【ES例文有】自動車業界での自己PRの書き方|求める人材も紹介

28,564 views

最終更新日:2025年05月16日

企業が自己PRを聞く意図とは

企業が自己PRを聞く意図とは自己PRで企業の人事や採用担当者は何を見ているのでしょうか?過去のunistyleの記事をもとに確認してみましょう。

企業が自己PRを聞く意図は、以下の2つに大別されます。

(1)自社の求める強み・能力を持っているか
(2)キャラクターが自社にマッチしているか

引用:新卒就活の自己PRとは-種類別例文19選と共にNG自己PR例も紹介-

以上の2点のように、人事や採用担当が見ているポイントを押さえたうえで、エントリーシート(ES)や面接で自己PRを行いましょう。

基本的な自己PRの書き方

自己PR書き方まずは基本的な自己PRの書き方をご紹介します。企業にとって、自己PRとは「その人が企業にマッチしているか」を確かめる項目になります。

自己PRに関しては新卒就活の自己PRとは-種類別例文19選と共にNG自己PR例も紹介-で詳しく解説しています。

自己PRのフレームワークを理解することで、選考官に響く効果的なアピールをすることができます。

(1)企業を理解し、伝える「強み」を決める

企業が自己PRをエントリーシート(ES)や面接で問う理由は(1)自社の求める強み・能力を持っているかと、(2)キャラが自社にマッチしているかを図ろうとしているからです。

企業側も採用活動において、一人あたりに莫大な採用コストをかけているため、それ以上に自社に利益をもたらすことができる人材かどうかは必ずアピールしなければなりません。

とはいえ、闇雲に自分の強みを言えばよいのではありません。志望業界のビジネスモデルによって求める人材は変わってくるからです。

すなわち、志望業界や志望企業のビジネスモデルや社風を理解し、求める素養にマッチした強みを自己PRで伝える必要があるのです。

(2)「強み」を論理的に伝えるための自己PRを書く

自身の志望企業に評価される「強み」を定めたとしてもそれがわかりやすく伝わらなければ意味がありません。

そこでここでは、「強み」を論理的に伝えるためのフレームワークを紹介します。

論理的な自己PRを書くためのフレームワーク(1)強み:あなたの強みは?
 ⇩
(2)強みの原点:強みが形成されたきっかけは?
 ⇩
(3)強みを表す具体的エピソード
 ⇩
(4)強みの方法論:強みを発揮するために意識していることは?
 ⇩
(5)強みの活かし方:その強みを入社後にどう活かす?

このフレームワークに沿って書くことが通過する自己PRを書く近道になるでしょう。

自動車業界が求める人材とは

自動車業界が求める人材とは?続いてここでは、自動車業界が求める人材とは何かについて解説していきます。

企業が自己PRを聞く意図や基本的な自己PRの書き方を学んだ後に、自動車業界が求める人材について知ることで、より自動車業界で受かりやすい自己PRを作成することができます。

自分が自動車業界の求める人材とマッチしているということをアピールすることで、自分が企業に貢献できる人材であるということを伝えましょう。

自動車業界が求める人材として以下の3つの特徴が挙げられます。

  • 高い理想を掲げ、実現に向けて愚直に努力するチャレンジ精神がある
  • 様々な価値観や意見を尊重し、チームワークを大切にできる
  • コミュニケーション能力が高い

各特徴についてそれぞれ詳しく紹介します。

高い理想を掲げ、実現に向けて愚直に努力するチャレンジ精神がある

自動車業界が求める人材の特徴として、「高い理想を掲げ、実現に向けて愚直に努力するチャレンジ精神がある」ことが挙げられます。

日本の自動車業界は世界でもトップクラスの産業であるため、求められる視座はとても高いです。常に上を目指す姿勢で、高い理想を掲げてそれを実現することが必要とされています。

そのため、高い視座で理想を掲げ、その実現に向かって一歩一歩努力できるチャレンジ精神をある、あるいは持とうとすることが自動車業界で働く上で重要でしょう。

また、自動車業界の主要企業の1社である「トヨタ自動車」は自社HP上にて以下のように述べています。

「なんのために」を自ら考え、現実と理想のギャップを、地道に、愚直に埋めていく

トヨタで働く人の『チャレンジ』とは、まずは、「それはなんのためか」を自分自身で考え抜き、その上で、あえて実現は厳しいと思えるほどの高い目標を自らに課すことから始まります。

