サントリーのインターン選考対策|合格者ES、面接まで
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最終更新日:2023年09月27日
酒類、飲料、外食等の多くの事業会社を傘下に持ち、世界でも名高いサントリー。
売り上げにおいて清涼飲料水類では「ボス」や「伊右衛門」、「ペプシ」などブランドを持つコカ・コーラグループに次いで2位、ビール類では「プレミアムモルツ」や「金麦」等の貢献により、アサヒ、キリンホールディングスに次いで3位というポジションについています。
グループ総売上高は2兆2,508億円を誇り、世界第3位です。そのうちの40%は海外市場で占めています。
昨年度実施されたサントリーのインターンは理系向けでした。文系向けのインターンは実施されていません。本選考では文系の方も募集できるので、文系の方は下記リンクの本選考ES・レポートをご参照ください。
そのため本記事では、理系向けのインターンレポートを掲載しています。 昨年度、サントリーでは「生産研究部門」と「基盤研究部門」のインターンを開催していました。
そのうち今回取り上げるのは、「生産研究部門」です。
前半では、サントリーの理念・価値観からサントリーが求める人物像を把握し、その後インターン参加者のレポートを掲載します。後半では19・20卒のESを元に、サントリーの求める素養を分析しES・面接回答方針を示していきます。
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本記事のコンテンツ
・サントリー 求める人物像
・サントリー 20卒者インターンレポート
・サントリー インターンES設問19・20年度
└設問1
└設問2
└設問3
・サントリー インターンESまとめ
・サントリー 面接対策
・最後に
サントリー 求める人物像
上述の通り、サントリーの食品業界におけるポジションがわかりました。では次に、サントリーが求める人物像を考察していきます。
本選考、インターンを問わずサントリーが掲げている理念、価値観を紹介します。企業理念・価値観からサントリーに合う性格、活躍する人物が浮き彫りになるはずです。
・企業使命
『人と自然と響きあう』:商品の源泉である自然の恵みに感謝し、その自然の生態系を守る。一方で、人々の生活文化をより豊かにする。自然保護と生活文化の発展に寄与することがお互いに矛盾なく幸福な相互関係を築くことを使命としています。
・企業理念
『Growing for Good』 :成長し続けることで、社会に貢献していこうという精神を持っています。成長するためには挑戦が必要であり、挑戦し続けることで、今よりもっと誠実で信頼される企業を目指しています。これは社員一人ひとりにも求められています。
・価値観
『やってみなはれ』:サントリーの創業者、鳥井信治郎の口癖で、サントリーの歴史を作ってきた言葉です。このチャレンジ精神は現社員にも生き続け、新しい市場創造や新たな価値観創出の原動力となっています。
『利益三分主義』:サントリーの事業は取引先はもちろんこの社会全体のおかげで成り立っています。事業で得た利益は「事業への再投資」自社のためだけではなく「取引先へのサービス」、「社会貢献」に役立てていきます。
これらから導き出されるサントリーの求める人物像は以下のとおりです。
・何かを成し遂げた結果、周りから信頼された人
・自分だけではなく、周囲にも気を配れる人
挑戦する積極性は『Growing for Good』『やってみなはれ』に通じますし、周囲からの信頼を得る人は『Growing for Good』、周囲の人に気配りできる人は『利益三分主義』に通ずるでしょう。
どのような社員が活躍するのか
活躍している社員のインタビュー記事から、どのような方が活躍できる可能性が高いのか考えてみます。企業は活躍してくれる人材を求めているので、活躍するための性格や人柄を調べるのは有益です。
今回はサントリー公式HPから研究開発・営業職のエキスパートとして紹介されている2名のインタビュー内容から導き出される求める人材像を考察します。
一人目:高橋賢蔵さん(研究開発)
2018年4月26日現在サントリーグローバルイノベーションセンター(株)取締役会長、研究開発の達人と呼ばれているそうです。
この対談から導き出されるサントリーで活躍している社員の共通点は大きく二つあります。一つ目は「常識を疑い続けること」。二つ目は「チャレンジ精神を有していること」です。
上記2点を意識しながら、本インタビューをお読みください。以下、インタビュー記事の一部抜粋です。
高橋:作り手の側で仮想のターゲット集団を設定し、そういう人たちが何を好むだろうかと考えてゆく。するとだんだんと共通事項が出てくるんです。で、調査の段階で「何で好きなんですか?」とかやり取りしていくうちに、ターゲット層の人たちが核と思っている所に収束していく。
結構難しいけどね。「なぜあなたはおいしいと思うのですか?」と聞いても、大抵の人はよく分からないし、うまくは言えない。そうなると両面からアプローチしなきゃいけない。
岩崎:両面って何ですか?
