損保ジャパンのES徹底解説!選考通過者の志望動機・ガクチカ分析
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最終更新日:2024年05月22日
3大メガ損保の一角であり、「野武士」と称されるバイタリティあふれる社風のもと自動車保険などのリテールに強みを持つ損保ジャパンは、単体の正味収入保険料は国内首位を誇ります。2017年にはアメリカのエンデュランス社を買収するなど、他のメガ損保に遅れながらも海外事業に力を入れだしています。
学生からも人気の損害保険業界ですが、 3大バンクの採用大幅減に伴い流出した学生が損保を含む金融業界全体に流入することが予想され、前年よりも倍率が上がっていくと考えられるでしょう。
本記事では、損保ジャパンの2021卒本選考ESを解説し、同社の内定を獲得するための回答プランをレクチャーします。
損保ジャパンの求める人材像
損保ジャパン採用HPトップメッセージより、損保ジャパンの求める人材像は以下の3点だと言えます。
- クライアントの視点に立って課題を読み取る力
- 多くの気づきを得て、柔軟に思考・行動する力
- 素早い決断と行動で信頼関係を構築する力
課題を読み取れる人材
損害保険ではあらゆるリスクを扱います。
存在はするが顕在化していないものが「リスク」であり、各案件で潜在するリスクやクライアントが抱える課題感を読み取る力は特に求められていると考えられます。
「言われたからやる」というような受動的な姿勢ではなく、クライアントの求めているもの・必要としているものについて先読みの姿勢から提案・解決に向けて働きかけていく力が求められていると言えるでしょう。
柔軟に思考・行動できる人材
例えば損害サービス部門で保険料を支払う業務に携わるにしても、その事故現場に社員自ら遭遇するというわけにはなりません。
それに対して現場の被害を想定するためには、あらゆる観点から物事を把握する姿勢が必要であり、そういった意味でも人材の多様性が求められていると考えられます。
また、近年の社会の動きからサイバーリスク等、企業が直面し得るリスクは多様化していると考えられます。それに対する気づきを得て、柔軟に思考・行動していくためにも、同様の人材が求められていると言えるのではないでしょうか。
信頼関係を構築できる人材
クライアントと信頼関係を構築することは、営業職としてはほとんどの業界で必須の素質になります。
例えば個人向けの商材で多くの割合を占める自動車保険の場合、販売会社の上司・経営陣クラスだけでなく、実際に消費者へ販売活動を行う社員に対しても信頼関係を構築することが必要になってきます。
特にインフラプロジェクトなどの場合、リスクが発生した際の影響度合いは非常に大きく、場合によってはその他あらゆる経済活動に及ぶことも想定されます。
そのため、それを扱う相手として「この人ならば任せられる」という信頼感こそが、契約を締結・遂行していくためには必要になるのではないでしょうか。
損保ジャパンのエントリーシート(ES)の書き方:ガクチカ
21年卒採用のES設問は以下の通りです。
20年卒以前のES設問も同様であったため、例年同様の設問が課されるようです。
- 大学時代に力を入れて取り組んだことを教えてください。(400字以内)
- 就職活動以外で悩んだ上で決めたことについて、悩んだ点や決めるにあたって大切にしたことなどを含めて具体的に教えてください。(400字以内)
- 損保ジャパンで実現したいことを教えてください。(200字以内)
損保ジャパンの内定を獲得するためには、「学生時代頑張ったこと」のエピソードを極限までブラッシュアップし、あなたという人物をわかりやすく魅力的に伝えることがキーになるといえるでしょう。
損保ジャパンのエントリーシート(ES)設問1
大学時代に力を入れて取り組んだことを教えてください。(400字以内)
設問(1)設問の意図
こちらの設問オーソドックスないわゆるガクチカを問う設問です。
また、「取組みの中で発揮されたあなた自身の強み」や「認識した課題」を要求するなど、自己PRの要素や、取組みの中で現れた自身の価値観を見ていると考えられます。具体的に説明しなかった2つについても面接時に質問され掘り下げられることから、3つの経験すべてにおいて話せる準備をしておく必要があります。
