【三井不動産】選考フロー別対策|ES・Webテスト・面接まで

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最終更新日:2022年04月13日

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三井不動産の本選考ES一覧はこちら

各地で街づくりをリードする総合不動産デベロッパー、三井不動産。

毎年多くの就活生が殺到する人気企業のひとつであるものの、例年の採用人数はわずか30〜40人と非常に少なく、内定獲得への道のりは困難を極めます。

本記事では以下4つのポイントについて順を追って解説し、三井不動産から内定を勝ち取るための選考対策プランをお伝えします。

① 三井不動産のビジネスモデル
② 三井不動産の求める人材像
③ 三井不動産の選考の全体像
④ 各選考ステップで重要になるポイント

本記事を読むことで、三井不動産の選考に必要な知識・心構え・スケジュール感覚をすべて網羅できるはずです。

【本記事の構成】
◆三井不動産のビジネスモデル
◆三井不動産が求める人材像
◆三井不動産の本選考フロー、採用数
◆三井不動産のエントリーシート対策
◆三井不動産の筆記試験対策
◆三井不動産の面接対策

本選考とインターンの締め切り情報

三井不動産のビジネスモデル

まずは三井不動産のビジネスモデルについて、①収益源、②商材・サービス、③商材・サービスの提供方法、以上3つの切り口から解説します。

三井不動産の収益源

総合デベロッパー・三井不動産の収益源は、大きく3つに分けることができます。

1つめは、不動産をほかの法人に貸し出す「賃貸事業」です。具体的には、オフィスビルと商業施設の2つが挙げられます。

オフィスビルやショッピングモールをつくったあと、これを企業などに貸し出して事業拠点や店舗のためのスペースを提供し、見返りとして賃料収入(≒家賃)を得るモデルです。

2つめは、個人や投資家にマンションを販売する「分譲事業」です。マンションをつくり、これを部屋ごとに分割販売するビジネスです。

50部屋あるマンションを1部屋2,000万円で全部屋売り切ることができれば合計10億円の売上になる、というのがシンプルな例でしょう。

3つめは、不動産経営を代行する「マネジメント事業」です。ほかの法人や個人が保有する不動産を預かり、その運用・開発などの経営を代わりに行うことでサービス収入を得ています。

