JFEスチールのES対策!求める人材を理解して採用レベルの志望動機・自己PR・ガクチカへ
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最終更新日:2024年05月20日
JFEスチールは国内3大鉄鋼メーカーの一つです。国内業界で2位、世界で見ても9位と鉄鋼メーカーの中でもトップクラスの規模を誇る企業です。
ですが近年では中国・インドといった新興国メーカーの台頭により伸び悩みが続いています。また2017年度は円高による為替影響もあり、連結売上高は2兆3,491億円と前連結会計年度に比べ減収となるなど厳しい状況です。
このように鉄鋼業界は少しの市場の変化が大きく影響してくる業界です。鉄鋼は市場の一番の上流に位置していますが、一番の下流まで市場を把握する必要があります。大観を見て仕事が出来る点は「産業の米」と呼ばれる鉄鋼業界の魅力の一つではないでしょうか。
業界内のリーディングカンパニーである新日鐵住金との企業比較はこちらをご覧ください。
参考:【大手鉄鋼メーカー3社比較】日本製鉄・JFEスチール・神戸製鋼所の違いとは-特徴、強み、売上高ランキングなど-
→粗鋼生産量世界トップ10に入る、新日鐵住金(2015年度3位)とJFEスチール(2015年度8位)(JFEホールディングスの中核企業)を比較しながら、鉄鋼メーカーの事業・社風・選考について紹介していきたいと思います。
今回はそんなJFEスチールの求める人材を導いていきたいと思います。
事業内容と採用HPから考える求める人材
どうすれば他社ではなくJFEスチールを選んでもらえるのか。ここにこそ、メーカーの営業の仕事の醍醐味があります。そのために現在意識的に取り組んでいることは、「お客様のビジネスを理解し、お客様の利益につながり、お客様とメーカーとともに成長するビジネスを行う」ということ。
言葉にすると、案外簡単なことのように受け止められるかもしれませんが、実はこのことが最も苦労する点です。それは「お客様のビジネスパートナー」になることを意味するからです。
営業の力だけではなく、技術サポートの面でも万全を期する。そしてお客様にとって小さな改善であっても、見逃すことなく対応していく。こうしたキメ細かい行動の積み重ねが、お客様にとって「JFEスチールは、頼れるパートナーだ」という信頼につながり、ビジネスにもつながるのです。
参考:仕事と人 海外営業
どんな時でも、一人ひとりのローカルスタッフが「日本人がいる会社で働いている」という意識ではなく、「自分たちの会社」だと思ってもらいたいと思っています。
また、適切な指示を出した後は「任せる」ことを大切にしています。私自身、仕事を任されることで知識や経験を得、そのことを通じて視野が広がり、モチベーションの維持にもつながってきたという体感値があります。このことをローカルスタッフの一人ひとりに経験してもらいたいと思っているのです。
上記は採用HPのに記載されている社員紹介です。
鉄鋼メーカーでは取引先のニーズを満たすような商品を提供することが重要です。そのため生産した鉄が取引先のビジネスにどういかすことが出来るかを考える必要があります。
一人目のインタビューからも分かる通り、販売するだけでなく「お客さまのビジネスパートナー」となることが求められます。このことから「ES・面接で人気企業内定者が企業に伝えていた5つの強みとは?」に照らし合わせると、「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる」資質を求めていることが分かります。
また鉄鋼メーカーは原料を調達し、鉄を生産、販売まで行います。その一連の過程において事務系・技術系の社員、社外の関係者など多くの人と協力していく必要があります。二人目のインタビューからも分かる通り、海外で調達・生産を行っているため、価値観やバックグラウンドが全く違う人達とも協力していかなければなりません。
これらのことから同じように「ES・面接で人気企業内定者が企業に伝えていた5つの強みとは?」に照らし合わせると、「4.価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる」人材を求めていると導くことが出来ます。
JFEスチールのES設問
設問(1)当社への応募理由と従事してみたい業務について入力してください。(200文字以下)
設問(2)自己寸評及びPRを入力してください。(200文字以下)
設問(3)学生生活の中で一番力を入れて取り組んだことについて入力してください。(200文字以下)
→JFEスチールの事務系総合職内定者のエントリーシートを提示します。
設問(1)「当社への応募理由と従事してみたい業務について入力してください。」について
志望動機を問う設問となっています。こちらの「JFEスチールの志望動機対策|事業内容の理解なくしてES通過なし」を参考にすると良いでしょう。
200字と文字数は少ないですが、書く内容は実際に入社して従事したい業務とかなり具体的です。そのためいかに簡潔に志望動機とやりたい業務をまとめるかの勝負になってきます。こちらの「【新卒】3ステップで完成!通過率を上げる志望動機の書き方|ES例文付」を使うと簡潔にまとめることが出来ます。
設問(2)「自己寸評及びPRを入力してください。」について
こちらの設問では「文字数別で自己PRの書き方と例文を解説‐100字/200字/400字/500字/600字/800字‐」や下記の動画を参考にしてください。
こちらも200字と少ないですが、先程導いた求める人材であるということを記述できると良いでしょう。
設問(3)「学生生活の中で一番力を入れて取り組んだことについて入力してください。」について
学生時代に頑張ったことを問う設問となっています。こちらの設問では「ガクチカの書き方とは-6ステップで書けるESテンプレを基に解説-」や以下の動画に沿って記述すると良いでしょう。
設問(2)の自己PRで伝えた内容を補完するようなエピソードであると、求める人材であるということをより強く証明できるでしょう。
最後に
鉄鋼業界は市場の影響をとても受けやすい業界です。そのため政治や国際情勢の少しの変化で売上が大きく変化します。そのことから先の見えにくい業界だと言えるでしょう。しかしだからこそ大局を見る力、先を見通す力が身につくのではないでしょうか。
この記事を通じてJFEスチールについて少しでも理解を深めることが出来ましたら幸いです。
photo by Ben Cooper