【電機メーカー大手4社比較】日立製作所・ソニー・パナソニック・三菱電機の違いとは-各社の強み・年収・社風等を比較
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最終更新日:2024年11月08日
本記事では大手電機メーカーである日立製作所・ソニー・パナソニック・三菱電機の4社を比較し特徴や強みの違い、売上高・平均年収比較などを解説します。
大手電機メーカー4社の特徴・強み比較
ここでは大手電機メーカーである日立製作所・ソニー・パナソニック・三菱電機の特徴や強みを比較します。
各社の特徴や強みの違いを理解することによって選考が突破しやすくなりますので、本記事を参考に各社の違いを見つけてみてください。
日立製作所の特徴・強み
日立製作所は1910年に小平浪平によって創立されて以来、社会の発展と人々の暮らしの向上を支えてきました。
日立製作所は50年を超える歴史を持つITと、社会インフラ分野を中心にプロダクト(設備機器)とともに100年以上にわたり培ってきたOT(制御・運用技術)を有しています。
これらの幅広い事業領域で培った豊富な経験と、自らが日本最大規模の製造業として社内現場で実証を重ねて得たノウハウを持ち、「プロダクト×OT×IT」により価値を生み出せることが日立製作所の強みです。
例えば、工場のDX化では、フィジカル空間においてプロダクトが生み出すデータをサイバー空間に集め、分析した結果を、プロダクトを動かすOTにフィードバックすることによって、全体最適化を実現します。
そのためには、プロダクト、OT、ITの各分野での深い知見と経験・ノウハウ、いわゆるドメインナレッジが必要であり、まさに日立製作所の提案力の源泉となっています。
ソニーの特徴・強み
ソニーグループは1946年(昭和21年)5月に資本金19万円従業員数約20名の小さな会社「東京通信工業」としてスタートしました。
創業者のひとりである井深大は、会社設立の目的を「技術者がその技能を最大限に発揮することのできる"自由闊達にして愉快なる理想工場"を建設し、技術を通じて日本の文化に貢献すること」と記しています。
そんなソニーの特徴としては幅広い事業を展開しながらも時代・環境の変化に合わせて収益を上げているところが強みとして挙げれます。
ソニーの事業領域は私たちの生活にも馴染み深い、ゲーム・音楽・映画などのエンタメ事業やテレビやカメラといったエレクトロニクス・プロダクツ事業だけでなく銀行や保険いった金融事業においても収益を上げています。
会社全体として売り上げを伸ばしている中でも電機製品に関しては下の表を見てわかる通り、売上高を前年よりも大きく伸ばしている印象があります。
この背景として、コロナ禍による生産及び物流の混乱や、半導体を中心とした部材の供給制約、 パネル価格の高騰など、事業環境の厳しい変化があったものの、これらの変化に機敏に対応するための徹底したサプライチェーンマネジメントや固定費削減などの各種施策を実行するとともに、テレビやデジタルカメラを中心に高付加価値商品へのシフトを推進したことが関係していると推察されます。
これらのことからソニーは時代や環境の変化に合わせて柔軟なビジネスの展開ができる企業と言えるでしょう。
上記の表の表は下記のサイトを参考にし、unistyleが独自に作成
ソニーグループ『有価証券報告書』
パナソニックの特徴・強み
パナソニックは1918年創業者・松下幸之助によって設立され、事業を通じて「社会生活の改善と向上」と「世界文化の進展」に寄与することに取り組んでいます。
空調や白物家電で有名なパナソニックですが、特徴としては既存のデータや商品を活用し、新たな価値を創造ができることが強みとして挙げられます。
実際、リフォームを中心とした住宅分野、モノとインターネットを結びつけるIoT、カーナビなどの自動車分野などにおいて既存のデータや商品を活用して価値創造を行っております。
IoTという言葉はあまり馴染みのない言葉ですが、IoTとは「Internet Of Things」の略で、あらゆる「モノ」がインターネットでつながることを意味します。
例えば、外出先からスマートフォンでエアコンやLED照明、給湯器などを操作できるので、夏の暑い日や冬の寒い日に、帰宅時に快適な室内環境をつくることができます。
電機製品は様々なメーカーが様々な用途に合わせた商品を低価格で販売しており、これ以上付加価値を付けることができないというのが現状と言えます。
一方、住宅分野などにおいてはIoTを活用することによってまだまだ付加価値を植え付けることが可能であるため、更なる収益拡大に期待ができます。
三菱電機の特徴・強み
1921年三菱電機は三菱造船・電機製作所を母体に、三菱の9番目の直轄会社として誕生しました。
