アクセンチュアの志望動機対策/事業内容から考える【内定ES有】

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最終更新日:2022年07月07日

アクセンチュアは、上位学生に人気ないわゆる戦略コンサルティングとは異なり、ITコンサルというカテゴリーに分類される企業です。

現代社会においてITの力は不可欠となっており、戦略から実行まで携わるITコンサルの需要というのは常に存在していると言うことができます。外資系企業であることから、力試しも含めて比較的早期に選考を受けることになるため、業界理解などが進まず志望動機の構築に悩みやすい企業の一つであるような印象があります。

今回は、そんなアクセンチュアの選考で書くべき志望動機について考えていきたいと思います。

unistyleにはアクセンチュアに関する記事が他にもありますので、それらも参考にして下さい。

アクセンチュアのビジネスモデル

アクセンチュアではクライアントが抱えている問題の解決の依頼を受けコンサルティングを行い収入を得るというビジネスモデルが実行されています。

例えば、ITシステムの構築の相談、観光戦略、企業戦略など多岐に渡る分野を手がけています。もちろん、解決しようとしている問題は容易なものではないので、高度な知見をいかしてソリューションを提供しているという事業形態といえます。

では、具体的にはどのような事業を行っているのでしょうか。一つ事例を見ていきましょう。

日本の人口減少が見込まれ、国内旅行需要の拡大余地が限られる状況においては、成長の余地が大きく残されているインバウンドを中心とした、観光振興の取り組みへとシフトしていくことが必要です。

 

東北は国内他地域に比べても特に大きな伸びしろを持っています。(海外における東北の認知度10%、北海道63%、九州40%)

 

(中略)


2016年7月に完全民営化される仙台空港周辺エリアや東北新幹線の拠点駅である仙台市は、東北へのゲートウェイとして特に重点的な支援が必要です。


すでに多くの外国人旅行者が訪れている北海道、関東、関西などとも連携し、それらの地域から東北への誘客動線を構築することで、相乗効果を発揮するよう各地と空陸海をネットワーク化した「立体観光」の推進も求められます。

 

政府は、2020年までに東北の外国人宿泊者数を2015年の3倍の150万人泊に押し上げるという目標を掲げています。

 

この目標達成に向けて、東北の観光復興関連予算が対前年度比約10倍(2016年度当初予算で約50億円)と大幅に増加している中、本提言は、その予算を有効活用するための指針として、官民が連携した戦略的かつ効果的な観光復興の取り組みに活用されます。

参考:アクセンチュア、東北観光復興の取り組みを支援――世界に通用する強いブランドの確立に向け、復興庁が提言を公開

こちらは、アクセンチュアが行った東北の観光に関する提言です。

東日本大震災によって甚大な被害を受けた東北ですが、観光を通して復興をしていくための戦略をアクセンチュアと復興庁と共に考えていきました。

みなさまもインバウンドという言葉を聞いたことはあるとは思いますが、ここにも書かれている様に、インバウンド需要は近年順調に増加傾向にあります。

また、この事業は観光という分野で人を呼び込むことが出来るようにするための戦略を考えるものでしたが、この他にも官公庁への提言、大企業へのコンサルティングなど事業も手がけています。

ですから、アクセンチュアではあらゆる分野での日本の立場を高められるような仕事ができると思います。

他にも、復興庁とアクセンチュアのように立場の異なった両者が協同で事業を手がけていったことから、コンサルティングと言うのはクライアントとコンサルタントという立場が違う両者が協力して仕事をしていくことが理解できたかと思います。

以下はアクセンチュアが強みをもっているIT分野の事業の紹介です。

フランス首相直轄の中央省庁の1つであるDirectorate of Legal and Administrative Information(DILA)は、行政情報や法律公布、公式発表を統括する機関であり、法律、市民権利および義務、政府と商取引をする際に必要となる情報へのアクセスも監督しています。


今回のプロジェクトは、フランスの政府機関としては初のクラウド導入であり、サービスを重視するDILAの姿勢を具現化する取り組みです。

 

このプロジェクトによってDILAは、市民と行政担当者に向けた新たなオンラインサービスを立ち上げました。あらゆる公的情報がクラウド上に集積・保存されるようになり、市民は容易にその情報にアクセスできます。


フランス政府はクラウド導入により、コストを大幅に削減しつつ、ITインフラの柔軟性を高められるという恩恵も受けています。

参考:フランスの法律・行政情報当局DILA:仏官公庁で初のクラウド導入

こちらは、フランスの行政情報を統括する官庁の公的情報をクラウド化するという事業で、アクセンチュアがコンサルティングしソリューションを提案した事例です。

このクラウド化により、多くの書類、ファイルを持ち続けた中央省庁が、これ以上容量の拡大をすること無く、コストを削減できるようになったようです。

このように、相手の抱えている課題を引き出し問題を解決するというのが、コンサルタントの基本的な仕事です。これら2つの事例を踏まえ、アクセンチュアの志望動機を考えてみると、

