【回答例付】面接での成功体験の適切な伝え方と深堀り質問への対策を紹介

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最終更新日:2024年07月04日

これまでの人生における一番の成功体験は何ですか?

面接で上記のような質問を聞かれ、回答に困った経験のある就活生はいないでしょうか。

「面接でアピールできるようなインパクトのある成功体験なんてないよ…。」

「成功体験を話す際に押さえておくべきポイントって何?」

面接で回答に困り、実際に上記のような疑問を抱いた方もいることでしょう。

そこで本記事では、上記のような疑問を抱いている就活生に向け、"成功体験の見つけ方・面接で伝える際のポイント・エピソード別の回答例"などを紹介していきます。

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企業が面接で成功体験を聞く理由とは

面接で成功体験を聞く理由とは

面接官はなぜ、就活生に成功体験を聞くのでしょうか?

その理由は以下の2点に大別されます。

  • 就活生の価値観や考え方を知るため
  • 経験自体のレベルやスペックを把握するため

就活生の価値観や考え方を知るため

成功体験を聞くことで、就活生の価値観や考え方を知ることができます。

というのも、就活生の価値観や考え方を知ることは、面接の合否を決める基準の一つでもある"就活生と企業のマッチ度(相性)"を判断する材料になるためです。

成功体験、つまり「何を成功と捉えるか」は人によって異なります。そのため、成功体験を聞くことで就活生の価値観や考え方を知ることができるという訳です。

面接で成功体験を問われた際、就活生はただ単に成功体験のエピソードを話すのではなく、その背景や体験に対する思いなども述べるようにしましょう。

経験自体のレベルやスペックを把握するため

成功体験と言うだけあり、当然ながらにその経験自体のレベルやスペックも評価されています。

面接官は就活生の成功体験を聞き、「どれだけすごい経験をしているか」、すなわち"経験そのもののレベルの高さを知りたい"のです。

過去に「並の学生では取り組めないような経験・輝かしい実績を残している」のであれば、当然その経験自体が評価の対象となります。例えば、「所属している部活動で全国大会優勝・海外の学会に参加し表彰された」などの経験が該当するでしょう。

実際に、レベルの高い経験をしている就活生からは「その背景にある努力・挑戦しようとした気概」などを感じ取ることができます。

過去に何か大きな目標に向かって取り組み、その上で素晴らしい実績を残しているということは、その時点で「この就活生は優秀だな」と企業から評価されるのは当然と言えるでしょう。

とは言え、評価基準は経験自体のレベルやスペックだけではありませんので、後述する面接で成功体験を伝える際のポイントなどを参考に、適切にアピールしていただければと思います。

【成功体験がない!という就活生へ】成功体験の見つけ方を紹介

成功体験の見つけ方

企業が面接で成功体験を聞く理由については理解していただけたかと思います。

しかし、そもそも「面接で話せるような成功体験なんてない!」と思っている就活生もいるのではないでしょうか?

そんな成功体験がないと考えている就活生に向け、成功体験の見つけ方を紹介していきたいと思います。

また、本項は成功体験が見つかっている方には関係のない内容になりますので、そういった方はこちらから次の項に遷移していただければと思います。

成功体験の見つけ方に関してですが、基本的な方法としては以下の2つがあります。

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面接で成功体験を伝える際のポイント

面接で成功体験を伝える際のポイント

続いては面接で成功体験を伝える際のポイントを紹介します。

面接では、以下の2点に留意した上で成功体験を伝えるようにしましょう。

  • 結果や実績ばかりに気を取られない
  • 成功するまでの過程を具体的に述べる

結果や実績ばかりに気を取られない

一つ目のポイントは、結果や実績ばかりに気を取られないことです。

成功体験という言葉を聞き、「面接でアピールできるような大きな成功はしてないよ…」などと悲観的に考える就活生も少なくありませんが、この質問で面接官が知りたいのは何もエピソードのインパクトだけではありません。

もちろんエピソードのインパクトも重要ではあるのですが、最も重要なことは"なぜそのエピソードを成功体験だと考えたのか(=背景)・成功するためにどのような行動をしたのか(=過程)"です。

この背景や過程を知ることで、面接官は就活生の人柄や素性を判断するのです。

そのため、結果や実績ばかりに気を取られるのではなく、自分という人間を知ってもらう/アピールするという観点を念頭に置いたうえで回答するようにしましょう。

成功するまでの過程を具体的に述べる

一つ目のポイントにも関連する内容になりますが、成功するまでの過程を具体的に述べることも重要です。

というのも、面接官は就活生の成功するまでの過程を聞くことで、物事に対する考え方や取り組む姿勢を見極めることができるためです。

例えば、「私の成功体験は、●●部の部長として総勢50名を超える部員を統率し、万年予選敗退だった部を歴代最高のベスト4に導いたことです。私は熱血的なタイプではなかったため、部長を任せられた当初から、誰よりも早く練習に集合する・支えてくださる方への挨拶を徹底するなど、自身が見本となる行動をすることで背中で部を引っ張りました。この姿勢が徐々に部員にも浸透し、日々の練習に緊張感やメリハリが出たことが大きな成果に繋がったと感じています。」などが良い例として挙げられます。

この成功体験を聞いた面接官であれば、「この学生は自らが手本となることでチームをまとめ上げたのか。こういった姿勢を持ち合わせているのであれば、クライアントにも真摯に向き合うことができ、強固な信頼関係を構築できるはずだ。」などと感じるのではないでしょうか。