三菱電機は液晶テレビや冷蔵庫等に代表されるホームエレクトロニクス分野から、タービン発電機やエレベーター等の重電分野、FA機器を始めとする産業メカトロニクス分野、人工衛星や無線通信システム等の情報通信分野、パワーモジュール (半導体) 等の電子デバイス分野に至るまで、非常に幅広いフィールドで事業を展開しています。
そんな三菱電機の強みとして「制御やパワーエレクトロニクスなどの広範にわたる技術資産」「事業特性の異なる複数の事業群による事業活動の展開」、および、これらを支える「生産・ 品質管理・販売・サービス等の全ての現場に定着した改善文化」 の三つを挙げることができます。
これらの強みに基づき、多くの社会課題を包含する4つの領域において、技術シナジー・事業シナジーの最大限の発揮等により、課題の解決に向けた価値創出に取り組むことをグループの成長戦略の核に据えています。
実際、自動車機器事業の中にも、一つの車の中に衛星や映像情報技術を利用したカーナビゲーションや通信技術を利用したETCなどがあり、様々な事業分野を越えたシナジーによって実現された商品が存在しております。
三菱電機は今後も、安定的なキャッシュフローの創出に努め、戦略的な成長投資の推進や、収益拡大に応じた株主還元の拡大などにバランスよく配分し、企業価値の向上を目指しています。
なお、電機メーカーを志望する就活生には就職エージェントneoの利用がオススメです。
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大手電機メーカー4社の売上高が高い企業ランキング
ここまで大手電機メーカーである日立製作所・ソニー・パナソニック・三菱電機がどのような企業なのかを、特徴や強みを踏まえて解説してきました。
ここでは4社の企業の中で売上高の高い企業ランキングを紹介します。
大手電機メーカー4社の売上高が高い企業ランキングは以下の通りになります。
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大手電機メーカー4社の平均勤続年数・平均年齢・平均年収・採用実績比較
次に大手電機メーカー4社の平均勤続年数・平均年齢・平均年収・採用実績を比較します。
上記の比較は最終的な志望企業を決める際に重要な指標になると思うので参考にしてみてください。
大手電機メーカー4社の平均勤続年数・平均年齢・平均年収・採用実績は以下の通りです。
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大手電機メーカー4社の社風比較
ここでは大手電機メーカーである日立製作所・ソニー・パナソニック・三菱電機の社風を比較します。
社風を理解することは4社の差別化に繋がるだけでなく、自分が働きたい環境があるのかどうかも明確にすることができるため 参考にしてみてください。
以下ではまず日立製作所の社風について解説します。
日立製作所の社風
日立グループは地球環境の変化、人口増加によるエネルギーや食料不足、国境を越えた情報化社会での秩序形成など人類が体験したことのない様々な課題を最先端の技術を用いて解決していくことを使命としています。
つまり、答えのない課題に日立グループは立ち向かっていく必要があり、常に主体的に答えを模索していかなければなりません。
日立製作所の社員は自ら視野を広く持ち自主的に成長していくことが求められ、そうした社員には積極的に挑戦する場が提供されていることから主体性を重視するとともに個々の意志を発信できる社風であると考えられます。
そんな日立製作所で実際に働いてる社員は以下のように話しています。
入社する前は「技術の日立」という、どちらかというと硬いイメージを持っていましたが、実際に入社してみて、思った以上に、お客様に寄り添う姿勢が色濃いことに驚いています。
自分たちの技術に固執せず、積極的に外部の企業と協働して、お客様のニーズに応えるイノベーションを創出し続けている。
とても柔軟で、開かれていて、変化に対して前向きな会社だと実感しています。
ソニーの社風
「世界中の人と社会に、テクノロジーの追求と新たなチャレンジによって、『感動』と『安心』を提供し続ける」をビジョンとして掲げているソニー株式会社には、さまざまなバックグラウンドや、考え方、知識、経験、能力などを持つ仲間が集まっています。
このビジョンのもと、「Open & Transparent」、「『異見』を尊重する」、「失敗を恐れず思い切って挑戦できる風土」を大切にし、「未来を共創する」ことを会社全体で目指しております。
そんなソニーで実際に働いてる社員は以下のように話しています。
Q.ソニーに入って良かったと思う瞬間はどんな時ですか?
