志望動機の深堀りを完全攻略!面接の頻出質問例・回答例15選を紹介

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最終更新日:2024年10月04日

本記事では、これから面接に臨む・志望動機の質を高めたいと考える就活生に向け、"志望動機の深堀り質問例や回答ポイント"などを解説していきます。

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 この記事の監修者 

 杉原美佐子さん
   国家資格キャリアコンサルタント/2級キャリア技能士
   日本キャリア開発協会所属
 

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企業が面接で志望動機を聞く意図・理由

企業が面接で志望動機を聞く理由

まずは「そもそもなぜ企業は面接で就活生に志望動機を聞くのか」という点について説明していきます。

企業が就活生に対して志望動機を聞く理由は、一般的に以下の2点に大別されます。

  • 自社への志望度の高さを知るため
  • 自社の社風やビジョンとマッチするかを知るため

それでは、上記2点に関してそれぞれ詳しく解説していきます。

自社への志望度の高さを知るため

1つ目の理由は、就活生の志望度の高さを知るためです。

仮にどんなに優秀な人材であったとしても、実際に入社してくれなければ意味がありません。企業側からすると、採用活動にかけた時間と労力が無駄になってしまいます。そこで企業は就活生が「内定を出したとしたら本当に来てくれるのか」を知るために、志望動機を聞いてきます。

時には「自社でなければならない理由」を話させるために、他業界・他社との比較を求めることもあります。また時には、「キャリアに対するミスマッチがないか」を確認するために、入社後にやってみたい仕事について聞いてくる場合もあります。

実際、同じスキルを持つ就活生が2人いた場合、面接官は自然と熱意や意欲のある就活生に「一緒に働きたい」と感じるでしょう。また、「熱意や意欲のある人材であれば入社後も仕事に前向きに取り組んでくれそう、長く働いてくれそう」という印象を与えることができると考えられます。

自社の社風やビジョンとマッチするかを知るため

2つ目の理由は、自社の社風やビジョンとマッチするかを知るため、つまり自社の業務に対する適性を知るためです。

就活生の志望度がいくら高くとも、会社が目指すビジョンと就活生が目指すところが異なっていた場合、入社後にミスマッチを感じてしまい、早期退職になってしまう可能性があります。

それを防ぐため、各社の採用担当は「自社に興味を持つきっかけとなった経験・志望動機の背景にある企業選びの軸が自社の働き方に合ったものであるのか」を確認し、その就活生が「長く会社で働いてくれるか?入社後に活躍することができる人材か?」を見極めています。

一例ではありますが、「個人成績が明確に出るスポーツの世界で切磋琢磨してきたので個人に成果が紐づく働き方をしたい!」という志望動機からは、個人として成果を挙げることが強く求められる証券会社の営業職への適性が感じられます。

志望動機を深堀りされる際の質問例・回答対策

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面接で志望動機を質問される理由は理解していただけたかと思いますので、続いては実際の質問例とその回答対策を紹介していきます。

まず大前提、志望動機は上記のフレームワークに沿って構成されています。具体例は下記のとおりです。

step1:成し遂げたいこと
私は将来、〇〇を実現させたいと考えています。

step2:きっかけとなる経験
この夢を抱いたきっかけは、幼少期に経験した△△です。

step3:企業選びの軸
そして〇〇を実現するため、□□と□□を企業選びの軸として就職活動を行っています。

step4:業界比較
□□と□□という軸に合致しているのは●●業界であると考え、●●業界を志望しています。

step5:取り組みたい仕事
●●業界では、〇〇を実現させるために▲▲の業務に携わりたいと考えています。

step6:同業比較
御社は●●業界の中でも■■であるという点が魅力に感じると共に、~~という点が自身の軸に最も合致していると感じたため、志望しました。

多少構成が前後したり、就活生によってはいくつかのstepを省略する場合はあるかもしれませんが、大枠はさほど変わらないでしょう。

また、志望動機の深堀りをする際は、面接官も上記の観点から質問を投げかけることが多いと言われています。

そこで本記事では、志望動機を上記の6stepに分解し、stepごとに質問例と回答対策を紹介してきます。

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【志望動機の深堀り質問例・回答対策(1)】成し遂げたいこと

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step1の成し遂げたいことに関しては、下記のような深堀り質問を聞かれます。

  • なぜその目標を成し遂げたいのですか?
  • 5年後、10年後のキャリアプランを教えてください。
  • その夢を成し遂げるのであれば弊社にこだわる必要はないと思うのですが、その中でも弊社を志望している理由を教えてください。

それでは各質問の回答ポイントと回答例を見ていきましょう。

なぜその目標を成し遂げたいのですか?

成し遂げたいことの理由・背景を問う質問になります。

step2のきっかけとなる経験にも紐づく内容になりますが、過去の経験や自身の想いと関連付けながら具体的な理由を述べるようにしましょう。

回答例

~~という理由から、この目標を成し遂げたいと思いました。

5年後、10年後のキャリアプランを教えてください。

長期的な目標の場合、5年後や10年後といった中短期的なキャリアプランを聞かれる場合が度々あります。

目標から逆算し、「どんな仕事に取り組みたいか?どんなスキルを身に付けたいか?」といった具体的なプランを述べるようにしましょう。

回答例

5年後は~~、10年後は~~というキャリアプランを描いています。このように経験を積み、将来的に〇〇を成し遂げることを目指します。

その夢を成し遂げるのであれば弊社にこだわる必要はないと思うのですが、その中でも弊社を志望している理由を教えてください。

少し意地悪な質問になりますが、こういった質問に戸惑ってしまう就活生は少なくありません。

もちろん、その夢や目標を成し遂げることのできる企業が一社だけとは限りませんし、他の業界や企業にも該当する場合は往々にしてあるでしょう。

ただ、こういった質問に対する回答で最も大切なことは"焦らず、論理的な回答を心掛けること"です。

他業界や競合他社と比べてなぜ志望度が高いのか等、就職活動の軸などに関連付けながら回答しましょう。

回答例

おっしゃる通り、御社でなくてもこの夢を成し遂げる機会はあるかと思います。しかし、御社は●●業界の中でも~~という点で優位性を持っており、かつ~~という環境にも強く惹かれております。こういった特徴を持ち合わせている御社であれば、他の業界や競合他社と比べてより自身の夢を成し遂げられる可能性が高いと考え、志望するに至りました。

