【最終面接(役員面接)対策完全版】頻出質問・逆質問例と落ちる人の特徴
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最終更新日:2025年11月14日
最終面接の特徴

企業が最終面接を含む複数回の選考を行うのは、企業側が「この就活生が自社の利益に貢献できる人物であるかどうか」を見極めるためです。
一次面接と二次以降の面接とでは、企業が「面接官が見ているポイント」が異なり、一次面接は不合格者を決める場、二次面接以降は合格者を決める場と言えます。
一次面接
●基準に達しない応募者を判断するための面接
面接で特別に良い印象を与えなくても、「落とすほどの欠点はない。次の面接で判断してもらおう」と思わせれば、選考を通過できる見込みはあります。
二次以降の面接(二次面接~最終面接)
●採用候補者を選抜する面接
二次面接以降では、「特に不合格にする理由がない」だけでは通過は難しく、「ぜひ採用したい!能力や条件は満たしている。最終判断は経営陣に任せよう」と面接官に思わせることが重要です。
ここからは、最終面接に特化した内容をお伝えします。まず、5つの特徴を解説します。
- 面接官の属性
- 集団面接or個人面接
- 面接時間
- 通過率
- 選考結果の時期
面接官の属性
最終面接は、"人事や事業部の責任者、役員"などの企業の意思決定に関わる人が担当することが多く、企業によっては取締役、社長が担当することもあります。
重要なのは、採用の最終決定権を持つ人に、「ぜひ採用したい」「当社で活躍できる」と感じてもらうことです。
集団or個人面接
最終面接は「面接官1~3人:就活生1人」の"個人面接"となります。
最終面接で初めて個人面接になる企業も珍しくなく、最終面接はそれまでの集団面接とは異なり、雰囲気が大きく変わるでしょう。
面接時間
最終面接は「15~45分」程度で行われることが多いです。
一次面接に関する記事で「一次面接の面接時間は30~60分程度」、二次面接に関する記事で「二次面接の面接時間は20~50分程度」と紹介しましたが、最終面接は企業や個々の状況によって大きく異なります。
入社意思の確認だけであれば短時間で終わることもありますが、最終確認としてスキルや志望動機を再度確認する場合は長くなる傾向があります。
ただし、面接時間だけで合否が決まるわけではありませんので、あくまで目安として捉えてください。
通過率
企業によって差がありますが、一般的には"50%程度"と言われています。
多くの大手企業では、最終面接でも半分の学生が不合格となります。さらに、最終面接に残るのは選考を勝ち抜いてきた精鋭たちなので、一次・二次面接よりも、むしろ難易度が高いと言えるでしょう。
unistyleには、各社の内定者や選考通過者のES・レポートが多数掲載されています。
志望企業の選考内容や倍率を知りたい方は、選考レポートを確認してみてください。
選考結果の時期
最終面接の結果は、多くの企業で"1~2日以内"と一次・二次面接よりも早く結果が出る傾向があります。
合格の場合は面接日当日や翌日に連絡が来ることも珍しくありません。
ただし、2日以上連絡がないからといって不合格と決まったわけではありませんので
企業から伝えられた期間内は、連絡を待ちましょう。
面接の評価基準

企業は一般的に、"この就活生が自社の成長に貢献してくれる人材かどうか"という視点で合否を判断しています。
企業が求めている人材を知るには
企業の利益貢献を「貢献できる能力」と「意欲(モチベーション)」に分けると、面接での評価基準は次の3つに整理できます。
- 自社への志望度が高いか
- 自社の求めるスキル・能力を所持しているか
- 基本的なマナー・言葉遣いを備えているか
自社への志望度が高いか
志望度は、先述した「意欲(モチベーション)」の要素に大きく関わり、面接ではより深く掘り下げた内容が問われます。
「なぜその企業を志望するのか」だけでなく、「なぜ同業他社ではなくその企業なのか?」「どのようなことに挑戦したいのか?」「志望順位はどの程度なのか?」といった詳細まで確認されます。
現代では複数の内定を得ることは一般的です。企業側は内定辞退を減らすため、より志望度の高い学生、つまり内定辞退の可能性が低い学生を採用する傾向が強まっています。
もちろん、企業の採用基準を満たしていることが前提ですが、面接では志望度の高さをしっかりとアピールすることが重要です。
自社の求めるスキル・能力を所持しているか
企業の求めるスキル・能力は、先述した「貢献できる能力」があることに当たります。
総合商社では英語力、証券会社では営業力など、業界や企業によって求められる能力は異なりますが、企業は面接を通して、応募者が社会人としての基本的な能力を備えているかを確認しようとしています。
今回は"経済産業省が定義している社会人基礎力"に焦点を当てて解説します。
前に踏み出す力
●主体性
●働きかけ力
●実行力
チームで働く力
●発信力
●傾聴力
●柔軟性
●状況把握力
●規律性
●ストレスコントロール力
考え抜く力
●課題発見力
●計画力
●想像力
【出典】経済産業省:社会人基礎力
社会人基礎力は12項目に分類されますが、面接の場で把握しきれないものや、業界・企業によって重視されないものもあります。参考程度にご確認ください。
基本的なマナー・言葉遣いを備えているか
基本的なマナーや言葉遣いは、企業の求める「貢献できる能力」の一部として評価されます。
面接では、志望度や能力だけでなく、印象も重要な判断材料です。なぜなら、面接での適切なマナーや言葉遣いは「社会人として当然のスキル」であり、学生のうちに身につけておくべきものだからです。
面接で失礼な言葉遣いをする人が、ビジネスの場で適切な対応ができるとは限りません。社会人として、社内外問わず様々な人と円滑に仕事をするためには、基本的なマナーは必須です。
質問の回答準備はもちろん大切ですが、マナーや言葉遣いといった印象面は非常に重要です。細心の注意を払いましょう。
最終面接の対策【準備と心構え】
最終面接の対策
最終面接は、企業とあなたの相互理解を深める場です。企業も、あなたの個性や価値観を知りたいと思っています。
最終面接の対策として、以下の準備をしておきましょう。
- 自己分析・志望動機を深掘りする
- 企業研究を徹底的に行う
- 面接を通してアピールしたいことを決める
- 逆質問を準備する
最終面接では、今までの面接になかった深堀り質問や回答難易度が高い質問が出る出る可能性もあります。これらに対応できるかが、内定への大きな一歩となるでしょう。
以下の記事では面接対策に役立つ、実際の質問例を以下の記事でご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
最終面接の準備
面接では自分自身を飾らず、ありのままを表現することが大切ですが、面接の選考は受付の時点で始まっています。
内定を勝ち取るには、基本的な受け答えとマナーが不可欠です。
以下の記事で紹介する就活のマナーを再度確認し、落ち着いて最終面接に臨みましょう。
最終面接の頻出質問と回答例

