面接での「第一志望か?」という問いで嘘をつかずに高評価を得る答え方

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最終更新日:2024年05月17日

「当社が第一志望か?」という質問に対する返答に困ってしまう就活生が多いようです。そこで「当社が第一志望か?」という質問で面接官が何を見ているのか、どう答えるべきなのかについて詳しくみていきたいと思います。

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「第一志望か?」という質問で何を見られているのか

「第一志望か?」という質問で面接官が見ているポイント

 

多くの就活生が「第一志望か?」という質問に対して、どのように答えればいいのか迷っているという話をよく聞きます。

第一志望であれば問題なくそのように答えればいいですが、30社も40社も受ける就職活動において第一志望は1社しかなく、残りの数十社は第一志望ではありません。そのため、素直に第一志望ではないと答えるべきか、嘘をついてでも第一志望だと言うべきか悩んでいるのでしょう。

 

この質問に適切に答えるためには、「第一志望か?」という質問の採用担当者の意図を知る必要があります。

「第一志望か?」という質問で採用担当者は、「志望度」だけでなく、「あなたの企業選びの軸」を知りたいと考えています。つまりこの質問の裏には、以下の質問が含まれると考えて下さい。

  • 企業選びのポイントは何か?
  • 他にはどのような業界を受けているのか?(他社の選考状況は?)
  • なぜ他業界ではなく、この業界か?
  • 業界の中でもなぜうちの会社か

「第一志望です!」と答える場合においても、単純に伝えるだけではなく、上記4つのポイントを適度に補足しながら答えるべきでしょう。

 

【模範解答例:総合商社志望動機】
「御社が第一志望です。海外留学経験から、日本のプレゼンスを高める仕事をしたいと思い(①:企業選びのポイントは何か)、商社・海運業界・メーカーを志望しています。(②:他にはどのような業界を受けているのか)

中でも、多様な利害関係者をまとめ、事業を生み出す総合商社の事業に魅力を感じており(③:なぜ他業界ではなく、この業界か)、総合商社の中でも、貴社は若手に仕事を任せる社風とお会いした◯◯様や◯◯様に惹かれたため、御社が第一志望です。(④:業界の中でもなぜうちの会社か)」

第一志望と伝えずに評価される方法

第一志望と伝えずに評価される方法

 

第一志望の場合には上記のように答えれば、何の問題もないのですが、そもそも②の業界部分で迷っている、もしくは第一志望ではない場合や④の業界の中でも迷っている場合はどのように答えるべきでしょうか。

上記の通り、嘘をつくというのも一つの手ではあります。一方で「迷っているポイント」と「その会社」の魅力をセットで伝えるというのも選考序盤においては非常に有効な手です。例えば、下記の様な答え方になります。

 

【模範解答例:海運会社志望動機(第一志望は総合商社の場合)】

「正直に申し上げますと、業界選びの点で迷っており、貴社も含めて第一志望群として考えております。

海外留学経験とそこで見た日本製品の多さから日本のプレゼンスを向上させる仕事がしたいと考え(①:企業選びのポイント)、海運業界、総合商社、メーカーを受けております(②:他に受けている業界)。

特に海運業界及び総合商社のどちらがより私の思いを叶えるフィールドとして適切なのか悩んでおります。

総合商社であれば、日本のプレゼンスを高めるために様々な事業を生み出すことができると考えていますが、一方で配属リスクも高く、一度配属された部署の商品にしか関わることができないのがネックとなっています。(総合商社の魅力と懸念点)

一方で海運業界であれば重量ベースで国際貿易の99.7%を占める海運業に関わることができ、更に商品の縛りもなく、様々な日本の製品を世界に届けることができると考えております。(海運業界の魅力)

最終的には業界及び会社の雰囲気と人で決めたいと考えており、面接を通しても知ることができたらと考えています。」

参考:【例文付】なぜその会社なの?志望動機の伝え方・企業選びの軸の定め方を解説
→「なぜうちの会社を志望するのか」という質問に困ってしまう就活生は多数いると思います。その質問に対して簡単に答えるアプローチ方法をご紹介します。

最終面接では志望度の割合が高くなる

最終面接での傾向

上記の通り、迷っているのであれば、素直にその旨を伝えて、「あなたなりの企業選びの軸」と「迷っている業界の魅力と懸念点」及び「受けている業界の魅力」を語ることで、あなたの魅力を十分に伝えることが可能です。

但し、最終面接に近くなると、より「志望度」が重視される傾向になります。

いくら優秀でも最終的には自社に入社してくれる人に内定を出したいのが会社としての考えであり、しっかりと第一志望と伝えてくれる人材を優先したい気持ちがあることは理解しましょう。

一方で優秀な人材であれば取りあえず内定を出して、入社してくれるかどうかを待ちたいというのも会社としての考えです。

最終的にはあなたの「能力」と「志望度」のバランスを考えて内定を出すか判断するということを理解した上で、どのように答えるか「戦略的に」判断しましょう。

参考:【夢がない人必見】就活での将来の夢・成し遂げたいことの答え方|良い例・悪い例付
→入社後成し遂げたいことは、その企業でなければ実現できないことを答えるのがベストです。働いている姿が想像しにくいため、答えにくい質問ですがフレームワークに沿うことである程度機械的に考えることができます。

内定者の回答例 

内定者の回答例

これまで、面接での「第一志望か?」という問いに対して高評価を得るために必要なポイントを見てきました。続いては大手企業内定者の回答例を見ていきたいと思います。

面接ではなくESの回答例にはなりますが、内定者の回答例を参考に更に理解を深めていただければと思います。

伊藤忠商事内定者の回答例

伊藤忠商事の志望理由

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アクセンチュア内定者の回答例

コンサルタントを志望する理由と、アクセンチュアで何を実現したいかをご記入ください。(全角800文字以内)

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シティグループ内定者の回答例

シティグループ証券について、他社との比較も交えて説明してください。(400字)

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最後に

結局は、「第一志望か?」という質問でも、採用担当者の意図が存在します。

その意図を汲み取り、単純に「第一志望です」と答えるだけでなく、なぜ第一志望なのかという「論理」を伝えることが大事でしょう。

相手の意図まで読み取り、必要な情報を提供することは全ての質問で言えることです。今から「相手の立場に立って考える」癖をつけて答えるようにしましょう。

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