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本田技研工業の選考・社風・内定者の自己PRと志望動機解説【unistyle企業研究】

本田技研工業の選考・社風・内定者の自己PRと志望動機解説【unistyle企業研究】

掲載開始日:2016年09月30日
最終更新日:2017年01月18日

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トヨタ・日産・ホンダの事業・社風比較【unistyle業界研究】で紹介した通り、好調な業績を維持し上位校生からの人気も依然として高い完成車メーカー。
今回はそんな完成車メーカーの中でも、本田技研工業に焦点を当ててみたいと思います。自動車に限らずモビリティ全てを事業領域とし、2012年には小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」の生産を開始した本田技研工業。この記事では、そんな本田技研工業の社風や求められる人材について考察していきます。

本田技研工業の業績

ここからは、ホンダの業績について見ていきたいと思います。


※本田技研工業IR情報よりUnistyleが独自に作成


2015年度は、売上高が約10%上昇した一方で、営業利益が大きく落ち込んでおり、とりわけ四輪事業(自動車)で顕著になっています。タカタ製エアバッグのリコールに伴う品質関連費が増加したことが響いたようです。売上高の大部分を占める四輪事業の利益率の低さは、為替変動等によって大きくホンダの業績を左右するため、収益性の安定面で不安を抱えている状況といえます。
一方で二輪事業(バイク)は依然として世界最大手であり、利益率も高くホンダを支える事業となっています。生産台数は若干減少しましたが、総販売台数の打ち約90%を占めるアジア市場では前年度とほぼ同水準の販売数をあげています。今後も途上国を中心に市場の成長が見込めるため、安定した業績を期待できそうです。

​設備投資額(棒線)、売上高に対する設備投資比率(折れ線)
※本田技研工業IR情報よりUnistyleが独自に作成


生産設備の刷新や生産能力の向上を目的とする設備投資額ですが、ホンダでは2013年度を頂点として大規模な投資を行っています。2011年11月にホンダのタイ工場は大雨による洪水の被害を受け、2013年に新工場の建設を開始、2016年には稼働を開始しています。ホンダの設備投資の推移は、タイの新工場設立と、洪水の被害を乗り越え生産体制を整えたことを表していると考えられます。タイではホンダの代表的な小型車種「シビック」の生産を行っており、タイ市場並びにグローバル競争力の強化に貢献しています。


事業内容から考える本田技研工業が求める人材

ここからは、本田技研工業が就活生に求める素質について、「人気企業内定者に共通する、企業に伝えるべき5つの強み」を参照しながら考えていきましょう。

Hondaの二輪は欧州で苦戦を強いられていた。「販売強化と収益改善のために、やれることは何だろう」青山のオフィスで、思いつくかぎりの施策を打ち出した。ただ、悩ましい問題を抱えていた。「私は“日本”で仕事をしている」買ってくれるお客様も、売ってくれるディーラーも、届けるマーケットも、すべてが“海の向こう”。正しいのか、机上の空論なのか。ジレンマだった。「自分の目ですべてを確かめたい」私は思い切って、“駐在に行きたい”という意思を上司に伝えた。人材育成制度“トレーニー”のメンバーに選ばれれば、海外で2年間活動できる。幸運だった。赴任先は欧州。私は“Hondaフランス”で働くチャンスを得た。
(中略)販売チームと議論を繰り返し、みんなで知恵を出し合った。そしてたどり着いた答えは、“用品”を活用したパッケージ販売だった。狙いは、1グレードしかないPCX(バイクの車種)に、カスタマイズされた“上級グレード”を設定すること。それは、あたかも”新機種”が追加されたような効果をもたらしてくれる。これはHonda本体の手を借りずに試みる、フランスで初のケースであり、「どんな用品を付けたら喜ばれると思う?」「ファッション性と快適性のアップをテーマにしましょう」 と会議は盛り上がっていった。そして、私たちはパッケージにする用品を3つに絞りこんだ。