一次・二次面接がエントリーシート(ES)の回答の深掘りに対し、最終面接では質問内容が少し変わります。最終面接では、入社への熱意が重視されます。そのため、応募者の志望度の高さを測る質問が中心です。これらを踏まえると、最終面接の頻出質問は以下の通りです。
頻出の4種類全ての質問の対策を行うことが理想ですが、特に"志望動機・他社の選考状況"の対策は進めるべきでしょう。
それでは、質問ごとに具体的に見ていきます。
志望動機に関する質問
「志望動機」に関して、面接での頻出質問と回答例を一部ご紹介します。志望動機の頻出質問
(1)志望動機を教えて下さい。
(2)将来の夢、成し遂げたいこと、キャリアビジョンについて教えて下さい。
(3)...
場合によっては「成果なんて出したことがない!」と思う人もいるかもしれません。
上記に挙げた質問例に関する回答ポイントは、『志望動機の面接頻出質問14選!各質問の出題意図を踏まえた回答対策』の記事をご覧ください。
他社の選考状況に関する質問
「他社の選考状況」関する頻出質問は、以下の通りです。他社の選考状況の頻出質問
(1)他にどのような業界・企業を受けていますか?
(2)弊社は第一志望ですか?
(3)現在受けている企業の中で弊社の志望...
○実際に学生時代に取り組んできたことや志望動機につながるきっかけとなった出来事
○どんなことをしたいのか、自分が入社することによって会社にとってどんな風に役に立つのか
上記に挙げたことを話せるようにセットで準備しておくといいかと思います。志望動機は、HPに書いてあることや会社説明会で人事が言っていたことをただ言うのでは薄っぺらいですし なぜその業界、その中でもその会社、その職種なのかを答えられるようにしておきましょう。
○○会社訪問などであった印象的な出来事
上記に挙げたことを話せるようにセットで準備しておくといいかと思います。
また、「第一志望です!」と答えずに評価される方法を知りたい方は、『面接での「第一志望か?」という問いで嘘をつかずに高評価を得る答え方』の記事をご覧ください。
学生時代頑張ったこと(ガクチカ)に関する質問
「学生時代頑張ったこと(ガクチカ)」に関する面接での頻出質問は、以下の通りです。ガクチカの頻出質問
(1)自己紹介をしてください
(2)学生時代最も頑張ったこと(力を入れたこと)を教えてください
(...
それに対して学生のほとんどは「いえいえ全然待ってません。」「私も55分に着いたので大丈夫です。(実際の面接開始の5分前)」、人事の人に気遣う人もいると思いますが、それは罠だと思っていただいて結構です。人事が予備に来た時から面接は始まっています。 大手企業になってくると面接の際、大きな部屋に何十人も待たされ、人事の方が呼びに来ることがあります。皆さんはどうしますか?
いきなり言われるので緊張のあまり、人事の人に気遣う人もいると思いますが、
上記に挙げた質問例に関する回答ポイントは、『【ガクチカ】面接で必ず聞かれる10の質問と適切な答え方』の記事をご覧ください。
自己PRに関する質問
「自己PR」に関する面接での頻出質問は、以下の通りです。自己PRの頻出質問
(1)あなたの強みとそれを表す具体的なエピソードを教えて下さい。
(2)あなたは周囲の人からどのような人だと言われますか?...
また私の個人的な意見としては報道だけでなく、実際に自分の足を使って社員と会い、社風や企業の方向性感じとっていくことが重要だということを述べておきたいと思います。 かつては総合商社を滑り止めにしてメガバンクを目指す学生が多かったように。
実際に自分の足を使って社員と会い、社風や企業の方向性感じとっていくことが重要だということを述べておきたいと思います。
上記に挙げた質問例に関する回答ポイントは、『【自己PR】面接で必ず聞かれる9の質問と回答ポイントを解説|強み別例文付き』の記事をご覧ください。
最終面接でするべき逆質問

