性格検査に対策は必要?SPIと玉手箱の形式や落ちる可能性を解説
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最終更新日:2024年06月20日
本記事では、性格検査の概要や企業の目的、性格検査において意識すべきポイントを解説しています。SPIと玉手箱の出題形式や性格検査の結果がマイナスに評価される場合も紹介しているので、参考にしてください。
性格検査とは?SPIと玉手箱の出題形式も解説
はじめに、性格検査の概要について紹介します。
性格検査とは
性格検査とは、適性検査の科目のひとつです。就活生が受験する適性検査はwebテスト形式や対面式がありますが、これらは2種類のテストから成り立っています。
■能力適性テスト:言語・非言語・英語
■性格適性テスト:性格
性格適性テストでは、就活生が自分の性格や行動特性をどう捉えているかを知るために、「当てはまる」・「どちらかと言えば当てはまる」・「どちらかと言えば当てはまらない」・「当てはまらない」の4択で答えていくものや、お題に対して図形を並べるものなどがあります。
性格や行動特性に関する質問に答えることで、長所や短所、対人関係、やる気、ストレス耐性など就活生の性質や仕事に対する向き合い方が明らかになります。
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SPIの性格検査
SPIの性格検査の問題数は約300問で、解答時間は約30~40分です。3部構成から成り立っており、2種類の出題形式があります。
第1部と第3部では、日常生活における思考や行動に関する質問に対し、Aに近いか、Bに近いかを4つの選択肢から1つの解答を選びます。
第2部では、日常生活における思考や行動に関する質問に対し、あてはまるかどうかを4つの選択肢から1つの回答を選びます。
SPIの性格検査では、行動的側面・意欲的側面・情緒的側面・社会関係的側面という4つの性格面から、どういった職種に適応しやすいかやストレス耐性などを測定します。
- 行動的側面:対人関係や課題への取り組み方など、行動に現れやすい性格的な特徴
- 意欲的側面:仕事に取り組むときの意欲の高さ
- 情緒的側面:感じ方や気持ちの整理の仕方など内面的な特徴
- 社会関係的側面:周囲の人との関わり方や人との距離感など社会関係に現れる特徴
【SPI対策】出題される科目と対策方法を解説!要点を抑えて効率的な対策を
玉手箱の性格検査
玉手箱の性格検査は「性格」と「意欲」の2つに分かれており、就活生の素質が社風や職種に合致しているかを判断しています。さらに、玉手箱の性格検査には本格版と簡易版が用意されており、企業ごとに組み合わせや出題数、解答時間が異なります。
本格版では「性格」が68問・約20分、「意欲」が36問・約15分、簡易版では「性格」が30問、「意欲」が24問または36問、時間の設定はありません。
- 性格:自分のパーソナリティに関する質問。
- 意欲:どのような仕事内容・職場環境においてやる気(モチベーション)が発揮されるかに関する質問。
ここでは、本格版の「性格」、「意欲」の出題形式について紹介します。両者とも4つの質問文から、自分に最も近いものをYESで、自分から最も遠いものをNOで選びます。
「意欲」では働く場に対する希望を質問しており、就活生と企業の働き方が合致するかを判断されています。
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企業はなぜ性格検査を行うのか?
続いて、企業が性格検査を行う目的について解説します。主に以下の2つが挙げられます。
- 面接の材料にするため。
- 就活生と企業の相性を確かめるため。
面接の材料にするため
1つめは、「面接の材料にするため」です。
性格検査の結果では、事前に提出したエントリーシート(ES)の自己PRやガクチカでは伝わらなかった就活生の性質も明らかになります。
そのため、採用側は面接という短い時間のなかで、就活生の何を確認すべきか判断する材料として性格検査を活用できます。
また、就活生が面接で話している内容と性格検査の結果に齟齬がないかも確認している場合があるため、一貫性のある解答ができているのか、注意が必要です。
就活生と企業の相性を確かめるため
2つめは、「就活生と企業の相性を確かめるため」です。
性格検査では、数値化された就活生の性質を確認できます。企業は、性格検査の結果と社内で成果を上げている社員の性格・行動特性を照らし合わせることで、その性格・行動特性が近い就活生を選ぶことができます。
面接前から就活生を知る材料が増える、就活生の性格を可視化でき採用活動が効率よく進む、といった点も性格検査が行われる理由としてあげられます。
性格検査に落ちる場合はあるのか?
続いて、性格検査に落ちる場合について解説します。もちろん、性格検査の結果のみが原因で不合格になったと判断することは中々できません。
しかし、性格検査の結果が選考においてマイナス評価を与える場合はあり、以下の2つが挙げられます。
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性格検査の対策とは?意識すべきポイントを解説
それでは、性格検査に取り組む際に意識すべきポイントを3つお伝えします。
自己分析を行う
1つめは、「自己分析を行う」ことです。
性格検査では、性格や行動特性に関する質問が多数出題されます。内容が似た質問が続いた場合、回答に迷う場合もあるでしょう。
そうした際に、過去の自分はどのように行動したか、自分の長所や短所を理解していることが役立ちます。
自信をもって質問に解答するためにも、自己分析に取り組んでみてください。エントリーシート(ES)の作成や面接においても活かすことができます。
【自己分析とは?】これで攻略間違いなし!自己分析の目的と進め方
自己分析のやり方を知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
簡単にできる自己分析のやり方8選!-やり方別のメリット・デメリットをunistyleが独自調査-
企業が求める人物像を理解する
2つめは、「企業が求める人物像を理解する」ことです。先ほど解説したように、企業は求める人物像というものを設定しており、それに合致する就活生を求めています。
解答に迷った場合、企業が求める人物像を把握しておくことで選択肢を選びやすくなります。また、自分は求める人物像に当てはまる人物だとアピールできるかもしれません。
ただし、自分を偽りすぎてしまうと、面接で嘘がバレることや入社後のミスマッチにつながる可能性もあるので、注意してください。
素直に答える
3つめは、「素直に答える」ことです。
「どの答えを選べばいのだろう、、」と迷いながら性格検査に取り組むと、正しい判定ができず、矛盾した結果を提示することになってしまいます。自分の特性を正しく反映するためにも、「素直に答える」ことを意識してください。
さらに、性格検査で偽った解答をした場合、エントリーシート(ES)でのアピールポイントと異なることや、面接で一貫性のない発言をしてしまうこともあります。こうした発言に対し、採用側は就活生に不信感を抱いてしまい、志望度の高さや長所が伝わらないという事態もあり得ます。
採用側も納得できるアピールするためにも、素直に答えることがおすすめです。
最後に
本記事では、性格検査の概要や目的、意識すべきポイントついて解説しました。
性格検査は、数値化されたデータから就活生の特性を客観的に知ることができ、その後の面接の材料として活用されています。
性格検査において何が明らかになるのか、採用側がどのように利用しているのか、を理解した上で対策に取り組んでみてください。
性格検査の回答に困ってしまうという就活生は、自己分析が十分でない場合や性格検査に慣れていないことも考えられます。unistyleでは自己分析に関する記事を掲載していますので、参考にしてみてください。
1.自己分析とは
2.自己分析のやり方を7ステップで解説
3.自己分析シートの使い方(他己分析・SWOT分析等も解説)
4.自己分析本の選び方
5.自己分析に活用できるテスト
また、適職診断や性格診断ができるサイトもあるので、試しに性格検査を受けてみたいという方は、こちらの記事を参考にしてください。
【おすすめテスト8選】自己分析に繋がる適職診断や性格診断ができるテストを紹介!