【最新版】海運業界大手三社比較!各社の事業内容・社風・選考情報を紹介|日本郵船・商船三井・川崎汽船

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最終更新日:2021年12月21日

海運業界の大手三社といえば日本郵船・商船三井・川崎汽船ですが、それぞれの企業の特徴を説明できる就活生は少ないのではないでしょうか?

本記事では日本の海運大手三社に関しての比較や、社風・選考内容について、最新のデータを用いて解説します。

海運業界はその歴史や伝統、グローバル性から、商社・グローバルメーカーなどを志望するグローバル志向の学生から人気の業界となっています。業界の情報を十分に収集し、他の就活生と差をつけましょう。

本選考とインターンの締め切り情報

そもそも海運業界とは

そもそも海運業界とは海運業界とは、一言で言えば日本の貿易を担っている業界です。

日本は島国であるため、海外と物品をやり取りする際、空路か海路を経由しなければなりません。四面を海に囲まれた我が国では、貿易量(輸出入合計)の 99.6%(2019 年、トン数ベース) を海上輸送が占めています。このことからも、日本の貿易を担っているのは海運業界であるということができます。

海運業界で取り扱う海上輸送は「内航海運」(国内)と「外航海運」(海外)に分かれており、コンテナ船やタンカーなど、様々な種類の船を目的によって使い分けることで最適な輸送を行なっています。

海運業界大手三社の業績比較

海運業績比較海運業界の市場における規模を理解するためには、各社の業績を把握することが役立ちます。ここでは、過去三年間の海運業界大手各社の営業収益の推移についてみていきましょう。    

海運業界グラフ

(参考:各社の有価証券報告書)

2019年、2017年は日本郵船がトップの営業利益を誇っています。2018年度は商船三井が営業利益でトップになっていますが、基本的に日本郵船の業績を他二社が追う形になっています。

川崎汽船では営業利益のマイナスが目立ちます。川崎汽船では、2019年の営業利益がマイナスになった理由について以下のように説明しています。

米中を中心とした貿易摩擦の激化、保護貿易主義の高まりを受けての経済成長減速懸念や、英国によるEU離脱法案が成立するなど地政学的な不透明感、中国及び新興・途上国における景気減速に加え、2020年に入り新型コロナウイルス感染症(COVID19)拡大の影響による消費・製造の低迷などもあり、世界各国の経済活動が大きく制限され始めるなど、非常に厳しい状況となりました。

引用:川崎汽船有価証券報告書

このように、業界を代表する大手企業であっても、世界情勢などに営業利益が大きく左右されるという海運業界の険しい側面が現れています。

海運業界大手三社の事業内容・社風・選考情報

海運大手三社事業内容ここからは、各社の事業の特徴と社風、選考内容について詳しくお話します。

日本郵船の事業内容・社風・選考情報

日本郵船

日本郵船の事業内容

日本郵船グループでは、部品調達や製品配送といった各ステップでの物流サービスを最適化するだけでなく、在庫管理も含めた部材・部品生産から、消費者への配送までを総合的に管理し、物流全体の最適化を図っています。

長年にわたって培ってきた輸送技術や現場力、提案力が生み出すサービスを提供することで、市況に影響されにくい利益の確保と取引の拡大を図っています。

サプライチェーン全体を最適化するこうした業態は世界中の海運会社の中でも例を見ない特徴で、日本郵船の強みだということができます。

日本郵船の社風

当社グループは1885年の創業以来、「モノ運び」を通じて、世界経済の発展や、人々の生活の向上に貢献してまいりました。人々の暮らしを支えることを誇りに思うと同時に、安全や環境といった時代のニーズを的確に捉え、常に新たな価値を創造しながら、社会的責任を果たしてまいりたいと考えています。

参考:日本郵船社長挨拶

日本郵船は、長い歴史のなかで日本の海運を支えてきました。そのため、社員はその誇りと責任をもって働いていることが多いようです。

また、就職活動では陸上・海上問わず様々な社員の方々と話すことが出来、社員一人一人にフェアネスを重んじる社風を感じて志望度が高まっていきました。

参考:日本郵船HP

また、会社の雰囲気としては、社員同士のフェアネスを重んじた穏やかな社風だといわれています。日本の海運の歴史を作った日本郵船という会社に所属しているという自負から、同じ会社に勤める仲間を尊重するという姿勢が生まれているのかもしれません。

日本郵船の選考内容

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商船三井の事業内容・社風・選考情報

商船三井

商船三井の事業内容

商船三井は、800隻を超える世界最大級の船隊を運航する総合海運企業グループです。資源・エネルギー、食糧、原材料、完成品など様々な貨物の国際海上輸送を通じて世界経済に貢献しています。

また、最近では、新興国におけるエネルギー需要の増加を踏まえ、海上輸送に留まらず、原油・LNGの洋上生産・受入といった新しい事業領域(海洋事業)にも踏み出しました。

ほかにも、「商船三井フェリー」「フェリーさんふらわあ」等によるフェリー事業、内航船事業、曳船事業、不動産事業、客船事業等も展開しています。

商船三井の社風

商船三井の採用ホームページには、「世界の海に価値を刻む」と記載されています。海運業は、海を通じてモノを届けることによって、その製品に更なる価値を付与する仕事であるということを示しています。

商船三井は、「いかにして質の高い海上輸送サービスを提供すべきか」を考え、進化を続ける総合海運企業です。新たな挑戦のフィールドを見つけ、挑んでゆける自律自責型の人材育成を掲げ、皆が当事者意識を持って変革に挑むことを目指しています。

具体的には、人に教わるのではなく自分で考えることを求められる場面が多くあるようです。その中では、個々が意見を言いやすい自由闊達な社風が生まれるのかもしれません。

商船三井の選考内容

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川崎汽船の事業内容・社風・選考情報

川崎汽船

川崎汽船の事業内容

川崎汽船は、海運大手三社の中では唯一の非財閥系の企業であり、グループ等の後ろ盾が無いために保守的な枠に囚われない事業展開を行っています。川崎汽船の場合は、日本で初めての自動車船を導入したことや他社のモデルケースとなるようなターミナル設計を導入したことなど、その「進取の気性」を存分に発揮してきました。

ですが、現在は海運は不況の時代を迎えており、特に川崎汽船では株式を旧村上ファンド系列の投資ファンドに全体の約三割強を買い占められるなど、苦しい状況が続いています

川崎汽船の社風

日本郵船とは打って変わって、川崎汽船では主な収入源である海運業において事業のリスクを減らして安定収入を増加させることを目指しています。

具体的には、最新鋭の船を投入することによってコスト面・サービス面で他社との違いを生み出すと同時に、中長期契約で安定的な収益を見込める不定期船の運航を増やすことを目標としています。

また、日本で初めて自動車船・LNG船を導入した企業として、その「進取の気性」を売りにしています。2014年からドリルシップを使用した海底油田の掘削にも参画しており、原油価格が下がる時期は事業収入が安定しない時期もありますが、長期傭船契約によって収入の安定を目指しています。

川崎汽船の選考内容

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まとめ

海運比較まとめ今回は海運業界大手三社の各社を比較してご紹介しました。同じ業界内でも、企業によって事業内容や働き方が変わるため、求める人材像も異なります。

本記事を参考に自分に合った企業選びをしていただければと思います。

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