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花王・ユニチャーム・ライオンの業績・求める人材・社風・選考解説【unistyle業界研究】

花王・ユニチャーム・ライオンの業績・求める人材・社風・選考解説【unistyle業界研究】

掲載開始日:2016年12月05日
最終更新日:2016年12月09日

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BtoC事業であることから消費者への知名度が高く、就活生からの人気も高い生活用品メーカー。
今回はそんな生活用品メーカーの中でも、花王・ユニチャーム・ライオンに焦点を当て、各社の業績や強み、求めれられる人材像を紹介したいと思います。

各社の業績の特徴

まずは、各社の業績について見ていきましょう。

​※各社IR情報よりUnistyleが独自に作成 2015年度

売上高では、花王が首位となっています。特に国内市場では、洗剤の「アタック」やスキンケアの「ビオレ」といった強力なブランドが多数あり、存在感もひときわ大きくなっています。一方で海外売上高の割合は約35%となっており、海外メーカーのP&Gの61%、ユニリーバの70%と比べると低くなっており、海外進出は競合と比べ遅れていると言えそうです。
花王とは対象的に海外での業績が好調なのがユニ・チャームです。海外売上高比率は61%と、生活用品業界としては世界トップレベルの水準となっています。ユニ・チャームはリーマンショックが起こった2008年頃からアジア市場を中心に海外進出し、着実に業績を伸ばしています。特に中国市場で売上を伸ばしており、売上比率は約18%と国内市場の約半分ほどの規模となっています。
 最後に、ライオンについて見ていきましょう。国内での印象が強いライオンですが、アジアを中心に海外戦略を進めています。海外事業では、タイ、マレーシア等の東南アジア、韓国、中国等の北東アジアにおいて主に消費財事業を展開しています。歯ブラシや歯磨きといったオーラルケア分野では、品質の高さが中国の消費者に評価され、オーラルケア分野の売上高は前期比20%超の増加となりました。

次に、各社のと強みとする事業やその特徴を見ていきましょう。


花王


​売上比率:2015年度

化粧品を扱うビューティーケア事業が主力となっており、事業部単体の売上高は5702億円と、7700億円の資生堂と遜色ない大きさとなっています。BtoCの事業が有名な花王ですが、BtoB向け工業用化学製品を扱うケミカル事業部は全体の売上高の約20%を占めており、経営の多角化を行っていることがわかります。

ユニ・チャーム​​


売上比率:2015年度

ユニ・チャームのパーソナルケア事業は、子供用おむつを扱うベビーケア事業、女性用日用品を扱うフェミニンケア事業、高齢者向けケア製品を扱うヘルスケア事業、リビング周りの製品を扱うクリーン&フレッシュ事業から構成されます。国内ではおむつの「ムーニーマン」などの有名ブランドがありますが、海外ではそのまま輸出はせず、現地のニーズを反映した製品を提供しており、海外での高評価につながっているようです。また、ヘルスケア事業を設立した2008年からは毎年売上が伸びており、高齢化が進む日本市場の予測やマーケティングが優れていたと感じます。


ライオン



売上比率:2015年度

ライオンでは、歯ブラシなどのオーラルケア分野、洗濯用洗剤などのファブリック分野が収益の柱となっています。消費志向における高付加価値製品と汎用価格帯製品の二極化が顕著に現れているオーラルケア市場において、ライオンでは高価格帯商品の売上が好調に推移し、市場成長を上回る売上成長を獲得したようです。ファブリック分野では、柔軟剤ブランド「香りとデオドラントのソフラン アロマナチュラル」シリーズが順調に推移し昨年を上回る業績となりました。

事業内容から考える生活用品メーカーが求める人材

ここからは、花王・ユニチャーム・ライオンが就活生に求める素質について、「人気企業内定者に共通する、企業に伝えるべき5つの強み」(参考:https://unistyleinc.com/columns/113)を参照しながら考えていきましょう。

全国展開をしている広域ドラッグチェーンの本部向けに営業活動をしています。当社の営業の特徴は、バイヤーに自社商品を売り込むだけでなく、お得意先様のカテゴリー全体の売上利益改善・拡大を図る提案をすること。他社の商品もふくめて、どうすればお得意先様のベビー用品・大人用おむつや生理用品などの各カテゴリーの収益を最大化できるかを考え抜いて、商品展開・プロモーション戦略を検討し、提案しています。特にチェーン本部向けの営業は、全国の店舗を網羅する大きな戦略が求められますので、バイヤーもその提案内容をよりシビアにジャッジする。商品の陳列方法に始まり、チラシに掲載する商品の決定や新商品導入に至るまで、どのメーカーのどの商品で目標売上を達成していくか、ユニ・チャームや一人の営業という感覚よりも、お客様であるドラッグチェーンの社員であるかのように、同じ目線で提案を続けています。