高橋:まず一つは、そもそもコーヒーって何?お茶って何?という本質的な面。いろんな飲みものがあったのに、なぜいつの間にかコーヒーとお茶ばかりがよく飲まれるようになったのか、という歴史的なことも含めてね。
もう一つは、飲む側の心理状態や生理状態という面。
例えば以前に宅配便やタクシーのドライバー、長距離トラックの運転手さんで、缶コーヒーを1日3本位飲む人を集めて話を聞いてみたんだけど、
なるほどと思ったのが、缶コーヒーを飲まないと眠くなるし身体的に疲れているから、甘いものがないとキツイよねって。それにミルクのようなものである程度栄養補給しておかないと、ここ一番で元気が出ないとか。
私はブラック派なんだけど、あまりストレスフルじゃないからこそ、ブラックで済んでいるのかも知れない。身体的ストレスを感じている人はミルクと砂糖が必須なんです。
◆「皆がそう言ってるから」で済ませると良い仕事はできない
高橋:BOSSの開発に携わった当時、缶コーヒーの問題点は何ですか?って聞いたら「甘過ぎる」という答えが流行り言葉でした。でも「おかしいな?その甘過ぎると言われているものが売れているのに、これをどう説明するんだ?」って思った。そもそも好き嫌いっていろいろあるからね。
結局、皆がそう言ってるから「ハイ分かりました。そうします」みたいな仕事のやり方をすると、上手く行かないことが多い。お茶の開発でも同じ。
「お茶は無糖だし、水代わりのもの」とか、「本当のお茶好きが飲むお茶と、ペットボトルのお茶は違う」なんてもっともらしく言う人は多いし、確かに見た目や味そのものは違うんだけど、根っ子は同じ。お茶を飲むとホッとする感じってあるでしょ。
水代わりって言うなら水を飲めばいいのに、わざわざお茶を飲む理由は何か?って所を突き詰めないと、お客様の満足は得られないんです。だからといって、人の意見なんか聞かなくていいってわけじゃないよ。
聞いた上で「それは事実ですか?なぜ?」と突き詰めていき、自分たちでおいしさの基準を作りにいくこと。
そして「この味は、ターゲット層のおいしさの基準に合致していると、かなりの確率で思われます」って所まで、到達できるかどうかが重要なんだよ。試作品をたくさん作って詳しく調べると、人によって「甘い」の基準が全然違うことが分かってくる。
だからこそ、「どんな人」が甘過ぎると言っているのかを認識することが大事。そこに気付いた時はゴールに一歩近づいた気がしたね。甘いかどうかという議論について、ある種の決着がつけられるなと。
「このターゲット層に適切と思われる甘さはこの辺だろう」みたいなことが大体読めるようになりました。
◆世界でも通用するし、チャレンジしない方がおかしい
今中:高橋さんの今後の目標って何ですか?
