「当社の企業理念に共感したことは何ですか?」面接での回答法‐例文付き‐
30,266 views
最終更新日:2022年05月30日
面接とは(面接を課す意味・評価基準・面談との違い)
面接の頻出質問一覧と回答例(志望動機・自己PR・ガクチカなど)
面接の逆質問一覧(考える際のポイント・具体例)
面接で必要なマナー(入退室・身だしなみ・メール・電話)
面接の対策(一次面接・二次面接・最終面接・集団面接・WEB面接・ケース面接・圧迫面接)
面接の練習(練習方法・ポイント)
面接の準備(選考通過に向けた準備・当日に向けた準備)
面接質問集(大手企業の面接で実際に聞かれた質問を厳選して掲載)
面接の際に、「当社の企業理念に共感したことは何ですか?」と質問されることがあります。
企業側の意図を理解したうえで、説得力のある回答を作成できるよう対策しましょう。
本記事では企業側の意図や回答の際のポイント、実際の回答例について解説していきます。
面接の前にまずは企業理念を知っておく
前提として、企業理念について理解していないのに、共感したことを答えられることはありません。
そのため、面接の回答対策をする以前に企業について十分な下調べをしておくことが重要になります。
企業研究の際に会社の公式HPなどで企業理念を理解しておきましょう。
企業が面接で「当社の企業理念について共感したことは何ですか?」と質問する意図
企業理念を理解したうえで、企業側の意図について考えましょう。
そもそもなぜ企業側は就活生に「企業理念について共感したこと」を質問するのでしょうか。
大前提、就活生のことを知りたいという大きな意図がありますが、その具体的なものとして以下の2点が挙げられます。
- 企業について理解しているかを確かめるため
- 企業と就活生のマッチ度を測るため
企業について理解しているかを確かめるため
企業理念を聞くことで、就活生が自社のことを適切に理解しているかを把握する意図があります。
企業理念とは、わかりやすく表すと「企業の存在意義とあり方を言語化したもの」となります。別の言い方で、MI(マインドアイデンティティ)ということもありますが、意味は同じになります。
要するにその企業の思想や使命、志といった根本の考え方・あり方の特徴を言語化したものだと思っていただけると分かりやすいです。
上記の通り、企業理念とは「企業の存在意義とあり方を言語化したもの」と言い換えることができます。つまり、会社の軸となる考え方を表しているため、企業理念について知ることはその会社の方針や性格について理解することに繋がります。
また、企業について理解していることが伝われば、それだけ志望度が高いということを企業側にアピールすることが出来ます。
企業と就活生のマッチ度を測るため
企業側は「企業理念について共感すること」を質問することで、企業の考え方と同じ方向性の考えを持った就活生を見極めようとしています。
共感したポイントがずれていたり、内容が薄い場合は企業と就活生のマッチ度は高いとは言えません。
企業は企業理念に賛同し、同じ志を持って働いてくれる就活生を採用したいと考えるはずです。
面接で「企業理念について共感したこと」を回答する際のポイント
続いて、回答をする際に心掛けるべきポイントについて実際のESを参考にして解説していきます。
「チャレンジに、手加減をしない」に共感します。「チャレンジする」ということは、まず自分が持っている力を最大限発揮することが不可欠であるため、全力で取り組まなければ何も得るものは無いと考えます。この考えを私に強く植えつけた経験が、昨年人生で初めて参加したフルマラソンです。私は小学生の頃からサッカーをずっと続けているのですが、一回の練習で多くても20kmまでしか走ったことがありませんでした。しかし、自分を極限状態に追い込んだ時にどれだけ頑張れるのかを試してみたいと思い、その倍以上の距離である42.195kmにチャレンジしました。私は、やるからには徹底的に準備して臨むべきだと考え、本番の半年前から定期的に練習を行い、ラップタイムや心拍数などの計測結果から本番にピークを持っていけるよう調整しました。その結果,本番では完走できただけでなく、練習でも出したことがなかった自己ベストの記録を出すことができました。この経験は私がチャレンジに手加減をしなかったからこそ得られたものであると思います。貴社に入社後も新たなチャレンジに対して全力で取り組み、できることは全てやり尽くす姿勢で臨みたいと思っています。
選考通過者本選考レポート:21卒アクセンチュア(ソリューション・エンジニア職)
回答の際の流れを簡単にまとめると以下のようになります。
(2)裏付けとなるエピソードを述べる
(3)入社後の展望を述べる
上記のESの手順との該当箇所は以下のようになります。
上記の流れを踏まえたうえで、回答する際のポイントについて解説していきます。
ポイントは大きく分けて以下の3点です。
- 企業理念と就活生の考えの軸が重なる
- 実体験を基に伝える
- 入社後のビジョンを伝える
企業理念と就活生の考えの軸が重なる
前述したとおり、企業理念は企業の考えの軸と言えます。企業理念と就活生の考えの軸が一致していることを伝えることで、企業側に自分が企業にマッチした人材であるということをアピールすることが出来ます。
上記のESでは以下の部分が該当箇所となります。
チャレンジに、手加減をしないという企業理念と「チャレンジする」ということは、全力で取り組まなければ何も得るものは無いという就活生の考えが記述されており、両者の方向性が一致していることが伝わります。
実体験を基に伝える
説得力のある回答をするためには、その考えのきっかけとなった経験について話すことが大切です。
「どのような困難に直面し、それを解決するためにどんな行動をし、その結果何を達成したのか」を伝えましょう。
上記のESでは以下の部分が該当箇所となります。
入社後のビジョンを伝える
共感することを伝えるだけでなく、入社後のビジョンを伝えることで、企業に貢献できる人材であることをアピールしましょう。
上記のESでは以下の部分が該当箇所となります。
「当社の企業理念について共感したことは何ですか?」選考通過者の回答例
ここまでで企業理念に共感することを質問された際の回答法について理解していただけたと思います。
では、続いて実際に企業理念に共感することを質問された就活生の回答例を見ていきましょう。実際のESを参考にすることで、より適切な回答法を身に付けてください。
なお、本記事はESの回答例にはなりますが、面接にも通ずる内容かと思いますので、自身の回答を考える際の参考にしてみください。
選考通過者の回答例:アマゾン(Amazon)
Our Leadership Principlesの中で、特に重要だと考える事柄とその理由
このコンテンツは会員(無料)の方のみご覧になれます。
また、会員(無料)の方は81698枚のエントリーシートを全て閲覧可能になります。
(無料会員登録はこちら)
選考通過者の回答例:花王
花王には『花王ウェイ』という企業理念があります。 『花王ウェイ』の中で一番共感した点やこころに残った言葉は何でしょうか? それはきっと、その言葉がご自身の経験、考え方とどこかで通じ合うものがあるからだと思います。あなたの経験も含め、あなたの言葉で教えてください。(300文字以内)
このコンテンツは会員(無料)の方のみご覧になれます。
また、会員(無料)の方は81698枚のエントリーシートを全て閲覧可能になります。
(無料会員登録はこちら)
選考通過者の回答例:マンダム
マンダムの企業理念を見て共感したポイントとそれを踏まえどのように貢献(社会・会社・生活者等)していきたいかを教えてください(200字)
このコンテンツは会員(無料)の方のみご覧になれます。
また、会員(無料)の方は81698枚のエントリーシートを全て閲覧可能になります。
(無料会員登録はこちら)
まとめ
これまで、企業理念に共感することについて質問された時のポイントや回答例について解説してきました。
前述したように、企業理念とは会社の軸となる考え方です。企業理念について深く理解したうえで、面接の際の回答対策に臨んでください。