面接での「他社の選考状況」の答え方とは?回答ポイントや追加質問を解説
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最終更新日:2024年11月08日
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面接で「他社の選考状況」を聞くのは、どのような意味があるのだろうか?
「他社の選考状況」を面接で伝える時ってどのように話せばいい?嘘はついていい?
上記のような悩みや疑問を持っている就活生は少なくないと思います。
そこで本記事では、そんな悩み・疑問を抱いている就活生に向け、「他社の選考状況について教えてください」という質問での回答ポイント、面接での伝え方、追加質問例などを解説していきます。
企業が面接で「他社の選考状況」を聞く理由
企業はなぜ、面接の場で「他社の選考状況」を質問するのでしょうか?
企業側が面接で「他社の選考状況」を聞く理由は主に以下の3点です。
就活生の選考状況を知るため
企業側は「他社の選考状況」について聞くことで、各就活生に対して入社するかしないかの予測をしています。
企業は毎年採用計画を立てて採用する人数を決定し、莫大な費用をかけて採用を行います。だからこそ、入社してくれそうな就活生を採用したいと考え、この「他社の選考状況」について聞くのです。
企業側が最も恐れているのは、内定を出してから就活生に内定辞退され、予定していた採用人数の採用ができなくなることです。
故に、企業は選考の終盤に移っていくに連れて「本当にこの就活生は自社に入社してくれるのか」という点を特に注視し、「他社の選考状況」について聞き、内定辞退に対するリスクヘッジをするようになります。
その点を踏まえて、就活生はこの「他社の選考状況」の質問に対して入念に準備するようにしましょう。
志望度合いを確認するため
どの企業も自社への志望度が高い就活生を採用したいと考えています。
企業側も就活生がたくさんの企業を受けていることは、重々承知しているからこそ、数ある企業の中で自社の志望度はどの程度なのかを「他社の選考状況」について聞くことで確認したいのだと思われます。
例えば「他社の選考状況」の質問に対し、就活生が異なる業界の企業を回答した場合、面接官は「この子はうちの業界への志望度が低いのだろうか?」といった懸念を抱くでしょう。
そして面接官は、その懸念を払拭すべく「なぜその業界を受けているのか」や「なぜ異なる業界を受けているのか」などの質問をすることが想定されます。
後述しますが、この「他社の選考状況」に関する質問対策のみならず、想定される追加質問に対する対策も合わせて行うようにしましょう。
就活生の能力を知るため
企業側は「他社の選考状況」について質問することで、就活生がほかの企業からどのような評価を得ているのかを知ることができます。
他社の選考状況は客観的な証明になるので、仮に内定を得ている場合は、基本的な能力については持っているものだと見なされます。
ですので、内定を得ている就活生については、この質問の際に内定企業を伝えるといいでしょう。
しかし、内定企業を伝える場合は、内定先よりも志望度が高いことを示さなくてはならなくなることを念頭に置いておきましょう。
したがって、志望動機を面接前に綿密に準備するか、自信がない場合は内定企業を伝えないという選択肢を選ぶのも一つの手段です。
「他社の選考状況」の答え方・回答ポイント
続いて「他社の選考状況」に対する答え方・回答のポイントについて解説します。
「他社の選考状況」の答え方
現在、○○と■■の選考を受けています。
(2)各企業の選考状況を伝える
○○は、1次面接の結果待ち、■■は、今週の金曜日に最終面接を控えている状況です。
「他社の選考状況」の回答ポイント
「他社の選考状況」を回答する際に意識していただきたいポイントは、以下の3点です。
- 正直に回答する
- 他の回答との一貫性を意識する
- 聞かれた質問に対して過不足なく回答する
正直に回答する
前提として、面接では誠実でいることが重要です。なぜなら、面接は人間性をアピールする場であることはもちろんのこと、様々な角度から質問されるため、嘘を話すとどこかで矛盾が生じてしまう可能性が高いからです。
特にこの「他社の選考状況」については、選考内容について具体的に言及される可能性もあるため、正直に話すことを推奨します。
他社の選考を受けている理由を論理的に説明できる場合は、正直に伝えましょう。
しかし、「他社の選考状況」に関する質問をはじめ、志望度について面接の場で正直に回答することに抵抗を覚える就活生の方も多いと思います。
以下の記事では、嘘をつかずに面接での「第一志望か?」という問いで高評価を得るコツについて解説されています。参考にできるノウハウが多々掲載されているので、ぜひこちらもご覧ください。
他の回答との一貫性を意識する
この「他社の選考状況」について問う質問は、具体的な企業名並びに選考内容を問われているため、抽象的な表現を使うことができず、言い逃れが難しいです。
そのため、何も考えずに「他社の選考状況」を伝えると、ほかの質問との整合性がとれない事態が発生しやすくなるため、要注意です。
また「就職活動の軸と今受けている業界や企業について教えて」といった質問や、「これまでの就職活動の中で、どのような企業を受けてきたのか」という形で時間軸で質問される場合もあります。
ですので、「現在選考を受けている企業群といった横の軸」、並びに就職活動全体を俯瞰し、「どのような経緯で企業の選考を受けてきたのかという縦の時間軸」で面接前に頭の中を整理しておくことを推奨します。
聞かれた質問に対して過不足なく回答する
面接官が深く言及してこない限りは、現在選考を受けている企業名及びその企業の選考状況を述べるまでに留めておきましょう。一旦ボールを面接官に渡し、次の質問を待つようにしましょう。
更に深堀されたらその質問に対してその都度回答するようにします。具体的な追加質問内容については、後ほど詳しく説明します。
「他社の選考状況」の追加質問とその回答方法・ポイント
続いて「他社の選考状況」について聞かれた後に、続けて聞かれる可能性の高い質問、及びその回答方法やポイントについて説明します。
「他社の選考状況」について考えるだけでなく、下記3つの質問への回答に対しても準備を行い、より万全な面接準備をしていただければと思います。頻出質問は以下の3つです。
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「他社の選考状況」で伝える企業がない場合はどのように回答すればいい?
最後に「他社の選考状況」で悩まれる方が多いと思われる、「伝える企業がない場合はどのようにすればいいのか?」という疑問に対して解説します。
前提として、新卒採用において1社しか選考を受けないという状況は考えにくいため、「他社の選考状況」について述べる企業が全くないという状況は、あまり望ましくありません。
ただし、就職活動終盤で内定獲得して選考を受ける企業を絞っている場合や、同業他社を全く受けておらず、伝えない方がいいと判断した場合もあるでしょう。
いずれにせよ、「他社の選考状況」で伝える企業がない場合は、自分の選考状況を正直に回答することを推奨します。
なぜなら、既述したように面接では様々な角度から質問されるため、この「他社の選考状況」に関する質問のみ嘘をついて回答すると、他の回答との論理の一貫性が破綻しやすいからです。
他の企業の選考を受けていないのであれば「なぜ他の企業の選考を受けていないのか」という理由を、同業他社を受けていないのであればその理由を論理的に説明できるよう、面接前に準備しておくことが先決だと思われます。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
本記事では、「他社の選考状況は?」という質問での回答ポイント、面接での伝え方、回答ポイントなどを紹介しました。
面接で「他社の選考状況」について聞くことの本質を理解して、しっかりその理由を答えられるようにしましょう。
本記事を参考に回答ポイントや回答例をインプットし、そのうえで本番でのアウトプットに繋げ、選考突破と志望企業の内定獲得を目指していただければと思います。
本記事でも何度か述べましたが、面接は事前準備が非常に重要です。
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