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アステラス製薬・大塚ホールディングス・第一三共・武田薬品・エーザイの事業・社風・選考比較【unistyle業界研究】

アステラス製薬・大塚ホールディングス・第一三共・武田薬品・エーザイの事業・社風・選考比較【unistyle業界研究】

掲載開始日:2016年12月01日
最終更新日:2016年12月09日

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高齢化が進む日本においてますますその存在感が強くなると予測される製薬業界。
今回はそんな製薬会社の中でも、売上上位のアステラス製薬・大塚ホールディングス・第一三共・武田薬品・エーザイに焦点を当て、各社の業績や強み、求めれられる人材像を紹介したいと思います。

製薬業界のビジネスモデル

製薬会社は、医薬品を開発し、生産・販売していく一連の流れを担っている会社です。製薬業界は他のメーカーと比べ、研究開発費が高い傾向があります。例えば第一三共の研究開発費は、営業利益のおよそ1.9倍となっています。
研究開発費がこれほど高くなるのは、新薬の開発費用が高いことに起因します。

 

研究開発費(億円)

営業利益(億円)

営業利益と比べたときの比率

第一三共

2087

1304

1.6倍

三菱電機

1953

3011

0.65倍

トヨタ自動車

12930

28540

0.45倍

信越化学

531

2085

0.25倍

※各社IR情報よりunistyleが作成、2015年度

日本でひとつの新薬を開発するための費用は数百億円から、なかには一千億円以上かかるものもあります。.今回紹介する製薬企業の5社における平均研究開発費用は、2015年では2187億円となっており、製薬会社における研究開発費のウェイトの大きさを表しています。
これほど研究開発費をかけて新薬を開発するのは、製薬会社の営業利益に直結するためだと考えられます。以下のグラフは、アステラス製薬における研究開発費と営業利益を示しています。

 



※アステラス製薬IR情報よりunistyleが独自に作成


2011年は東北大震災の影響などにより営業利益は下落しましたが、2012~2015年度では、営業利益・研究開発費ともに上昇しており、研究開発費をかけて新薬を開発するほど、高い営業利益を生み出す傾向にあることが分かります。このように、製薬会社の営業利益と研究開発費の間には強い正の相関があるため、製薬業界では新薬の開発に力を入れていると考えられます。

こうして開発した薬品を営業するのがMRの仕事です。ただし他業界の営業職とは異なり、営業活動の中心は医薬情報の提供や、集めた副作用情報のフィードバックがメインであり、医薬品の販売促進活動ではないようです。製薬会社におけるMRの構成比ですが、アステラス製薬では、トータルで約100人の新卒学生を採用し、そのうち約半分がMRだったようです。技術系は創薬研究職、技術研究職、開発職の三つに大別され、男女比、文理比ともほぼ半々で、理系の半分は薬学部、残りが農学部など他の理系学部で構成されているようです。

 

各社の業績の特徴

ここからは、各社の業績について見ていきたいと思います。

※各社IR情報よりunistyleが独自に作成 2015年度(単位:兆円)

 

・武田薬品

売上高トップとなった武田薬品は、胃潰瘍や逆流性食道炎の治療薬「タケキャブ」、および米国で販売されているうつ病治療剤「トリンテリックス」等をはじめとした新製品の力強い業績伸長が成長を牽引し、売上収益では、+3.4%を達成しました。

​武田薬品の営業利益と研究開発費、2012-2015(単位:億円)

一方で武田薬品は2014年度に米国における糖尿病治療薬「アクトス」を巡る米国での製造物責任訴訟の関連費用として27億米ドル(3,241億円)を引当計上したことに加えて、他の一時的な要因もあり、営業損失となりましたが、2015年度では再び以前の業績を取り戻したように思われます。


・大塚ホールディングス

​大塚ホールディングスの営業利益と研究開発費、2012-2015(単位:億円)