高橋:会社の目標と一緒ですけど、サントリーの飲料を世界中に広げていきたいですね。日本のマーケットだけを開拓して、入社当時と比べて飲料事業はものすごく大きくなったんですけど、気がついてみると今はこういう国際化時代になった。
我々は日本の市場だけを見て作ってきたし、商品作りでは言葉のやりとりがすごく重要だから他の国じゃ無理だよなぁ〜なんてビビってたんですけどね。
でもよく考えたら、日本人だって皆同じじゃないし、その中でこうやって成功してきたんだから、培ってきた飲料作りのハウツーや考え方は海外でも十分通用すると今は思っています。
文化の違いがあっても人間は共通だから、チャレンジしない方がおかしいというか、ぜひ広げていきたいですね。
岩崎:やらないともったいないですしね。
高橋:見も知らぬ海外の人が、自分たちの商品を飲んで「うまい」と喜んでる姿って、素朴な感動ですよね。そういう感動の輪を広げていくってのは、ぜひやり遂げたい仕事ではありますね。
海外に出るというとつい英会話がどうとか言うけど、そうじゃなくて持っている価値の問題だと思うんですね。実際に海外市場で「この国のこういう人たちに向けて、こういう飲みものがあったらきっと受け入れられるよね」と企画していざ売り出してみたら、その通りに市場が反応しているって状況もある。
これを繰り返していけば、いつかは世界中に広がっていけるということで、まさに今はサントリーグループの第二創業期なのかも知れません。
引用:サントリー新卒メニュー エキスパートへの道【研究開発】
記事内ではお客様が喜ぶか喜ばないかの一点に尽きると語られ、ユーザーファーストの信念が研究開発部門でも考えられているようです。
このインタビュー記事より、活躍する人材のポイントとしてキーワードは「チャレンジ精神」「お客様第一」です。
つまり、求める人材像として、「研究開発の目的がお客様の喜びであり、取引先含めて他社貢献に重きを置ける」「チャレンジ精神を有す」人材が挙げられると思います。
二人目:内貴八郎さん(営業)
2018年4月26日現在、常務執行役員サントリーフーズ(株)代表取締役社長、営業の達人です。
内貴さんのインタビューでは失敗しても何度も挑戦することが活躍の要因であるということが読み取れます。
インタビュー記事を一部抜粋して以下に掲載しています。
内貴:僕が入社当時、サントリーといえばウイスキー。特に70~80年代前半にかけては「サントリーオールド」の全盛期で、一緒にお得意先を回ってくれた酒類の営業担当が「オールドを割り当てるからジュースを買ってやって」と口利きをしてくれたりね。
正直No.1であるCC社の商品があれば事が足りる時代で、内心「情けないな」と思いながらも、早く市場で必要とされるメーカーになりたいと強く思っていました。
戸田:その日暮らしとおっしゃっていましたが、長期的なビジョンというか、こうなりたい、こんな仕事がしたいという想いは持っておられましたか?
内貴:正直、あまりなかったですね。なんとか今日を乗り切ろう、今週、今月を乗り切ろうというだけ。毎日が戦いやったから。お得意先様に商品をわざわざ扱っていただくには、お店の手伝いをしたり、倉庫整理をしたり…。
そうこうしているうちに「飯でも食って帰れ」って家に上げてもらい、時には風呂まで入らせてもらって…。当時はサントリーの商品を買っていただくというより、「内貴君だから買ってやるよ」という風にしないと本当に売れなかった。だから1ケースを売る難しさを嫌と言うほど体感しました。
◆人に好かれる。約束を守る。相手に儲けさせる
寺田:ご自身も辞めようとは思わなかったのでしょうか?
内貴:いや、何度か思いました。仲のいい同期が何人か辞めていくなか、もっと体力的に楽な仕事はないかなぁとか。でも良い商品が出て売れ始めると仕事が面白くなってきたね。売れない時に苦労したのも良い思い出ですけど、やっぱり売れ出したら面白い。二人はどう?しんどいことはない?
寺田:お客様の元に商品の営業をかけた際、「置く場所ないよ」「要らないよ」って言われた時はすごくしんどかったです。「そこを何とか」ってお願いして、店舗に足を運ぶ頻度を上げるとか、やはり顔を見せることが大切だなと。
戸田:他メーカーの営業が週2回足を運んでいる中、集合研修等の関係で週1回しか行けない時があり、代わりに先輩に行ってもらえても自分個人の人間関係はなかなか築けず、結構悩んだりします。
内貴:誰だって嫌いな相手から物を買いたくないから、人間関係が大事。人に好かれる。約束を守る。相手に儲けさせる。この三つがないと絶対続かないと思います。飲料売場の担当者も売上責任を負ってる訳やから、サントリー商品を置くことでちゃんと利益が出せるようにするっていうのが、関係を続けさせるコツだと思います。
◆誰だって逃げたい。でも、逃げたらあかん
戸田:先輩方はどんなことで悩まれていましたか?いずれ同じような壁にぶつかるのなら、伺っておきたいなと。
内貴:会社とお得意先との板挟みになって…みたいなことはよくありますよ。そんな時はネガティブに考えるよりポジティブにぶつかっていくべき。
だからいつも「逃げたらあかん。あえて行け!」と言います。逃げてたら結局それが積もり積もって信用をなくしたり、約束が守れなくなったりする。やっぱり困難にぶつかっていく勇気が必要です。誰だって逃げたいけどね。
寺田:お客様と会社の板挟みになる場面はどう切り抜ければいいのでしょう?
