【TG-WEB対策】問題例・従来型(旧型)と新型の特徴などを解説
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最終更新日:2024年11月07日
TG-WEBとは、SPIや玉手箱と並ぶWebテスト(適性検査)の一種です。本記事では「難しい!解き方が分からない!」と言われているTG-WEBについて、その概要から例題、対策方法までを解説していきます。
TG-WEBとは
TG-WEBとは、SPIや玉手箱と並ぶWebテスト(適性検査)の一種です。ヒューマネージ社の作成する自宅受験型の適性検査であり、他の適性検査と問題形式が異なり「従来型(旧型)」と「新型」があることから、難易度が高めであると言われています。
そのためSPIや玉手箱の対策だけに取り組んでいる就活生は注意が必要です。特に計数分野においてはSPIなどで出題されない図形の問題なども出題されるためTG-WEB専用の対策をするべきでしょう。
上記で問題形式が「従来型(旧型)」と「新型」の2パターンがあるとお伝えしましたが、主に使われているのは「従来型(旧型)」のテストで、「新型」を使っている企業は少ないようです。
補足になりますが、同じヒューマネージ社の適性検査としてテストセンター型の試験もあります。この問題は玉手箱の形式に似ているといった特徴があります。
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「従来型(旧型)」と「新型」の出題科目と採用企業
上記でも述べたように、問題形式に関しては「従来型(旧型)」と「新型」の2パターンがあります。それぞれで難易度や出題される問題数に違いがあるため、受験する前にそれぞれの形式を把握しておきましょう。
出題科目は「従来型(旧型)」と「新型」それぞれで、言語・計数・英語の3つが用意されています。問題形式は企業によって異なりますが、科目においては基本的に言語と計数が必須で課され、英語は採用されない場合が多いです。
以下でそれぞれについて詳しくまとめています。
従来型(旧型)の出題科目と特徴
「従来型(旧型)」では他の適性検査とは異なる、馴染みのない比較的難しい問題が課されます。
言語では、長文読解や空欄補充、並べ替えなどが出題されます。特に長文では専門的な内容や抽象的な内容が多いことが特徴とされています。
計数では、暗号や展開図などSPIでは見ないような問題が課されます。また、推論の問題も出題されますが、他社のテストよりも難しいことが特徴です。
【言語】
■問題数と時間
12問/12分
■内容
空欄補充(熟語・接続詞)/空欄補充(二語補充)/文章の並べ替え/長文読解・趣旨把握)
■ポイント
文章読解の問題が出題されます。1問あたりに1分で解かなければ完答できないので、あまり読み込み過ぎず手際よく解いていくことがポイントになります。
【計数】
■問題数と時間
9問/18分
■内容
積木問題/立体の切り口/積木の切断個数/経路問題/一筆書き/折り紙/タイル敷詰め/サイコロ/サイクロイド/暗号/場合の数/平行四辺形・立体・直方体の数/多面体の辺・頂点の数/数列(郡順列・表型)/論理・待遇と三段論法/推論(順位付け・嘘つき・じゃんけん・表で整理)/集合(SPIレベル・3つの質問・集合)
■ポイント
・基本的に9問のうち4問が図形・パズル形式、5問が推論形式の問題となっています。
推論形式の問題については、文章から推測して解くタイプの問題であり、SPIの非言語分野で出題される推論の問題と似ています。図形・パズル形式の問題は複雑な図形の展開図を問う問題など、比較的難しい問題が出題されます。SPIなどで出題されない問題であるため注意が必要です。
【英語】
■問題数と時間
10問/15分
■ポイント
全体で2つの長文が用意され、1つの長文につき5つの設問が課されます。それぞれの設問では、空所補充、語句の言い換え、内容一致などの問題がランダムに出題されます。大学受験などで課されるような一般的な長文読解の問題としてイメージして良いと思います。
また、Webテストであるため辞書を引くことも可能ですが、制限時間を考えるとそう何度も辞書を引く余裕は無いと思います。辞書を使わないのがベストですが、もし使うとしても回答する上で重要となる単語だけにした方が良いでしょう。
新型の出題科目と特徴
一方新型では、比較的難しくない問題を短時間で数多く課されます。
言語では、従来型(旧型)では出題されない同義語や対義語と言った単発的な問題が出題されます。計数では、SPIで課されるような方程式を使う問題や四則演算、図表を使った問題が課されるようです。
【言語】
■問題数と時間
34問/7分
■内容
空欄補充(熟語・接続詞)/空欄補充(二語補充)/文章の並べ替え/長文読解・趣旨把握)
■ポイント
文章読解の問題が数問と、単語の同義語・対義語・意味などを問う語彙問題が課されます。割合としては語彙問題の方が多く、従来型(旧型)の問題よりもスピードを意識して解くことが重要です。
語彙問題のレベルとしてはそこまで難しくはありません。難問というよりは、社会人として必要となるレベルの問題だと言えるでしょう。ただ、語彙問題においては予め知識が必要です。
【計数】
■問題数と時間
36問/8分
■内容
