面接対策ガイド|企業の面接意図から頻出質問例解説まで

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最終更新日:2023年09月28日

就職活動において、「面接」は最大の山場といえるでしょう。エントリーシートや適性検査を通過出来たとしても、面接で落ちてしまえばそれまでの苦労は水の泡となります。

面接では、受け答えの内容は勿論のこと、あなたの雰囲気やマナー、話し方等全てが評価されています。つまり、それだけ入念な準備が必要となります。

新卒採用の場合、多くの企業では3回程度、面接選考が行われることになるでしょう。その3回もの面接を乗り越えるためには何を気をつけ、またどのような準備を行うべきなのでしょうか。

本記事では、面接に関するあらゆる疑問を解消すべく、事細かに面接選考について解説していきます。是非、今後の面接対策にお役立て下さい。

本選考とインターンの締め切り情報

就職活動における面接の意味とは?

そもそも就職活動において、なぜ「面接」選考が行われるのでしょうか。この質問に対する答えは、採用活動全体の流れを考えてみると分かりやすいかもしれません。

多くの企業では、まずエントリーシートを提出し、その後適性検査を受け、それらに通過して初めて面接という流れになると考えられます。企業が確認しているポイントは様々あるかとは思いますが、エントリーシートでは「学生の自社に対する志望度」が、適性検査では「学生の学力・ポテンシャル」が主に測られていると言えます。

これら2つの選考は足切り的な要素が強いです。いわば、採用の最低基準を満たさない学生をふるい落とすための選考といえます。

これに対して、面接からは自社で活躍してくれそうな学生を「選ぶ」というフェーズに入ります。当然ながら、面接を重ねていくにつれその傾向は強くなります。

では、企業は自社で活躍できそうな学生を面接で何を基準に選ぶのでしょうか。

例えば、それは受け答えの内容であったり、その学生の人柄であったり、雰囲気だったりします。つまり、一概に言語化することのできない”何か”が面接突破の鍵を握っている訳です。

これらは、就活生のマナーや言葉遣い、表情や受け答えの反応スピード等、あらゆる要素が影響していると考えられます。

このように、面接はエントリーシートや適性検査とは異なり、就活生の外見、内面、雰囲気等の全てが評価対象となっていると考えて良いでしょう。しかし、何が合格の決定打になったのかは、学生からは勿論、面接官本人でさえわかり得ないということがしばしばあります。

そのような曖昧な状況の中で、面接突破の確率を少しでも挙げるため学生に出来ることは、減点される要素を極限まで減らし、企業の評価ポイントをできるだけ多く知ることです。そのためには、基礎的なマナーを押さえ、入念に質疑応答への対策を行っていく必要があります。

少し話が逸れましたが、上記を踏まえて就職活動における面接の意味を考えると、面接は”定量的に測ることのできない、学生の定性的な面を深く知る”ために存在しているといえます。

面接選考の流れと意図

ここでは、面接選考の流れをざっくりと押さえ、それぞれの面接での意図やポイントを示していきます。

当然ながら、企業によって面接の回数やその意図というのは変わります。今回に関しては、最も多いと思われる採用形態を基にして見ていきたいと思います。

1次面接

面接官:人事部の5〜10年目程度の中堅社員であることが多い。現場社員が出てくる企業も。

内容:個人面接であれば20分程度であることが多く、集団面接であれば一人あたりの所要時間は10〜15分程度。

与えられる時間が短いことが多いため、いかに端的かつ明快に返答できるかがポイントとなるでしょう。

面接では受け答えの際、冗長になりすぎないよう常に意識をすべきですが、特に時間が限られている1次面接では、より簡潔にテンポよく会話する必要があります。第一印象で相手に良いイメージを与えられるかも非常に重要となる面接といえます。

志望動機の深掘りよりも、ガクチカや自己PRなど学生の人柄を知ることに時間を掛ける傾向があります。

これは、他社の選考もそこまで進んでいないことや、学生の志望動機も完全に固まりきっていないことを面接官も理解していることが関係していると考えられます。

2次面接

面接官:人事部の採用責任者や現場の役職者が出てくることが多い。

内容:時間は30分以上であることが多く、志望動機やガクチカに関して深掘りがなされる。

志望動機、ガクチカ、自己PRのいずれに関しても深く追及されることになるでしょう。

特にガクチカや自己PRの一貫性については厳しく問われることとなるため、しっかりとエピソードを腹落ちさせておく必要があります。志望動機に関しても、なぜその業界なのか、その中でも当社なのか、という点については間違いなく問われることとなるため、納得感のある志望動機に仕上げておく必要があるでしょう。

