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三菱UFJ信託銀行・三井住友信託銀行の事業・社風・選考比較【unistyle業界研究】

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掲載開始日:2016年11月24日
最終更新日:2016年12月09日
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金融志望の学生にとって、信託銀行はメガバンクなどと並んで注目する業界だと思いますが、信託銀行は学生にとって日常的に馴染みが深いわけではないので、その業務内容やビジネスモデルについてあまり知られていないかもしれません。今回は信託銀行の中でも、三菱UFJフィナンシャルグループに属する三菱UFJ信託銀行と、三井住友トラスト・グループに属する三井住友信託銀行に焦点を当てつつ、信託銀行の業務内容について詳しく触れていこうと思います。
 
なお、メガバンクの業界研究については以下の記事をご覧ください。

信託銀行の業務内容、ビジネスモデルと両行の収益比較

信託銀行の大きな特徴は、都市銀行などの普通銀行が行う「銀行の3大業務(預金、融資、為替)」に加えて「信託業務」「併営業務」を行うことができる点です。普通銀行の業務範囲は基本的に「銀行の3大業務」にとどまりますが、信託銀行はそれにとどまらず幅広い業務に携わることができます。
「信託業務」とは、委託者が受託者に対してお金や土地、建物などの財産を移転させ、受託者が委託者の意に沿うようにその財産を運用することを指します。信託銀行はここでいう受託者として、委託者であるお客様の財産を運用することになります。「併営業務」とは、不動産関連業務、証券代行業務、遺言関連業務などを指します。


また、このように信託銀行は普通銀行よりも携われる事業の幅が広いため、通常の融資、社債発行、株式発行といった普通銀行が行える範囲内の通常の資金調達方法に加え、不動産の証券化といった信託銀行ならではの資金調達方法をお客様は享受できることになります。一方、信託銀行で働く社員からすると、一つの会社内でも様々な領域の仕事に携われますし、また提案の幅が広がる分お客様への提案方法が広がり様々なサービスを考案することができるということになります。このような点が普通銀行と信託銀行が異なる点でしょう。

企業や団体が資金調達を行う場合、金融機関からの融資、株式発行による増資(あるいは新規上場)、社債の発行などを検討することになります。しかし、銀行からの融資のためにはそれだけの資本が必要になりますし、全ての企業や団体が株式や社債を発行できるとは限りません。融資や株式・社債の発行が難しい場合はどうしたらいいのでしょうか。
信託銀行ならば、別の資金調達手段を提案することができます。
企業や団体が所有している動産、不動産、知的財産権などあらゆる資産を信託してもらい、例えば、これを証券化することで、資金調達ニーズに応えることができるのです。もちろん、信託銀行では融資業務も行っており、企業や団体に対して株式発行(あるいは新規上場)や社債発行のサポート業務も行うことができます。
つまり、信託銀行であれば、あらゆるお客さまに対して、通常の資金調達方法に加えて、“信託銀行ならでは”の資金調達方法を提案できるということ。これはまさに信託銀行と他金融機関の大きな違いに他なりません。

 参考:信託アカデミー


このような普通銀行と信託銀行の違いを踏まえ、以下では信託銀行の業務内容について詳しく触れていきます。ここでは三井住友信託銀行の新卒採用ページを参考にみていきましょう。
 
①リテール事業
 リテール事業は個人のお客様に向けて投資信託・個人ローンなどに関する資産運用の相談、コンサルティングや不動産・相続に関する相談・コンサルティングを行います。

急速に少子高齢化が進む中、リテール事業では、お客さまの資産運用・管理・承継のありかたを見直したいというニーズの高まりにお応えすべく、「トータル・ソリューション」の提供に努めています。お客さまのライフサイクルや将来起こりえるであろうライフイベントに応じて、「投資信託・保険」や「個人ローン」などに加え、信託銀行の強みである「相続」や「不動産」分野も含めた専門性の高い商品・サービスを併せて提供することで、一過性に終わらない長期的な信頼関係をお客さまと築いています。
 
