内定者ES例文付き│海運業界の志望動機の書き方を徹底解説

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最終更新日:2022年02月03日

海運業界は、日本の経済を支える縁の下の力持ちとして就活生に人気の業界です。

海運業界の主な職種には海上職と陸上職があり、海上職に関しては専門的な資格が必要となります。そのため本記事では、多くの就活生が志望するであろう陸上職に焦点を当てて解説していきます。

そんな就活生から人気の海運業界の選考を突破するためには、エントリーシートの段階から他の就活生と差別化されている魅力的な志望動機を用意する必要があります。

本記事では、海運業界の陸上職の志望動機の書き方と実際の通過ESを併せてご紹介します。本記事を読み、海運業界で通用する志望動機を書くことに役立ててください。

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海運業界の陸上職とは

海運業界・陸上職とは

陸上職とは、海運業界での様々な仕事のうち陸上で行われるもののすべてを指します。そのため、貿易そのものを取り扱う海運業界と比較すると業務内容が多岐に渡ります。

以下では、商船三井の採用サイトを参考に、陸上職の業務内容を詳細に紹介します。

  • 営業職:資源・エネルギー会社、各種メーカーなどとの新規運送契約獲得や、既存契約の更改に向けて、顧客との交渉を担当しています。時には数十年、数億円の契約にもなることもあり、非常に大きな責任を負っています。
  • 船舶調達:案件ごとに、どのような船を手配して運航するのが最適かを見極め、手配をする仕事です。新造船建造を判断し、技術部門(船の仕様について造船所との交渉や管理を行う)や財務部門、経営企画部門と連携します。また、船を所有する船主から貸出の交渉を行います。
  • 運航管理:貨物、燃料補給や寄港地といった航海計画を自分の担当船に指示し、また寄港地での入出港の手続きなども担当します。本船乗組員と共に陸上から安全運航を支援し、それと同時に顧客ニーズを満たす貨物輸送を実現します。また、効率的に本船を航海させコストを管理することで採算の向上も目指します。
  • 管理部門:財務・経理・総務・経営企画・人事などの面から会社の機能を支えるだけでなく、さまざまな視点から戦略を考え、企業価値を高める役割を担っています。

    参考:商船三井採用サイト2022

メーカーや商社と契約を結んだりする営業職を始め、船の手配や運行管理のすべてを総合して陸上職と言われています。

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【業界研究】海運業界とは?ビジネスモデル・その魅力を紹介
海運業界のビジネスモデルや魅力などについて紹介しています。海運業界の基本的な理解を深めたい就活生の皆さんにオススメの記事です。

海運業界の陸上職に必要な素養

海運業界の陸上職に必要な素養

営業職に限らず全ての職種で海外との交渉が求められるため、大前提コミュニケーション力は必須となります。

また、気候変動や船、港でのトラブルが多いため、様々な困難を乗り越えることのできる忍耐力も求められます。

それらを踏まえた上で、実際の海運業界の業務内容を考慮した「海運業界に必要な素養」は以下にピックアップした通りです。

  • 船や海が好きな人、経済が好きな人
  • ジョブローテーションで幅広い仕事をこなしたい人
  • 英語で仕事がしたい人、異文化コミュニケーションができる人
  • チームプレイのできる人

海運業界は変化の激しい業界であり、多くの企業がジョブローテーション制度を設けています。

海運業界は変化の激しい業界です。“K”LINEでは、ジョブローテーション制度を設けており、目安として 3〜5年ごとに営業部門や管理部門を横断的に異動し、10年程度で3部署を経験していただきます。多様な部署で実務経験を積むことで、高度な実務遂行力と多様な視点から生まれる豊かな発想力で世界の潮流の変化を掴み取り、事業の変革を推進できる人材育成を目指しています。

