「やりたいことができなくてもうちの会社に入社したいのか」という意地悪な質問に対する二通りの答え方
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最終更新日:2025年11月14日
「それでも入りたい」という優等生的な回答
一つは、ある意味優等生的な、多くの就活生が「これが答えだ!」と思ってしまいそうな下記のような回答です。これはこれで悪い回答ではないと言えます。上記の企業側の意図でいうところの「企業に対する志望度...
場合によっては「成果なんて出したことがない!」と思う人もいるかもしれません。
「やりたいことができないなら他社に行きます」という突っぱねる回答
一方で、「やりたいことに対するあなたの覚悟」を示すという意味では、やりたいことができないなら御社の内定はいりませんと、強気に突っぱねるという回答もあります。
下記の様な回答が模範的な例と言えるでしょう。
模範解答例:総合商社志望(既にベンチャー企業に内定しているケース)
かなり生意気な発言で、こんなこと言ったら絶対に落とされると考えてしまう就活生も多いかと思いますが、上記の回答は「やりたいことに対するあなたの覚悟」を強く示すことができています。
さらに、実際に内定をもらっているという点から他社の評価は高いということを暗に示すことができています。
この回答については、「生意気だ。うちの会社の志望度も高くないし、合わなそうだから落としてしまおう」という大きな減点をもらう可能性をはらみながらも、「ここまで覚悟があり、なおかつ既に他社でも評価されている人材を流出させてしまうのは惜しい」と大きな加点をもらう可能性もあり、ハイリスクハイリターンな回答であると言えます。
とは言え、面接の回答に正解はない
上記の通り、どちらの質問にもいいところ悪いところがあります。無難な回答を取るのか、ハイリスクハイリターンの回答を取るのかはこれまでの面接官とのやり取りの感触、自分自身のキャラクターから考え、取れるリスクと得たいリターンを考えた上で自分の頭で判断するべき問題でしょう。
交渉を優位に進めるという意味では、自分の企業選びの軸・やりたいことに合致する業界から早めに内定をもらい、自分の価値を高く見せるカードを本命企業の前にもっておくべきでしょう。
そういった意味では、3月1日以降に面接が行われるとされる企業を本命として考えている就活生は、早めに内定を得るべきだと考えています。

絶対にやってはいけないこととは
その上で最もやってはいけないことは、思考停止をし、上記の「優等生的な回答」で自分自身を固めてしまおうということです。
自分がどういう考えを持っているのか、面接官の質問に対してどんな回答が可能なのか、選択肢ごとのメリットとデメリットは何か、その選択肢からどれを選ぶのかということを自分で考え、自分で考えてもわからない時は人に聞いてみるというプロセスが重要になります。
こういった思考のプロセスの連続は就活とビジネスは非常に似ています。どの選択肢を選ぶのが正解かわからない中で自分なりに仮説を立てて考え、リスクを取るということに慣れて欲しいと思います。
自分で考えることを放棄し、人がいいと言っている回答を繰り返す「就活マシーン」にだけはならないように注意してもらえれば幸いです。