引用:「リテール事業」


②ホールセール事業
 ホールセール事業は法人のお客様に向けて与信、融資をしたり資産運用のコンサルティングを行います。また、企業の海外進出を資金面で支援するなど、事業支援や企業価値の向上に貢献します。

ホールセール事業では、事業法人や金融法人、非営利法人、さらには海外非日系企業など、さまざまな企業のお客さまの戦略的パートナーとして、高度な専門性や多彩な機能を駆使し、企業価値・資産価値向上のためのトータルソリューションを提供しています。
 
引用:「ホールセール事業」


③マーケット事業
 マーケット事業は、市場環境の分析から市場リスクの計測を行い、お客様の金利・為替などに関する運用・リスクマネジメントに対してソリューションを提供しています。

お客さまの金利・為替などに関する運用ニーズ・リスクマネジメントニーズに対して、市場性金融商品の製造・販売をとおしてソリューションを提供しています。マーケット事業に携わるということはすなわち、時々刻々と激動するマーケットと対峙するということです。当社のマーケット事業においては、東京・ロンドン・ニューヨーク、世界3都市に拠点を構え、磨きぬかれた金融技術で、24時間休むことなく、グローバル・マーケットと向き合っています。
 
引用:「マーケット事業」


④受託事業
 受託事業は、企業年金制度の導入や設計の提案をしたり、国内外の機関投資家など法人のお客様を対象に資産運用・コンサルティングさらには企業が保有する有価証券の保管・決済を行います。

受託事業では、国内最大規模の資産運用残高・資産管理残高を誇る金融グループとして、制度設計から資産運用・管理まで一貫した、高付加価値サービスを提供しています。
 
引用:「受託事業」


⑤不動産事業
 不動産事業は、オフィスやマンションなどの不動産の価格交渉、引き渡しにおける仲介業務や不動産の証券化などの業務を行います。

不動産事業では、不動産業務を取り扱える唯一の金融機関という強みを生かし、不動産の仲介・流動化スキームの提案・有効活用コンサルティングから、不動産ファンドの組成など不動産投資関連業務、鑑定評価にいたるまで、不動産に関する総合的なコンサルティングを展開しています。
 
引用:「不動産事業」


⑥証券代行事業
 証券代行事業は、株式発行会社の委託を受けて、株式名簿の管理・株主総会に関する事務・配当金支払いに関する事務を行うほか、会社法や株主総会対策等に関する法務コンサルティングの提供などを行います。

証券代行業務は、企業にとって、シェア配分ができる融資取引とは異なり一社単独での取引となるため、取引先との強い信頼関係を基盤とした、信託銀行の多岐にわたる業務の中でも「象徴的な取引」となる業務です。
 
引用:「証券代行事業」


以上では信託銀行の具体的な業務内容について触れてきましたが、三菱UFJ信託銀行・三井住友信託銀行の収益についても触れておきたいと思います。
 

 
以上のように経常収益では三井住友信託銀行が1.16兆円、三菱UFJ信託銀行が0.71兆円と、前者が後者に勝っていますが、経常利益はほぼ横並びとなっています。三菱UFJ信託銀行の方が高い利益率をあげていることが分かります。

事業内容から考える信託銀行が求める人材

以下では、信託銀行で働く上で求められると考えられる資質を、「人気企業内定者に共通する、企業に伝えるべき5つの強み」を参考にしながら考えていきましょう。ここでは、三菱UFJ信託銀行で実際に働く社員の声を取り上げてみながら考えていきます。

入社以来、ずっとRMです。RM(Relationship Manager)は言わば法人のお取引先に対する当社の総合窓口で、財務・経理部だけでなく、総務部や人事をはじめとするいろいろな部署を訪問し、部署ごとに異なるさまざまな課題やニーズを把握します。
 
その課題に対して、預金や融資といった通常の銀行業務に加えて、不動産や年金、証券代行など、信託銀行ならではの豊富な商品ラインナップを駆使して、お客さまに対して最適な解決策を提供しています。
 