・日本のプレゼンスを高める仕事がしたい
・相手のニーズを把握し、自らの提案で解決する仕事がしたい
・価値観やスキルの異なるメンバーと一つの目標を実現したい


といった軸を持った学生に向いていると導くことができます。

では、そのアクセンチュアを志望した内定者はどのような軸を持った人だったのでしょうか。これから見ていきましょう。

アクセンチュアのES通過者の志望動機解説

以下は実際のアクセンチュアの内定者のESです。早速見ていきましょう。

私がビジネスコンサルタント職を志望する理由は二点あります。

 

一点は戦略から実行までというトータルソリューションを提供できるという点です。

 

私は戦略だけに留まらず、クライアントの課題解決に最後まで立ち会うことこそコンサルタントの在るべき姿と考えます。

 

もう一点は幅広い業界と関わることで課題に対して多角的な視点を得られるという点です。クライアントに最適解を提供するためには幅広い知識が必要であると考えます。

参考:【内定】エントリーシート(ビジネスコンサルタント)

このESでは、一つ目の理由として挙げられる『戦略から実行までというトータルソリューションを提供できる』というものに注目していきます。

先ほど挙げた、『相手のニーズを把握し、自らの提案で解決する仕事がしたい』という志望動機に一致していると考えられます。

また、2つ目の理由として挙げられている『幅広い業界と関わることで課題に対して多角的な視点を得られる』というのはアクセンチュアの事業内容と一致しており、整合性が取れている点も評価できます。

続いてもう一人の志望動機を見てみましょう。

私の目標は日本企業の国際競争力を向上させることで社会を発展させることです。

 

そのためには企業の戦略から課題解決まで幅広い問題を支援することが必要です。

 

特に課題の解決には解決策の提案だけでなく、実行支援まで深くサポートしなければ企業の課題解決へは直結しません。

 

貴社のビジネスコンサルタントは戦略から実行まで顧客に深く関わることで企業に貢献しているため、私の目標に近づくと考えました。そのために貴社のビジネスコンサルタントを志望しました。

参考:【内定】エントリーシート(ビジネスプロセスコンサルタント)

こちらのESでは、日本企業の国際競争力を向上させることで社会を発展させる、ということを成し遂げたいことして述べています。

この目標は『日本のプレゼンスを高める仕事がしたい個人に成果が強く紐付く仕事がしたい』という軸に一致しています。

また、『貴社のビジネスコンサルタントは戦略から実行まで顧客に深く関わることで企業に貢献している』という点から同業の中でもなぜアクセンチュアかという点にまで触れることができています。

さらに、もう一人の志望動機を解説していきます。

過去に起業した経験から、企業の経営上の課題を解決できる仕事をしたいと考えているからです。

 

ビジネスコンサルタント職は、クライアントの経営上の課題を解決するプロフェッショナルであり、クライアントに寄り添い、最も良いパフォーマンスを発揮できるよう最大の努力を尽くす役割が強いと思います。

 

ビジネスコンサルタントとしてそのような役割を果たし、企業や社会の発展とともに、自分自身を成長させたいと考えています。

参考:【内定】エントリーシート (ビジネスコンサルタント職)

この方が成し遂げたいこととしてあげているのは『企業の経営上の課題を解決できる仕事をしたい』というものでした。これは『相手のニーズを把握し、自らの提案で解決する仕事がしたい』という軸に一致しています。

また、この方は自らの起業経験をもとにしているため、経験に根付いた志望動機が書けており説得力があります。

最後に

いかがでしたでしょうか。

今回はアクセンチュアの志望動機について事業内容から考えていきました。

選考時期が早いことから志望度に高低が生じやすいアクセンチュアではありますが、志望動機が書けないといって、あれこれ思考をめぐらすよりも、まずはとりあえずESを出して選考に繋げることが重要ではないかと考えています。

以下の記事では、アクセンチュアのような外資系コンサル早期内定者が、早期内定獲得のメリットについて述べられています。

情報収集に時間をかけすぎて、選考のチャンスを狭めてしまうことは非常にもったいないことでしょう。本記事のように軸に基づいて、ある程度割り切った形で志望動機を考えていくことも、選択肢の一つとして考慮していただければと思います。

参考:準備不足を恐れずに早期に内定を取りに行くことのメリット4選
→早期内定獲得のメリットを提示します。

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