売上高2番手の大塚は、薬価改定の影響や非定型抗精神病薬「エビリファイ」の欧米における後発品の流通に伴い、売上および利益が減少しました。一方で成長を牽引する新薬群のうち、グローバル製品については、各エリアで販売体制強化により早期に製品価値を最大化する基盤構築を行い、2016年度以降の再成長に向けた投資を継続するようです。

・エーザイ

エーザイの営業利益と研究開発費、2012-2015(単位:億円)

エーザイも2014年度の営業利益が落ちています。これはグローバルブランドの育成、重要開発テーマ推進に向けたプロダクトクリエーション活動、成長市場であるアジアや新規進出国での基盤強化への積極的資源投入を行ったことが反映されています。同社の代表的なグローバルブランドとしては、世界50カ国以上で承認を取得している抗てんかん剤「フィコンパ®」などがあげられます。

・第一三共

第一三共の営業利益と研究開発費、2012-2015(単位:億円)

第一三共では、「がんに強みを持つ先進的グローバル創薬企業」を2025年ビジョンとして掲げており、その達成に向けたがん領域の研究開発を加速が、研究開発費の増大をもたらしているようです。

事業内容から考える製薬会社が求める人材

ここからは、アステラス製薬・大塚ホールディングス・第一三共・武田薬品・エーザイが就活生に求める素質について、「人気企業内定者に共通する、企業に伝えるべき5つの強み」を参照しながら考えていきましょう。

MRとして、病院や地域の薬局などを巡って情報をつなぐことを主な業務内容としていますが、やりがいと同時に難しさも日々実感しています。ドクターたちは、抱える悩みを自発的に伝えてくださるわけではありません。ニーズをいち早く引き出していくためには、強い信頼関係を築くこと、そして製品や疾患などに対する幅広い知識が求められます。

面談の前には毎回、ドクター一人ひとりの性格や治療方針などの情報を基に自分なりの仮説を立ててシミュレーションを実施し、課題解決に向けた提案の精度を高めるようにしています。そうすることでくすりの効果や副作用といった結果の正確なヒアリングにもつながり、その情報を社内で迅速に共有することで次なるソリューションにつなげてゆくことができるのです。

引用:アステラス製薬 新卒採用ページ

MR職では、医療従事者を訪問し、医薬品の品質、有効性、安全性などに関する情報の提供、収集、伝達を通して、医師の悩みを解決します。そのため、成績評価も個人の成果に基づいて行われるようです。
それ以外にも、アステラス製薬では所属する営業所全体で新製品を育成する「製品サポーター」と呼ばれる役割もあり、社内会議を通じて営業所全体の視点で考えるスキルも求められるようです。
以上のことから、製薬会社では「1.個人として努力し、成果をあげることができる」「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる」「3.リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる」能力を持つ人材を求めていると考えられます。

各社の社風について

ここからは、それぞれの社風や風土について紹介致します。

・アステラス製薬:長期的な人材教育体制をしく

アステラスでは成果を上げることはもちろん重要ですが、その過程も重要です。どんな場面においても誠実さというアステラスの大事な価値観を見失ってはいけません。誠実さはステークホルダーの信頼の基盤になるものです。アステラスが持続的に成功するためには、私たち一人ひとりが常に高い倫理観を持ち、患者さんのことを第一に考えて行動する必要があります。

引用:CEOメッセージ 

アステラス製薬では、成果を上げるための過程を重視し、また頑張った分だけ正当に評価される文化のようです。研修も充実し、入社初年度に受験予定のMR認定試験対策のため、全員合格に向けた入念なバックアップ体制をしき、正式にMRとなった後も導入研修終了後、各営業所に配属された後には、各営業所長によるOJT(同行)やフレッシュマントレーナーからのサポートを中心とした営業所一体となった育成に取り組んでいます。

 