入社して最初に配属されたのは、福岡の九州法人営業部。ここでは担当者は地域別にお取引先を持ち、私は佐賀県と宮崎県を担当しました。知識も経験もない新人の頃、一番つらかったことは、お客さまにせっかく時間をつくっていただいても、十分に話せなかったことです。
 
きちんとRMとしての役割を果たせなかった。不明な点があると、一度会社に戻って確認して、すぐにまた訪問したことが何回もありました。この悔しさをばねに、時間を見つけては、事務の流れを理解することはいうまでもなく、自社のさまざまな商品や企業経営、財務・経理に関する専門知識などを自主的に勉強するようになりました。
 
当社の法人営業は常に「どんなことでも積極的にお取引先の相談に応じ、経営のパートナーとしてお役に立とう」という前向きな姿勢が基本です。そのことがお客さまとの絆を強くするからです。
 
入社2年目に担当していたあるホームセンターのお取引先から、新たに出店する店舗にファーストフードかカフェを誘致したいという相談を受けました。東京の営業部のRMを通して数社に声をかけてもらいましたが、すべて「ホームセンターには出したくない」という返事。しかし、粘り強くお願いしたことが功を奏し、あるハンバーガーショップが建設中の店を見てくれることになりました。私も視察に同行しましたが、そのハンバーガーショップの役員からは「こんなにきれいで大きな店なら、ぜひ出店したい。直営店を出しましょう」というお言葉が。
 
このことだけで当社の収益に直接結びつくものではありませんが、地元でのその新店舗の評価が高まり、社長にも大変喜んでいただいた結果、お取引先との絆も深まりました。橋渡しをした私にとって忘れられない仕事になりました。
 
引用:三菱UFJ信託銀行新卒採用ページ 社員の声 


今回紹介した社員によれば、取引先の企業の課題をくまなく探し、その課題に対し信託銀行が持つ様々なソリューションを組み合わせて最適な解決策を提示することが信託銀行での働き方のようです。こういったことを踏まえると、信託銀行で働くうえでは顧客のニーズを的確に把握し解決策を提示することに加え、信託銀行の幅広い商品を組み合わせて解決策を考案するために自社内の各部署と連携し、目標や目標達成のための必要事項を共有することが必要になってきます。
また、顧客の課題やニーズに対する解決策を提示する前提として、自らが自社の商品や財務・経理に関する知識を相当に深く身につけることも求められるでしょう。
以上のことを踏まえると「1.個人として努力し、成果をあげることができる」「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる」「3.リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる」資質が信託銀行で働くうえで求められると言えるでしょう。

各社の社風について

以下では、各社の社風について触れていきたいと思います。
 
三菱UFJ信託銀行:お客様に対して徹底的に誠実に向き合う会社

オーダーメイドのご提案を模索する過程では、社内の関連部署で意見が異なり、議論がヒートアップすることもあります。しかし、最終的には「お客さまはどうなさりたいのか」「どうすることがお客さまにとってベストなのか」という最終目的をみたすための結論に着地します。社員の誰もが「お客さま志向」という共通したスタンスを持っているため、とても仕事が進めやすい職場だと感じています。
 
引用:三菱UFJ信託銀行新卒採用ページ 社員の声 

 

 上司・同僚は、アグレッシブな人が多いと思います。理系出身者も多い部署ですが、常にあちらこちらで真剣な議論が飛び交っています。誰もがお客さまのための年金制度のあり方を真剣に考えていて、はっきりモノを言います。まさにプロの仕事です。こういう場所で働けるのはいい刺激になりますね。
 
引用:三菱UFJ信託銀行新卒採用ページ 社員の声 


三菱UFJ信託銀行は非常にお客様志向が強い社風のようです。上に紹介した社員によれば、何がお客様にとってベストなのかを模索する点で目標が皆で共有されており、その目標を達成するために活発な議論が交わされるようです。議論が盛んにおこなわれる分それだけアグレッシブで強い思いを持った社員も多い印象を受けます。
 

