日本たばこ産業(JT)のES対策!求める人材を理解して採用レベルの志望動機・ガクチカへ
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最終更新日:2024年07月26日
日本たばこ産業(JT)は魅力的なインターンシップの開催など就職マーケットにおける広報活動を積極的に行ってきた影響で多くの学生が志望する人気企業です。
たばこだけでなく、飲料や食品事業、医薬関連事業も展開しています。また海外含めたM&Aを積極的に展開し、インターンシップでは海外M&Aを題材としたグループワークを実施するなどしています。
採用戦略として、戦略的に華やかな部分を押し出していますが基本的には食品・生活消費財メーカー同様に、営業マン一人一人が自社の製品を販売店に販売していく営業が重要な仕事の一つです。今回もJTの採用HPを参考に仕事内容から求める人材について考えたいと思います。
なお、食品・消費財メーカーについては下記の企業の解説記事を書いていますので、JTを受ける際にはぜひ下記の企業の解説も参考にしていただければと思います。
参考:P&GのES徹底解説|求める人物像と内定者の回答解説
参考:資生堂のES解体新書|設問から求める人物像を考察してみた
参考:日清食品のインターン選考(ES、面接etc)対策|インターン徹底攻略
参考:キッコーマンのインターン選考(ES)対策|合格者ES付
参考:日本ロレアルのES対策!求める人材を理解して採用レベルの自己PR・ガクチカへ
参考:アサヒビールのES対策!求める人材を理解して採用レベルの志望動機・自己PR・ガクチカへ
JTの働き方
「何が言いたいのかわからない」新商品の取り扱いを提案する際に、販売店様から言われてしまった。売場には制約があり、できることが限られているとわかっている。しかし、この商品が販売店様にとっても、JTにとっても売り上げに大きく貢献できると確信していた。「だからこそ、絶対に落としてみせる!」と胸に誓った上月は、すぐに資料をわかりやすく作り直した。それから何度も根気よく訪問して、プロモーションのより良い展開方法を提案した。その結果、実際に売り上げもついてくるようになり、「上月さんに任せておけば大丈夫だから」と逆に他商材の相談を受けるまで信頼を得られるようになった。
たばこというのはブランドロイヤリティが高く、気に入った銘柄を長く愛用するもの。だから、味も香りも好みは千差万別。上月は、時間を見つけては店頭で競合他社製品を購入されるお客様に新商品のサンプリングをして感想を聞くなど、市場のリサーチを欠かさない。「お客様のことをしっかり見ないと、本質を見失ってしまいますから」数字だけでは見えてこない情報も雑談の中から汲み取り、次への提案につなげていく。
たとえ、うまくいかないときでも、営業部長や同僚が「どうした?」と声をかけてきてくれる。「自分の成績より、売り上げが達成できたと仲間と一緒に喜び合うのが一番嬉しい。チームの力が合わさっているのを実感するときです」国内No.1のシェアという現状に甘んじるつもりはまったくない。むしろ、さらなるシェア獲得を狙い、グローバルでの売り上げにも影響を及ぼしていきたいという野望を抱えている。
最後に、上月は「実は、誰よりも負けず嫌い(笑)。社内でも負けたくないし、他社にも負けたくないんです」と続けた。その笑顔の裏には情熱が隠れているのは明白だ。チームで支え合い切磋琢磨しながら、世界No.1を実現していく。上月のチャレンジはまだ始まったばかりなのかもしれない。
JT採用HPより一部抜粋
日清食品やキッコーマンの解説記事でも書いた通り、食品メーカーや生活消費財メーカーにおいては商品開発も重要ですが、開発した商品を販売店に営業する営業マンの重要性が高い業界と言えます。
JTも他の食品メーカーや消費財メーカーと同様に営業の重要性は非常に高いと言えます。
営業においては上記の通り、販売店の責任者との信頼関係が売上に直結します。自社のことだけを考えるのではなく、自社の製品を販売することが販売店の売上にも大きく貢献するという考えのもと、きめ細かく営業を行うことで信頼関係を構築し、売上に繋げることが重要な仕事です。
また上営業の成績というのは個人に紐付き、社内の営業マンは仲間であるとともにライバルでもあるという関係が上記の最後の段落から読み取れます。
証券会社が最も営業マン同士の争いが激しい業界と言われますが、MRや食品・生活消費財メーカーも個人に成績が紐づく仕事は多かれ少なかれ個人に対する数字のプレッシャーがある仕事であると言えます。
このような仕事においては下記のような人材が求められていると考えられます。
①販売店の責任者と一対一の信頼関係を築き、顧客の抱えている課題や悩みを引き出すことのできる人材
②販売店の責任者だけでなく従業員などの価値観の異なる人とも信頼関係を構築し、自ら提案するキャンペーンや販売企画を提案し、協力して成果をあげることのできる人材
③目に見える営業成績に対して粘り強く努力をし、結果を残すことのできる人材
P&Gのエントリーシートでは消費財メーカーが求める人材が端的に設問として表現されているので、企業は異なりますがどのような内容を伝えるべきなのかを考える上で役立ちますので一度目を通しておくとよいでしょう。
なお、JTというと喫煙者しか採用しないのかと気にする人もいるのですが、全体としてその企業の製品が好きだと感じて入社する人が多いため喫煙者の割合はある程度高いと言えます。
一方で、その企業の製品が好きな人が製品を販売する、製品のファンを生み出すのが得意であるわけではないため、非喫煙者の内定者も少なからずいるようです。
その企業の製品が好きではなくても、生活消費財という人々の生活に関わる商品の販売・営業に興味があるのであれば非喫煙者であったとしても志望してみる価値はあるかと思います。
JTの設問
♦ 1. これまでの人生で最大の挫折経験とそれをどう乗り越え、そこから学んだことを教えてください。 (250文字以内)
♦ 2. JTに入ってあなたが実現したいことは何ですか?理由を付して、答えてください。(250文字以内)
♦ 3. あなたにとってたばことは?