チャレンジ精神と、新しい発想を大事にしてくれることです。
例えば自分が面白そうと思ったことを周りに持ちかけてみると、「面白いね!やってみようよ!」と言ってもらえます。
もしアイデアのできが悪くても否定するのではなく、議論の中でそれを発展させていきます。
社内でアイデア発表の場もあり、“チャレンジ”を応援する文化なので「もっと頑張ろう!」という気持ちになります。
パナソニックの社風
パナソニックグループは、綱領に謳われている通り、「社会生活の改善と向上」と「世界文化の進展」に寄与することを目的にさまざまな企業活動を進めています。
パナソニックの創業者である松下幸之助は「物質面も精神面もともに豊かになってはじめて真の幸福がもたらされる」と考え、物と心が共に豊かな理想の社会の実現を目指していました。
その目標達成に向けて、あくなき挑戦と改善にグループ一丸で取り組んでいます。
そんなパナソニックグループの基本経営方針は以下の通りです。
一人ひとりが持てる能力・スキルを最大限発揮し、その一人ひとりがあるべき理想の姿を考え抜き、お互いに言うべきことを言い、多様な人財の異なる意見を積み重ねて迅速に質の高い意思決定をし、弛みなく改善を重ねることで、誰にも負けないお客様や社会へのお役立ちを果たす。
そして常に現在の状況を素直に見極め、現在の方向性が社会の状況に合わない、あるいはより良い方策があるならば、躊躇せず少しでも早く新たなより良い道を選ぶ。
引用:パナソニックグループ基本経営方針
三菱電機の社風
三菱電機は求める人物像として「つながり」を大切にできる人・自ら考え「行動できる」人・最後まで「諦めない」人を挙げています。また、「未来を拓く想いよ、集え」という採用コンセプトには、皆さんのあらゆる「想い」を共に実現していきたいという意味が込められているそうです。
「組織の三菱」というワードを耳にしたことがある方は多いと思いますが、三菱電機にもそれが社風に現れています。
下記の社員インタビューでも組織間の連携がとれていることによる強みを感じていることがうかがわれ、組織として業績をあげていこうとする三菱電機の社風が推察されるでしょう。
そんな三菱電機で実際に働かれている社員は以下のように話しています。
私が担当する冷蔵庫の海外営業であれば、輸出モデルの商品企画、製造、出荷、販売、現地アフターサービスの対応まで、一気通貫ですべての業務に携わることができる他、現地でのプロモーションや販売会社の教育支援などといったオペレーションまでトータルに任せてもらえます。
一連の業務において、私たちは製作所の中にいるからこそ、現地販売会社やお客様の声を開発や製造部門にタイムリーに共有し、密なコミュニケーションをとることが出来ます。
製販一体となりニーズにあったものづくりが出来る。私たちの強みであり、製作所営業の面白さです。
引用:「三菱電機新卒採用サイト 社員、仕事を知る」
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は日本の電機産業を担う、日立製作所・ソニー・パナソニック・三菱電機について紹介させていただきました。
同じ電機メーカーというくくりの4社ですが、得意としている事業や売上高から、各社の今後の課題や求めれられる人材像が浮かび上がってくるのではないでしょうか。
選考でも、他社との違いを聞かれることも多いようなので是非この記事を参考に企業研究を行っていただければ幸いです。
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