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大日本印刷・凸版印刷の事業・求める人材・社風解説【unistyle業界研究】

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掲載開始日:2016年12月07日
最終更新日:2016年12月09日
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かつては印刷主体だったものの、インターネットなどの時代変化を受け事業領域の見直しを行う印刷業界。
今回はそんな印刷業界の中でも、大日本印刷・凸版印刷に焦点を当て、各社の業績や強み、求められる人材像を紹介したいと思います。

印刷業界のビジネスモデルと最近の傾向

印刷業界では、企業や個人から依頼されたものを印刷する事業だけでなく、お菓子のパッケージや建築材や布地などへの印刷など、多様な事業領域を持つ企業が多くあります。ところがインターネットの普及により、出版物のデジタル化が進み雑誌や書籍など紙媒体が売れにくくなりました。その結果、2002年から2014年の間で印刷関連業者数が30%減少するなど、市場規模の縮小が続いています。

  2002年 2014年 変化率
事業所数 8,533 5,934 -30%
従業員数(人) 303,109 235,022 -23%
製品出荷額(億円) 67,715 50,807 -25%

印刷業界の変遷
※いずれも従業者10人以上の事業所 計


こうした時代の流れの中で、印刷業界で二強と言われる大日本印刷・凸版印刷は、自社の印刷技術を応用し、太陽光パネルといったエレクトロニクス分野や住宅の内外装を手がける生活環境分野へと進出しました。従来の印刷業である「情報コミュニケーション」に留まらず多角化することで、安定的な収益を確保しているようです。各社のセグメント別売上構成を見ると、凸版印刷は「情報コミュニケーション」約62%、「生活環境産業」約27%、「エレクトロニクス」約10%となっており、主力の印刷業が6~7割を占め、残りの3~4割が半導体など新事業です。大日本印刷は、「情報コミュニケーション」約56%、「生産・産業」約26%、「エレクトロニクス」約14%、「清涼飲料」約4%となっています。凸版印刷よりも、印刷業の占める割合が低く、新事業が売上の半分以上を占めています。各社が事業の幅を広げていることが見て取れると思います。



​凸版印刷売上比率:2015年度



大日本印刷売上比率:2015年度

各社の業績の特徴

ここからは、各社の業績について見ていきたいと思います。



​​​各社の売上高(億円)と営業利益率(%)
※各社IR情報よりUnistyleが独自に作成

売上高では凸版印刷、営業利益率では大日本印刷がリードしていましたが、2015年度では両者は拮抗し差がなくなってきたと言えます。規模の面では非常に似た企業同士であるといえるでしょう。凸版印刷では、出版印刷業の縮小を受けて売上高が減少したものの、デジタル化を含む多くのメディアへと転換した結果、営業利益が上昇したようです。

​​事業内容から考える印刷業界が求める人材

ここからは、大日本印刷・凸版印刷が就活生に求める素質について、「人気企業内定者に共通する、企業に伝えるべき5つの強み」を参照しながら考えていきましょう。

パッケージ受注拡大プロジェクト

2013年、6月。カゴメ株式会社様(以下、カゴメ)に対して、既存製品の受注拡大、新規窓口開拓、新規案件の創出を行うためのプロジェクトを始動。粘り強い営業力と、知識と人脈を兼ね備えた販促の連携で大幅な受注拡大を実現しました。
トッパンは容器製造工場と充填工場(東西2拠点)を持っていて、パッケージデザインの提案もしています。カゴメの企画とマッチしたこと、トータルソリューションでアピールできたこと、そして、ギフトで積み重ねてきた信頼が受注の拡大につながったと思います。

引用:凸版印刷 新卒採用ページ

今回紹介した事例では、取引先において、従来よりも幅広い提案をすることで受注を拡大したケースでした。事業領域を拡大してきた大日本印刷や凸版印刷にとって、自社が提供できるソリューションが増えたことにより、過去にないような取り組みを、リーダーシップをとって解決していくケースが増えていると想像されます。このケースでも、トータルソリューションを顧客に提案できたことが今回の受注につながったことが明記されており、それだけ社内外の幅広い関係者とともに仕事を進めてきたこともわかると思います。
以上のことから、印刷メーカーでは「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる」「3.リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる」「5.今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することが出来る」能力を持つ人材を求めていると考えられます。

各社の社風・文化

ここからは、各社の企業風土や文化の面から違いを考察していきます。


大日本印刷:つながりの強さが高い営業力を実現

「営業の大日本」から「技術の大日本」に変わるとコメントされていたことがあります。その想いは実現できていますか。

北島社長 当初から大日本印刷の技術がそれほど悪かったわけではないとは思いますが、ただ、競合を後から追い掛けて業界トップになったので、その意味で営業の力というものが目立ったのだと思います。技術についてはずっと重んじてきましたし、例えば、ブラウン管テレビ用のシャドウマスクをつくるのに成功したのも、技術的素地があったからです。

引用:大日本印刷 社長インタビュー

大日本印刷では、昔から営業力の高さが目立っており、社員も真面目で熱心な人が多いようです。何か疑問に思うところがあればとことん突き詰めたり、チャンスがあればどんどんチャレンジする人が集まる会社のようで、大日本印刷が公表している求める人材像にも、「最後まで考え抜く」、「本気で挑戦」といった言葉が並んでいます。横だけでなく縦のつながりも強く、部署で旅行を企画したりすることもあり、毎年行う恒例行事となっているようです。



凸版印刷:社内ベンチャー制度で攻めの姿勢を形成

B2Bの形態ゆえの受け身になりがちな風土があった凸版印刷において、そうした風土を変えるべく、凸版印刷に設立当初のヴェンチャーマインドを蘇らせ、誰もがアイデアを生み出せる組織文化と仕組みをつくるべきと考えた社員が立ち上がった。

引用:ビッグアイデアはいらない:新規事業を創出する3つのヒントと凸版印刷の挑戦

凸版印刷は、印刷業自体が受注産業という文化柄か、受け身で仕事を進める風土が根強いようです。そうした風土を変えるべく、凸版印刷に設立当初のヴェンチャーマインドを蘇らせ、誰もがアイデアを生み出せる組織文化と仕組みをつくるべきと考え、社内ベンチャー制度を新設しました。こうしたことから、 国内最大規模の総合印刷業である凸版印刷では企業風土でも変革期を迎えているといえそうです。

最後に

いかがだったでしょうか。今回は印刷業大手の、大日本印刷・凸版印刷について紹介させていただきました。技術変化が早く衰退する業界もありますが、業界最大手は自社の強みを活かしながら変化を乗り切る体力があると感じます。また、働く従業員も年齢問わず新しい分野を学んでいく姿勢が必要とされるのではないでしょうか。

photo by Leslie

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