三井住友信託銀行:風通しがよく、フランクな雰囲気を持つ会社

私は入社から今までに6つの部署を経験してきました。入社後はリテール事業に配属され、支店で住宅ローンを扱う業務からスタートしました。入社当時感じたことは、当社は自分が想像していた以上に風通しが良い職場であるということです。就職活動時にもそういった社風があることは感じていましたが、実際に自分が働いてみると、年齢や立場を問わず、誰もが自由に発言をしており、支店内のコミュニケーションも活発で、仕事上の悩みや分からないことがあれば、すぐに先輩に相談できる雰囲気でした。振り返ってみると、先輩が積極的に若手の話に耳を傾けようとしてくれていたおかげだったと思います。
 
引用:三井住友信託銀行新卒採用ページ 事業別社員紹介 

 

 金融機関はお堅いイメージがあるのですが、社内の雰囲気はどのような感じでしょうか?
 
当社はフランクな印象が強いと思います。社会人として締めるべきときは締めて、普段は和気あいあいといった感じです。
私のいる不動産の部署は「明るく、楽しく、元気よく」といった雰囲気ですし、人間的に面白みがないとお客さまを惹き付けることができないと思います。
守らなければならない法令や間違ってはならない数字を扱うため、イメージ通りお堅い部分もあります。ですが、時には冗談を交えながら会話をしたり、楽しみながら仕事ができる雰囲気でもあります。
 
引用:三井住友信託銀行 内定者発信サイト 


ここでは、93年入社で三井住友信託銀行に長く働く実際の社員の声と、内定者の声を基に三井住友信託銀行の社風をあげていきたいと思います。両者とも共通しているのは「風通しが良い」ということです。金融は堅実で真面目な人が多いというイメージが強いかもしれませんが、三井住友信託銀行は年齢や立場を問わず、明るくフランクな雰囲気があるようです。三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャル・グループなどでは銀行・信託・証券などの分野ごとに複数の会社が結集して金融サービスを提供している一方、三井住友信託銀行はメガバンクに属さない独立資本の大手信託銀行として自社のみで金融サービスを提供する必要がある分、自社内での部署間や社員間での仲の良さやチームワークの良さが重要となってくるのかもしれません。

各社の選考について


三菱UFJ信託銀行

選考フロー
 
エントリーシート(4月末締め切り)→ES通過連絡(5月中旬以降)→1次面接(翌日通過連絡)→2次面接(2日後通過連絡)→3次面接(即日通過連絡)→4次面接→即日内定
 
参考:三菱UFJ信託銀行 本選考情報(6)(総合職)  


三菱UFJ信託銀行の選考は面接のみであり、形式も1対1の個人面接であるようです。面接では志望動機や学生時代頑張ったことなどの基本事項が聞かれます。信託銀行は業務内容の幅が広い分特殊な業界であり、しっかりと業界研究をしないと志望動機が組めないためOB訪問や説明会への参加を重ね信託銀行の業務内容について深く理解しておく必要がありそうです。面接では「入ってから具体的にやってみたいことは何か」と聞かれることも十分想定されるため、業界・企業研究は重要だといえます。

三井住友信託銀行

選考フロー
 
ES→テストセンター→セミナー参加→リクルーター面接4回→人事面接2回→内定
 
参考:三井住友信託銀行 本選考情報(8) 


三井住友信託銀行の選考はリクルーターによる面接が複数回行われ、その後人事面接を行う流れになります。リクルーター面談では学生からの逆質問がメインであるようなので、質問事項を事前に複数用意しておく必要があると言えます。リクルーター面談では志望動機がメインに聞かれるようなので、「金融→銀行→信託銀行→三井住友信託銀行」のロジックを詰めておくように注意しましょう。

最後に

いかがだったでしょうか。信託銀行は事業内容の幅が広い分何をしているか分かりにくい部分があると思いますが、その分携われる事業の幅が広いことが魅力でもあると思います。事業内容をしっかり把握していることが信託銀行では特に重要だと思うので、説明会やOB訪問などを積極的に利用して情報を収集することが大切でしょう。

photo by Sherman Muia

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