ローランド・ベルガーのインターン内容とES・面接突破方法|合格者ES付

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最終更新日:2023年09月26日

ローランド・ベルガーのインターンES一覧はこちら

トップ大学生の間で高い人気を誇るコンサルティング業界。その中でも戦略系コンサルティングファームとして、日本企業のグローバル化に注力しているローランド・ベルガー。

本記事では、ローランド・ベルガーのインターン内容から、具体的な選考対策までを解説していきます。

本選考とインターンの締め切り情報

コンサルティング業界とは


そもそもコンサルティングとは、「相手の抱える課題に対して解決策を示し、その発展を助ける業務」のことを言います。簡単に言うと、お客様の困り事を解決する仕事のことです。解決策を考えることがコンサルタントの仕事なので「人」こそが商品とも言えます。

コンサルティングの仕事は、様々な企業との関わりの上にあるため、コンサルティング業界自体も大きく5つに分類されます。

コンサルティング業界の分類
■戦略系コンサルティングファーム
■総合計コンサルティングファーム
■ITコンサルティングファーム
■シンクタンク系コンサルティングファーム
■業界・業務特化型コンサルティングファーム

引用:【業界研究|コンサルティング】コンサル業界の仕組みと選考対策

その5つの分類の中でも、戦略系コンサルティングファームに属するのが、今回ご紹介するローランド・ベルガーです。

戦略系コンサルティングファームとは、大企業の経営戦略や成長戦略を考案します。「どのような企業になれば良いのか。」「どの事業を中核事業として行えばよいか。」など、トップ経営層との関わりが多いことが特徴です。

ローランドベルガーとは


1967年の設立で、ドイツ・ミュンヘンに本社を置く、戦略系コンサルティングファームのローランド・ベルガー。ローランド・ベルガーは設立以来、40年にわたって、「自動車、消費財、流通、化学、機械、医薬品」などの製造業、そして「金融、情報通信、航空・運輸」といったサービス業など、幅広い業界のクライアントのサポートを行ってきました。

現在では、世界36カ国に50オフィスを構え、2,400人を超えるスタッフを擁しており、グローバル化したい企業へのコンサルティングサービスを行っています。

急速にグローバル化する世界経済の中で、海外展開の加速は日本企業にとって最大の経営課題となっているためです。

実際、世界時価総額ランキング45位(2019年04月末時点)と、日本トップの時価総額で有名なトヨタ自動車が、業績を上げている要因の1つが海外展開です。日本国内に留まらず海外へ進出することが、今後企業を大きくしていくために必要な条件となっていると言えるでしょう。

日本国内においても、海外進出を図ろうとしている企業が約60%あり、海外進出におけるコンサルティングの需要は高まっています。ローランド・ベルガーは、東京オフィスにも海外の重要市場に経験豊富なコンサルタントを配置することで、日系企業のグローバル化を支援しています。

ローランド・ベルガーのインターン内容


※下記の内容は、21卒向けのサマージョブ・プログラムについてです。
以下採用HPからの引用です。

■プログラム概要
弊社コンサルタント指導の下、企業が抱える経営上の課題についてのケースワークに取り組んでいただきます。コンサルタントとのディスカッションや交流を通じて、コンサルタントとしてのキャリアやローランド・ベルガーのカルチャーを理解していただけるプログラムをご用意しております。

・コンサルタントの指導によるケースワーク(リサーチ、分析、解決策の策定等)
・ケースワークの成果をプレゼンテーション
・コンサルタントによるフィードバック
・コンサルタントとの交流会 等

■応募資格
・2020年9月~2021年9月に国内・海外の4年制大学/大学院をご卒業予定の方
※学部学科・国籍は問いません
・フルタイムでの職歴をお持ちでない方
・当社指定の日程・場所にて面接選考に参加可能な方
・ジョブ日程3日間全てに参加可能な方