【志望動機の深堀り質問例・回答対策(2)】きっかけとなる経験

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step2のきっかけとなる経験に関しては、下記のような深堀り質問を聞かれます。

  • その経験をした前後で心情や行動に変化はありましたか?
  • その経験をした際、どんなことを感じましたか?また、どんな思いが芽生えましたか?

それでは各質問の回答ポイントと回答例を見ていきましょう。

その経験をした前後で心情や行動に変化はありましたか?

きっかけとなる経験というファクト(事実)に加え、その経験をしたことによって具体的にどのような変化が生じたのかを問う質問になります。

きっかけとなったということは必ず心情や行動に変化があるはずですので、経験の前後を比較させながら変化を述べましょう。

回答例

この経験をしたことにより、元々は~~だったものが☆☆に変化しました。現在でも☆☆は私自身を表す特徴だと考えています。

その経験をした際、どんなことを感じましたか?また、どんな思いが芽生えましたか?

上記の質問と類似していますが、"なぜその経験がきっかけとなったのか"を深掘る質問になります。

この質問は面接官が「就活生の志向・価値観」等を把握する意図があるものになりますので、当時の心情を具体的に伝えるのが望ましいでしょう。

回答例

この経験を通じ、~~という思いが芽生えました。

【志望動機の深堀り質問例・回答対策(3)】企業選びの軸

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step3の企業選びの軸に関しては、下記のような深堀り質問を聞かれます。

  • その軸を選んだ理由を具体的に教えてください。
  • それらの軸の中で優先順位を教えてください。

それでは各質問の回答ポイントと回答例を見ていきましょう。

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【志望動機の深堀り質問例・回答対策(4)】業界比較

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step4の業界比較に関しては、下記のような深堀り質問を聞かれます。

  • 他に受けている業界はありますか?
  • その軸であれば●●業界(他の業界)も該当すると思うのですが、その中でも●●業界(志望業界)を志望した理由を教えてください。

それでは各質問の回答ポイントと回答例を見ていきましょう。

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【志望動機の深堀り質問例・回答対策(5)】取り組みたい仕事

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step5の取り組みたい仕事に関しては、下記のような深堀り質問を聞かれます。

  • ▲▲は経験を重ねないと携わることができないかと思いますが、携わるまでのキャリアビジョンを教えてください。
  • ▲▲に携わるにあたり、活かすことのできる特性や長所などはありますか?
  • 第一志望の職種を教えてください。

それでは各質問の回答ポイントと回答例を見ていきましょう。

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【志望動機の深堀り質問例・回答対策(6)】同業比較

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step6の同業比較に関しては、下記のような深堀り質問を聞かれます。

  • 同業の◇◇社や◆◆社の選考は受けていますか?また、その中で弊社の志望度はどのくらいですか?
  • 他社の選考状況を教えてください。
  • ●●業界における弊社の立ち位置やイメージはどうお考えですか?

それでは各質問の回答ポイントと回答例を見ていきましょう。

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まとめ

志望動機 深堀り 面接 まとめ

本記事では、志望動機の深堀り質問例や回答ポイントを解説してきました。

志望動機は面接で必ず聞かれると言っても過言ではない質問であり、面接官もあらゆる角度から深堀り質問を投げかけてきます。

自己分析等の事前準備はもちろんですが、ありとあらゆる深堀り質問にもスムーズに回答できるよう、本記事の質問例や回答ポイントを参考にしていただければと思います。

志望動機の深掘り質問一覧

【step1:成し遂げたいこと】
(1)なぜその目標を成し遂げたいのですか?
(2)5年後、10年後のキャリアプランを教えてください。
(3)その夢を成し遂げるのであれば弊社にこだわる必要はないと思うのですが、その中でも弊社を志望している理由を教えてください。
 

【step2:きっかけとなる経験】
(4)その経験をした前後で心情や行動に変化はありましたか?
(5)その経験をした際、どんなことを感じましたか?また、どんな思いが芽生えましたか?
 

【step3:企業選びの軸】
(6)その軸を選んだ理由を具体的に教えてください。
(7)それらの軸の中で優先順位を教えてください。
 

【step4:業界比較】
(8)他に受けている業界はありますか?
(9)その軸であれば●●業界(他の業界)も該当すると思うのですが、その中でも●●業界(志望業界)を志望した理由を教えてください。
 

【step5:取り組みたい仕事】
(10)▲▲は経験を重ねないと携わることができないかと思いますが、携わるまでのキャリアビジョンを教えてください。
(11)▲▲に携わるにあたり、活かすことのできる特性や長所などはありますか?
(12)第一志望の職種を教えてください。
 

【step6:同業比較】
(13)同業の◇◇社や◆◆社の選考は受けていますか?また、その中で弊社の志望度はどのくらいですか?
(14)他社の選考状況を教えてください。
(15)●●業界における弊社の立ち位置やイメージはどうお考えですか?

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