最終面接では逆質問の時間を設けられる可能性もあります。
逆質問を考える際には「(1)自分の企業選びの軸に沿った質問をする(2)説明会やHPでは得られない情報を質問する」、これらを必ず意識してください。
最終面接でするべき逆質問の特徴とは
最終面接は、人事部長や事業責任者、役員が担当することがほとんどです。
そのため、"人事部門の部長や各事業部の責任者、役員への質問として適した内容"にする必要があります。一次・二次面接のように、現場社員でしか分からないような質問は避け、正しい質問を正しい相手にするように心がけましょう。
最終面接でするべき逆質問の具体例とは
『【逆質問例56選】就活の面接ですべき逆質問とは-NG例付-』の記事を参考にすると、最終面接で効果的な逆質問は主に以下の3つに分けられます。
【理念戦略に関する逆質問】
企業の理念や戦略は、役員クラスの核となる人物が策定することがほとんどです。そのため、若手の現場社員に質問しても明確な答えは期待できません。役職の高い社員が面接官を務める最終面接でこそ、この逆質問をす...
場合によっては「成果なんて出したことがない!」と思う人もいるかもしれません。
【事業内容に関する逆質問】
事業内容に関する逆質問は有効ですが、説明会やHPで確認できる内容は避けましょう。特に大企業では、現場社員が把握しているのは担当事業のみの場合が多いです。そのため、企業全体の事業内容について聞くなら、...
○実際に学生時代に取り組んできたことや志望動機につながるきっかけとなった出来事
○どんなことをしたいのか、自分が入社することによって会社にとってどんな風に役に立つのか
上記に挙げたことを話せるようにセットで準備しておくといいかと思います。志望動機は、HPに書いてあることや会社説明会で人事が言っていたことをただ言うのでは薄っぺらいですし なぜその業界、その中でもその会社、その職種なのかを答えられるようにしておきましょう。
○○会社訪問などであった印象的な出来事
上記に挙げたことを話せるようにセットで準備しておくといいかと思います。
【組織風土に関する逆質問】
組織風土について質問する際は、「なぜ聞きたいのか」理由を明確にしましょう。ただし、組織風土の捉え方は社員によって異なります。面接官の回答はあくまで個人の意見として、参考程度に留めておくのが賢明です。...
それに対して学生のほとんどは「いえいえ全然待ってません。」「私も55分に着いたので大丈夫です。(実際の面接開始の5分前)」、人事の人に気遣う人もいると思いますが、それは罠だと思っていただいて結構です。人事が予備に来た時から面接は始まっています。 大手企業になってくると面接の際、大きな部屋に何十人も待たされ、人事の方が呼びに来ることがあります。皆さんはどうしますか?
いきなり言われるので緊張のあまり、人事の人に気遣う人もいると思いますが、
「他の逆質問例・NG例」は、以下の記事でご確認ください。
最終面接で落ちる可能性のある兆候(フラグ)とは
次に、最終面接で不採用になる可能性のある兆候(フラグ)をまとめました。
・面接時間が極端に短い
・回答に対して深掘りされない
・基本的な質問しか聞かれない
・強みや経験に関する質問がない
・自社や業務内容に関する説明がない
・入社後や将...
また私の個人的な意見としては報道だけでなく、実際に自分の足を使って社員と会い、社風や企業の方向性感じとっていくことが重要だということを述べておきたいと思います。 かつては総合商社を滑り止めにしてメガバンクを目指す学生が多かったように。
実際に自分の足を使って社員と会い、社風や企業の方向性感じとっていくことが重要だということを述べておきたいと思います。
不合格フラグについて詳細が知りたいという方は下記をご覧ください。
合格フラグ・不合格フラグとは?面接後の合否を知る手がかりをご紹介!
最終面接で落ちる就活生の特徴

次に、最終面接で落ちる就活生の特徴を2点ご紹介します。一次・二次面接で落ちる就活生の特徴と比べながら確認しましょう。
・志望度が低い・最終面接以前の面接(一次・二次面接など)の回答との一貫性がない
志望度が低い
最終面接の合否は、「志望度の高さ」が大きく影響します。
これは、一次面接が候補者の絞り込み、二次・三次面...
場合によっては「成果なんて出したことがない!」と思う人もいるかもしれません。
まとめ

本記事では、最終面接の特徴・対策(頻出質問・逆質問)について解説しました。
一次、二次面接とは異なり、最終面接には独自の対策が必要です。内定への最終関門であり誰もが緊張する場ですが、ここを突破しなければ志望企業の内定は掴めません。
この記事を参考に、しっかりと準備を進めて最終面接の突破し、内定を勝ち取りましょう。