■応募締切
2019年6月24日(月)正午12:00まで(日本時間)
※面接選考の詳細はマイページにてご案内させていただきます

■応募方法
マイページよりエントリーシートを提出する

■サマージョブ日程
2019年8月下旬~9月上旬の連続する3日間(複数日程を予定)
※詳細はマイページを通じてご案内いたします

■サマージョブ実施場所
株式会社ローランド・ベルガー 東京オフィス(〒107-6023 東京都港区赤坂1-12-32アーク森ビル23階)
※遠方からご参加いただく場合は、ジョブ期間中の滞在サポートがございます

引用:ローランド・ベルガーHP

ちなみに昨年度開催された20卒向けインターンの内容は下記になります。

内容詳細
■期間:3日間(1日8時間)
■人数:12人程度(4人チーム3つ)
■テーマ例:飲食業界における特定企業の成長戦略を考える
■タイムテーブル
1日目午前:ガイダンス
1日目午後~3日目午前:グループワーク(途中、社員との交流ランチあり)
3日目午後:発表、打ち上げ会

1日目の午前にお題の発表があり、午後から最終日にかけてはグループワークを行います。各グループに2名ずつ社員がメンターとして付きます。

ローランド・ベルガーの内定を獲得するためには、インターンへの参加が必須となります。つまり、インターン中でも評価は行われていることになります。どのような点が評価されているのかを、ローランド・ベルガーの求める人物像から考察してみましょう。

ローランド・ベルガーが求める人物像


ローランド・ベルガーのHPでは、求める人物像を下記の様に記しています。

私たちが応募されるみなさんに期待するのは、クリエイティブな発想力、様々な事実や仮説を構造化する力、常に機転を利かせる思考力、コミュニケーション能力、チームスピリッツ等です。言い換えれば、顧客の問題意識や周辺環境について正しく理解し、整理・概念化した上で、新たな価値を作り出し、それを実行へと導く能力です。

しかし、このような多岐にわたる能力すべてを応募される学生のみなさんに現時点で完璧に身につけている事を求めてはいません。

むしろ、原石としての資質およびその原石を磨きあげる能力、つまり現在の自分自身をどれだけ成長させたいと思っているか。またそのための気概があるかが重要なのです。それには素直に話を聞き常に学ぼうという姿勢を持ち、またどんな難題にもチャレンジする姿勢、難しい問題になればなるほどその解決にワクワクする気持ちを持ち続けることが不可欠なのです。つまり、自らの成長を貪欲に追い求める"あなたの意思"。それが私たちの最も期待するものなのです。

引用:ローランド・ベルガーHP

人事が採用する際に重要視しているポイントは大きくまとめると2つに絞られます。それは①企業に貢献できる能力があるか②働いていく上でのモチベーションを持ち合わせているかです。

この2つのポイントをローランド・ベルガーの求める人物像と合わせて考えてみると

①企業に貢献できる能力があるかは「クリエイティブな発想力、様々な事実や仮説を構造化する力、常に機転を利かせる思考力、コミュニケーション能力、チームスピリッツ」に当てはめることができます。

②働いていく上でのモチベーションを持ち合わせているかは「素直に話を聞き常に学ぼうという姿勢を持ち、またどんな難題にもチャレンジする姿勢、難しい問題になればなるほどその解決にワクワクする気持ちを持ち続けること」に当てはめることができます。

ローランド・ベルガーのインターン選考フロー

選考フロー

20卒向けインターンの選考フローは下記の通りです。(20卒対象)

エントリーシート/筆記試験

一次面接

二次面接

インターン参加

参加人数・倍率

参加人数は回により多少異なります。参加者は半数が東大・京大の院生が占め、残りが半分が東大・京大の学部生や早慶、一橋といった構成となっているようです。外銀や他の戦略コンサルティングファームと併願している人も多く、全体的に優秀層が集まるようです。

ローランド・ベルガーのエントリーシート対策

エントリーシート設問

(20卒対象)
設問①
あなたが10年後に目指す姿とファーストキャリアとして経営コンサルタントを選択する理由を教えてください。(800字以下)

設問②
あなたが考える日本の課題を1つ上げ、それに対してどのような対策を講じるべきかあなたの考えを教えてください。(1000文字以下)