内貴:ケースバイケースですが、営業の基本的な姿勢として、常に消費者の方を向くことが大切。往々にして目の前の流通や小売店さんの方を見てしまいがちですけど、消費者が欲しがっているものは何か、ということをブレずに見続けられたら大丈夫。
会社も社員に優しいですよ、「やってみなはれ」の精神で失敗してももう一回チャンスをくれる。それはもう間違いないですね。風通しも良いし。
戸田:内貴さんの今後の目標は何でしょうか?
内貴:これまでもあまりガツガツしたつもりはないし、今後も普通にやるべきことをしっかり自分のスタンスでできればいいかなと思ってます。ただ、No.1飲料メーカーにはなりたいです。それが一番の目標。
売上はもちろん、社員も含めて総合的な意味でのNo.1というか、社会人としてNo.1の強い集団になりたいと思っています。二人はどう?こんな仕事がしたいとか。
引用:サントリー新卒メニュー エキスパートへの道【営業】
本インタビューや研究職の高橋さんのインタビューのエピソードからもやはり、上述で考察した人材像と同じであることがわかります。
・何かを成し遂げた結果、周りから信頼された人
・自分だけではなく、周囲にも気を配れる人
そのため、インターンの選考に望む際は、上記を意識してアピールできると選考突破をすることができるはずです。
サントリー 20卒者インターンレポート
unistyleに寄せられたインターンレポートを掲載し、インターン内容についてご紹介していきます。
インターンの内容はもちろん、インターンの雰囲気・社員との交流の頻度・本選考のフローへの影響など部門ごとに異なります。
今回は20卒の生産研究部門/生産技術のインターンに参加した方のレポートを解説します。
インターンの概要
実施場所:山崎蒸留所(インターン生ごとに異なる)
開催時期:8月
参加者数:不明
倍率:不明
参加までのフロー:ES→面接(東京本社)
インターンの内容(生産研究部門/生産技術)
初日:あいさつ回り.工場見学(一般の人では見学できないようなところまで見せてもらえる)
2日目:工場見学,安全教育(工場内での細かなルールなどを教えてもらえる),課題概要説明
3日目~7日目:蒸気システムの現状把握,現場の方からヒアリング,蒸気システムの改善方策提案
8日目:報告資料作り
9日目:報告資料手直し(まず先輩社員に見てもらい,次に技師長に見てもらい,直し,また見てもらうということの繰り返し)
10日目:最終報告
インターンの雰囲気
仕事が忙しいにも関わらず嫌な顔1つせずインターンに対応してくれたので,こちらとしても非常に安心してインターンを経験することができた.
メンター含む社員との交流
1人の先輩社員がインターン生に対応してくれる. 手厚いサポートがあるが,決して教えすぎることはせず,自分で考えさせてくれる. また,他の社員の方も困っているときに助けてくれる.
3日に1回ぐらいは飲みに連れて行ってくれた.担当の先輩社員だけでなく,技師長や工場長もたまにきてくださった.社員としての苦労なども教えてくれた.
内定は出るか、また終了後企業からの接触はあるか
インターンを通じて成長した点
インターンを通じて主に2つのことが得られた.
1つ目は「論理的思考力」である.プレゼンの際には,論理的な内容でなかったら聞いてももらえないと言われた.先輩社員からの資料の添削を通じて,自分の論理的思考力が多少なりとも向上したと思う.
2つ目は「現場の雰囲気」である.説明会だけでは知ることのできない,製造現場の雰囲気を感じ取ることができた.また現場では,自分が想像していた以上に安全に気を付けているということに気づくこともできた.
志望度の変化
非常に志望度があがった.
インターン選考に向けた準備
インターン選考のために準備したことは主に2つである.
1つ目は「サントリーの求める人物像や企業理念を徹底的に調べる」というものである.これはESや面接で活かすことができる.
2つ目は「自己分析を行う」というものである.自己分析をしないと,面接で深堀されたときに対応できないと思った.
