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明治のESと採用HPから考える明治の求める人材

明治のESと採用HPから考える明治の求める人材

掲載開始日:2017年01月23日
最終更新日:2017年07月20日

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まずは以下の記事をご覧ください。

総合商社の倍率について書かれた記事ですが、比較対象として明治の倍率についても触れられています。記事によると2016年卒の明治の倍率は2750倍と異常な高倍率となっています。特に事務系については同年の新卒採用人数が4人とほんの一握りの学生しか内定を獲得することができません。

今回は、そんな日本を代表する食品メーカーである明治について取り上げます。
きのこの山・ミニッツメイド・LG21など誰もが知っている商品を製造している同社のことを、今や知らないという人はいないと言っても過言ではありません。そんな知名度の高さが、明治の選考倍率の高さに繋がっているともいえるでしょう。

今回は、そのような明治の採用HPから明治の求める人材について考察していきたいと思います。

採用HP、事業内容から考える明治の求める人材

よく勘違いされるのですが、新商品は商品開発部だけで作っているのではありません。1つの商品が世に出るまでに、販売施策を担当する事業本部、中身を作る研究所、ブランドやパッケージデザインに携わるコミュニケーション部、成分表示などを担当する技術部、商標関連等のチェックを行う法務グループ、商品の品質・安全についてチェックを行う品質保証部など、社内の多数の部署との連携があって初めて商品が店頭に並びます。私たちの役割は、それらの関連部署や担当者の方とやり取りを重ねながら、新商品を「まとめあげていく」感じに近いと思います。

参考:先輩社員インタビュー(市乳商品開発部)

 

商談では売上重視で、つい自己中心的になりがちだったのですが、その出来事をきっかけに取引先の計画や特徴に合わせた提案型営業ができるようになりました。外勤時に取引先の店舗の周りの様子を調べたり、パートの方から売り場の話を伺ったりと、様々な角度からの情報収集に力を入れることで視野が広がり、提案内容も大きく変わりました。「御社のお客様はお子様が多いようですから、こういった商品、PRがいいですよ」と相手の立場を考慮して提案ができるようになったことで、取引先との信頼関係も築けるようになったのです。営業職である以上、どうしても売上といった数字はついて回ります。当社の売上数字を達成する事はもちろん大切ですが、取引先の売上・利益に貢献できる企画や売場の提案をすることも重要です。その結果、取引先も当社も売上を上げることができるのです。

参考:先輩社員インタビュー(菓子営業統括部)

上記2つは共に事務営業系社員の働き方になりますが、それぞれが携わる段階が異なります。1つ目の社員が冒頭で述べているように、食品メーカーで1つの商品を作るうえでは、事務系・技術系共に多数の行程が存在し、それぞれが適切な連携をとって業務を進めていくことが求められます。特にこの社員の場合はそれぞれの関係者をまとめあげて調整することが求められる、すなわちリーダーシップを発揮して全体を良い方向に導く能力が必要であるといえるでしょう。なお、この場合のリーダーシップとは、「リーダーシップ」を挙げた自己PRパターン」を参照すると、「自ら音頭を取って先頭に立ちチームを引っ張る」リーダーではなく「メンバーの一人ひとりと丁寧にコミュニケーションを取り、信頼を得ながらチームを良い方向に導く」リーダーに近いということが出来ます。
2つ目の社員の話では、営業担当の社員として顧客の要望を待っているだけでは不十分であり、自ら主体的に働きかけて取引先のニーズを引き出す提案型営業をする必要があるということのようです。そのことが、取引先との信頼関係構築につながり、双方の売上向上に貢献できるということも述べています。

以上の点から「人気企業内定者に共通する、企業に伝えるべき5つの強み」に照らし合わせてみると、

3.リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる
2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる

以上のような人材を明治は求めていると導けるでしょう。

なお、2つ目の社員仕事のスタンスとして示している「相手の立場になって物事を考える」というのは営業担当として基本となる重要な能力であり、多くの就活生が自身の強みとして挙げるものではあります。しかし、単に「相手の立場になって考える」というのでは十分に評価されるものでなく、「それにおいて重要なことは何か?」という方法論や「自身が下の立場でもそれが出来るのか?」といった深掘りにまで対応できるよう、しっかりとした裏付けをもってアピールすることが重要となります。

明治設問

(1)当社を志望する理由を教えてください (400文字以下)
(2)当社で挑戦したい部門について、あなたの強みを踏まえて教えてください(400文字以下)
(3)学生時代に最も力を入れて取り組んだことと、そこから得られたことを教えてください (400文字以下)
(4)自己PR(内容は問いませんので、自由に記述してください。) 400文字以下

設問(1)「当社を志望する理由を教えてください」について

志望動機は成し遂げたいことが志望企業と合致しているかどうか、それが自身の経験から導かれているものかが重要となります。「内定レベルの志望動機が10分で書けるフレームワーク」にそって「①成し遂げたいこと⇒②きっかけとなる経験⇒③企業選びのポイント⇒④他に受けている業界とその業界ではダメな理由⇒⑤具体的に取り組みたい仕事⇒⑥業界の中でもその企業の理由」の順に大枠から整理するといいでしょう。今回の場合は①や⑤の内容について(2)で答える形となっていますので、その他を中心に記述するといいのではないかと思います。

両親が障害を抱えていたため、幼少から人一倍健康である事を意識してきました。健康であるために一番意識している事は、栄養バランスの良い食生活を送る事です。現在行っているアルバイトも、スポーツジムのインストラクター、居酒屋のホールスタッフ、健康に関する雑誌『Tarzan』の編集のアルバイトと「食や健康」に関するものを選択してきました。特にスポーツジムでのアルバイトにおいて、他の人の健康に貢献する事に喜びを覚え、より多くの人の健康に貢献したいと考えるようになりました。そのため「食と健康」のプロフェッショナルとして、常に一歩先を行く価値を作り続けるという理念に深く共感しました。貴社でなら、食の力で多くの方の健康で幸せな生活に貢献する事が実現できると思い、志望いたします。

参考:明治 【内定】エントリーシート(2)

この内定者の場合、「食の力で多くの方の健康で幸せな生活に貢献する」というのはまさに明治だからこそ実現できるものであり成し遂げたいことと志望企業が合致しています。また、「健康」だけでなく「食」にまで選択の軸として挙げることで、例えば「なぜ医療・福祉業界ではだめなのか」といった想定される質問にも対応できているといえます。さらに、大学時代のアルバイトという一般の就活生もエピソードしてよく挙げられる内容について記述するだけでなく、障害を抱えた両親の下で育ったという自身の生い立ちにまで触れられている点で非常に納得感があり、高く評価されるESであるといえます。

設問(2)「当社で挑戦したい部門について、あなたの強みを踏まえて教えてください」について

将来の長期的なビジョンを達成する上で、目の前で取り組みたいのはどのような部門のどのような仕事なのかを聞くことで、本当に入社したいと考えているのか、具体的に仕事のイメージができているのかを知りたいと考えての質問になります。その企業がまったく取り組んでいない仕事を挙げると的外れになることはもちろんですが、(1)で述べた成し遂げたいこととの間に整合性がとれているかどうかも評価項目になると考えられます。仕事内容についてはもちろんHPや説明会資料から参照してもいいのですが、やはり実際に働いている社員の生の声を聞きに行きその思いやビジョンについても同時に学ぶことに勝る企業研究はありません。
また、今回は「あなたの強みを踏まえて」という指定がありますので、以下の記事のように自身の強みから導かれる適正に基づいた志望動機について語るという方法も考えられます。いずれにせよ、取り組みたい仕事について具体的に述べる必要はありますので、ある程度しっかりとした企業研究が求められる設問であるといえるでしょう。

