【サントリーのES対策】求める人材を理解して採用レベルの志望動機・ガクチカへ
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最終更新日:2023年09月26日
BOSSやザ・プレミアム・モルツなどの大ヒット飲料を、多数世に輩出してきたのがサントリーです。飲料部門ではコカ・コーラグループに次いで2位、酒類ではキリンホールディングスに次いで3位というポジションに立っています。
今回はそんなサントリーの求める人材と本選考のESを解説します。
サントリーの求める人材
ここからは、経営理念として「やってみなはれ」を掲げるサントリーが求める人材を一緒に考えていきましょう。
まずは営業担当の社員の方を取り上げてみます。
言うまでもありませんが、この業界には強力な競合他社がひしめき合い、凌ぎを削っています。
飲食店には複数のメーカーの商品を扱っているお店もあれば、1社が独占しているお店もあります。当社の商品の魅力・提案力をアピールし、存在感を示すことでいかにシェア拡大を図るかが私のミッションになります。
当初は既存のお客様を維持するのに精一杯でしたが、ある新規開拓を契機に大きな成長を遂げることができました。そのお客様は都内で4店舗を展開する老舗の焼鳥チェーン店で、味の評判もよく繁盛店として知られていました。
しかし、その店はある競合他社が樽生ビールを独占。しかも、その競合他社とは80年以上の取引関係があり、難攻不落のお店でした。そこをいかに切り崩すか。
こうした競合他社の老舗盛業店を攻略すれば、周囲への波及効果も大きく、当社の存在感をアピールできると考えました。
まずは経営者の方とのリレーションシップを築くために、足繁く通いながら、さまざまな情報収集に努めました。
《中略》
このお店の場合は料理の評判も良く、経営者も本格的な味にこだわる方でしたので、当社の看板ブランドであるプレミアムモルツやウィスキーの白州など、味には味で対抗しようと、当社の商品の品質をアピールする正攻法で臨みました。
それが功を奏して、徐々に関心を寄せてくれるようになりました。
大きなターニングポイントとなったのが、武蔵野ビール工場の見学。製造過程をしっかり見てもらい、味を実感していただき、信頼を勝ち得ることができました。
そして何よりも、工場見学では一日を通して、経営者の方と話ができますので、より信頼関係が深まります。今年の5月、プレミアムモルツへの完全切り替えを達成。
この営業担当者は、競合メーカーのビールを独占的に取り扱うチェーン店における、サントリービールの取扱量を増やすために、チェーン店経営者との信頼関係構築を目標に掲げました。
実際、味にとことんこだわるその経営者に、サントリー社製品を何度も勧めたり、ビール工場に招待し、同社ビールの質の高さを理解してもらったりすることで、信頼関係を築くことに成功。プレミアムモルツを取り扱ってもらうというゴールを達成するに至りました。
以上の「味にこだわりを持つ経営者のニーズに応える施策を実行して信頼関係を構築し、サントリービール取扱店を新たに開拓した」という点を考慮し、「ES・面接で人気企業内定者が企業に伝えていた5つの強みとは?」に照らし合わせて考えると、「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行までを行える」や「5.今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することができる」といった素質のある人材が、サントリーには求められているように感じられます。
次に、ウイスキーの商品開発に携わった社員の方の挑戦も紹介します。
当時の私の役割は、ウイスキー部が考えた戦略を営業の現場に橋渡しをしていくことです。通常、商品開発では、全体を統括するブランド担当がいて、中味を考える担当者と、私のような決まった戦略を営業現場につなげる担当者というチーム編成です。
今回の「ハイボール」復活は一朝一夕に成し遂げられたものではありません。先人たちのトライ&エラーの歴史の上に築かれたものです。私たち自身も、営業現場と連携しながら、地道にトライ&エラーを繰り返しながらの戦いでした。
最初はジョッキで飲むことやレモンを入れることに、社内でも大きな反対意見や抵抗がありました。「角瓶」は70年以上もの歴史のあるウイスキーです。さまざまな意見が出るのは当然のことです。
しかし、私たちにも何とかウイスキー市場を盛り上げたい、「角瓶」を飲んでもらいたいという強い思いがありました。
たとえ、役員の方に反対されようとも、これでいけると確信したときは、最後までやり遂げようという思いは強かったですね。幸い、「やってみなはれ」精神で、思う存分、やらせてもらうことができました。
このプロジェクトの中で、ウイスキーブランド部は、ウイスキーを気軽に飲んでもらうために、ジョッキで飲むことやレモンを入れることを提案しましたが、70年以上もの歴史を持つウイスキー「角瓶」のそうした気軽な飲み方に、社内からは強く反対の声が上がりました。
しかし、「ウイスキー市場を盛り上げる」という強い意志の下、「売れない」「作り方が面倒くさい」といった居酒屋のニーズを営業部から吸い上げたり、コストの掛かるCM制作を宣伝部に依頼したりすることで、施策に反対する役員の理解も得て、ハイボール市場の復活を果たすことに成功しました。
こうしたことを踏まえると、5つの強みのうち、「4.価値観や立場を異なる人と協力して成果をあげることができる」も求められていると考えられます。
サントリー本選考ES設問
ここではサントリーのESの設問を確認していきましょう。
①サントリーで具体的にやってみたい仕事とその理由を書いてください。
②今までの人生における『挑戦』または『創造』の経験について~サントリーは「やってみなはれ」精神で、様々なことに挑戦し、新しい価値を創造してきました。チャレンジ精神あふれる皆さんのエントリーシートを楽しみにしています~ (A4一枚)
一つ目の設問
いわゆる志望動機に近い設問であるといえるでしょう。答え方次第では、志望度の高さをしっかりとアピールすることができるはずです。
実際に社会に出て働いたことがない学生にとって、この設問に答えることは容易ではありませんが、そういった時は先人の知恵を借りましょう。
unistyleに掲載されたESを見たり、実際にOB・OG訪問で社員の方の話を聞いたりすることは、この設問に回答する際、大変有用であると思われます。
参考:【夢がない人必見】就活での将来の夢・成し遂げたいことの答え方|良い例・悪い例付
→仕事を通して成し遂げたいことを述べるための思考方法を提示します。
内定者の回答
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二つ目の設問
「やってみなはれ やらなわからしまへんで」
創業者である鳥井信治郎には、周囲から反対を受ける度に、この言葉を発して決して諦めなかった、というエピソードがあり、この設問では、まさにこの精神を体現した体験を述べることが求められています。
A4一枚という分量が与えられており、字数には余裕がありますが、だからこそ見やすさには細心の注意を払いましょう。
内定者の回答
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最後に
今回は日本を代表する飲料メーカー、サントリーが求める人材を紹介させていただきました。
「やってみなはれ」という自由闊達な企業文化を体現するようなES内容に驚いてしまう方も多いかもしれませんが、しっかりと構成を組み立てながら書いていけば、奇抜さがなくても、「自分」という人間を伝えることができるでしょう。
OB・OG訪問の機会を大切にしながら、ESをブラッシュアップしていきましょう。
参考:サントリーのエントリーシート・選考情報
→サントリーの本選考・インターンESおよびレポートを提示しています。