引用:本田技研工業 新卒サイト


今回紹介した事例は、欧州における二輪車販売強化と収益改善の取り組みでした。ホンダに限らず、完成車メーカー勤務社員には海外勤務のチャンスが多くあるようです。海外勤務に臨む上では、語学力だけでなく、多様な背景を持つ社員との信頼関係の構築する能力が求められます。また、今回はフランスでは初の取り組みとなる、上級グレードの設定を提案し成し遂げたことから、前例にないような取り組みも前に進めていく能力が求められると考えられます。
以上のことから、本田技研工業は「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる」「4.価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることが出来る」「5.今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することが出来る」能力を持つ人材を求めていると考えられます。

社風について

この章では、トヨタ・日産・ホンダの事業・社風比較【unistyle業界研究】を参照しながら、本田技研工業の社風について解説していきます。

意見がぶつかることは、大した問題じゃない。むしろ、ぶつかれとHondaは私の背中を押す。
引用:ホンダ 従業員インタビュー

 

Hondaにおいて求められるのは問題意識や行動力、強い意志やチャレンジ精神を常に意識すること。“ベンチャー起業家”のようなマインドと言えるかもしれません。「こうしたらもっと世の中が良くなるんじゃないか」と社会に対しての大きな問題意識を持って欲しい。その問題意識を世に問うため、Hondaという大きな増幅器を使って世界に仕掛ける主体性を発揮して欲しい。
引用:ホンダ これからの人材育成


ホンダの社風について紹介する上で、社員全員に当事者意識と問題意識を求めていることが挙げられます。ホンダの文化は本田宗一郎氏、藤澤武夫氏の二人の創業者が残したHondaフィロソフィーに基いており、フィロソフィーを単なる「ことば」として終わらせることなく、ホンダで働く一人ひとりが主体者として実践することを期待しています。
創業者・本田宗一郎が語った、「世のため人のため、自分達が何かできることはないか」という志は、ホンダのESにも現れており、自分の夢や目標を持ち、実現のために主体的に行動できる人材を求めています。上の「本田技研工業で求める人材」で述べた能力に加えて、夢を実現する熱さやマインドが大事といえるでしょう。実際、本田技研工業は創業者の夢であったジェット機の生産に着手しており、夢に向かってチャレンジする精神が会社全体として浸透していると言えそうです。

内定者のES解説

ここまでで、ホンダの業績や、主体性とチャレンジ精神が根付いた文化、就活生に求められる能力を見てきました。ここからは、実際にホンダのエントリーシート選抜に通過した就活生が書いた内容を参考にして、同社が求める人材像を考えていきたいと思います。まず実際の設問を確認してみましょう。

①学生時代に最も情熱を注いで取り組んだ内容について教えてください。(150字以内)
②取り組みの過程で直面した困難なことは何ですか。(150字以内)
③困難を乗り越えるために「どうしたか」を自身の想いなども踏まえて記入。(300字以内)
④その経験から何を学びましたか?それをどのように仕事に活かしていきたいですか?
⑤あなたが仕事を通じて成し遂げたいことは何ですか?その根底にある想いや理由をあわせて答えて下さい。(150字以内)
⑥その実現に向けてどのようにアプローチしますか?(150字以内) 
⑦実現の場としてHondaを志望する理由を教えてください。(250字以内)
⑧他に伝えたいことがあれば教えてください。(250字以内)

参考:本田技研工業エントリーシート


ホンダのESは設問が8つあり、全体で1500字程度と分量も多いといえるでしょう。また、取り組んだ内容や行動に対する想いや理由を問われる点もホンダらしさが現れています。
それでは設問について見ていきましょう。ホンダの設問は、おおまかに①〜④が自己PR、⑤〜⑦が志望動機と分類できるでしょう。それぞれ軸がブレないように一貫した文章を書きつつ、自己PRでの取り組みと志望動機が関連するように意識すると良いでしょう。
自己PR欄の特徴として、経験を通して学んだこと、すなわち「同じような困難が立ちはだかった時のあなたの強みの再現性、強みの方法論」について、④の部分で問われている点です。「あなたの自己PRが嘘っぽく見えないために『方法論』は語るべき」でも紹介させていただきましたが、学生時代だけではなく企業においても活躍する人材かを見極めるために方法論を語ることはとても重要です。ホンダのESをきちんと練って書くことで、自己分析や他企業の選考対策をする上でも役立つでしょう。