また、2次面接では「自社への興味関心」を持っているかどうかを何度も確認されることになります。次の面接官が役員、部長クラスであることを考えると、ここで自社に来ない学生をふるい落としておくことは当然のようにも感じます。

最終面接

面接官:役員、部長クラスが担当することが多く、企業によっては複数の面接官がいる場合もある。

内容:企業によって大きく異なる。雑談で終わる場合もあれば、なぜ競合他社ではなくうちなのか等本当に入社する気があるのかを厳しく追及する企業も。

最終面接では、ガクチカや自己PRの深掘りというよりも、「入社する意思があるか」を問われることとなります。ここでは、志望動機が非常に重要となります。

また、役員クラスが面接官であることから、面接内容も型にはまったものではなく不規則な場合が多いです。一方向のやりとりではなく、会話であることを意識し、臆せず自身の考えや意見を述べることが重要です。

逆質問の時間も比較的多く取られる場合が多いため、前もって十分に質問を準備していくことが重要です。逆質問は志望度をアピールできる絶好のチャンスです。時間いっぱいまで行うことがマストといえます。もっとも、多ければ良いというものでもなく、その質についても担保しましょう。

面接において意識すべきポイント

面接中、どのようなことに注意を払うべきかについてここでは示していきたいと思います

面接において気をつけるべきは、主に大きく分けて「表情」と「話し方」の2点です。

皆さんは、『メラビアンの法則』をご存知でしょうか。メラビアンの法則は、非言語コミュニケーションの重要性を説く法則です。wikipediaでは以下のように説明されています。

感情や態度について矛盾したメッセージが発せられたときの人の受けとめ方について、人の行動が他人にどのように影響を及ぼすかというと、話の内容などの言語情報が7%、口調や話の早さなどの聴覚情報が38%、見た目などの視覚情報が55%の割合であった。

引用:wikipedia「メラビアンの法則」

このことから、言語によるコミュニケーションだけでなく聴覚情報や視覚情報といった非言語コミュニケーションも非常に重要であることが分かります。

次に、これを面接の場に落とし込んで考えていきましょう。

仏頂面で挨拶の声も小さいまま面接官のいる部屋に入室するのと、明るく笑顔でハキハキと挨拶して部屋に入るのとでは当然ながら、面接官の評価は異なるでしょう。後者のほうが印象が良いのはわざわざ言うまでもありません。

緊張している状態で笑顔を作るのは難しいとは思いますが、だからこそそれができると他の就活生と差別化を図れることでしょう。

また、緊張するとどうしても話すスピードが早くなりがちです。自分では気が付かないうちに早口になっていたということが多々あります。面接では、自分が緊張していることを認識し、ゆっくり話すことを常に意識しましょう。

また、unistyleには次のような記事もありますのでご参照下さい。

参考:【面接対策】アウトプット能力を向上させるには
→エントリーシートが素晴らしいものでも、それを口頭にて伝えることができなければ、つまり面接でうまく話すことができなければ内定を得ることはできません。ここでは、面接においてうまく話すためのコツについて詳しく説明します。
参考:面接における10の心構え
→面接は非常に対策がしやすく、慣れとトレーニング次第で上達が図れます。今回は、面接に行く前にまずは知っておいて欲しい基本について解説します。

面接における基本マナー集

以下の記事では、当日の持ち物から、メールの送り方、コートを脱ぐタイミングまで、就活生が気になるであろう情報について時系列でまとめました。

このような基本的なマナーは社会人として働く上で出来て当然であるため、合否に影響するか否かを問わず、学生のうちに知っておく必要があります。

面接における頻出質問例

就職活動をはじめたばかりで面接の経験が少ない方は、面接でどのような質問がされるのか検討がつかず、不安を感じていることかと思います。

下記の記事では面接でよく問われる頻出質問とその回答例についてまとめました。最低限、これらの質問に対する回答については前もって考えておくと良いでしょう。

最後に

本記事では、面接の目的やその流れ、注意点について見てきました。就職活動を始めたばかりの方は様々な不安があるかとは思います。

最初の頃は緊張して思うように話せなかったとしても、回数を重ねていくことで徐々に自分の話したいことを話せるようになり、それに伴って結果もついてくることでしょう。

とにかく、面接に対する苦手意識を克服するためには、面接は”慣れ”が最も重要です。面接を苦手であると感じている方こそ、インターンシップの時期から出来る限り多く経験を積むよう心掛けましょう。

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