一つ目の設問
♦ 1. これまでの人生で最大の挫折経験とそれをどう乗り越え、そこから学んだことを教えてください。 (250文字以内)
いわゆる自己PRの部分になります。
JTという企業の求める人材に基づき、学生時代の経験から自分が求める人材に近い人材であることを説明する必要があります。
P&GのES徹底解説|求める人物像と内定者の回答解説を参考にどのような学生時代の経験を伝えれば評価されるのか考えてみてください。
二つ目の設問
♦ 2. JTに入ってあなたが実現したいことは何ですか?理由を付して、答えてください。(250文字以内)
いわゆる志望動機にあたります。メーカーの志望動機というと、「製品」に関わる志望動機を真っ先に考えがちですが、上記のように仕事内容にフォーカスして、「営業」という仕事で成し遂げたいことや「マーケティング」という仕事で成し遂げたいことといった切り口で考えることも可能です。
また、下記のP&G内定者の志望動機は営業という仕事に焦点を当てて、自分に最も合っている仕事だからという流れで志望動機を語っています。あわせて参考にしてみてください。
三つ目の設問
♦ 3. あなたにとってたばことは?
非喫煙者には答えにくい質問に見えますが、非喫煙者だからこそその視点から商品について語ることでより魅力的な商品にしていくことは可能でしょう。
非喫煙者だからこそ感じることやニーズというものを、JTという企業の利益に繋がる考えを示すことが出来れば十分に評価されるでしょう。
最後に
JTはインターンの広報戦略のうまさから、事業投資やマーケティングをしたいという学生が多く受ける企業ですが、上記のように事業の要の一つは営業であり、配属先も営業はかなり多いと言えます。
いずれにせよ、自分の過去の経験からその企業の仕事に適正があることを示すのが重要なので、仕事内容をより深く知るということをして欲しいと思います。
photo by kishjar?
【参考】キッコーマン内定者の回答(あなた自身を表すキーワードを3つ経験を交えて)
あなた自身を表すキーワードを3つ選び、なぜそれを選んだのかをご自身の経験を交えて具体的に説明してください。
【キーワード①:好奇心の塊】
選んだ理由:『やりたいことに逆らえない』2010年9月、アジア人としてアジアをもっと知りたいという思いからインドへ留学。そこにあったのは息を飲むほど美しい景色、目を逸らしたくなるような光景、珍しい食べ物、常識破りな生活スタイル、異なる人種の人々…。せっかくこの世に生まれたのだから、五感を全開にし、できる限り様々な経験をしなければもったいないと思う。自ら飛び込んで体験することで、新たな発見が必ずある。それが私の人生をさらにワクワクさせる。
【キーワード②:想いの共有】
選んだ理由:『笑顔が見たい』2010年サッカーW杯。侍ブルーの健闘に、日本中のココロが動かされた。スポーツバーで観戦していた私は、勝利の瞬間、知らない者と肩を組み喜びを叫び合い、感極まって目頭が熱くなったのを覚えている。想いをひとつに、一体となって何かを成し遂げると うれしくて、楽しくて、震えるほどの感動を味わえる。その時必ず「笑顔」が生まれる。自分はその笑顔や誰かの喜びのために、チームでひとつのことに挑戦することがたまらなく好きだ。
【キーワード③:当たって砕けろ】
選んだ理由:『失敗を恐れない』高校3年時、合格圏にはほど遠い難関大学を目指し、猛勉強をした。くじけそうになってもめげずに最後までやり切れたのは、中学・高校時代の部活を通して「努力は必ず報われる」と確信していたからだ。しかし、結果は不合格で「努力は報われないこともある」ことを経験…。同時に「報われないかもしれないが、努力しないと何も得ない」ことも実感。以来私はどんな高い壁にも突撃する不屈の精神を武器に、挑戦することを恐れない。"
【参考】理研ビタミン内定者の回答(今までの失敗談と乗り越え方)
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【参考】伊藤園内定者の回答(あなたの能力をどう活かせるか)
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