一般的にはPM/AM(プロパティ・マネジメント/アセット・マネジメント)などとも呼ばれます。

三井不動産は、以上3つの収益源を組み合わせるビジネスモデルをとっており、2017年3月期には以下のようなバランスで収益をあげています。

三井不動産の商材・サービス

当然のことながら、三井不動産の扱うメイン商材は「不動産」です。

具体的には、オフィスビルや商業施設、マンション、物流施設などが該当します(なお、一戸建て住宅については子会社・三井ホームが事業展開しています)。

また、収益源の1つ「マネジメント」として上記で説明したように、第三者が保有する不動産に対し、その経営を代行するサービスやコンサルティング機能も提供しています。

三井不動産の商材・サービスの提供方法

総合デベロッパーは、実際に建造物をつくる「建築業者」ではありません。

彼らは不動産を顧客に提供するプロセス全体を取りまとめるオーガナイザーとしてその価値を発揮しています。

ひとつの不動産を完成させ、そして中長期的に運営するためには、さまざまな関係者と協力しながらプロジェクトを進めていくことが必要になります。

土地の所有者(土地を売ってもらう)やゼネコン・建設業者(物件を建設してもらう)、各テナント(不動産に入居してもらう)などが分かりやすい例でしょう。

不動産を建設・運営するための各プロセスで彼らを取りまとめ、プロジェクト全体をオーガナイズするのが三井不動産の役割です。

三井不動産の求める素養

上記のビジネスモデルを踏まえて、三井不動産がどんな素養をもつ人物を求めているか、考察してみましょう。

ここで指摘しておきたいのは、以下の2つのポイントです。


① 多様な関係者をまとめて計画を実現するリーダーシップ

1つめに、多様な関係者を束ねて大規模なプロジェクトを成功に導くリーダーシップが挙げられます。

前述の通り、不動産デベロッパーはゼネコンや各種テナントなど、さまざまな関係者をまとめてプロジェクト全体をオーガナイズする役割を担います。

こうした業務のなかでは、社内・社外の関係者とうまく信頼関係を構築し、彼らと密に協力しながらプロジェクト全体を牽引するリーダーシップが求められるでしょう。

部活動やサークルなどで複数の関係者をまとめ、共通のゴールを達成するためにチャレンジした経験などをアピールすれば高評価につながりやすいと考えられます。

② 魅力的な企画を自らつくり出す創造力・構想力

2つめは、価値のある不動産プロジェクトを生み出す企画力・創造力です。

不動産デベロッパーは、顧客のニーズをうまく汲み取ったうえで、それらに応えられるような魅力的なコンセプトやプランをつくり上げることが求められます。

このことを考えると、あなた自身の計画や提案によってチームを動かし、何かをつくり上げた・実現した経験を題材にして自己PR・志望動機を述べるべきだと言えるでしょう。

三井不動産の本選考フロー・採用数

次に、三井不動産の採用基本情報を確認していきます。

本選考フロー

三井不動産の選考は毎年概ね下記のようなフローで進みます。

【選考フロー】
エントリーシート
 ▼
Webテスト
 ▼
一次面接
 ▼
二次面接
 ▼
最終面接

こちらは通常の選考フローですが、ウィンターインターンで優秀な成績を収めた学生は特別選考フローになるようです。

インターンを通して内定が出るかどうか教えてください。

 

内定は出ない。優勝チームにはメンター社員との食事会がつくが、ただの食事会であった。インターンシップで目をつけられた優秀な学生は先行フローが変わるようであった。


参考:三井不動産 インターンレポート

実際にウィンターインターンから10名程度内定が出ているようです。

内定者数約40名に対してインターンからの内定者は約10名と大きなウェイトを占めています。

採用人数

次に採用人数を確認していきます。

就職四季報によると職種ごとの採用人数は下記の表のようになっています。



総合職での女性採用は3割程度を占めています。

不動産業界全体で見れば男性のイメージが強いかと思いますが、そんな中で三井不動産では比較的高い割合で女性を採用しているようです。

次に、以下が男女・文理別の採用実績になります。

やはり学部卒の文系がボリューム層になっているようです。​

三井不動産の本選考エントリーシート対策

2018年卒の三井不動産のエントリーシート(ES)の主な設問は、大きく5つでした。

◆三井不動産を志望する理由についてお書きください。〈400字以下〉


◆大学入学までの経験について
・テーマをつけてください。〈50字以下〉
・取り組んだ理由・背景を入力ください。 〈150字以下〉
・経験の詳細と、その経験が今のあなたにどうつながっているのかをお書きください。〈350字以下〉


◆大学・大学院の学生生活での経験①について
・テーマをつけてください。〈50字以下〉
・取り組んだ理由・背景を入力ください。 〈150字以下〉
・経験の詳細と、その経験が今のあなたにどうつながっているのかをお書きください。〈350字以下〉


◆大学・大学院の学生生活での経験②について
・テーマをつけてください。〈50字以下〉
・取り組んだ理由・背景を入力ください。 〈150字以下〉
・経験の詳細と、その経験が今のあなたにどうつながっているのかをお書きください。〈350字以下〉


◆あなた自身が働く上で大事にしたい価値感についてご自由にお書きください。 〈300字以下〉

以下、対策方針をお伝えします。

ES回答にあたって注意すべきポイント

設問数・文字数ともに多めに設定されていますが、どれもオーソドックスな内容であり、「学生時代頑張ったこと」「自己PR」「志望動機」の3つが完成されていればあまり悩まずに回答できるはずです。

ただし、「学生時代頑張ったこと」に対する設問が3つも出題されている点、しかもそのうち1つは大学入学以前の経験に限定されている点には注意が必要です。

中学〜高校時代も含め、これまでの経験を改めて振り返り、あなたのPRポイントを強調できるようなエピソードを探しましょう。

なお、中学〜高校時代の経験については、ほかの企業の面接などでも問われることがあるはずです。

三井不動産のESを作成する段階でエピソードを完成させておけば、あとになっても応用が効くでしょう。

学生時代頑張ったこと・自己PR・志望動機を書く際は以下の記事を参考にすることをおすすめします。

求められる素養を踏まえたES回答プラン

いずれの設問についても、前述の「三井不動産が求める2つの素養」を盛り込むべきです。

1つめの志望動機を問う設問では、三井不動産の業務内容と「学生時代頑張ったこと」「自己PR」の内容とを結びつけることを意識しましょう。

そのあと、「学生時代頑張ったこと」に関する設問が3問続きます。

三井不動産が求めている2つの素養、すなわち①多様な関係者をまとめて計画を実現するリーダーシップ、②魅力的な企画を自らつくり出す創造力・構想力を示すようなエピソードを選ぶべきです。

エピソードを3つも書くことができるため、①・②の両方をアピールしてもよいでしょう。

また、最後の「働く上で大事にしたい価値感」に関する設問でも、それまでのアピール内容(①・②)と関連した内容を書くことができれば、一貫性があって魅力的なESが完成するはずです。

