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サントリーのESと採用HPから考えるサントリーの求める人材

サントリーのESと採用HPから考えるサントリーの求める人材

掲載開始日:2017年01月17日
最終更新日:2017年01月17日

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BOSSやザ・プレミアム・モルツなどの大ヒット飲料を、多数世に輩出してきたのがサントリーです。
飲料部門ではコカ・コーラグループに次いで2位、酒類ではキリンホールディングスに次いで3位というポジションに立つ同社は、2014年、三菱商事を経てローソンのCEOを務めた新浪剛史氏を社長に迎え入れ、積極的な海外M&Aを軸に、業界での存在感を発揮し続けています。


ここからは、経営理念として「やってみなはれ」を掲げるサントリーが求める人材を一緒に考えていきましょう。

まずは営業担当の社員の方を取り上げてみます。

言うまでもありませんが、この業界には強力な競合他社がひしめき合い、凌ぎを削っています。飲食店には複数のメーカーの商品を扱っているお店もあれば、1社が独占しているお店もあります。当社の商品の魅力・提案力をアピールし、存在感を示すことでいかにシェア拡大を図るかが私のミッションになります。当初は既存のお客様を維持するのに精一杯でしたが、ある新規開拓を契機に大きな成長を遂げることができました。そのお客様は都内で4店舗を展開する老舗の焼鳥チェーン店で、味の評判もよく繁盛店として知られていました。しかし、その店はある競合他社が樽生ビールを独占。しかも、その競合他社とは80年以上の取引関係があり、難攻不落のお店でした。そこをいかに切り崩すか。こうした競合他社の老舗盛業店を攻略すれば、周囲への波及効果も大きく、当社の存在感をアピールできると考えました。まずは経営者の方とのリレーションシップを築くために、足繁く通いながら、さまざまな情報収集に努めました。《中略》

このお店の場合は料理の評判も良く、経営者も本格的な味にこだわる方でしたので、当社の看板ブランドであるプレミアムモルツやウィスキーの白州など、味には味で対抗しようと、当社の商品の品質をアピールする正攻法で臨みました。それが功を奏して、徐々に関心を寄せてくれるようになりました。
大きなターニングポイントとなったのが、武蔵野ビール工場の見学。製造過程をしっかり見てもらい、味を実感していただき、信頼を勝ち得ることができました。そして何よりも、工場見学では一日を通して、経営者の方と話ができますので、より信頼関係が深まります。今年の5月、プレミアムモルツへの完全切り替えを達成。

引用:サントリーホールディングス新卒採用「料飲店営業」


この営業担当者は、競合メーカーのビールを独占的に取り扱うチェーン店における、サントリービールの取扱量を増やすために、チェーン店経営者との信頼関係構築を目標に掲げました。実際、味にとことんこだわるその経営者に、サントリー社製品を何度も勧めたり、ビール工場に招待し、同社ビールの質の高さを理解してもらったりすることで、信頼関係を築くことに成功。プレミアムモルツを取り扱ってもらうというゴールを達成するに至りました。
以上の「味にこだわりを持つ経営者のニーズに応える施策を実行して信頼関係を構築し、サントリービール取扱店を新たに開拓した」という点を考慮し、「人気企業内定者に共通する、企業に伝えるべき5つの強み」に照らし合わせて考えると、「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行までを行える」や「5.今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することができる」といった素質のある人材が、サントリーには求められているように感じられます。


次に、ウイスキーの商品開発に携わった社員の方の挑戦も紹介します。

当時の私の役割は、ウイスキー部が考えた戦略を営業の現場に橋渡しをしていくことです。通常、商品開発では、全体を統括するブランド担当がいて、中味を考える担当者と、私のような決まった戦略を営業現場につなげる担当者というチーム編成です。今回の「ハイボール」復活は一朝一夕に成し遂げられたものではありません。先人たちのトライ&エラーの歴史の上に築かれたものです。私たち自身も、営業現場と連携しながら、地道にトライ&エラーを繰り返しながらの戦いでした。
最初はジョッキで飲むことやレモンを入れることに、社内でも大きな反対意見や抵抗がありました。「角瓶」は70年以上もの歴史のあるウイスキーです。さまざまな意見が出るのは当然のことです。しかし、私たちにも何とかウイスキー市場を盛り上げたい、「角瓶」を飲んでもらいたいという強い思いがありました。たとえ、役員の方に反対されようとも、これでいけると確信したときは、最後までやり遂げようという思いは強かったですね。幸い、「やってみなはれ」精神で、思う存分、やらせてもらうことができました。


