住友不動産のES対策!求める人材を理解して採用レベルの志望動機・ガクチカへ

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最終更新日:2021年01月05日

住友不動産の本選考ES一覧はこちら

採用人数が少ない反面、上位校生から高い人気を誇るのが不動産業界でしょう。今回はそんな不動産業界の中でも、東京23区内だけで200棟を超えるビルを運営し、近年急速に売上高を伸ばしている住友不動産に注目してみましょう。

まずは同社が求める人材像を、社員の方の声と「ES・面接で人気企業内定者が企業に伝えていた5つの強みとは?」を基に考えてみましょう。

現在の部署に配属となってから4つの事業用地を取得してきましたが、中でも特に印象深いのは世田谷区での物件でした。

 

用地取得にあたり、一人の地権者の方から反対の声が上がったのです。ご自宅に伺ってみると、高齢の方で介護サービスを受けておられ、また耳も遠くなっているということで、なかなか電話や手紙といったコミュニケーションが取りにくい状況。

 

そこで私は毎日のようにご自宅に通い、筆談を交えて開発計画やその意義、周辺の住民の方々の想いをお伝えしました。すると、その方は開発自体に反対をしているのではなく、開発によってご自身の資産はもちろん、今後のご家族の暮らしなどがどうなってしまうのかを気にされていることが分かったのです。私は一つひとつ、丁寧に事業の内容と不安に思われている点のご説明を差し上げ、最終的に賛同をいただくことができました。

 

《中略》


私自身、デベロッパーの社員としてまだまだ学ばなければならないことばかりですが、“街の未来”を創る仕事であるという誇りを持って、着実に業務に取り組んでいきたいと思います。


引用:住友不動産新卒採用HP「社員紹介」

不動産会社の仕事を一言で表すと、「街の未来を創る」ということになるでしょう。
建造される建物がビルであってもマンションであっても何であっても、「その場所に関わる人々の生活スタイルを変えうる」という責任感を持って、慎重に仕事を行うことが必要になります。

その具体的なステップとして、まずは用地の取得を行いますが、上記のように、その土地を所有する地権者から異論の声があがることも多々あります。

その際には、ビルやショッピングモールを建設する意図や意義を懇切丁寧に説明しながら、地権者の方々のニーズを引き出し、信頼関係を構築していくことが何よりも大切になります。

また用地の取得が完了した後には、定められた条例や建築基準法に関して行政機関と協議を重ね、ゼネコン各社への受注を通じて、限られた工期内での建造を目指していきます。

同時に、ビルやマンション、ショッピングモールの建設時には、その建物に入居してもらえるよう、住民やテナントを誘致する営業活動も必要になります。

すなわち不動産業界で働く上では、ステークホルダーと協力することが必要不可欠であると考えられます。

以上のことを踏まえると、住友不動産で働く上では、「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる」や「4.価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる」、「5.今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することができる」といった素質を備えていることが必要になると考えられます。

本選考とインターンの締め切り情報

住友不動産の本選考ES設問

住友不動産では、以下の3つの質問が課されているようです。

①大学時代に力を入れて取り組んだことを2つ教えてください。(各100文字以下)
また、それぞれについて取り組んだ期間を教えてください。(各30文字以下)
②上記2つの力を入れたことのなかで、貴方自身による独自の取組みや発想で得られた経験もしくは成し遂げたことを教えてください。(200文字以下) 
③ 志望動機を教えてください。(400文字以下)


参考:住友不動産 本選考情報

以下では上記設問に関して、書くべき内容を設問ごとに確認していきましょう。

一つ目の設問

大学時代に力を入れて取り組んだことを2つ教えてください。(各100文字以下)
また、それぞれについて取り組んだ期間を教えてください。(各30文字以下)

いわゆる「学生時代頑張ったこと」を述べることが求められています。

字数が限られているので、ES記入時点では簡潔さが何よりも大切ですが、実際の面接時にはこの設問を基にした質問が投げかけられることが予想されますので、取り組んだきっかけや結果、その中での困難まで含めたストーリーを話せるよう、しっかりと自身の経験を整理しておきましょう。

ガクチカの書き方とは-6ステップで書けるESテンプレを基に解説-」のフレームワークに照らし合わせると、この設問では100文字以内に、「①結論」→「③目標」→「④取り組みと結果」あたりを盛り込めるといいのではないでしょうか。

二つ目の設問

②上記2つの力を入れたことのなかで、貴方自身による独自の取組みや発想で得られた経験もしくは成し遂げたことを教えてください。(200文字以下) 