・大塚ホールディングス:発想力を重視

当社は、企業理念”Otsuka-people creating new products for better health worldwide”(世界の人々の健康に貢献する革新的な製品を創造する)の実践を通じて、持続的かつ中長期的な企業価値の増大を実現するため、透明性・公平性を保ちつつ、迅速な意思決定を行うとともに、顧客、取引先、従業員、地域社会、株主等すべてのステークホルダーとの対話により信頼に応え社会的責任を果たしていくことを基本方針としております。

引用:大塚製薬 コーポレート・ガバナンス 

大塚ホールディングスでは、革新的な製品はものまねではない、手作りの中から生まれてくるという考えを持ち、「ポカリスエット」など広く親しまれている製品を生み出してきました。それを支える社員は、自分の強みを掘り下げ自己変革の必要性と、どうやって実践に移す事が出来るかについて、事業部を超えて考える職種別研修など、広い視野と発想力を向上させる取り組みを行っています。

 

・第一三共:相互尊重が根付いた社風

第一三共グループは、「人」を最重要な「資産」であると位置付け、コア・バリューとして掲げるInnovation, Integrity, Accountability を通じて、長期的な成長を実現します。

引用: 第一三共 社員と会社の相互の成長

第一三共は企業行動憲章の中で、各国・地域の法律の遵守はもとより、人権を含む各種の国際規範および多様な文化や慣習を尊重することを宣言し、社員が高いモチベーションで働くことが出来る環境作りに取り組んでいます。たとえばハラスメントについては、日常の啓発活動に加え、本社、各事業場、労働組合に設置されたハラスメント対応窓口担当者を対象に、事例学習や相談対応スキル向上に向けた研修を実施しています。

 

・武田薬品:グローバル化に向けて社内環境も変化か

日米欧アジアにおけるグローバルな事業展開が急速に加速している現状を踏まえて、タケダでは、社内プログラムの充実を図るととともに、社外プログラムを積極的に活用し、研 究・開発・製造・販売・管理などの第一線でグローバルに活躍できる「世界的製薬企業」にふさわしい人材の育成をグループ全体で推進していきます。

引用:「世界的製薬企業」を担う人材の育成

武田薬品では2015年にクリストフ ウェバー氏がCEOへ就任しました。同氏は就任時に「グローバル製薬企業としての持続的成長を果たすことで、引き続き、患者さんおよび医療関係者の皆様に貢献するとともに、従業員の参画とモチベーションを高め、投資家・株主の皆様の期待に応えるべく邁進してまいります」とコメントし、今後より一層グローバル化が進む見込みです。

 

・エーザイ:若手にも仕事を任せる社風、メリハリを持って働ける職場

大きな責任を抱えているからこそ、それが仕事へのモチベーションの向上につながり、いつも仕事が楽しくて仕方がない、というのが率直な想いです。そして、職場・社員間に壁がなく、経験豊かな先輩に恵まれ、まだ経験年数が浅い私にもこのような大きな仕事を任せてくれる、患者様第一に考えて仕事ができる、それこそがエーザイの社風であり魅力だと思います。

引用: エーザイ 採用情報サイト

エーザイでは「知識創造」を基本に“ナレッジ・リーダー”を育成し、若手から裁量をもたせ責任の大きい仕事を任せるようです。一方社員のケア制度も充実し1人ひとりが生き生きと働き、活躍するための取り組みを行っています。例としてフレックスタイム制や裁量労働制など、社員は仕事の能力を100%発揮できるような環境づくりをしています。また有給休暇は非常に取りやすく、休みと仕事のメリハリを持って働くことができます。

最後に

いかがだったでしょうか。今回は日本の製薬会社大手の、アステラス製薬・大塚ホールディングス・第一三共・武田薬品・エーザイについて紹介させていただきました。製薬業界は海外メーカーの力が強く、国内トップの売上武田薬品でも世界の製薬会社の売上ランキング16位となっています。各社とも、グローバル化が進む中で厳しい競争のなかにいるため、より一層研究開発や優秀な人材獲得に向けて動いていると感じます。

photo by Jamie Follow

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