ここからは①〜⑧の設問に関して、実際のESの例を紹介していきたいと思います。まず①〜④の設問に関して見ていきましょう。

①学生時代に最も情熱を注いで取り組んだ内容について教えてください。(150字以内)
ベンチャー企業での長期インターンシップを行ったことである。 
具体的には、自社が持つビジネスマッチングサイトへ登録を促すため、企業に対し営業を行い、登録料として年間契約40万円を頂いていた。 
私は学生7名のリーダーを務めることになり、月間の成約件数15件を目標に掲げた。それ以前の学生の売上件数の合計は5件であった為、この目標は高い設定であった。

②取り組みの過程で直面した困難なことは何ですか。(150字以内)
この取組みの中で直面した困難な事は、学生インターン生がすぐ辞めてしまうことであった。理由としては、営業を経験したことがない学生が一人で経営者のもとに営業に伺い、成果を上げられず、諦めてしまう人が多かったからだ。それに対し、私はリーダーとしてメンバーのモチベーションを向上させること、そして営業の質をあげなければと考えた。

③困難を乗り越えるために「どうしたか」を自身の想いなども踏まえて記入。(300字以内)
その問題に対し、3点の取組みを行った。 
①私がリーダーとして、誰よりもストイックに営業活動に取組んだ。理由としては、一生懸命目標に向け努力することで、目標達成への熱意を示すとともに、メンバーからの信頼を獲得するためであった。 
②成績が伸び悩むメンバーの営業同行をすることで、成果をあげてもらおうと考えた。これをすることで、一人ではなかなか返答することができなかった質問に対しても、的確に返答することが出来るようになった。 
③ミーティングと営業のロールプレイングを行い、情報の共有をしながら、営業の質を高めていった。 
これらに取り組み続けた結果、目標を達成することができ、チーム全員で達成感を得ることができた。

④その経験から何を学びましたか?それをどのように仕事に活かしていきたいですか?
この経験を通じて、周囲を巻き込み、成果をあげるためには、「地道な取組みによって、目標への熱意を示し、仲間から信頼を得ること」、又、「具体的な提案・実行を自ら率先して行っていくこと」が重要だと学んだ。仕事においても、大きな目標を掲げられている際には、泥臭く小さなことほど率先して行うとともに、自らのアイデアをどんな場面でも提案していきたい。

引用:本田技研工業 エントリーシート

【解説】
このESでは、ベンチャー企業の長期インターンシップにおいて、学生インターンが辞めてしまうという問題に直面した経験が書かれています。その解決のため、信頼獲得やチームの一体感を持たせるための案を提案、実行しており、「アイデアの積極的な提案」という学びの内容も、主体性が重んじられるホンダでは好印象だったと考えられます。一方で、重要である困難を乗り越えるための自分の想いについては伝わりづらく、もったいなく感じます。長期インターンシップという場で実現したいことなどについて語るなど、より自分自身の感情や大切なものについて記述があるとよりよい評価が得られたのではないでしょうか。


次に⑤〜⑦の設問に対する、ES通過者の回答を見ていきましょう。

⑤あなたが仕事を通じて成し遂げたいことは何ですか?その根底にある想いや理由をあわせて答えて下さい。(150字以内)
「安全、そしてワクワクする自動車を世界中に届けたい」 
私にとって、幼少期から車は単なる移動手段ではなく、家族と同じ空間を共有できる製品であり、強い想い入れがある。このような経験から、そのような想いを感じさせてくれる自動車を、多くの人に提供していきたい。しかし、世界の人口増加により、今後自動車は激増し、事故や環境への影響として、自動車が害になる危険性もあると考える。そこで、より安全かつ環境へ配慮した自動車を世界中の人々に届けていきたい。