引用:ローランド・ベルガー 合格者ES

求められる素養を踏まえたエントリーシート解答方針考察

ローランド・ベルガーのESは、他の戦略系コンサルティングファームのESと比較して多くの文字数を求められます。書き進めていく上で重要なのは内容とその構成です。

設問①あなたが10年後に目指す姿とファーストキャリアとして経営コンサルタントを選択する理由を教えてください。(800字以下)

設問①で、企業は志望動機将来のビジョンから逆算したキャリア感を見ています。そのためこの設問では、「10年後の姿をイメージし、それを実現するためになぜ経営コンサルタントでなければならないのか」という内容をここでは書く必要があります。

800字と字数に余裕があるので、背景や例えを用いて書きましょう。とはいえ、長いと話が脱線したり、ダラダラと書いてしまう傾向があるため、論理的に結論ファーストで書くことを意識してください。

具体的な書き方は、下記のフレームワークや記事・動画をご参照ください。
​​

上述した、設問の意図やフレームワーク、企業の求める人物像をすべて踏まえると次の解答になります。

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上記の解答では自分の述べたい内容を「理由は2つあります。1つ目は、、。(1)、、。(2)、、。2つ目は、、。」とナンバリングを用いながら論理的に解答してあり、読みやすさまで意識されています。具体的な内容もしっかりと書かれているため、これは合格と言えるでしょう。

設問②あなたが考える日本の課題を1つ上げ、それに対してどのような対策を講じるべきかあなたの考えを教えてください。(1000文字以下)

設問②では、企業に貢献できるスキルを持ち合わせているかを見ています。つまり「クリエイティブな発想力、様々な事実や仮説を構造化する力、常に機転を利かせる思考力」を問われています。

ここでは日本の課題に対する解決策を述べます。設問①よりも字数が多くなるため、自分が設定した課題はなんであったか、常に意識しながらの文章作成を行いましょう。

また、上述している求められる素養に沿って、自分の能力を伝えることは必須であると言えます。どんな課題に対して、自分のどのような能力を使い、どういった施策を打ったのかを具体性を持たせつつ論理的に述べましょう。

上記を踏まえ、考えると次のような解答になります。

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設問①と同じ様に、しっかりとした構造の中で、ナンバリングを駆使し、論理的に述べられています。更に、このような文章を作成する際、人口や変化する数字を組み込むとより説得力のある文章にすることができます。

その他の選考通過者のESをご覧になりたい方はこちらをご覧ください。

ローランド・ベルガーのWebテスト対策

内容詳細
■試験形式:TG-WEB(科目は計数、言語、英語、性格検査)
■時間:1時間程度
■試験会場:自宅
■合格ボーダー:およそ8割
■結果通知方法:一週間後にメールで連絡

TG-WEBとは

ヒューマネージ社が作成する自宅受験型の適性検査です。SPIや玉手箱とは問題形式が異なり難易度が高いためTG-WEB用の対策が必要です。外資系企業でよく採用され、日経企業においても三菱UFJ銀行などの大手企業が採用しています。

■科目
言語・計数・英語の3科目と従来型・新型の問題形式があります。従来型と新型の違いは、問題の難易度です。従来型では比較的難しい問題が課され新型においてはそこまで難しくない問題を短時間で数多く課されるという特徴があります。

【言語】
■従来型
・12問/12分
・文章読解の問題
■新型
・34問/7分
・文章読解の問題
・単語の同義語・対義語・意味などを等語彙問題

従来型においては、1問あたり1分で解かなければ完答できないため、あまり読み込み過ぎず手際よく解いていくことがポイントです。新型の語彙においては、難問と言うより社会人として必要となるレベルだと言えます。ただ、語彙に関しては予め知識が必要なので、勉強しておきましょう。