積木問題/立体の切り口/積木の切断個数/経路問題/一筆書き/折り紙/タイル敷詰め/サイコロ/サイクロイド/暗号/場合の数/平行四辺形・立体・直方体の数/多面体の辺・頂点の数/数列(郡順列・表型)/論理・待遇と三段論法/推論(順位付け・嘘つき・じゃんけん・表で整理)/集合(SPIレベル・3つの質問・集合)
■ポイント
基本的に36問のうち6問が図表の読み取り問題、30問が四則逆算の問題という構成となっています。問題自体の難易度はそこまで高くありませんが、8分という短時間で解く必要があるという点で正確に素早く解くことが求められます。
【英語】
■問題数と時間
10問/15分
■ポイント
英語は従来型(旧型)と同様、全体で2つの長文が用意され、1つの長文につき5つの設問が課されます。それぞれの設問では、空所補充、語句の言い換え、内容一致などの問題がランダムに出題されます。大学受験などで課されるような一般的な長文読解の問題としてイメージして良いと思います。
また、Webテストであるため辞書を引くことも可能ですが、制限時間を考えるとそう何度も辞書を引く余裕は無いと思います。辞書を使わないのがベストですが、もし使うとしても回答する上で重要となる単語だけにした方が良いでしょう。
「従来型(旧型)」と「新型」では問題形式が大きく異なります。例えば、一度ある企業でTG-WEBを受験していたとしても、次に受ける企業でTG-WEBを受けた場合に「従来型(旧型)」と「新型」で異なる場合もあります。
一度受験した形式が他の企業でも同じ形式であるという保証はないため、注意が必要です。それぞれの問題形式についてもしっかりと把握しておきましょう。
下記で出題される科目のごとの問題数と所要時間をまとめていますので、参考にしてみてください。
TG-WEBを採用している企業一覧
過去の選考(22卒本選考)でTG-WEBを採用していた企業をまとめています。下記企業の選考を受ける予定のある就活生はTG-WEB用の対策をしっかり行いましょう。
※下記に掲載している企業は、過去の選考(22卒本選考)でTG-WEBを採用していた企業になります。出題されるテスト形式は年度によって変更される場合がありますので、お気を付けください。
- 三菱UFJ銀行
- キリンホールディングス
- 森永製菓
- 資生堂
- 花王
- ジョンソン・エンド・ジョンソン など
他のWebテストとの見分け方
URLの冒頭が、「http://assessment.c-personal.com/」や「http://assessment.e-gitest.com/」であればTG−WEBの可能性が高いと言われています。
TG-WEBの問題例
以下で「従来型(旧型)」と「新型」の問題例をまとめています。ぜひ問題に挑戦してみてください。
言語
(1)【従来型(旧型)・文章読解】
次の文章の空欄に入る答案として適切なものはどれか。
外国から動物を輸入する際、現在は農水省と厚生省が連絡して狂犬病ウイルスが感染していないかどうか、検疫をした上で輸入している。わが国は狂犬病に関しては圧倒的な先進国であり、この病気は近年まったく発生していない。だが、狂犬病以外となるといっさい検疫はない。人間に対する病原性のあるウイルスがペットとともに輸入されてこないかを十分チェックする必要があるのに、いわば野放し状態で、ペットや研究所の実験動物は基本的には検疫を受けていない。 ペットとして輸入された猿の検疫は農水省で行うが、これも猿自体がかかる病気についてだけで、猿から人間にうつるかもしれないマールブルグ・ウイルスなどの検疫は一切やっていない。エボラ出血熱とかラッサ熱など、ペットによって感染することの多いウイルスについても( )
◯1.獣医師らが中心となって研究が進められている。
◯2.まったく野放しでノーマーク状態である。
◯3.いわば、検疫体制の先進国といえる状態だ。
◯4.その効果の科学的な鮮明が進められている。
◯5.イヌや猿などペットとの触れ合いによって心や体の健康を回復するペット治療法が普及している。
問題引用:Microsoft Web試験対策
(2)【新型・語彙問題】
「末路」の類義語として妥当なものは次のうちどれか。
◯1.終焉 ◯2.晩年 ◯3.後期 ◯4.最後 ◯5.逝去
問題引用:知ってた?TG-WEBの対策方法と導入企業例|ビズリーチ・キャンパス
(以下に解答を記載しています。今問題を解いている方は閲覧にご注意ください。)
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計数
(1)【従来型(旧型)・推論】
10人が一列に並んでいる。10人はウソつきか正直者かのどちらかである。そのうちの9人が自分より前にいる人について順に次のように言った。
10番目(すなわち一番最後)の者「自分より前にいる者は全員ウソつきだ」
9番目の者「自分より前にいる者は全員ウソつきだ」
8番目の者「自分より前にいる者は全員ウソつきだ」
……
3番目の者「自分より前にいる者は全員ウソつきだ」
2番目の者「自分より前にいる者はウソつきだ」
このとき、正しいものはどれか。
◯1.10人全員ウソつきである
◯2.1番目の者は正直者である。
◯3.1番目の者はウソつきである。
◯4.ウソつきは9人である。
◯5.ウソつきは1人である。
問題引用:Microsoft Web試験対策