⑥その実現に向けてどのようにアプローチしますか?(150字以内)
安全、かつ環境に良い自動車を提供するために、営業に従事する。 
具体的に、まずは国内での営業に携わり、販売データなどを分析し、販売促進策を打っていく。その際に細かいPDCAサイクルを繰り返し、マーケティングなどのノウハウを徹底的に身に着けたい。その後に、海外営業として、需要が伸びるアジアなどの新興国での業務に携わりたい。国内営業で培った力を発揮し、お客様のニーズに合致し、かつ安全で環境によい自動車を多くの人に届けたい。

⑦実現の場としてHondaを志望する理由を教えてください。(250字以内)
実現の場として貴社を志望する理由は2点ある。 
1点目は、貴社の「秀でた技術力」に魅力を感じたからである。自動車安全性調査において、最高の評価を得た車が貴社には数多くある。このような事実から、貴社は業界一安全な自動車を創る技術を有していると考えた。 
2点目は「人々に感動を与えることができる」企業であると考えたからだ。貴社はミニバン、小型ジェット機、ロボットの開発により世の中に変化をもたらし、人々に夢や感動を提供し続けてきた。 
上記のように、安全かつ人々にワクワクを届けられる貴社で、私は働き、夢を実現したい。

引用:本田技研工業 エントリーシート

【解説】
このESでは、安全でワクワクする自動車の営業に携わる希望を述べ、技術力と夢の実現を行ってきた点をホンダの志望動機としています。この学生は自己PRでもあったように、ベンチャー企業で営業として働いており、実現したいこととの整合性が取れています。実現したいことで述べた、「ワクワクする」自動車に関わりたいとする理由や背景が述べられていると、ホンダへの志望度の高さを更にアピールできたと思われます。

⑧他に伝えたいことがあれば教えてください。(250字以内)
私の強みは「忍耐力・挑戦力」である。それを表すエピソードを2点あげる。 
1、営業の長期インターンシップでは当初「社内で売上1番をとる」という目標を掲げ行動したが、初めは契約が全く取れずに苦戦した。しかし絶対に諦めたくないという気持ちから挑戦を続けた。原因を分析し、取組みを工夫し続けた結果、200万円の売上をあげることができ、当初の目標を達成することができた。 
2、体同連バスケット部での活動において、ベンチ要員だった私は、練習前の3時間と終了後の1時間、自主練習をし技術を磨き続けた。又、友人やコーチの方だけでなく、下級生にも積極的にアドバイスをもらった。その結果、レギュラーを勝ち取ることが出来た。

引用:本田技研工業 エントリーシート

【解説】
最後の欄では、このESのように自身のPRを書くために使うと、面接で話の引き出しが増えると思われます。この通過者が述べた、忍耐力と挑戦力は夢の実現のために必要なので、上記でのホンダで成し遂げたいことの実現可能性が高そうだと面接官にアピール出来たでしょう。

選考について

最後に実際の本田技研工業の選考フローについて見ていきます。参考にしてみてください。

-選考プロセス(総合職)-
エントリーシート&WEBテスト→一次面接(個人)→二次面接(個人)→三次面接(GD+面接)→最終面接(筆記+面接)
引用:本田技研工業 本選考情報

本田技研工業の選考は、ES提出後、抽選によりキャリアディスカッション(CD)へ参加出来るか決まるようです。このCDは実質的な選考になっており、複数ステップに渡って行われます。内容は上記の選考プロセスと変わらず、CD経由で選考に進んだ学生は一般的なルートで進んだ学生と比べ早く内定にたどり着けるようです。
面接では、ホンダでやっていけるかを、人柄や志から厳しく追求されることもあるようで、通過するには綿密な準備と熱意が求められるようです。

最後に

いかがだったでしょうか。今回は完成車メーカーでも独自の文化を持つ、本田技研工業について紹介させていただきました。夢を大切にし、実際に会社としても夢の実現を成し遂げてきたホンダですが、昨今では利益率の低さが懸念視されてきております。設備投資を積極的に行うなど、状況の打開を図っているホンダでは、夢を実現する強い意思を持つ若者をより一層求めているのではないでしょうか。
この記事が、ご自身の実現したい夢について考える機会になり、自己分析の助けになれば幸いです。

photo by Mike Mozart

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