そうした高い目標を掲げる一方で、現実を直視し、自分のおかれた状況、つまり『身の丈』をしっかりと知り、目標と『身の丈』のギャップを、弛まぬ努力と工夫で、一歩一歩、埋めていくことこそがトヨタにおけるチャレンジなのです。

この「現状を直視し、自分の『身の丈』を知る」ことは、すなわちトヨタウェイの『現地現物』です。机の上や頭の中だけで考えたり判断するのではなく、実際に現場に足を運び、現場の事実に基づいて考える。

問題を解決し、困難を乗り越えるための答えは、必ず現場にある、というのがトヨタの考え方です。また「弛まぬ努力と工夫を、地道に愚直に続けていく」ことはトヨタウェイの『改善』の考え方にほかなりません。

高い目標だからこそ、その実現は一朝一夕に為すことはできない。地道な取り組みを愚直に一歩一歩積み重ねていくことが、理想や目的に到達する唯一の道であると、トヨタは確信しています。

引用:トヨタ自動車採用HP:トヨタウェイから一部抜粋

上記に示されているように、高い理想や目標を持ち、到達に向けて一歩一歩愚直に積み重ねていくことが大切であることがわかります。

様々な価値観や意見を尊重し、チームワークを大切にできる

自動車業界が求める人材の特徴として、「様々な価値観や意見を尊重し、チームワークを大切にできる」ことが挙げられます。

自動車業界のビジネスは裾野が広く、関係各社も含め多くの人々と協力しながら個々のミッションを遂行していかなくてはいけません。数多くの人々と共に幅広い業務に携わっていくため、その分様々な価値観や意見に触れる機会が必然と多くなります。

そのような環境で個人としてもチームとしても成果を出すためには、他の人の価値観や意見を尊重し、チームとして動くことを意識できる存在になることが求められるでしょう。

また、自動車業界の主要企業の1社である「日産自動車」は自社HP上にて以下のように述べています。

日産自動車の風土を象徴する文化の一つに「ダイバーシティ&インクルージョン」があります。「ダイバーシティ&インクルージョン」とは、それぞれの個が持つ多様な価値観を尊重し、組織が一体となれるようにお互いを認め合い、受け入れることです。

日産自動車は、この「ダイバーシティ&インクルージョン」を強みとして活かすことで、多様な力を発揮し、革新的な価値を次々と生み出しています。

引用:日産自動車採用HP:日産という文化から一部抜粋

上記に示されているように、多様な価値観を尊重し、組織一体となって価値を生み出すことが大切であることがわかります。

コミュニケーション能力が高い

自動車業界が求める人材の特徴として、「コミュニケーション能力が高い」ことが挙げられます。

ここでいうコミュニケーション能力が高いというのは、発信力があるという意味合いが強く含まれています。相手の意見を汲み取りつつも、「自分はこうしたい、自分はこう考えている」と相手にはっきりとわかりやすく伝えることが求まられます。

というのも、自動車業界は様々な人と関わる業界だからです。

自動車製品を作るから売るまでの工程で、営業や企画、品質管理などと幅広い職種の人たちと連携しながら業務を行います。その中で、自分の意思を伝える発信力がなければ、ただ間をつなぐだけで何も生産することはできません。

そのため、関わる人たちにきちんと意思表示をすることができる発信力を持つことが自動車業界で働く上で重要でしょう。

また、自動車業界の主要企業の1社である「本田技研工業」は自社HP上にて以下のように述べています。

"08"能ある鷹は爪を誇示せよ

人には様々なタイプがいます。得意分野も人それぞれです。だからこそ、自分の得意とすることには、積極的に取り組むべき。

そうすることによって得意が、さらに磨かれ、個人としての能力が高まり、組織としても強くなる。自分を認めてもらうこともできる。そのためには、「自分はこういう考え方をしている」という意思表示をすることがもっとも大事だと考えます。

"14"ワイガヤ

「ワイガヤ」とは、「夢」や「仕事のあるべき姿」などについて、年齢や職位にとらわれずワイワイガヤガヤと腹を割って議論するHonda独自の文化です。

合意形成を図るための妥協・調整の場ではなく、新しい価値やコンセプトを創りだす場として、本気で本音で徹底的に意見をぶつけ合う。

業界初、世界初といった、Hondaがこれまで世に送り出してきた数々のイノべーションも、ワイガヤで本質的な議論を深めるところから生まれています。

引用:本田技研工業採用HP:Hondaイズムから一部抜粋

上記に示されているように、「自分はこういう考え方をしている」という意思表示を本音ベースですることが大切であることがわかります。

自動車業界での自己PRの書き方

自動車業界での自己PRの書き方先程、基本的な自己PRの書き方で紹介したフレームワークを参考にしながら、ここでは、自動車業界ならではの自己PRの書き方を紹介していきます。

自己PRのフレームワークは以下の通りです。

自己PRフレームワーク各ステップごとに自動車業界での自己PRの書き方を解説していきます。

(1)強み:あなたの強みは?