インターン参加を希望する後輩へアドバイス
unistyleではこの方以外のインターンレポートや、その他本選考ES・レポートを掲載しています。下記リンクより併せてご参考ください。
サントリー インターンES設問
改めて、サントリーが求める人物像を再確認しましょう。
・何かを成し遂げた結果、周りから信頼された人
・自分だけではなく、周囲にも気を配れる人
大きく分けると上記3つに分類できました。ESではこれらの素養を有していることをアピールできると望ましいです。以下では、設問ごとに3つの素養が合格者のESに盛り込まれているか設問の意図を含め解説しています。
今回は生産研究部門/生産技術のインターンのESの解説を行いますが、その他のコースにおいても同様の設問が課されるため、生産研究部門/生産技術以外のインターンに興味を持っている方もご参考ください。
各設問は以下のとおりです。
◆サントリーのインターンで試してみたい知識、経験、学んできたこと(大体200~400字)
◆動画テーマ:「 あなたが研究において大事にしている言葉は何ですか?」(30~45秒)
設問1
設問の意図
一般的な「志望動機」を聞かれています。
以下のフレームワークに沿って書くと簡潔で分かりやすいものになると思います。
今回は本選考ではなくインターンシップの選考なので①〜③を中心に述べると良いでしょう。
②きっかけとなる経験
③企業選びのポイント
④他に受けている業界とその業界ではダメな理由
⑤具体的に取り組みたい仕事
⑥業界の中でもその企業の理由
引用:【例文6選】エントリーシート(ES)の志望動機の書き方!独自調査を基に人気業界ごとに解説
→多くの学生を悩ませる志望動機の作り方について解説しています。上記のフレームワークの使い方の説明もしているのでぜひご活用ください。
また、同社のインターンは部門別で行われるため、⑤の具体的に取り組みたい仕事についても記述することが望ましいでしょう。
特に理系の場合は、自身の専攻分野が仕事にどう活きるか具体的に書くことができれば、より説得性も高まるでしょう。
補足ですが、本選考でもビジネス部門、財経部門、デジタルテクノロジー部門、生産研究部門の4部門に分けて採用活動が行われるようです。
インターンでそれぞれの部門の違いを明確にし、そこで何をやりたいか、仕事のイメージを膨らませておくことが重要です。
意図を踏まえた回答方針
サントリーグループの事業や活動の根底にある価値観に「やってみなはれ」という言葉があります。
つまり、サントリーの採用方針としてもチャレンジ精神が重要視されていると考えられます。
そのため、ここでは自身の「挑戦心」や「積極性」をアピールする必要があります。
それらをアピールするためには、過去のエピソードや自身の価値観を踏まえて書くことが重要です。
合格者の回答
1つ目は、「身近な飲料会社のものづくりを体験したいから」です。
京都の木屋町で毎週のように飲み歩く経験から、お酒が人々のコミュニケーションの手段となることを感じてきました。先輩や知らない方と様々なお酒を飲む中で、身近なお酒がどのように製造されているか興味を持つようになりました。
実務に携わることで、飲料のものづくりへの理解を深めたいと考えております。2つ目は、「貴社の『やってみなはれ』の精神に強く興味を抱いたから」です。
私はサッカーサークル副キャプテンとして、十分な分析を経て新しい練習に取り組み、結果を出すことにやりがいを感じました。この経験から、私は貴社の挑戦を重んじる精神に興味を抱きました。
課題解決型のインターンシップを通して、熱意ある取り組みに触れるとともに、エンジニアとして自分に不足している能力を見出したいと思っております。
参考:サントリーインターンシップ合格者ES
このESのように、結論先行で簡潔に述べることができれば分かりやすくなります。
上記の合格者の回答は志望動機を自分が挑戦したいこと、なぜサントリーの研究部門でなければいけないのか、そしてこのインターンシップで具体的に経験したいことを多角的に、なおかつ簡潔にわかりやすく述べられている点がよいです。
上記のフレームワークにも大筋で沿って書かれており、抑えるべきポイントを抑えているESといえます。
設問2
設問の意図
学生時代の経験と志望動機を組み合わせたような設問です。
ここでの学生時代の経験に関しては、学業について書くことがマストでしょう。
志望動機については、上記で問われているため、ここでは学生時代の知識経験をインターンでどう活かすか、更にもう一歩踏み込んで書くことができればよいでしょう。
意図を踏まえた回答方針
このような設問では知識、経験が何であるかといったエピソードそのものに意識が向いてしまいがちです。
しかし、そこで見られているのは経験が何かだけではなく、その経験によって自分がどのように成長でき、どんなことを学ぶことができたのかです。
自分の経験がインターンでどのように活かすことができるのかを明確に書きましょう。
今回の生産研究部門では、主に基盤研究や、商品開発、技術開発等を手掛けているようです。研究開発に自身の専攻がどのように活きるのか深く踏み込んで書くことが望ましいでしょう。