【計数】
■従来型
・9問/18分
・4問が図形・パズル形式、5問が推論形式
■新型
・36問/8分
・6問が図表の読み取り問題、30問が四則逆算の問題

従来型の推論形式の問題は、文章から推測して解く問題で、SPIの非言語分野の問題に似ています。図表・パズル形式の問題は、複雑な図形の展開図を当問題など、比較的難しい問題が出題されます。新型においては、難易度は高くありませんが、短時間で解く必要があるためスピードを意識して挑みましょう。

【英語】
■従来型
■新型
・10問/15分
・全体で長文が2題
・1つの長文につき5つの設問がある
・空欄補充、語句の言い換え、内容一致などの問題がランダムに出題される

大学受験などで課されるような一般的な長文読解の問題のイメージで良いでしょう。

より詳しい解説や例題、対策を知りたい方は下記をご覧ください。

ローランド・ベルガーの面接・グループディスカッション対策

グループディスカッション対策

内容詳細
■テーマ:大手予備校を選択してその売上向上の施策立案
■時間:約40分
■参加者:学生4人面接官1人
■進め方:グループディスカッション▶発表▶フィードバック▶逆質問

グループディスカッション担当の社員は、近くで評価しているだけで、議論は学生のみで進めます。グループディスカッション終了後、代表者が発表し、その後社員から学生に質問を行います。フィードバックは全体に対して簡易的なものが行われ、最後に逆質問があります。

グループディスカッションでは、議論の中でどれだけ自分の意見が貢献できるがが鍵となりますが、ローランド・ベルガーのグループディスカッションでは、個よりもチームを評価基準としています。

グループディスカッションについて対策したい方はこちらをご参照ください。

面接対策

内容詳細
■人数:学生1人、社員1人
■時間:約1時間
■内容:
・アイスブレイクの後に、ESに沿った志望動機などの深掘り
・ケース面接
・逆質問

面接ではケース面接が行われます。ここでは求める人物像にもある、様々な事実や仮説を構造化する力、常に機転を利かせる思考力や、相手に合わせたコミュニケーションが取れるかといった点を見られるでしょう。

面接中に、社員から質問をされることもあります。難しい質問をされても諦めずチャレンジする姿勢を忘れないことが大切です。

▶ケース面接とは
抽象的なお題や実際のビジネスの問題に対して具体的な打ち手を考案すること。フェルミ推定を行い、それをもとにケース面接を行うこともある。

▶フェルミ推定とは
実際に調査することが難しい数量や規模をいくつかの手がかりをもとにしながら、最低限の知識で論理的に概算すること。

参考:
【コンサル志望者必見】ケース面接対策に読むべき本6冊を紹介!
【ケース】BCGインターン参加者によるケース問題面接実況中継

逆質問について難しいと感じている人もいるかと思います。企業が逆質問を行う目的は「自己PR」と「志望動機」を確認するためです。逆質問の場で「設立はいつですか?」といった企業の基本情報や成長するために選んだとESで書いておきながら「ブラックだと聞くのですが実際どうですか?」といった質問はNGです。

逆質問の場で意識すべきポイントは「その場でその人にしか聞けない質問をすること」と、ESで書いた志望動機や自己PRと「一貫性のある質問をする」ことです。この2点を意識していれば、何を質問しようと悩むことは減るはずです。

より詳しい対策を知りたい方はこちらの記事をぜひ読んでみてください。

こちらの動画では面接の全体像についてわかりやすく紹介しています。

最後に


トップ大学生の間で高い人気を誇るコンサルティング業界の中でも、戦略系コンサルティングファームとして、日本企業のグローバル化に注力しているローランド・ベルガーのインターンについて解説しました。

外銀や他の戦略コンサルと併願している人も多く、全体的に優秀な学生が多い印象です。

また、インターンの先に待ち受けている最終面接では、ローランド・ベルガーが掲げる「エントレプレナーシップ(起業家精神)」を持ち合わせているかや、コンサルタントとしての高いプロ意識を備えられるか、などの軸の他に、社風とのフィット感を大事にしているようです。

本記事で企業やインターン選考内容を理解し、それと併せてES・面接対策に役立つ記事を確認していただき、インターン選考突破を目指していただければと思います。

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