設問(1)意図を踏まえた回答方針
まず、面接官とのイメージ共有ですが、世代の違う面接官がしっかりとイメージできるように専門用語などは避け、分かりやすく回答することを心がけて下さい。そのため、掘り下げるエピソードは3つのうち、もっとも自信を持って分かりやすく説明できるエピソードを選びましょう。
次に「取組みの中に自身の強みや価値観が現れているか」ですが、こちらは損保ジャパンの求める人材像を意識して回答する必要があります。エピソードもこの3点が現れているものを選んで下さい。
損保ジャパンの具体的業務に照らし合わせて考えると「徹底的な顧客視点で、コミュニケーションによる信頼関係構築する力」と「柔軟に思考・行動できる力」が、求められる素養と考えられるため、サークルやアルバイトでの経験でも十分にアピールすることができるはずです。
ガクチカの書き方に関しては以下の記事・動画も参考にしてみて下さい。
参考:ガクチカの基本的な書き方と高評価を得るポイント|テンプレ・例文付き
→学生時代頑張ったことに関する設問についての解説記事です。評価される内容の選び方や論理的な構成にするためのフレームワークなどの実践的なテクニックが載せてありますので、ESを書く際の参考にしてみて下さい。
【例文35選】新卒就活で高評価を得る自己PRの書き方・伝え方を徹底解説
→内定レベルの自己PRを簡単に完成させる方法について解説しています。上記のフレームワークを活用する方法についても紹介しているので、参考にしてみてください。
設問(1)内定者の回答
大学の野球部でのエピソードが書かれており、「評価の不平等が一因となってチームが負け続けていた」という課題に対して、「成績を可視化した」という打ち手を講じています。大学体育会軟式野球部にて、「個人成績...
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損保ジャパンのエントリーシート(ES)の書き方:大切にしている価値観
損保ジャパンのエントリーシート(ES)設問2
就職活動以外で悩んだ上で決めたことについて、悩んだ点や決めるにあたって大切にしたことなどを含めて具体的に教えてください。(400字)
ES設問(2):設問の意図
大切にしている価値観については【価値観別例文12選】「大切にしている価値観」の答え方は3ステップでOK!で詳しく述べておりますので、合わせて参照ください。
企業は大切にしている価値観を知ることで、相手の立場に立って考えることができるかや前向きな姿勢で物事に取り組むことができるかといった、企業の一員として働いてモチベーションを維持する上で必要な基本的な人間性を見ようとしています。
また悩んだことを問う理由も同様に就活生がどのような点で葛藤し、
ES設問(2):設問の意図を踏まえた方針
企業の価値観と自分の価値観が合っていることをアピールしたいあまりに、論理的に不整合な文章になってしまうことは避けましょう。エントリーシート(ES)では社会人の基礎となる情報伝達能力も見られています。論理的に不自然な文章を書いてしまうと情報伝達能力がないと思われてしまう可能性があります。
また、面接官は適性検査の情報も持っており、エントリーシート(ES)や面接を通じた一貫性の欠如には敏感に気づくでしょう。
企業の価値観に自分の価値観を重ねていくうちに自分の人間性を変えてアピールしてしまうこともあるかもしれません。しかし、たとえ選考時に自分の人間性を偽って志望していた企業に入ったとしても、入社後に社風に合わないと感じて、仕事に対するモチベーションに影響がでることも考えられます。
面接を受ける企業によって自分の人間性を偽る必要が出ないように、まずは自己分析をしっかりとしておきましょう。
ES設問(2):内定者の回答
以下のエントリーシートでは決断にあたってぶつかった悩みと大切にしてきたことが伝わるようにまとめられています。
以下の回答は「自分個人の競技力を高めたい」という思いと「役職についてチームとして強くなりたい」という思いの葛藤があり、その葛藤から下した決断が新たな価値観を生み、自信となったというエピソードです。体...
