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キッコーマンのESと採用HPから考えるキッコーマンの求める人材

掲載開始日:2014年10月10日
最終更新日:2016年12月09日

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キッコーマンは食品業界を受ける学生にとっては入りたい企業の上位に入る企業ではないでしょうか。近年ではキッコーマンの醤油はグローバルに販売されており、海外売上高比率は50%を超えています。(2014年3月期決算)海外旅行をしていても、醤油味をベースにした商品を口にする機会も増えているのではないでしょうか。
 
今回もキッコーマンの採用HPから働き方を引用させてもらいながら、ESに沿って、どのような人材が求められているのか丁寧に解説したいと思います。
 
 

キッコーマン働き方

 
信頼関係が最も大切
首都圏の中にあるリージョナルスーパーを担当しています。商品を売り込みながら、売り上げを上げることがミッションです。
小売店との商売は、卸店と協同しながら進めます。卸店とは、配送の打ち合わせや小売店がどういった物を希望しているかなどの事前商談も必要になるため、毎日打ち合わせをする場合もあります。相手の話を聞き、受け止めてから返すまでのレスポンスの時間を早くすることで信頼関係を築くことに努めています。
 
(中略)
 
新人時代は、名古屋で卸店と広域スーパーの店舗フォローをしていました。店舗フォローでは、人間関係の構築が重要なので、ただ漠然と訪問するのではなく、営業として何かしら興味をもって行くことを心がけました。おいしいものが好きなど、食に対して興味があれば、「なぜ?」「このソースは何?」などの疑問が湧き、自社商品だけにとらわれることなくさまざまな所に目が届くようになります。売場の担当者との会話もスムーズにできるようになりました。
 
キッコーマン採用HPより一部引用)
 
日清食品の解説でも書いた通り、食品メーカーの仕事の要は各販売店舗に対するきめ細やかな営業にあると言えます。競争の激しい食品業界においては、店舗の商品棚を確保することが何よりも消費者にリーチする上で大事だという考えが基になっているのでしょう。
 
そうした業界の営業においては、店舗の販売担当者との信頼関係の構築は売上に直結します。上記のケースでは、食に対する興味をフックに売り場の担当者と関係を構築しています。日清食品のケースでは、信頼関係ゼロから提案書を作成し、徐々に信頼関係を構築したことが書かれています。
 
日清食品同様、食品業界の仕事においては、一対一の信頼関係を構築できる人材かどうかが大きな要素になっていると言えるでしょう。ちなみに「信頼関係」に焦点を当てているエントリーシートとしては三菱商事のエントリーシートが有名です。ぜひ通過者・内定者がどのように信頼関係を構築してきたのかは参考にしてもらえれば幸いです。
 
 
 

キッコーマン設問

 
♦ 1. あなたがキッコーマンに入社して、やりたい仕事を具体的に述べてください
♦ 2. あなたが今までに乗り越えた最も“困難”な状況について記述してください。またその困難を“どう乗り越え”、“何を学んだか”を述べてください。 
♦ 3. あなた自身を表すキーワードを3つ選び、なぜそれを選んだのかをご自身の経験を交えて具体的に説明してください。
 
 

一つ目の設問

 
♦ 1. あなたがキッコーマンに入社して、やりたい仕事を具体的に述べてください
 
いわゆる志望動機ですが、一歩踏み込んで、「具体的に」どんな仕事がしたいのかが求められています。食品メーカーの志望動機で具体的な仕事というと、企業研究していない学生ほど、「マーケティングがしたい」とか「新商品でお客さんの笑顔がみたい」といった志望動機になりがちです。(もちろんこういった志望動機にもしっかりと背景となる経験や価値観があれば問題ないのですが、90%の学生は何も考えていない結果としてこういった志望動機を書いてしまいがちです。)
 
もし文系で、マーケティングなどの勉強をしっかりとしてきたなど、専門科目が仕事で活かせそうにない場合は、営業職としての志望動機を書くことを基本的にはおすすめします。入社してからも最初に配属されるのは営業部門であることが多く、面接においても、営業職に対する適正が問われることが多いからです。マーケティング戦略、新商品開発といった表面だけかっこいい言葉に惹かれているのではなく、食品業界の仕事を理解してその上で志望していることを示す上でも営業職を前提とした志望動機は効果的であると言えます。
 
志望動機の基本的な書き方については下記の記事を参考にしてください。
 
 
 

二つ目の設問

 
♦ 2. あなたが今までに乗り越えた最も“困難”な状況について記述してください。またその困難を“どう乗り越え”、“何を学んだか”を述べてください。 
 
よく聞かれる学生時代頑張ったことの中でも、「困難」に焦点を当てたよくある聞き方の設問です。ここでも食品メーカーにおいてはどのような人材が求められているのか把握した上で書き始めた方が評価される可能性は高いでしょう。求められている人材については、消費財メーカーのP&Gが明確に定義しており、この会社で求められている人材はキッコーマンにも当てはまるでしょうから、ぜひ参考にしてください。
 