合格者の回答
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設問3
設問の意図
動画である意図はESだけではわからないその人の人柄を確認するためだと考えられます。
企業側は最低限の身だしなみ、話し方、表情など、どのような人間なのかを見ています。
「研究において大事にしている言葉」とあるように、自分を客観的に見て、自己分析し、自身で大事にしていることを言語化して、相手にわかり易く伝える能力が問われているでしょう。
意図を踏まえた回答方針
動画とESの決定的な違いは、容姿が見える点です。当たり前のことですが、容姿に関しては企業に好印象を与えられるほうが好ましいです。また、話す内容としては生産研究をする上で、研究結果を考えたり提案することが求められます。
そこで、他のメンバーとディスカッションしたり、他部署に提案したりする際、コミュニケーション力が必要です。動画を通じて、コミュニケーションスキルがある程度あり、『やってみなはれ』という理念に通ずる積極的な姿勢をアピールできるといいと思われます。
その上で、自身の大事にしてる価値観を伝えましょう。なぜ、その価値観を持ったのかきっかけを完結に説明します。大事にしている言葉を意識して研究に取り組んだ結果どのようになったのか、何を得たのか説明できるときれいに収まるでしょう。
合格者の回答
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サントリーインターン内定者:19卒の回答
◆サントリーのインターンで試してみたい知識、経験、学んできたこと(大体440~480字)(2018)
文字数は異なりますが、ESの質問が同じだった19卒の生産研究部門の合格者のESも掲載しておきます。見比べるなどして参考にしてみてください。
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サントリーのインターンESの回答方針のまとめ
受ける部門によって実施期間やインターンの雰囲気など異なりますが、ESの設問は共通しています。
3問中2問が例年と同じであり、他の部門でも同様の質問が問われているため、他の部門のESも参考になります。
『志望動機』と『サントリーで試してみたい知識・経験・学んでみたいこと』は今後の本選考でも問われる基本的な質問となる可能性が高いです。
合格者のESから考察するに、以下の価値観と熱量を盛り込むといいと思われます。
・何かを成し遂げた結果、周りから信頼された人
・自分だけではなく、周囲にも気を配れる人
何度もお伝えしていますが、サントリーは自社の理念『やってみなはれ』への共感、つまりチャレンジ精神を大事にしているようです。物怖じせず積極的に物事に取り組むことができる学生を求めていると考えられます。
また、食品メーカーひいてはサントリーという飲料メーカーのインターンを経験して、サントリーをもっと知りたい、他の業界、企業ではなくサントリーを志望したいという熱量を伝えられると好印象を受けます。
インターンシップは実際に企業をみて、企業の雰囲気などを知れるとても貴重な機会です。
エンリーシートの後は、1回の面接があります。ぜひ内容の濃いエントリーシートを作り、合格に結びつけましょう。
サントリー 面接対策
実際にES通過者が面接で聞かれた質問を掲載します。その上で、回答方針を示していきます。
面接について
面接官
年次の高い社員が複数名
学生
1名
面接までの流れ
待合室で社員や待機中の学生とフランクな感じで話した後面接となります。
質問内容
・自己PR
・研究内容の説明
・インターン志望動機
・サントリーのインターンをなぜ選んだのか
・逆質問など
質問に対する回答方針
今一度、サントリーが求める人物像を確認します。
・何かを成し遂げた結果、周りから信頼された人
・自分だけではなく、周囲にも気を配れる人
質問内容は本選考でも問われるような一般的な質問が多いようです。そのため、それぞれの質問において上記の人物であることをアピールすればいいでしょう。
また、当たり前のことですが「論理的思考力」や「コミュニケーション能力」などの人柄も採用基準になっている可能性があることを選考体験者の声から予想されます。
理由としては、商品開発は一人ではできず、お客様、他の社員、消費者など周囲から信頼を勝ち取り周囲との協力があって作り出せるものです。そのため、研究開発部門でも、論理的に説明する能力とコミュニケーション能力などの素養は必要になってきます。
最後に
今回はサントリーインターンシップの選考対策をES・面接に分けて解説しました。受け入れる学生数が多くない点から、サントリーが求める人材の分析から念入りに行う必要があるでしょう。
それに加えて、自身の人物像を的確に紹介できればインターン合格はおろか内定まで取得できるかもしれません。人気企業なので倍率は低くないと思いますが、ぜひがんばってください。当記事があなたの助けになれば幸いです。
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