設問(3)「学生時代に最も力を入れて取り組んだことと、そこから得られたことを教えてください」について

学生時代頑張ったことは、その経験から導かれる強みが志望企業が求める資質と合致しているかどうかが重要となります。明治の場合は上記で紹介した2つの強みをアピールする必要がありますので、自身の経験からリーダーシップを発揮したエピソードについて述べるといいでしょう。なお、リーダーシップとは考え方や行動によって発揮されるものであり、「代表だったからリーダーシップがある」というような単なる肩書きをアピールしたものでは評価されません。先述の通り、明治が求めるリーダーとは「メンバーの一人ひとりと丁寧にコミュニケーションを取り、信頼を得ながらチームを良い方向に導く」リーダーに近いということがいえますので、それに沿った形で自分がどのようなリーダーなのか、それを発揮するうえで大事なことや心がけていることは何かというところまで踏み込んで述べられるといいと思います。そのうえで、もう一つの伝えるべき強みである「関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる」にまで触れられるとより評価の高いESとなります。

ゼミの千代田区の小売店を紹介するフリーペーパーを2万部発行する活動で新規掲載店舗を獲得した事です。掲載店舗は例年ほとんど同じだったため、営業担当として新規掲載店舗獲得を目指しましたが、初めは上手くいきませんでした。あるお米屋さんに営業に行った際は、「そんなものはやらない。」と門前払いされてしまいました。しかし諦められなかったため、断られた理由を冷静になって考えたところ、掲載の許可を頂く事しか考えられておらず、自分がどんな人間なのかを知ってもらう努力もしていませんでした。そのため、まずは自分がどんな人間なのかを知ってもらい、店舗のご主人との信頼関係を構築しようと思いました。 
そのため、次にその店舗に行く際には店舗の方と話がしやすいように店舗で扱っている米を事前に調べ、話題を用意したり、ご主人がパソコンの使い方を知らないという事だったので、簡単に使い方をお教えしたりしました。 
フリーペーパーには直接関係ないところでのコミュニケーションを積極的に行った事によって徐々にご主人と信頼関係が構築され、ご主人と2人で食事や旅行に行く仲になりました。信頼関係が構築された結果、最終的には掲載の許可を頂く事が出来ました。また、そのご主人から他の店舗の方を紹介して頂く事も出来ました。 
この経験から、人とのコミュニケーションにおいて重要な事は、相手の立場に立つ事であると学びました。スポーツジムのアルバイトの際も、それまでは自分が一方的に話す事が多かったのですが、相手がどんな事を知りたいのかを把握した上でのコミュニケーションを心がけるようになりました。

 参考:明治 【内定】エントリーシート(2)

先ほどと同様の内定者の回答となりますが、こちらは信頼関係構築力を軸とした自身の強みについて述べています。先述の「相手の立場にたって物事を考える」うえで「直接関係ないところでのコミュニケーションを積極的に行う」の具体的な方法論にまで印象に残るエピソードをもって述べられており、同様に評価できるESであるといえるでしょう。

設問(4)「自己PR(内容は問いませんので、自由に記述してください。)」について

自己PRも学生時代頑張ったことと同様、自身の強みが志望志望企業が求める資質と合致しているかどうかが重要となります。「内定レベルの自己PRが簡単に書ける自己PRのフレームワーク」に照らし合わせて上記2つの強みについてすり寄せた内容にしていただければと思います。「強み」については(2)で仕事に生かすものとして一度述べていますので、同設問ときちんと整合性が取れた内容にすることも重要となります。また、今回は400字と比較的しっかりとした内容を書くことができる字数指定となっていますので、(3)で述べた経験だけでなく、複数のエピソードについて触れてより説得力のある内容とすることが高評価につながると考えられます。

最後に

冒頭で述べた通り、特に文系学生にとって食品メーカーは狭き門であり、内定の獲得は容易ではありません。しかし、毎年言われていることではありますが、食品業界はES締切が早く、分量もしっかりとしたものを要求されるうえに通過率も非常に低い傾向にあります。そのぶん、自身のESが評価されるものであるか知るよいきっかけとなるとも言えるのではないでしょうか。是非、高い倍率に臆することなく積極的に選考にチャレンジしてみてください。

 

photo by Christian Kadluba

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