【大手航空会社比較】ANA・JALの違いとは-強み・社風・平均年収・職種別選考フロー比較-
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最終更新日:2024年11月08日
本記事では、航空業界の中でも、ANA(全日本空輸)とJAL(日本航空)という業界のリーディングカンパニーに関して、それぞれの特徴や採用実績・平均年収の違いなどを考察していきたいと思います。
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- 本記事の構成
- 航空業界の動向と現状
- ANA(全日本空輸)とJAL(日本航空)の特徴・社風比較
・ANA(全日本空輸)の特徴・社風
・JAL(日本航空)の特徴・社風 - ANA(全日本空輸)とJAL(日本航空)の強み・売上高比較
・ANA(全日本空輸)とJAL(日本航空)の強み比較
・ANA(全日本空輸)とJAL(日本航空)の売上高比較 - ANA(全日本空輸)とJAL(日本航空)の採用実績・平均年収比較
・ANA(全日本空輸)とJAL(日本航空)の採用実績比較
・ANA(全日本空輸)とJAL(日本航空)の平均年収比較 - ANA(全日本空輸)とJAL(日本航空)の選考フロー比較
・ANA(全日本空輸)の職種別選考フロー
・JAL(日本航空)の職種別選考フロー - おわりに
- 航空業界の情報収集に役立つ!就活生向けLINEオープンチャットを紹介
航空業界の動向と現状
ここでは、気になる航空業界の現状や将来の見通しに関して考察していきたいと思います。ぜひ、業界や企業選びの参考にしてみてください。
航空業界は新型コロナウイルス感染症の影響を最も受けた業界と言っても過言ではないでしょう。
実際に、2021年度の旅客数見込(※2019年比)はANA(全日本空輸)が国内線45%・国際線10%、JAL(日本航空)が国内線55%・国際線11%となっています。2021年度は大幅に減少した2020年から増加に転じましたが、コロナ前と比較しますと、依然として低い水準にあることが分かります。
2022年になり新型コロナウイルス感染症が収束に向かってきた影響で、2022年4~6月期決算ではANAホールディングス(HD)は純損益が3年ぶりに黒字になり、JAL(日本航空)も赤字幅が大幅に縮小しました。
一方で、LCC(ロー・コスト・キャリア)の動向からも目を離すことができません。
2011年には、ANAと香港の投資会社の出資によりピーチ・アビエーション、ANA(全日本空輸)とエアアジアによりエアアジア・ジャパン(現バニラ・エア)、JAL(日本航空)や三菱商事の出資によりジェットスタージャパンが相次いで設立されました。
こうした格安航空は、利用者の満足感や欠航便の多さなどに課題を抱えていますが、航空運賃が大手航空会社の半額以下など魅力的な点も多く、2018年には国内線のLCC旅客数が1000万人、2019年には国際線のLCC旅客数が2500万人を突破しました。
国内LCCの旅客数シェアは2012年の1%から、2021年には14.2%にまで増加しています。政府としても、地方都市への空の便を低コストで利用しやすくするため、さらなる地方路線への進出に期待を寄せています。
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ANA(全日本空輸)とJAL(日本航空)の特徴・社風比較
ここではANA(全日本空輸)とJAL(日本航空)の特徴・社風を比較します。
特徴や社風を理解することは2社の差別化に繋がるだけでなく、自分が働きたい環境があるのかどうかも明確にすることができるため 参考にしてみてください。
以下ではまずANA(全日本空輸)の社風について解説します。
ANA(全日本空輸)の特徴・社風
第二次世界大戦により壊滅した日本の航空事業再興を目指し、1952年に「日本ヘリコプター輸送株式会社」という社名で設立されたANA(全日本空輸)。世界の多くの航空会社と異なり、”純民間航空会社”として、全くゼロからの挑戦を始めました。
そんな同社ですが、現在ではシェア50%を誇る国内線を軸に事業基盤を築き、日本一の航空会社へと成長を遂げました・実際同社は、日本企業として唯一、旅客数で世界のトップ20にランクインするなど、「量」の面での実力は圧倒的なものを誇ります。
今後は「グローバル化」を掲げ、日本のエアラインだからこそ実現できる「高いお客様満足」と「価値創造」、すなわち「質」の面の追求により、世界のリーディングエアライングループを目指していきます。
そんなANA(全日本空輸)で実際に働いてる社員は以下のように話しています。