引用:サントリーホールディングス新卒採用「ハイボール復活プロジェクト」


このプロジェクトの中で、ウイスキーブランド部は、ウイスキーを気軽に飲んでもらうために、ジョッキで飲むことやレモンを入れることを提案しましたが、70年以上もの歴史を持つウイスキー「角瓶」のそうした気軽な飲み方に、社内からは強く反対の声が上がりました。しかし、「ウイスキー市場を盛り上げる」という強い意志の下、「売れない」「作り方が面倒くさい」といった居酒屋のニーズを営業部から吸い上げたり、コストの掛かるCM制作を宣伝部に依頼したりすることで、施策に反対する役員の理解も得て、ハイボール市場の復活を果たすことに成功しました。
こうしたことを踏まえると、5つの強みのうち、「4.価値観や立場を異なる人と協力して成果をあげることができる」も求められていると考えられます。


■サントリー設問


ここではサントリーのESの設問を確認していきましょう。

①サントリーで具体的にやってみたい仕事とその理由を書いてください。

②今までの人生における『挑戦』または『創造』の経験について~サントリーは「やってみなはれ」精神で、様々なことに挑戦し、新しい価値を創造してきました。チャレンジ精神あふれる皆さんのエントリーシートを楽しみにしています~ (A4一枚)


引用:サントリー エントリーシート(8)


■一つ目の設問

 

サントリーで具体的にやってみたい仕事とその理由を書いてください。

いわゆる志望動機に近い設問であるといえるでしょう。答え方次第では、志望度の高さをしっかりとアピールすることができるはずです。
実際に社会に出て働いたことがない学生にとって、この設問に答えることは容易ではありませんが、そういった時は先人の知恵を借りましょう。
unistyleに掲載されたESを見たり、実際にOB・OG訪問で社員の方の話を聞いたりすることは、この設問に回答する際、大変有用であると思われます。


ここでは実際のES回答例を参照してみましょう。

家庭用営業をやってみたい。営業ならば、サントリー商品の良さを末端で伝えることができ、自身の仕事によってファンを増やしているというのが実感しやすいと考えたからである。これは、学生時代所属していたアメフト部での新入生勧誘を通じてチームのファンを増やす喜びを味わい、社会人においても自身の属する組織において、自社や自社製品への愛着を広める仕事がしたいと考えたことがきっかけである。 
自分の仕事結果が売り上げとなり、ファンを獲得し、直接会社に貢献できるというのも魅力的だが、取引先の店舗担当者ともチームを組み、お互いの利益となるようにお店の課題を見つけ、提案し、成果を出すことで共に喜びを分かち合えることにも非常に魅力に感じる。 
これらのために、自身の強みである組織のために周囲を巻き込みながらがむしゃらにやりきる私の強みが活かせると考える。やってみなはれの精神が根付いている貴社でこそ、がむしゃらにチャレンジさせてもらえる環境があると考えている。


引用:サントリー エントリーシート(2)

上記ESでは、「家庭用営業をやってみたい」という目標を掲げていますが、学生時代アメフト部で学んだ「ファンを増やす喜び」を経験として織り交ぜることで、ストーリーに説得力を持たせています。
特に「組織のために周囲を巻き込みながらがむしゃらにやりきる」という強みを記述することで、先ほど紹介した企業に伝えるべき強みのうち、「4.価値観や立場を異なる人と協力して成果をあげることができる」をしっかりとアピールできていると考えられます。


■二つ目の設問

 

今までの人生における『挑戦』または『創造』の経験について~サントリーは「やってみなはれ」精神で、様々なことに挑戦し、新しい価値を創造してきました。チャレンジ精神あふれる皆さんのエントリーシートを楽しみにしています~ (A4一枚)

