「なぜ同業他社ではなく当社なのか？」という質問へのES・面接回答例

「企業選びの軸もわかったし他の業界ではダメな理由も納得できたけど、じゃあこの業界の中でもなぜウチじゃなきゃダメなの？」という問いかけは毎年多くの就活生を悩ませる設問だと思います。

この手の設問は「【例文6選】エントリーシート(ES)の志望動機の書き方！独自調査を基に人気業界ごとに解説」では⑥同業比較に該当しています。

多くの学生はこの同業比較こそが志望度を高める最適な手段と考えてしまっている傾向にあると感じています。

しかし、先述したフレームワークを参照すると、同業比較はあくまで最後に述べるおまけ程度の要素であることは理解していただきたいと思っています。

例えば、損害保険業界を志望している学生がリーディングカンパニーである東京海上日動だけでなく、三井住友海上・損保ジャパン日本興亜といった同業他社を受けているというのは自然な行為でしょう。

むしろ「三井住友海上の志望度が高いので三井住友海上しか受けていません！」と言った方が企業に「合わせにいく」媚を売った内容ではないかと採用側からの印象を落としてしまうリスクがあるものだと思っています。

なぜ電通ではなく博報堂なのか、なぜJALではなくANAなのかなど、学生は躍起になって企業研究を重ねて「絶対にこの企業じゃないとダメなんです」という志望動機を構築するのが正しいアプローチとみなしているのかもしれません。

一方で、以下の大手広告代理店内定者の記事にあるように、下手に両社の違いを気にしすぎると志望動機の質が下がってしまうという考え方も存在しています。

また、これまで多くの記事で「人気企業内定者に共通する、企業に伝えるべき5つの強み」を参考にしてきたことからもわかるように、総合職で求められる人材には一定の共通項があり、特に同業他社ではその共通部分が大きいことからもこのことが言えると考えています。

学生が面接で伝えるべき内容が究極的には「あなたを採用すべき理由」であることからも、同様の理由付けが成り立つでしょう。

とは言え、就職活動において「同業の中でもなぜこの会社なのですか？」という設問は一定数なされており、選考において重きを置いている企業があることも事実です。

特に業界内のリーディングカンパニーでない場合・採用人数が少なく内定辞退リスクを抑えたい場合に尋ねられる機会が増える傾向にあります。

基本的にunistyleでは同業比較をしていくうえで、以下の記事にある3つのアプローチが有効であるという考え方をとっています。

例えば①業界内の特別なポジション・強みであれば、「(近年巨額の損失を出したこともあったけど)伝統的にエネルギー投資に強い三菱商事」「事業のポートフォリオのバランスが取れている住友商事」といった形で同業比較を述べていくことになります。

このアプローチを取る場合でも、HPやOB訪問などから得た情報をただただ述べるのではなく、自身の成し遂げたいことや総合商社で取り組んでみたい分野を結びつけながら語る必要があるでしょう。

以上を踏まえ、今回は「同業の中でもなぜこの会社なのですか？」という設問をテーマに内定者の回答を解説していきたいと思います。

森永製菓内定者の回答

食品業界を志望する理由と、その中でも当社を志望する理由をご記入ください。（400字以内）

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アステラス製薬内定者の回答

１. どのようなMRになりたいか。（50字)

2. その姿を実現させるフィールドが、アステラス製薬でなければならない理由は何ですか？(400字以内)

 

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