引用:ユニ・チャーム 新卒採用ページ


今回紹介した事例では、得意先のドラッグチェーン本部に対する商品展開・プロモーションの提案を行う営業社員の事例でした。自社の事業戦略・販売戦略に頭を悩ます得意先から外部の営業社員が信頼を得て提案にまでこぎつけるためには、「そのお客様のためなら何でもする」姿勢が求められるようです。また、個人で営業先に訪問するイメージが強い営業職ですが、ユニ・チャームでは社内で得意先への戦略立案を行い、組織的に営業を行っているようです。そのため、現場で営業する社員も、担当先の戦略立案では先頭に立ち、得意先と社内を引っ張るリーダーシップが求められると思われます。
以上のことから、生活用品メーカーでは「1.個人として努力し、成果をあげることができる」「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる」「3.リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる」能力を持つ人材を求めていると考えられます。

各社の社風・文化

ここからは、各社の風土や文化について見ていきます。


花王:ダイバーシティ推進でグローバル体制を整える

常に新しいことに挑戦することを尊ぶ文化があり、そのためには社員一人ひとりの個の力を結集さ せることは必然であり、多様性が尊重されてきた。
引用:花王 ≪多様な社員の活躍を支える 30 年の取組がイノベーションの源泉となり、事業拡大・業績向上を達成≫ 

業界内ではまったりした社風と言われてきた花王ですが、弱点である海外市場攻略に向けて、社風も変わってきたようです。ダイバーシティから生まれる活力が事業の発展を支えるという認識に立ち、企業の総合力を高めるために、一人ひとりの多様な能力・個性・価値観を受容・結集できる組織の実現をめざしているようです。意欲・能力に応じた評価と登用の推進の結果、女性管理職比率は向上しており、海外グループ会社を含めたグループ全体では2015年12月時点で27.5%となっています。


ユニ・チャーム:エネルギッシュな人材が集まる

ユニ・チャームには、負けず嫌いが集まっている。
何にでも挑戦する社風、そして、最後まであきらめない社風です。とにかく、負けず嫌いな人が多いかもしれませんね。

引用:ユニ・チャーム 新卒採用ページ

ユニ・チャームでは、新卒社員は営業職として入社し、ユニ・チャームの成長の基盤である営業力を身につけるようです。したがって、元気で負けず嫌いな社員が多いようです。また、国内では珍しく実力主義での評価を導入しており、若いうちから色々なことに挑戦する姿勢が求められるようです。


ライオン:働きやすい環境で勤続年数も長い

数社から内定をいただいたなかで、絶対に当社に入りたいと思った理由は、「人」です。内々定者向けの懇親会で、集まっている同期の雰囲気を他社と比較したところ、親しみやすい会社だと直感しました。また、若手の先輩社員の雰囲気や、子供のいる女性社員のお話は印象的でしたね。元営業の方で、出産後は時短勤務制度もあるなど、働き方のリアルな話を通じて、自分の働く姿がイメージできました。入社して現在、その直感は間違っていなかったと確信しています。
引用:ライオン 新卒採用ページ

ライオンでは、ユニ・チャームとは対象的に穏やかな社員が多く、社風としても個人のプライベートを大切にする意識が高いこともあり、業界内でも離職率が極めて低くなっています。家庭と仕事を両立させたい方や、女性にとって働きやすいと言えそうです。

各社の選考について

花王

選考プロセス
エントリーシート(締切の10日後にメールで結果連絡)→1次面接(当日夜にメールで2次面接の案内)→2次面接+筆記試験(当日夜に電話で最終面接の案内)→最終面接
引用:花王本選考情報

花王では、選考はすべて個人面接で、面接が進むにつれ面接官が増えていくようです。最終面接では花王でやりたいことと、それを実現するための強みを聞かれるなど、深堀をされるようです。事前準備が大切でしょう。また、筆記試験はクレペリンという計算問題をひたすら解く形式のもので、集中力が試されます。


ライオン

選考プロセス
エントリーシート→一次選考 GD →二次選考 筆記試験、性格テスト、個人面接 →最終選考 役員面談、集団面接
引用:ライオン本選考情報

ライオンの本選考では、GDや集団面接など、学生複数人で臨む選考を多く実施しているようです。チームプレーを好む企業であるため、協働力、協調性が評価しやすいからではないでしょうか。GDでは学生7名、集団面接では5名と、人数もかなり多いので個性が埋もれてしまわないように注意が必要です。


ユニ・チャーム

ES+WEBテスト→リクルーター面談①→リクルーター面談②→1次面接→最終面接

引用:ユニ・チャーム本選考情報

ユニ・チャームの選考では、困難をどう乗り越えたのか、困難に立ち向かう原動力は何だったのか、といった質問が頻出で、メンタルの強さを重視しているように思われます。また最終面接では社長が面接官を務めるため、臆せずに堂々とふるまう度胸の良さも必要でしょう。

最後に

いかがだったでしょうか。今回は生活用品メーカー大手の、花王・ユニチャーム・ライオンについて紹介させていただきました。生活用品メーカーは市場の人口によって業績が左右されるため、国内市場が縮小する日本においては、各社とも海外進出や経営の多角化など、生き残りの戦略を進めています。就職活動においても、10年、20年先を見据えて企業研究をすることは有効なのではないでしょうか。

photo by Magnus Franklin

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