【引用】川崎汽船採用サイト

そのため、一つの業務を極めたい人よりも、複数の業務を学びたいというゼネラリスト志向のある方にオススメです。

また、海運業は貿易で日本と世界をつなぐビジネスなです。特に外航海運を取り扱う企業では、業務内容において海外との取引がメインとなるためグローバルな環境で働くことができます。

「海外志向の強い職場に身を置きたい」と考えて外資系企業や総合商社を志望している就活生にも、海運業界はオススメの業界と言えるでしょう。

さらに、陸上職は上記に掲載した複数の部署が存在し、陸上職同士、そして海上職とも連携を取らなければなりません。そのため、チームプレイが得意であることは必須の要素であると言えます。

上記を参考に、自分が海運業界に適している人材かどうかを判断してみてください。

志望動機の基本的な書き方

基本的な志望動機の書き方ここまでは海運業界の陸上職に向いている人材について紹介しました。

自分が海運業界に適性があることがわかったら、今度は具体的な志望動機の書き方を見ていきましょう。

論理的な志望動機のフレームワーク

志望動機で伝えるべきことは、以下の6つになります。これらを全てを押さえることで、選考官も納得の志望動機を伝えることができるでしょう。

​​

​​よくある志望動機の作成パターンとして、(6)の同業比較から考え始めてしまうことが挙げられますが、狭い視点から1社1社考えることは難しく、また論理性に欠けるケースも多いです。

参考:良い志望動機の書き方をダメな例から学ぶ -悪い例文から考える志望動機の要点-
→狭い視点で書いてしまった志望動機をはじめ、一見すると良いものに見えて、選考官が見ると疑問点が多い志望動機のパターンを解説した記事です。

志望動機をフレームワークに沿って作成することで、論理性を担保しつつ企業ごとに志望動機を考える労力を削減することも可能です。

志望動機を書く際の6つのステップ

志望動機のフレームワーク

ここからは、先ほど紹介したフレームワークを基に、各ステップの詳細や注意点について解説します。

6つのステップ

(1)成し遂げたいこと・目標

(2)きっかけとなる経験

(3)企業選びの軸

(4)他に受けている業界および他の業界ではダメな理由

(5)具体的に取り組みたい仕事

(6)業界の中でもその会社の理由

(1)成し遂げたいこと・目標

まずはあなたが「キャリアを通じて何を成し遂げたいのか」というモチベーションの根源を伝えるようにしましょう。

どんなことを企業で成し遂げたいのか、働く上ではどんなことをしたいのかを語ることで、高い気概を持って仕事ができる人材であることを示すようにしましょう。

もちろん、成し遂げたいことがその業界で成し遂げたいこととして的外れな場合は評価されないので、注意してください。

また、やりたいことが見つからずにつまずいてしまう人が多いのですが、その原因は仕事がどのようなものかわからないからという部分が大きいと思います。

まず世の中にはどんな仕事があるのか、説明会やOB訪問などで「仕事」への理解を深めることをおすすめします。

参考:【夢がない人必見】就活での将来の夢・成し遂げたいことの答え方|良い例・悪い例付
→就活の場で聞かれる「将来の夢」についての記事です。多数の内定者のES回答に加え、「仕事」に触れることの有用性について解説しています。

(2)きっかけとなる経験

なぜ仕事をするのかというモチベーションの根本及び、その上で仕事を選ぶ基準を伝えた所で、次は「なぜそのような目標、企業選びのポイントを設定したのか」を自分自身の経験から語りましょう。

どんなに立派な成し遂げたいこと・目標があったとしても、自分自身の経験に深く根ざすものでなければ説得力に欠けます。

きっかけとなる経験を語らず、企業のごきげんを取るようなエントリーシート(ES)を見かけますが、志望動機で語るべきは「自分が何をしたいのか・どんなことにやる気を持って取り組めるか」ということです。

自分自身の経験から自らの志向を伝えられるようにしましょう。

参考:あなたの志望動機が共感されないのは自分の経験に根ざしていないから?
→「きっかけとなる経験」についての記事です。きっかけとなる経験があることで志望動機の説得力がどう増すのか、内定者のESと共に解説しています。