「やってみなはれ やらなわからしまへんで」。創業者である鳥井信治郎には、周囲から反対を受ける度に、この言葉を発して決して諦めなかった、というエピソードがあり、この設問では、まさにこの精神を体現した体験を述べることが求められています。

A4一枚という分量が与えられており、字数には余裕がありますが、だからこそ見やすさには細心の注意を払いましょう。
以下、実際のESを紹介します。

「チームリーダーに必要なことは何かを考え、実行してきた」これこそが、私の人生における挑戦です。高校時代に全国大会に出場したこともあり、「ただテニスが上手いから」という理由で、私はサークルの主将に任命されました。しかし、当時の自分の課題として、「そもそも人前で話すことが苦手」「今までチームマネジメントをしたことが無かった」という現状がありました。そこで、この状況をピンチではなくむしろチャンスだと捉え、これを機に自分の課題を克服することを決意し、同時に学内団体戦においてチームを初優勝に導くことを目標に掲げ、以下の二点の取り組みを行いました。

①「自分自身の改革」→まず、チームをマネジメントする上で自分の最大の弱点であった「人に言葉で伝えること」を克服する取り組みを行いました。具体的には、授業中に積極的に発言することや、ゼミ研究での発表を積極的に行うなどして、常日頃から「緊張しやすい場面で喋る」ことを心掛けることで、人前で喋ることに慣れました。また、満員電車や入浴中など、他に何もやることが無い時に、何かのテーマを決めて頭の中で説明する訓練」を行うことで、流暢かつ論理的に説明するスキルが身につきました。これらにより、人前で喋ることへの苦手意識を無くし、部員により分かりやすく指示を伝えられるようになりました。

②「組織の改革」→優勝という目標に向け、これまでの敗因を分析した結果、「個々の実力不足」と「チームの一体感の欠如」が問題であると考え、これを解決する取り組みを行いました。まず、「個々の実力不足」については、これまで話し合いで決められていた代表選手の選出方式を、部内戦による実力主義に変更しました。これにより、部員同士を切磋琢磨させることで、ほぼ固定化されていたレギュラー陣に危機感を与え、個々の技術力と精神力の最大化を実現することが出来ました。次に「チームの一体感の欠如」については、目標の共有を徹底して行いました。具体的には、月に一度、全員で必ず練習する機会を設け、終わった後はミーティング、飲み会を行いました。そしてその都度、優勝するという目標を共有したところ、次第に一人ひとりが「絶対に優勝しよう」という言葉を口にするようになり、より一層練習に励むようになりました。また、試合当日は全員が応援に駆け付けるようになり、声援を送り続けたことで、チーム全体に勢い、一体感が生まれました。

これらの取り組みを行った結果、効果的なチームマネジメントを実現することができ、目標通り、「創部40年来初の早稲田大学内のサークル対抗戦優勝」という成果を上げることができました。またこの経験から、「チームマネジメントの手法」、そして何より「何かの課題を解決するうえで、絶対に逃げないことの重要性」を学びました。


引用:サントリー エントリーシート(8)

この学生は、主将に任命されたテニス部での「自己改革」並びに「組織改革」の経験を取り上げています。
特に、実力主義やミーティングを取り入れることで、チームの実力と一体感を強化し、優勝を勝ち得た、という経験から、「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行までを行える」や「5.今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することができる」といった能力を存分にアピールできているように思われます。

また最後の一文で、「チームマネジメントの手法」や「絶対に逃げないことの重要性」を学んだという「方法論」を記述することで、入社後も活躍してくれそうな人材であるということをしっかりとアピールすることができています。


■最後に

いかがでしたでしょうか。今回は日本を代表する飲料メーカー、サントリーが求める人材を紹介させていただきました。「やってみなはれ」という自由闊達な企業文化を体現するようなES内容に驚いてしまう方も多いかもしれませんが、しっかりと構成を組み立てながら書いていけば、奇抜さがなくても、「自分」という人間を伝えることができるでしょう。OB・OG訪問の機会を大切にしながら、ESをブラッシュアップしていきましょう。

photo by toyohara

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