【面接対策】大学・学部・学科を選んだ理由の適切な答え方と回答例
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最終更新日:2024年05月20日
そこで本記事では、「大学・学部・学科を選んだ理由」という質問に関する回答ポイント、面接での伝え方、回答例などを解説していきます。
厚生労働省のHPに掲載されている『公正な採用選考の基本』によると、"大学・学部・学科を選んだ理由 "は採用選考時に配慮すべき事項であり、就職差別につながるおそれがある事例に抵触する可能性があります。しかし、就職活動で 聞かれやすい質問の一つであるため、本記事ではその対策方法等を解説させていただきます。
【参考】厚生労働省:公正な採用選考の基本
企業が面接で「大学・学部・学科を選んだ理由」を聞く意図とは
企業が面接で「大学・学部・学科を選んだ理由」を聞く意図とは、一体どのようなものなのでしょうか。
企業が面接で聞く意図は、主に以下の3点に集約されます。
- 価値観や行動指針を確認するため
- 目標から逆算して行動できるかを探るため
- 勉学に対する姿勢を確かめるため
価値観や行動指針を確認するため
企業は「大学・学部・学科を選んだ理由」を聞くことで就活生の価値観や、行動指針を知ることができます。
数多存在する大学の中から「なぜその大学を選択したのか」そしてその大学の中で「なぜその学部・学科を選択したのか」について理由を探ることで、その就活生の根底部分の指針が浮かび上がってきます。
「自分の理由は、ありきたりだろう、、、」と心配する方もいらっしゃると思いますが、その決断に至るまでの背景、プロセスは同じ人生を歩む人はいないことから、他の就活生と重複することは考えにくいです。
ですので、これまでの人生を振り返り、「なぜ現在の大学・学部・学科を選択するに至ったのか」、「その背景やその当時の心境」を振り返り、言語化して面接で伝えることができるように準備しておきましょう。
目標から逆算して行動できるかを探るため
企業側は、将来の目標からどの程度逆算できる人なのかをこの質問をすることによって見極めています。
高校生時代は、大学時代に自分がやりたいことや学びたいこと、そしてその先の将来やりたいことから逆算して大学を決定すると思います。
現在の就職活動はまさに、このプロセスと同様であり、その再現性をチェックしています。
また、目標を立てる際の軸、つまり上述したその就活生が持つ価値観や行動指針を探る意図もあります。
勉学に対する姿勢を確かめるため
企業は「大学・学部・学科を選んだ理由」を聞くことで、就活生の勉強に対する姿勢を確かめることができます。
なぜなら就活生が語る理由から、これまでの人生において勉強にどれだけの比重を置いてきたのかが垣間見えるからです。
例えば、「大学・学部・学科」の選択理由を語る際に、学問への理解度を示しながら語ることができれば、面接官からは「勉強面にもしっかり取り組む姿勢がある子なんだな」と評価を得ることができるでしょう。
反対に「親が勧めたから今の大学を選んだ」や「ネームバリューがあるから進学した」といった理由だと、この勉学に対する姿勢の観点では、マイナス評価を得てしまう可能性があります。
面接での「大学・学部・学科を選んだ理由」の伝え方・回答のポイント
続いて面接での「大学・学部・学科を選んだ理由」の伝え方、そして回答する際のポイントについて解説します。
「大学・学部・学科を選んだ理由」の伝え方
面接で「大学・学部・学科を選んだ理由」を伝える際は、以下のステップを意識してみてください。
まず初めに、自分が「大学・学部・学科を選んだ理由」を端的に述べます。
次に上記の理由を補完する具体的なエピソードを語ります。ここでは「大学に入学する前、なぜ進学しようと考えたのか」や、「どのようなことを学び、何を得て成長したのか」などを語ることができるといいでしょう。
この具体的な伝え方については、「大学・学部・学科を選んだ理由」を聞かれた際の回答例6選で後述しますので、そちらをご覧ください。
「大学・学部・学科を選んだ理由」の回答ポイント
面接で「大学・学部・学科を選んだ理由」を回答する際に意識していただきたいポイントは、以下の3点です。
- 正直に語る
- 専門外の人でも理解できるように言葉選びに注意する
- 自分の言葉で語る
正直に語る
この点は最も意識していただきたいポイントです。
理由は主に2点あります。第一に、面接は人間性をアピールする場であり、面接では誠実でいることが重要だからです。
第二に、面接では様々な角度から質問されるため、嘘をつくとどこかで矛盾が生じてしまう可能性が高いからです。
ですので、「大学・学部・学科を選んだ理由」がネガティブだったとしても、正直に伝えるようにしましょう。
そしてネガティブな理由しか考えつかず、自信が持てない場合は、大学でどのようなことに興味を持つようになったのか、大学在学中にどのような価値観の変化があったのか、大学での自分の変化を語ることを意識しましょう。
専門外の人でも理解できるように言葉選びに注意する
このポイントは忘れてしまいがちなので、面接で話す際は特に意識しながら話すようにしましょう。
文系・理系問わず、自分が学んできた内容は、面接官が学んでいない分野である可能性が高いです。ですので、自分が学んできたことに対して全く知識がない人でも理解できるような言葉選びや説明ができるように準備しましょう。