(3)企業選びの軸

(1)で成し遂げたいことを語りましたが、同時に企業選びの軸も明確にしておきましょう。

成し遂げたいことや目標を達成するために、どのような視点で企業を選んでいるのかを一言で示せるようにしましょう。

企業選びの軸がまだ定まっていない方は、下記参考記事にて軸の定め方を解説していますので、是非お読みください。

(4)他に受けている業界および他の業界ではダメな理由

成し遂げたいこと・企業選びのポイント及びそのきっかけとなる経験を語った上で、他にはどのような業界を考えているのか、また、他の業界ではなく志望業界の理由について話しましょう。

ポイントとしては、「他の業界」が(1)や(3)に基づいた適切な業界かということで、ここを損ねると信憑性が揺らいでしまいます。

また、ここでは志望業界と他業界の比較になりますが、この部分を適切に語れる学生は本当に少ないため、これがしっかり語れるだけで大きな差別化に繋がります。

以下の参考では、どのように業界比較をしていくのかを解説していますので、ご参照ください。

(5)具体的に取り組みたい仕事

次に志望業界で具体的に取り組みたい仕事を語りましょう。

ここも非常に大切な内容で、志望動機において企業が知りたいこととしては1,2を争うものだと思います。

というのも、企業が求めているのは、自社の情報やうんちくをたくさん知っている人ではなく、入社後に活躍してくれる人です。

ですので、入社後に取り組む仕事にどれだけ興味を持ち、理解をしているのか、この点をきちんと書くことは極めて重要なことです。

そこで、ある程度業務内容と今後の方向性について理解した上で話をする必要があります。もちろん(1)で掲げた成し遂げたいこと・目標につながる具体的な仕事を挙げるようにしましょう。

参考:エントリーシート(ES)や面接で選考官に仕事理解を示すには、興味のある部門と職種内容を語る
→志望動機における、仕事内容の理解の良い例と悪い例を解説しています。営業職を例に、仕事内容とその上でアピールしたい強みを解説しています。

(6)業界の中でもその会社の理由

最後に、同業他社の中でも志望企業の理由を語るようにしましょう。

業界の中でもどの企業を志望しているのかを語るにはかなり業界研究が必要ですが、単純に捉えると以下の三つのアプローチが代表的なものです。

  • 企業の強みから語る
  • 企業の社風から語る
  • 社員から語る

この三つの観点から各社を比較して語ることができれば、同業比較は十分でしょう。

参考:【例文付】なぜその会社なの?志望動機の伝え方・企業選びの軸の定め方を解説
→上記三つのアプローチの詳細を解説しています。「なぜ業界でもうちの会社を志望するのか」という質問に困ってしまう就活生は多いと思いますので、簡単に答えるアプローチ方法とそれぞれの利点、内定者の回答をご紹介します。

海運業界の志望動機エントリーシート(ES)例文

海運業界の志望動機ES例ここまで、海運業界の志望動機の書き方のテクニックについてご紹介してきました。

ここからは、実際に海運業界の面接を通過したESをご紹介します。海運業界の中でも特に人気の高い商船三井・川崎汽船・日本郵船の三大海運企業をピックアップしました。

企業に評価される志望動機がどのようなものであるか理解し、企業に強く自分の魅力を打ち出した志望動機を書けるようにしましょう。

日本郵船の志望動機エントリーシート(ES)例文

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商船三井の志望動機エントリーシート(ES)例文

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川崎汽船の志望動機エントリーシート(ES)例文

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おわりに

海運業界志望動機まとめ

本記事では、海運業界の志望動機の書き方について解説しました。

海運業界は高収入且つグローバルに活躍できるイメージもあり、就活生に人気の業界です。本記事を読み、他の就活生よりもワンランク上の志望動機を完成させましょう。

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