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損保ジャパンのエントリーシート(ES)の書き方:実現したいこと
損保ジャパンのエントリーシート(ES)設問3
損保ジャパンで実現したいことを教えてください。(200字)
ES設問(3):設問の意図
詳しくは入社後にしたいことの答え方やポイントを解説|職種・業界別ES回答例文17選に書かれているのですが、「入社後にやりたいことは何ですか?」という質問は、先述の評価基準で言うと一点目の「自社への志望度が高いか」にウエイトが置かれていると言えます。
すなわち、自社について理解しているかを確かめるためにこの質問をしています。
具体的に見られているのは以下の2点です。
- 志望動機
- 入社後の具体的なイメージがあるか
志望動機を聞くことは企業理解をしているかどうかを確かめることに繋がっています。
就活生が自社の事業内容や経営理念を理解しているか探り、様々な企業がある中でなぜ自社を志望しているのかを知ろうとしています。 入社後の具体的なイメージがあるか 入社後のミスマッチを防ぐために、面接官は「自社で働いているイメージを持っているかどうか」を評価基準として持っています。
例えば、どれだけ自社で活躍してくれそうな能力を持っていたとしても、本人の理想のキャリアプランと自社の仕事内容に乖離があると早期退職に繋がる可能性があります。
そのため、面接官は入社後の具体的な仕事内容を理解できているかどうか見極めようとしています。
ES設問(3):意図を踏まえた方針
ではどのように書いていけばいいかというと入社後にしたいことの答え方やポイントを解説|職種・業界別ES回答例文17選に記載のある、入社したらやりたいことのフレームワークに沿って書くと分かりやすいでしょう。
- やりたい仕事内容や事業を端的に述べる。
- 自分の強みをどのように活かすかを伝える。
- 目標とそのための行動を示す。
以上の流れに従って詳しく解説していきます。
まずは結論を端的に述べることが大切です。やりたい仕事内容や事業を盛り込むことで企業理解をしていることのアピールになり、面接官も実際に働いている姿を想像しやすくなります。
また、やりたい仕事内容や事業を述べる際には必ず理由やきっかけとなる経験と合わせて伝えましょう。やりたい動機が強い程、面接官も「確かにその理由なら弊社で働くのがベストだろう。」と評価をしやすくなります。
エントリーシートではできるだけ自己PRするべきだと考えられます。企業側はなるべく多くの観点から就活生のスキルや性格を知り、自社で活躍できるかどうかを見極めたいためです。
単純にやりたいことを伝えるのではなく、自分の強みを活かすことでどのように利益に繋がるかを伝えましょう。志望動機やガクチカ同様具体的に書くことが大切です。
具体的かつ長期的な目標を設定すると良いでしょう。自分の成長のために必要なことを把握し、計画を立て実際に行動に移せるような人材はとても意欲的に映るためです。
目標を達成する過程まで詳しく考えられていると、具体性があり説得力が増します。 具体的なキャリアプランを語るためには、事業内容はもちろんのことキャリアステップや仕事内容を理解する必要があるため、業界研究・企業研究は非常に重要です。
今回の設問では文字数が200字と比較的少なくなっているため、やりたい事業ときっかけ、目標を示すことができればよいでしょう。
ES設問(3):内定者の回答
以下のエントリーシートでは入社後やりたいことを志望動機、企業理解が伝わるようにまとめられています。
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損保ジャパンの内定に近づくために
損保ジャパンのESを書くにあたっては、以下の3つのポイントが重要になります。
- クライアントの視点に立って課題を読み取る力
- 多くの気づきを得て、柔軟に思考・行動する力
- 素早い決断と行動で信頼関係を構築する力
ぜひこの記事が皆さんの助けになれば幸いです。
合わせて以下の記事もご覧ください。
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