オススメの準備方法ですが、面接前に自分の学部以外の友人や家族に自分が学んできた内容について、一旦説明し、分かりにくい部分について指摘をもらうと良いでしょう。
そのポイントは、他の方にとっても分かりにくい箇所である可能性が高いです。
自分の言葉で語る
この点も忘れがちであり、他の就活生と差別化するうえでも是非とも意識していただきたい点です。
「大学・学部・学科を選んだ理由」がネガティブであり、インターネットで拾った他の人の理由をそのまま話したとしても、他の角度から何度も質問されることで、それが後付けしたものだとすぐに面接官側に伝わってしまいます。
既述しましたが、面接では「大学・学部・学科を選んだ理由」のみならず、「他に受験していた学部全て教えてください。またその学部を受けていた理由は?」や「大学選びに後悔はなかった?」など、様々な角度から深掘りの質問がされます。
論理性の破綻はもちろん、自分の言葉で話さなければ大事なあなたの個性が失われてしまうことになりますので、自分の言葉で語ることを忘れないようにしてください。
なお、面接で何を話せばいいのか分からないという就活生には就職エージェントneoがオススメです。
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「大学・学部・学科を選んだ理由」を聞かれた際の回答例6選
続いて、面接で「大学・学部・学科を選んだ理由」を聞かれた際の回答例を6つ掲載します。
価値観の変化及び、学部別に回答例を記載したので、自分に当てはめて参考にしていただければと思います。
回答例(1)価値基準が明確で大学や学部を選択した場合
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回答例(2)大学の授業をきっかけに価値観が変化した場合
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回答例(3)大学の専攻とは異なる方向に価値観が変化した場合
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回答例(4)経済学部の就活生の場合
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回答例(5)社会学部の就活生の場合
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回答例(6)理工学部の就活生の場合
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「大学・学部・学科」を選択したポジティブな理由が思いつかない方へ
最後に、「大学・学部・学科を選んだ理由」がどうしても思いつかない方に向けて、3つ方法を紹介します。
- 正直に答える
- 他の大学・学部・学科と比較してみる
- 最も記憶に残っている授業を洗い出してみる
正直に答える
この点は、既に本記事でも述べていますが、無理して理由を作るのであれば、正直に答えるようにしましょう。
「大学・学部・学科を選んだ理由」が「第一志望ではなく、入試の結果によって入学することになった」など、大半の就活生が自分が望む結果ではなかったかもしれません。
面接で大切なのは「就活生がどのような価値観を持ち、行動してきたのか」という部分です。だからこそ、置かれた環境でどのように自分の考え・価値観が変化してきたのかについて自分の言葉で語ることが大切なのです。
他の大学・学部・学科と比較してみる
「大学・学部・学科を選んだ理由」を洗い出すための一つの方法として、「他の大学・学部・学科と比較してみる」という方法があります。
「他の大学・学部・学科には無く、自分が所属するところにはある」ということは、つまり、自分の「大学・学部・学科」を選択しなければならない妥当な理由になります。
家からの距離といった指標だけではなく、「授業・ゼミ・研究室」、「部活・サークル」などの指標を中心に洗い出してみることを推奨します。
最も記憶に残っている授業を洗い出してみる
最も記憶に残っている授業を洗い出すことで、自分が大切にしている価値観や、上述した他の大学・学部・学科にはない特色が見えてくる可能性があります。
あなたの記憶に残っているということは、他の人には無い何かしらの理由が眠っているはずです。
過去の経験と照らし合わせて、なぜその授業が最も記憶に残っているのかを自己分析をしましょう。
自己分析の方法については、unistyleで多数解説されていますので、ぜひ下記の記事をご覧いただければと思います。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
本記事では、「大学・学部・学科を選んだ理由は?」という質問での回答ポイント、面接での伝え方、回答例などを紹介しました。
面接で「大学・学部・学科を選んだ理由」について聞くことの本質を理解して、しっかりその理由を答えられるようにしましょう。
本記事を参考に回答ポイントや回答例をインプットし、そのうえで本番でのアウトプットに繋げ、選考突破と志望企業の内定獲得を目指していただければと思います。
以下では、本記事のunistyle関連記事をまとめましたので、気になった記事をぜひご覧ください。