ここでは、上記フレームワークの中でも特に、「⑤人柄」や「⑥学び(=方法論)」を記述することが求められており、企業側は「あなたがどんな強みを持っており、入社後にどんな働き方をしてくれるか」という点を見極めようとしています。

実際に、学食の売上の一部を発展途上国に寄付するサークルを立ち上げた内定者のESを参照してみましょう。

メニュー導入には難が多く、学食の責任者は導入に消極的でした。そこで信頼を勝ち取るため、出食したいメニューを30以上試作し、レシピを提案し続けました。

 

その際、食堂をもっと盛り上げたいという責任者の意向を踏まえ、学生に対してヒアリングを重ね、学生のニーズをメニューに反映させることで食堂や学生にもメリットがあるようにしました。その結果熱意が伝わりメニュー導入が認められ、導入以後5万食を売り上げています。


引用:住友不動産  内定エントリーシート

この方は、学生へのヒアリングを通じて得た意見を反映したメニューを導入することで、食堂と学生の双方にとってメリットのある仕組み作りに成功しました。

この回答では、学んだことに関して明確な記述はなされていませんが、「学生へのヒアリングで得たニーズを反映したメニューを導入した」→「関係者と信頼関係を築き、課題やニーズを引き出す重要性を学んだ」→「住友不動産でも、関係者と信頼関係を構築できる自身の強みを発揮したい」というような流れを読み取ることができます。

このエピソードにより、先ほど紹介した住友不動産で必要とされる素質のうち、「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる」や「5.今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することができる」を上手にアピールすることができているように思われます。

三つ目の設問

③ 志望動機を教えてください。(400文字以下)

もっともオーソドックスですが、非常に大事な設問の一つがこの志望動機に関するものでしょう。
住友不動産が不動産業界であることも踏まえると、「1.不動産業界を志望する理由」と「2.その中でも住友不動産を志望する理由」を記述することが求められています。

特に2.に関しては、実際に同社面接でも、「三井不動産と住友不動産から内定が出たらどっちに行くか」といった業界内の志望度を見極める質問が投げかけられたこともあるようですので、以下記事を参考に、OB・OGの社員さんに何度も添削してもらうよう心がけましょう。

参考:【例文付】なぜその会社なの?志望動機の伝え方・企業選びの軸の定め方を解説
→その企業でないといけない理由の提示の仕方を3つのアプローチ法から解説します。

以下では、実際の回答例を参照してみましょう。

私には、将来自分の歩んできた道を、誇りを持って語れるような人生を歩みたいという夢があります。

 

私の中でこの夢は、周囲と協力して何か価値あるモノを創造し続け、形として残す事達成できると考えています。 


その点で、多くの価値あるモノを形として残す事ができる不動産業界に惹かれ、その中でも挑戦の文化が歴史的に会社にも社員にも根付き、若い内からも組織の一員として仕事を任せてもらえる環境がある貴社に強く魅力を感じております。 


私は15年間のチームスポーツ経験から、

⑴決して限界を決めず、常に向上心を持って挑戦し続ける大切さ

⑵組織において常に自分が価値ある存在でい続ける為にはどうすればいいかを考え行動に移す力

を身に付けました。 


社会人においても、周囲と困難を乗り越えながら挑戦し続けられる事ができる環境に身を置きたいと思っており、貴社でなら上記の私の強みを存分に活かす事ができると考え、志望致しました。


引用:住友不動産 エントリーシート

この方は、「周囲と協力して、モノを形として残す」ことがしたいために不動産業界を志望し、その中でも「若手のうちから挑戦する機会が多い」住友不動産を志望している、ということを、自身の経験も交えながらわかりやすく述べています。

志望動機では、自身の「経験」を織り交ぜることで一気に説得力をもたせることができますので、自己分析を通じて、なぜこの業界なのか、なぜこの会社なのか、を徹底的に考えてみることをおすすめします。

参考:あなたの志望動機が共感されないのは自分の経験に根ざしていないから?
→共感される志望動機とはなんでしょうか?参考記事では志望動機の述べ方を提示します。

最後に

いかがだったでしょうか。今回は三井不動産、三菱地所と並んで、大手国内デベロッパーに数えられる住友不動産を紹介させていただきました。

ESでは志望動機を述べる設問も設けられており、なぜ住友不動産を志望するのか、を考える必要も出てくるでしょう。
そのために、OB・OG訪問や座談会に積極的に参加し、企業やヒトに対する理解を深めるよう努めましょう。

参考:住友不動産の選考対策(ES・レポート・関連テクニック/コラム記事)はこちらから

photo by Martin Thomas

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