(2)【新型・図表読み取り】
表を見て次の問いに答えなさい。
2014年の「20歳〜39歳」の「入院患者数」は、2009年の「0歳〜19歳」のそれのおおよそ何倍か。最も近いものを以下の選択肢の中から1つ選びなさい。
◯0.3倍
◯0.7倍
◯0.9倍
◯1.5倍
◯7.0倍
(3)新型・四則逆算
□÷2=51÷3
◯19
◯24
◯34
◯42
◯96
問題引用:一般常識一問一答.com
(以下に解答を記載しています。今問題を解いていらっしゃる方は閲覧にご注意ください。)
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【TG-WEB問題集】例題から解答方法までを細かく解説
TG-WEBの対策方法と不正行為の実情
ここまで、出題科目や問題例などTG-WEBの概要について紹介してきました。
そこで最後に、TG-WEBの対策方法と不正行為の実情について解説していこうと思います。
最も有効なTG-WEBの対策方法は「問題集を購入して練習すること」
どの適性検査にも共通して言えることですが、自分自身の力を付けるのが一番の対策方法です。
ただ、人によって取り組むべき問題量は変わってくると思います。人によっては対策本を1周だけでなく2,3周とやる必要があるかもしれません。例えば計数分野に関しては、図形問題など独特の問題が出題されるため、文系の方など受験で数学を使わなった方にとっては早く解けるまでに時間がかかると思います。
文系・理系、一般入試で入学した人・推薦で入学した人など、人によって元々の実力差があると思いますので、自分にあった勉強時間をかけられると良いと思います。
また、特に計数分野においては注意が必要だと思います。言語分野においては長文を解くのに慣れてしまえばそれで良いですが、計数で出題される問題は難易度が高い上に問題形式が言語のように一定ではないからです。
推論や図形問題などは問題集でいくつか問題のパターンを記憶しておいた方がスムーズに回答できるかと思いますので、対策をする際にはこの観点を忘れないでいただければと思います。
不正行為の実情とは
TG-WEBのようなWebテストにおいては、自宅等のパソコンで実施されるという特性上、不正行為を行なっている就活生も珍しくないという事実があります。
その一つが替え玉受験です。TG-WEBのような本人確認の必要のないWebテストにおいては、自分以外の人が代わりに受験することが可能となっています。
企業側としても、遠隔での受験というWebテストの形式上、本人が実際に受験したかどうかを知ることはできないため、代行したことがバレるといったリスクはほとんどありません。
また、Webテストの代行を専門に行う業者も存在しており、これを利用することでほぼ確実にWebテストを通過することができます。実際にこれを利用して適性検査を通過し内定を獲得した方も少なからずいるようです。
そして、もう一つの不正行為が回答集の利用です。TG-WEBではテスト形式ごとにある程度問題パターンは決まっているため、友人と協力して回答集を作成したり、出回った回答集を入手するということもできます。
TG-WEBのテストでは毎年同じ問題が出題されることもあるため、先輩が使っていた回答集を使うことである程度の回答をカバーすることもできます。しかし問題が更新されることもあるため、確実に毎回答えがあるかどうかはわからないというリスクはあるでしょう。
→TG-WEBに限らず、自宅受験型のWebテストは様々な不正行為が横行しています。参考記事では、不正行為のリスクや不正行為に対する企業側に考え方など、Webテストの不正行為に関する情報を網羅しています。
最後に
TG-WEBは他のWebテストより問題の難易度が高く、所見では回答に手こずるがゆえに十分な対策をしておく必要があります。
対策に苦労するとは言え、早い時期からコツコツと問題集を解いていけば、本選考までには間に合うでしょう。
ESや面接などの他の対策に時間をかけられるようにも、TG-WEBのような適性検査の対策は早い段階から完璧にしておくべきかと思います。理想としては、ESを本格的に提出し始める就活解禁の3月までに終わらせるのが良いでしょう。
TG-WEB対策を万全にし、志望企業の選考突破を目指していただければと思います。
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SPIや玉手箱など、TG-WEB以外のWebテスト対策を進めたい就活生は以下の記事をご確認ください。
→SPIはリクルート社が提供する最もメジャーなテストです。どの業界・企業を受けるにしても対策することが望まれます。初級者から上級者までレベル別に紹介しているので、自分のレベルに合った記事を読んで対策して頂ければと思います。
→玉手箱は自宅受検型のWebテストでトップシェアを誇り、SPIに次いで有名な適性検査であるため、人によっては就活中に何度も受験することになるかもしれません。本記事では玉手箱の概要や対策方法から、実際に出題される全8形式の例題についても紹介しています。
→総合商社のWebテストによく使われるC-GAB。本記事では、C-GABの概要、ボーダー、実際の問題例まで網羅して解説していますので、C-GABをこれから受ける予定がある方は必ず参考にしてみてください。