単に成功体験のエピソードだけでなく、成功するまでの過程を具体的に述べることで"入社後の業務に対する汎用性"等もアピールできると良いでしょう。

面接における話し方のポイント

面接における話し方のポイント

企業によってはエントリーシートでも成功体験に関する設問が課される場合があるため、面接ではエントリーシートで書いた内容を基に深堀りされる場合もあります。

また、「指定された文字数の中で要点をまとめて簡潔に伝えるES」と「面接官とのコミュニケーションの中でより具体的に自分自身をアピールする面接」とでは、異なる部分が多くあります。

そのため、面接で成功体験を話す際には以下の3点を意識することが重要になります。

  • 話す順番を整えてから伝える
  • 暗記したものをそのまま話さない
  • 話す長さや時間に注意する

話す順番を整えてから伝える

話す順番をあらかじめ整えておくことは非常に重要となります。

というのも、面接では「話がどうしても長くなってしまう・結論をうまく伝えられない」というリスクがあり、"本当に伝えたい内容を伝えられなくなってしまう恐れがある”ためです。

面接の前には必ず「最も伝えたい内容はどの箇所なのか・どのような順序で話すのか」をしっかりと確認しておき、面接官が理解できるような話し方を心掛けましょう。

暗記したものをそのまま話さない

面接では何もESで書いた内容を暗記してそのまま話すことが正しいわけではありません。

面接官は提出済みのESを基に質問を投げかけてくる場合が多いため、"ES+αの内容"がなければ高い評価を得ることは難しいと思われます。

「暗記したものをそのまま話さない・面接官とのコミュニケーションを意識する」ということは必ず心掛けていただければと思います。

話す長さや時間配分に注意する

これはグループ面接でより重視する内容になるのですが、話す時間・時間配分には注意を払う必要があります。

グループ面接では他の就活生と一緒に面接を行うため、自分ばかりが長時間話してしまうと「この就活生は周りに配慮できていないな、自分勝手だな」という印象を受けてしまいます。

いくら内容が素晴らしくても、このような点をおろそかにしただけで一気にマイナス評価を受けてしまう可能性は高いと考えられます。

「他の就活生とのバランス感・時間配分への配慮」も"面接におけるコミュニケーションの一つ"となりますので、この観点は忘れずに面接に臨みましょう。

【回答例】面接で成功体験を適切に伝えるには

面接で成功体験を伝える際の回答例

これまでの内容を踏まえ、続いては実際に面接で成功体験を伝える際の回答例を紹介します。

本記事では3つのエピソードを取り上げ、それぞれに対する回答例を掲載しています。

また、「自分がアピールしようと思っているエピソードと同様の回答例がない!」という就活生もいると思いますが、話す際の構成や言葉遣いなど参考になる点はあるかと思いますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

成功体験の回答例:(1)ゼミ

ゼミ長として、●●会社との事業提携を実現させたことが私の成功体験です。しかし、成功に至るまでには2つの大きな壁がありました。それが、メンバーのやる気にばらつきがあったことと企業側の関心が低かったことです。そこで私はゼミ長として、事業提携を成功させるために2つの打開策を考えました。1つ目が、共通目標を設定し個人の役割を明確化させたことです。自らが率先してメンバー全員と話す機会を設け、事業化をゴールと定めた上で、目標達成に向けた個々人の役割を各々の意思や適性を考慮しながら決定しました。この策によりゴールと個人の責任が明確化され、メンバーひとりひとりの責任感と熱意を創出しました。そして2つ目は企業との連携強化です。課題であった企業側の関心を高めるためには私達の熱意を伝えることが最優先と考え、訪問頻度を増やすことで信頼関係構築に努めました。これらの取り組みにより、提案に対する一体感が企業と学生の双方に生まれ、企業との議論が活発化した結果、事業化の目途が立ち、実現に向けた実証実験を共同で行うまでに至りました。

成功体験の回答例:(2)部活動

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成功体験の回答例:(3)アルバイト

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【面接時の深堀り対策】成功体験に関する頻出質問一覧

成功体験に関する深堀り質問一覧

面接で成功体験を伝える際のポイント・エピソード別の回答例などを紹介してきましたので、最後に成功体験に関する頻出質問をご紹介します。

成功体験に関する質問は面接でよく聞かれますが、「あなたの成功体験は何ですか?」などとストレートに聞かれるとは限りません。

また、成功体験について話した後に面接官から深堀りをされる可能性も充分に考えられます。

回答に対しての深堀り、または観点の異なる聞かれ方をされた際にも対応できるよう、以下で成功体験に関する頻出質問を掲載します。面接対策にお役立てください。

  • これまでの人生における一番の成功体験は何ですか?
  • なぜそれを成功だと考えているのですか?
  • 成功するまでに最も大変だったことは何ですか?
  • この経験の中で学んだことや身に付いたことはありますか?
  • この経験を会社でどのように活かせると考えていますか?
  • 他に成功体験はありますか?
  • 逆に一番の失敗体験は何ですか?

まとめ

面接における成功体験回答対策

本記事では「面接×成功体験」にフォーカスし、成功体験の見つけ方・面接のポイント・エピソード別の回答例などを紹介してきました。

本記事のまとめ

企業が成功体験を聞く理由
(1)就活生の価値観や考え方を知るため
(2)経験自体のレベルやスペックを把握するため

成功体験を伝える際のポイント

(1)結果や実績ばかりに気を取られない
(2)成功するまでの過程を具体的に述べる

成功体験で重視されることはエピソード自体のインパクトだけでなく、成功に至るまでの背景や過程が評価における大きなウエイトを占めます。

本記事の内容を参考にし、面接対策・志望企業の選考突破に努めていただければと思います。

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