ここでは自身の強みを結論ファーストで述べていくこととなりますが、このときに先ほど紹介した自動車業界で求められる人材の特徴を意識してうまくマッチするような強みを選択してください。

●高い理想を掲げ、実現に向けて愚直に努力するチャレンジ精神がある
●様々な価値観や意見を尊重し、チームワークを大切にできる
●コミュニケーション能力が高い

(2)強みの原点:強みが形成されたきっかけは?

「その強みがどの様な経緯で形成されたのか?」ということを、幼少期にまで遡って書くことができると非常に説得力のある自己PRを書くことが出来ます。

自身の生い立ちのストーリーを描く事ができれば、幼少期から現在に至る自分のキャラクターの一貫性が示すことが出来るでしょう。

(3)強みを表す具体的エピソード

その強みがどの様に発揮されたか具体的なエピソードを述べましょう。ここで、具体的であればあるほど、その強みの説得力が増しますので、字数が許す限り具体的に面接官がイメージできるように書いてみてください。

エピソードが複数あるなら、字数が許す限り複数述べることで、「他の取り組みでもその強みを活かせている」と強みの「その場限りではない再現性」を示すことも出来ます。

(4)強みの方法論:強みを発揮するために意識していることは?

その強みを発揮するときに心がけていること、意識していることなどを書ければ、他の就活生との差別化に繋がるだけではなく、強みの信憑性も非常に高まります。

例えば、リーダーシップ一つとっても、企業側は「リーダーシップをとってきた経験そのもの」ではなく、「入社後如何にそのリーダーシップを発揮してくれるか」を見極めるため、「どんな方法でチームを引っ張ったのか?」という方法論に興味があります。

その強みの再現性を担保するためにもぜひ方法論にまで自分の強みを踏み込んで書いてみてください。

(5)強みの活かし方:その強みを入社後にどう活かす?

先程、企業が自己PRを聞く意図について紹介した、「自社の求める強み・能力を持っているか」という企業の人事や採用担当者の疑問を解消するためにこの部分は非常に重要なポイントです。

自動車業界に求められる人材の特徴を抑えた後、それと自身の強みがマッチするように述べると良いでしょう。

例えば「居酒屋のアルバイトリーダーとして、チームのメンバーと話し合いをしながら売上と従業員の働きがいの両方の向上を達成するための施策を考えました」というリーダーシップ力の自己PRでは、「私の強みは、チームとして相乗効果を生み出し、成果を上げることができると考えます」という形でアピールできると思います。

この部分は多くの就活生が言及できないまま自己PRを締めてしまっています。必ず言及して差別化につなげましょう。

自動車業界のエントリーシート(ES)通過者の自己PRの例文

自動車業界のエントリーシート(ES)通過者の自己PR例文

ここでは、自動車業界のエントリーシート(ES)通過者の自己PRの例文を4つ紹介していきます。

トヨタ自動車のエントリーシート(ES)通過者の自己PRの例文

学生時代に、チーム・仲間と協力し取り組んだエピソードについて教えてください。
(1)活動内容 学祭の模擬店で目標まで導いた。 (2)期間 2017年6月~2017年11月 (3)役割 40人クラスの代...
もちろんプラスになることはあるが、一般的なことでも、何を考え、課題があった際にはどう向き合い、結果どうなったかということが大事です。話をより具体化するために数字を出すことが大切かと思います。その方が目に留まりますし。実際に私もESや履歴書には成果を具体的に書いていましたし、面接の際はわかりやすく伝えるようにしていました。「売り上げを増加させました」よりも、「売り上げを2倍にしました」の方がイメージしやすく、相手にも伝わりやすいですよね。 もちろんプラスになることはあるが、一般的なことでも、何を考え、課題があった際にはどう向き合い、結果どうなったかという、
場合によっては「成果なんて出したことがない!」と思う人もいるかもしれません。
トヨタ自動車の企業研究ページ(内定者ES・選考レポート・選考対策記事)はこちら