 
基本的には上記のケースの通り、①売り場の担当者や関係者と信頼関係を構築できる人材、②売り場の課題や問題点に気づき提案し解決することができる人材、③自らが決めたことを最後までやり抜き成果を上げることの出来る人材が求められていると考えられるでしょう。またP&Gや他社のエントリーシートを踏まえると、④価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることのできる人材や⑤組織によい変化をもたらすことができる人材も評価が高いことがわかります。
 
学生時代の経験に当てはめると、例えば、サークルにおける参加率の低下といった問題点に対して、メンバー一人一人の考えを聞きながら解決策を提案し、最後までやり抜いた経験などは、相性が良さそうです。もちろん他の経験でも上記の①〜⑤を示すことができればよいので、当てはまる経験がないのか考えてみましょう。
 
就職活動の初期段階では多くの人が、個人で努力した経験を挙げたがるものです。例えば、「1日8時間勉強してTOEIC900点を取った」、「努力してレギュラーに選出された」などが当てはまります。但し、これらの経験では上記の③自らが決めたことを最後までやり抜き成果を上げることの出来る人材ということしか示すことができず、信頼関係を構築できるのか、組織の問題点に気づき提案し解決まで導くことの出来る人材かどうかがわかりません。もちろん個人で努力した経験が高く評価されるケースもありますが、基本的には組織の中でどういった働きをする人物なのか、人とどう関係を築く人なのかという点に注目していることを忘れない方がよいでしょう。
 
 

三つ目の設問

 
♦ 3. あなた自身を表すキーワードを3つ選び、なぜそれを選んだのかをご自身の経験を交えて具体的に説明してください。
 
これはいわゆる自己PRにあたるものです。ここでも企業が求めているのはどのような人材なのかを考えた上で、書く内容を決めましょう。複数のキーワードが選べるため、様々な側面を伝えるチャンスであると言えます。
 
①売り場の担当者や関係者と信頼関係を構築できる人材
誠実、まじめ、リーダーシップ、主体性など人と信頼関係を構築することが出来ることを示すことのできそうなキーワードであれば、このような人材であることを伝えられそうです。
 
②売り場の課題や問題点に気づき提案し解決することができる人材
巻き込む力、リーダーシップ、分析力、行動力など、問題に気づき、さらに行動に移せることを示すことの出来そうなキーワードが良さそうです。
 
③自らが決めたことを最後までやり抜き成果を上げることの出来る人材
決断力、意志の強さ、継続力など、自分が決めたことを最後までやり遂げ、成果をあげられることを示すことの出来そうなキーワードが良さそうです。
 
④価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることのできる人材
尊重、相手の立場を考える、リーダーシップ、想いの共有など、多様な価値観のメンバーをまとめ、共通の目標を達成できるこを示すことのできそうなキーワードが良さそうです。
 
⑤組織によい変化をもたらすことができる人材
チャレンジ精神、変化への対応力など、組織に対してよい変化をもたらすために、行動を惜しまない人材であることを示すことの出来そうなキーワードが良さそうです。
 
このような形で、企業が求めている人材から逆算して内容を考えてみると自ずと伝える内容も決まってくるでしょう。
 
もちろん、三つのキーワードのうち、一つぐらいは突拍子もない、まったく企業が求めている能力とは関係のないものを書いてみるのも面白いでしょう。結局、どのような自分を伝えたいか、プレゼンテーションにすぎないので、相手が求めていることを理解した上で、敢えて少し外した回答をするというのも面接を盛り上げるテクニックとしては有効でしょう。
 
もちろん自分では面白いと思っていたのに、相手には伝わらないという大きなリスクをはらむのでさじ加減が難しいのですが。。。
 
 

最後に

 
今回も採用HPの働き方の部分から求められている人材を考えてみました。複数の企業の求めている人材を解説していますが、どの業界でもある程度、共通した求める人材像があることがわかっていただけたかと思います。いわゆる「コミュニケーション能力」に根ざした部分を高く評価しているのですが、「どのようなコミュニケーションなのか」という部分についての理解を深めて、自分自身の学生時代の経験に当てはめていただければと思います。
 
 

 

 

【参考】キッコーマン内定者の回答(やりたいこと)

あなたがキッコーマンに入社して、やりたい仕事を具体的に述べてください。

私は貴社でコンビニや外食産業に対する営業員になりたい。貴社の商品を、栄養が偏りがちな現代の日本人が利用するコンビニ、ファーストフード等の外食産業に広げることで、健康的でおいしい食事を利用できると思う。貴社の調味料を使ったヘルシーなメニューや新商品を提案したり、売り場や店内の工夫をしたりなど、積極的に働きたい。
<背景> 【日本を世界一活気溢れる国にしたい】これが私の野望である。そのために必要なのは、一日一日を生きる「活力」と“楽しい”を生む「笑顔」であり、その源が『健康的でおいしい食事』だと感じる。今や日本中で愛されている貴社のしょうゆは、健康な心身をつくるための日本食に必要不可欠である。欧米の食文化の流入や共働きなどライフスタイルの変化によって、外食やコンビニ弁当で食事を済ませる人が増えたように思う。この変化に対応し、現代の生活においても栄養のある食事がとれたら、「活力」や「笑顔」が生産できると思った。


credit: worldoflard via FindCC

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