フレンドリー・ウェット・体育会系が共存する環境が心地良い
入社して私が思うANAの特徴は、フレンドリー・ウェット・体育会系です。 私の上司には、細かく指示せず、「俺の背中を見ろ」という文化と、一度任せたら任せきる文化、一方で、何か問題があったり、困ったりしたときにはちゃんと引っ張ってくれる文化とが共存しています。「個人の裁量に任せてくれる一方で責任を取ってくれる器もある」というところが私の思う体育会系ですが、時に厳しくもありつつフレンドリーでウェットな文化も共存している環境が私にとっては心地よい場所になっています。
また、ANAには色々な考えの人がいます。データに基づき分析をして行動に移す人もいれば、パッションやインスピレーションで即座に行動する人もいる。みんなそれぞれのアプローチ方法を持っていて、それぞれが尊重される文化だと感じています。
JAL(日本航空)の特徴・社風
ANA(全日本空輸)よりも1年早く、1951年に設立されたのがJAL(日本航空)です。JAL(日本航空)もANA(全日本空輸)同様、航空業界をけん引する企業の一つです。
JAL(日本航空)の特徴としては離島や地方都市にも幅広く路線を広げているという点が挙げられます。
実際、空港によってはJAL(日本航空)は飛んでいるけどANA(全日本空輸)は飛んでいないということもあります。
また、JAL(日本航空)はフライトやその周辺サービスを充実させています。機内Wi-Fiが使えるほか、Google Pay対応のモバイル搭乗券サービスを提供していたり、「高品質・フルサービス」を追求した「JAL SKY SUITE」という座席を導入したりなど、より快適なフライトを目指しています。
そんなJAL(日本航空)で実際に働いてる社員は以下のように話しています。
私が大切にしているJALフィロソフィー
「人間として何が正しいかで判断する」
人間の判断基準の重要な要素が「正しさ」であることは、誰もが思うことです。しかし、現実社会でそれを常に実践できているか、自分にとって有利なものを「正しい」と判断していないかを、第三者の視点で意識的に見つめ直すようになりました。仕事でもプライベートでも、「人間として何が正しいかで判断する」というJALフィロソフィの大切さを強く思うようになったのは、やはり、出産を経て育児に向き合っていることが大きく影響していると思います。人としてあるべき姿を、子どもにきちんと伝えていきたい。だからこそ私自身も、日々の生活・仕事のなかでこのフィロソフィを実践していきたいと思っています。私が自信を持って働いている背中を見て、子どもにも大きく成長してほしいです。引用:JAL(日本航空)客室乗務員職の『社員インタビュー』
ANAとJALの強み・売上高比較
ここからはANA(全日本空輸)とJAL(日本航空)の強み・売上高を比較します。
強みや売上高の双方を比較することで2社の違いが見えてくると思うので参考にしてみてください。
ANA(全日本空輸)とJAL(日本航空)の強み比較
まずはANA(全日本空輸)とJAL(日本航空)の強みを比較していきましょう。
(1)ANA(全日本空輸)
ANA(全日本空輸)の強みとしては国内だけではなく海外にも高く評価されているという特徴が挙げられます。
実際、ANA(全日本空輸)はイギリスのSKYTRAX社が定める評価において、世界最高評価「5スター」認定を2013年から8年連続で獲得しております。現在5スターに認定されているのは世界でも10社のみで、ANAの徹底した顧客志向が実を結んでの結果ではないでしょうか。
また、ANA(全日本空輸)は現在ANAブランドの展開とともに、LCCブランドの展開も行っております。従来のフルサービスキャリアとしてのブランドを損なうことなく、市場の格安航空に対する需要にも対応することで他社との競争力を高めています。
(2)JAL(日本航空)
一方JAL(日本航空)の強みとしてはお客様第一としたサービスの提供が挙げられます。
JAL(日本航空)は「世界で一番お客様に選ばれ、愛される航空会社へ」をキーワードにサービスが展開されており、お客様を大切に思う気持ちが強い企業と言えるでしょう。
実際、2017年度のJCSI調査では、国際航空部門で「顧客満足」「ロイヤルティ(再利用意向)」で第1位を獲得しており、世界トップレベルのお客さま満足度を得ていると言っても過言ではないでしょう。
また、世界的な航空連合である「ワンワールド」にも加盟しており、海外の事業拠点も数多く有しています。JAL(日本航空)は国内外で活躍するグローバル企業であり、更なる成長性の見込める企業と言えるでしょう。
ANA(全日本空輸)とJAL(日本航空)の売上高比較
次にANA(全日本空輸)とJAL(日本航空)の売上高を比較してみましょう。