三井不動産の本選考筆記試験対策

フローで示した通り、三井不動産ではエントリーシート提出後、テストセンターが課されます。


​Webテストはテストセンターで行うSPIになっています。

SPIの言語非言語・構造把握はWebテストでは頻出のため、個別の対策は不要です。

ただ英語を課してくる企業はあまり多くないので、対策が必要でしょう。

また、unistyleに寄せられたレポートによると適性検査である程度ふるいにかけるようなため、ボーダーは高くなっていると推測できます。

筆記試験の形式、難易度、試験時間について教えてください。筆記試験がない場合は「なし」とご記入ください。

 

テストセンターでのSPI 

英語もあるので、苦手な人は勉強したほうが良いと思われる。社員の方も適性検査で結構落とすと言っていたので、ボーダーは高めと思う。 

市販のテキストを軽くやっておき、あとはテストセンターで3回ほど練習で受けて慣れてから臨んだ。


参考:三井不動産 本選考レポート

三井不動産の本選考面接対策

三井不動産の書類通過後の選考フローは極めてシンプル。合計3回の面接が課されます。

ただし、ES審査やセミナーなどで高い評価を得ていると、一次面接と二次面接を立て続けにまとめて行うスピード選考ルートに乗ることができるようです。

以下では、三井不動産の面接で実際に問われた内容をまとめるとともに、それらへの対策プランを提示します。

参考:三井不動産のエントリーシート・選考レポート
→三井不動産の本選考ES・レポート及びインターンES・レポートを掲載しています。

一次/二次面接の内容

一次面接・二次面接とも、ESに記入した内容をもとに学生時代の経験について深掘りする、オーソドックスな面接内容になっています。

その分、ESに回答した各エピソードについては深く問われることになります。細かいところまで分かりやすく表現するための準備を重ねておくべきでしょう。

なお、「好きな商業施設は何か?」という ”三井不動産ならでは” の質問事例も報告されていますが、これはあくまで雑談としての性格が強いものと思われます。

◆過去の経験に対する質問
・大学時代に一番力を入れたことは何か。 
・なぜその活動に力を入れたか。 
・そこで直面した困難は何か。
・困難をどう解決したか。
・そのなかでどのように工夫したか。
など、学生時代頑張ったことを深堀りされる。

◆あなた自身に対する質問
・自己紹介
・自己PR

◆志望動機に対する質問
・デベロッパーへの志望動機
・三井不動産への志望動機
・他社の選考状況

◆その他の質問
・好きな商業施設は何か。

最終面接の内容

最終面接においても、学生時代の経験について深掘りする質問が大半を占めるようです。

ただし、質問の対象は大学時代だけにとどまらず、あなたの人生すべてを振り返るように幼少期の体験にまで言及されるケースも報告されています。

◆過去の経験に対する質問
・中学/高校/大学時代に一番力を入れたことは何か。 
・なぜその活動に力を入れたか。 
・そこで直面した困難は何か。
・困難をどう解決したか。
・そのなかでどのように工夫したか。
・中学/高校でその部活に所属したのはなぜか。
・中学/高校ではどんなキャラクターだったか。
・なぜその中学/高校に入学したのか。
・中学/高校の部活で主将になったのはなぜか。
・なぜその大学に入学したのか。
・なぜ大学院に進学したのか。
など、幼少期から現在までの学生生活を深堀りされる。

◆志望動機に対する質問
・三井不動産への志望動機
・三井不動産が第一志望か。
・他社の選考状況

◆その他の質問
・好きな商業施設は何か。

幼少期から中学・高校を経て現在にいたるまで、あなたの学生生活のすべてを語るための準備が必要になります。

徹底的に自己分析を行い、それぞれの時期にあなたが注力していたこと、そのなかで形成されてきた価値観などについて整理しましょう。

最後に:三井不動産に評価されるために

三井不動産の選考では、以下の2つのことが重要になります。

第一に、
①多様な関係者をまとめて計画を実現するリーダーシップ
②魅力的な企画を自らつくり出す創造力・構想力

以上2つの素養を、クリアな表現を用いてアピールすること。

第二に、上記の素養をアピールするために、大学時代にとどまらず中学〜高校、あるいはそれ以前の経験までを整理しておくこと。

三井不動産の選考では、大学時代の経験に限らず、あなたのこれまでの人生すべてを洗いざらい伝えることが求められます。

「あなたはどんな人間なのか」

この本質的な問いに対して、これまでの人生全体を俯瞰したうえで答えることができれば、三井不動産の内定獲得が見えてくるでしょう。

三井不動産の選考対策(ES・レポート・関連テクニック/コラム記事)はこちらから

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