【就活生必見】海運業界での就活に資格は必要?海上職・陸上職別に徹底解説!
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最終更新日:2021年08月26日
【海運業界完全版】業界研究から選考対策、海運大手三社比較や業界の展望を解説
1.【業界研究】海運業界とは?ビジネスモデル・その魅力を紹介
2.【業界研究】海運業界の海上職・陸上職別の仕事内容を徹底解説│働き方も紹介
3.【就活生必見】海運業界での就活に資格は必要?海上職・陸上職別に徹底解説!
4.【業界研究】海運業界の展望とは?現在の動向と今後の将来性を併せて紹介
5.【最新版】海運業界大手三社比較!各社の事業内容・社風・選考情報を紹介|日本郵船・商船三井・川崎汽船
6.内定者ES例文付き│海運業界の志望動機の書き方を徹底解説
日本国内だけではなく、世界で活躍するチャンスがあることから人気な海運業界ですが、必要となる資格はどのようなものでしょうか。
本記事では海運業界での就活に必要となる資格について詳細に解説していきます。
海運業界で必要な資格(1)海技士
大型船舶(20トン以上の船舶)に船舶職員(船長、航海士、機関長、機関士等)として乗り組むためには海技士の免許が必要です。
海上職には、三級海技士の資格が必要になります。三級海技士の資格には、筆記試験と口述試験を受験する必要があります。
筆記試験の難易度はそこまで高くありませんが、口述試験を受けるためには、大学や高専などの船員教育機関において1年間の乗船実習を受けるか、5年間の乗船履歴があることが条件となっています。
多くの企業では自社での養成システムが整っていますが、海上職への志望度が高い場合には専門のコースのある大学や短大に通うことが主流となっているようです。
海技士の資格は二級、一級とレベルアップしていくため、海運業界で働きキャリアアップを図るには、さらに上級の海技士の資格が必要になっていくことになります。上級の資格を得ることで船長などの重要な役職を任せられるようになるため、海運業界で働く人にとって必須の資格といえるでしょう。
海運業界で必要な資格(2)水先人
大型船の操船には、想像以上に多くの危険が伴います。小回りがきかないため、航行の際には十分な広さや水深を必要としますし、障害物を見つけて急停止しようとしても、数キロ先まで進んでしまうこともあります。さらに、船舶は、波、風や潮流の影響を受けやすいため、天候の急変や潮流の変化にも常に注意していなければなりません。
これだけの困難がある中、水先人は卓越した知識や技能を駆使して、船舶を安全かつ迅速に導いています。水先人が乗り込んだ場合の安全率はそうでない場合の9.7倍にもなるとも言われており、その効果は絶大です。
日本周辺の海は、漁船、旅客船、タンカーや貨物船といった大小様々の船舶が常に行き交っています。特に港の周辺等では船舶が集中し、大変混雑しています。また、海上では、波、風、潮流といった自然条件が刻々と変化しています。
どれほど優秀な船長でも、すべての水域の事情を把握するのは不可能です。そこで、航行が集中する水域を航行する際や入出港の際には、その水域特有の事情を熟知している専門家にアドバイスを受けることになります。その役割を果たすのが「水先人(パイロット)」です。
水先人は、企業ではなく水先人事務所に所属し、その後複数の企業の船へのアドバイザーという立場で海運業界と関わっていく職業です。企業就職とは異なりますが、陰から海運業界を支える「縁の下の力持ち」として活躍したいという方にはおすすめの職業かもしれません。
海運業界で必要な資格(3)無線従事者免許
電波は空間を伝わるという性質があるため、電波を利用して通信を行うとき誤った操作を行ってしまいますと、他の通信に混信・妨害を与えてしまうことになりかねません。
このことから無線設備を操作するためには、原則として電波に関する一定の知識・技能を身につけ、総務大臣の免許を受けて無線従事者になる必要があります。
海上では無線を使って陸上と船舶、あるいは船舶と船舶の間での連絡を取ります。船舶の安全や緊急トラブルへの対応のために無線の技術はなくてはならないものです。そのため、海上職および海上と連絡を行う一部の陸上職では、無線従事者免許が必要となります。
無線従事者免許には、必要となるシチュエーションに応じて複数の種類が存在します。
- 海上無線通信士…船舶の無線設備を操作管理運用する資格。1~4級がある。
- 海上特殊無線技士…船舶のレーダや、他船との無線交信の際に使用するVHF無線電話装置などを取り扱う技術者。1~3級、レーダー級がある。
- 総合無線通信士…海上、航空及び陸上の無線局の無線設備の操作を行うことができるスペシャリストの資格。1~3級がある。
- 陸上無線技術士…陸上の無線局における無線設備の技術的な操作を行うための資格。1級~2級がある
- 陸上特殊無線技士…業務無線や速度測定用レーダー、衛星を使った通信システム等の操作を行う技術者。1級~3級、国内電信級がある。
自分が希望する職種ではどの資格が必要になるかをチェックし、その資格を取得していくことが必要になります。
海運業界における資格が不要な職種
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まとめ
以上が海運業界に必要とされる資格です。陸上職、海上職がある中で、特に海上職での就職活動では船の運航を業務としているため専門的な資格が多く必要となることがわかりました。
一方で、陸上職には資格は必要なく、コミュニケーションを円滑に行うための語学力がアピールポイントになるということがわかりました。
海運業界は人気の業界であるため、このような資格を獲得し、就活を有利に進められるようにしましょう。
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