「最近関心を持ったこと」についての回答法を理解していただけたかと思います。
では続いては、就活生の回答例を見ていきましょう。質問に対する理解をより深めて、適切な回答法を身につけてもらえたらと思います。
なお、本記事はESの回答例にはなりますが、面接にも通ずる内容かと思いますので、自身の回答を考える際の参考にしてみください。
選考通過者の回答例:NHK
最近関心を持った社会的な出来事や疑問に思うことをあげて、あなたの考えを述べてください。(300文字以内)
このコンテンツは会員(無料)の方のみご覧になれます。
また、会員(無料)の方は81698枚のエントリーシートを全て閲覧可能になります。
(無料会員登録はこちら)
NHKの企業研究ページ(内定者ES・選考レポート・選考対策記事)はこちら
内定者の回答例:野村證券
最近(3ヵ月以内)関心を持っている出来事、ニュースについて。関心を持っている理由を記入してください。
このコンテンツは会員(無料)の方のみご覧になれます。
また、会員(無料)の方は81698枚のエントリーシートを全て閲覧可能になります。
(無料会員登録はこちら)
選考通過者の回答例:ロッテ
今一番興味関心があること(200文字以内)
このコンテンツは会員(無料)の方のみご覧になれます。
また、会員(無料)の方は81698枚のエントリーシートを全て閲覧可能になります。
(無料会員登録はこちら)
まとめ
ここまで、最近関心を持ったことについての質問意図、回答法、回答例について解説してきました。
自分の考えを踏まえた回答で、自分の思考力、価値観を伝えることを心掛けましょう。