日産自動車のエントリーシート(ES)通過者の自己PRの例文

自身の強み(技術力、専門性、各種活動を通して培ってきた人間力など)(100字以内)
粘り強さです。航空部でグライダーのライセンスを受験する際、膨大な知識を身につける必要がありました。しかし、試験直前ま...
なぜその業界、その中でもその会社、その職種なのかを答えられるようにしておきましょう。
○実際に学生時代に取り組んできたことや志望動機につながるきっかけとなった出来事
○どんなことをしたいのか、自分が入社することによって会社にとってどんな風に役に立つのか
上記に挙げたことを話せるようにセットで準備しておくといいかと思います。志望動機は、HPに書いてあることや会社説明会で人事が言っていたことをただ言うのでは薄っぺらいですし
なぜその業界、その中でもその会社、その職種なのかを答えられるようにしておきましょう。
○○会社訪問などであった印象的な出来事
上記に挙げたことを話せるようにセットで準備しておくといいかと思います。
日産自動車の企業研究ページ(内定者ES・選考レポート・選考対策記事)はこちら

マツダのエントリーシート(ES)通過者の自己PRの例文

自己PR
私の強みは、巻き込み力です。それは、社会人と学生の団体で就活生向けイベントのリーダーを務めた際に活かされました。
当初、オンライン会議では議論が進展せず、オフラインの集まりを主催しました。...
大手企業になってくると面接の際、大きな部屋に何十人も待たされ、人事の方が呼びに来ることがあります。皆さんはどうしますか?きっと人事の方はこう言うでしょう。
それに対して学生のほとんどは「いえいえ全然待ってません。」「私も55分に着いたので大丈夫です。(実際の面接開始の5分前)」、人事の人に気遣う人もいると思いますが、それは罠だと思っていただいて結構です。人事が予備に来た時から面接は始まっています。
大手企業になってくると面接の際、大きな部屋に何十人も待たされ、人事の方が呼びに来ることがあります。皆さんはどうしますか?
いきなり言われるので緊張のあまり、人事の人に気遣う人もいると思いますが、
マツダの企業研究ページ(内定者ES・選考レポート・選考対策記事)はこちら

デンソーのエントリーシート(ES)通過者の自己PRの例文

自己PR
私の強みは、周囲を巻き込む力です。その強みは、社会人と学生の団体で、就活生向けイベントの推進リーダーを務めた際に活かされました。
当初オンライン会議を重ねるも、意見を発信するメンバーが限定さ...
かつては総合商社を滑り止めにしてメガバンクを目指す学生が多かったように、学生の人気というものは年々変遷していきます。自分が将来成し遂げたいことはなんであって、そこに対して自分が就職活動で持つべき企業選びの軸はどこにあるのかを考えた。
また私の個人的な意見としては報道だけでなく、実際に自分の足を使って社員と会い、社風や企業の方向性感じとっていくことが重要だということを述べておきたいと思います。
かつては総合商社を滑り止めにしてメガバンクを目指す学生が多かったように。
実際に自分の足を使って社員と会い、社風や企業の方向性感じとっていくことが重要だということを述べておきたいと思います。
デンソーの企業研究ページ(内定者ES・選考レポート・選考対策記事)はこちら

最後に

最後に本記事では、自動車業界の自己PRの書き方を紹介してきました。

自動車業界の自己PRを書く際には、まず自動車業界・企業への理解を深めることが大切です。

その上で、自動車業界で求められる特徴と自分の強みをマッチさせるようにしましょう。

自動車業界の情報収集に役立つ!就活生向けLINEオープンチャットを紹介

自動車業界のオープンチャット

unistyleでは業界別のLINEオープンチャットを運営しており、数多くの就活生が匿名で就活に関する情報交換をしています。

実際に自動車業界志望者向けグループでも選考や企業に関するトークが活発に交わされています。

下記の画像をクリックすることで参加用ページに飛び、ニックネームとプロフィール画像を登録するだけで参加することができますので、興味のある方はぜひご参加ください。

以下では、自動車業界に関連する記事を載せておりますので、是非ご覧ください。

本選考とインターンの締め切り情報

おすすめの就活テクニック 4 件

現在ES掲載数

83,935

すべて見れる

上に戻る

会員登録・ログインして全てのコンテンツを見る

無料会員登録