(1)ANA(全日本空輸)
(2)JAL(日本航空)
上の表を見てもわかる通り、新型コロナウイルス感染症の影響によって、訪日外国人は激減、国内も移動自粛などが続いたことによって、両社とも業績は急降下している印象があります。
しかし、2022年に入り新型コロナウイルス感染症が落ち着いてきたこともあり、少しずつ業績が回復し、両社とも3年ぶりの黒字化に向けて動き出していると言えます。
また、決算年月ごとの売上を比較してみると例年ANA(全日本空輸)がJAL(日本航空)の約1.5倍ほどの売上を上げていることがわかります。
ANA(全日本空輸)グループは中長期目標として設定している「営業利益 1,500 億円以上、営業利益率 10%以上」を果たしていくため、私たちはあらゆる分野で挑戦を続け、グローバル競争を勝ち抜いていこうとしているため更なる売上高の増加を見込めるのではないでしょうか。
ANA(全日本空輸)とJAL(日本航空)の採用実績・平均年収比較
次にANA(全日本空輸)とJAL(日本航空)の採用実績・平均年収を比較します。採用実績や平均年収も志望企業を決める際の比較対象になると思うので参考にしてみてください。
ANA(全日本空輸)とJAL(日本航空)の採用実績比較
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ANA(全日本空輸)とJAL(日本航空)の平均年収比較
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ANA(全日本空輸)とJAL(日本航空)の選考フロー比較
次にANA(全日本空輸)とJAL(日本航空)の選考フローを解説します。
航空業界は就活生からの人気も高い業界のため選考フローを理解し対策を進めることをお勧めします。
以下ではまずANA(全日本空輸)の選考フローを紹介します。
ANA(全日本空輸)の職種別選考フロー
先ほど述べた通り、新卒では「グローバルスタッフ職(事務)」、「グローバルスタッフ職(技術)」、「客室乗務職」、「運航乗務職(自社養成パイロット)」という名前で職種別採用を行っており、2023年卒採用では前者2職に関しては30名、25名程度の採用を予定しておりますが、客室乗務職に関しては現在募集を行っておりません。
また、パイロットに関しては採用人数未定となっています。
ここではパイロット以外の職種に関して、その選考形式を紹介したいと思います。
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JAL(日本航空)の職種別選考フロー
先ほど述べた通り、新卒では「業務企画職(地上職事務系)」、「業務企画職(地上職技術職)」「業務企画職(地上職数理・IT系)」、「客室乗務職」、「自社養成パイロット」という名前で職種別採用を行っています。
2023年卒採用では業務企画職(地上職 事務系、数理・IT系、技術系)で90名程度、自社養成パイロットは新卒採用と既卒採用合計で80名程度、客室乗務職は100名程度の採用を予定しております。
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おわりに
今回は主にANA(全日本空輸)、JAL(日本航空)という、航空業界の双璧を成す2社に関して紹介させていただきました。
LCC等の格安航空会社も急速に力を伸ばしてきていますが、この2社は今後も業界内で大きな存在感を発揮し続けると考えられます。
両社の違いを業績だけでなく、社風やヒトの雰囲気から比べてみることも、本当に行きたい企業を決める上で極めて大切ですので、OB・OG訪問含め、積極的な姿勢で就活に臨んでいただけたらと思います。
上記の内容や下記記事も参考にしながら、是非自分なりの「なぜ御社なのか」を作り上げていただく一助としていただければ幸いです。
→多くの学生が面接で聞かれて窮するのが「他社じゃなくて何でウチなの?」。本記事ではこの質問に説得力を持たせて答えるための3つのアプローチ方法を紹介しています。また、このアプローチに則った内定者の回答も複数掲載しているため是非ご一読下さい。
1. 航空業界の仕組みや職種、最新動向まで一挙大公開
2.【業界研究】志望者必見!航空業界の職種と仕事内容
3.【企業研究】航空業界の大手企業一覧
4.【業界研究】航空業界の最新ニュースや動向分析〜2020年に向けて〜
5.【業界研究】航空業界に有利な資格まとめ
6.【業界研究】航空業界のおすすめ本まとめ
航空業界の情報収集に役立つ!就活生向けLINEオープンチャットを紹介
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