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更新情報2016/12/09(Fri)内容を更新しました!

武田薬品工業のESと採用HPから考える武田薬品工業の求める人材

掲載開始日:2014年10月22日
最終更新日:2016年12月09日

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武田薬品工業は医薬品業界で最大手の企業です。医薬品営業は、銀行や証券会社、食品会社の営業と働き方がよく似ているように感じますが、就活生の多くは金融業界・食品業界と医薬品業界ということでまったくの別物だと考えている人が多いでしょう。今回も武田薬品工業のエントリーシートと採用HPからどのような人材が求められているのか、どういった点が銀行・証券会社と似ているのかについて詳しく説明したいと思います。
 
診療所やクリニックを主に担当していた頃の話です。担当軒数が多いため、毎日訪問できるわけではありません。その分、医療関係者との信頼関係を構築する必要がありました。
 
ある診療所では、タケダの製品が一つも採用になっていませんでした。医師の専門分野から趣味まで、色々なことを調べました。そして、毎週訪問しました。担当して1年が経過したある日、戸棚の奥から名刺の束を持って来られました。それは、私が今まで訪問した際にお渡ししてきた名刺でした。その裏には、日付とその日の会話内容がメモされていました。「1年間、頑張ったね。こちらも色々と勉強させてもらったよ。これからもよろしく。」という言葉をいただきました。とても嬉しくて、泣きそうになりました。そして、タケダの製品をいくつか採用してくださるようになりました。クスリの情報活動だけでなく、信頼関係を築くことの大切さを実感しました。
 
武田薬品工業採用HPより一部引用)
 
MRの基本的な仕事は、担当する診療所やクリニックを回り、自社の製品を使ってもらうことにあります。医薬品は多数の企業から同じような薬を販売しているため、商品の差別化も大事ですが、営業担当と診療所やクリニックの関係によっても大きく売上が左右される仕事です。
 
日清食品の解説およびキッコーマンの解説でも書いた通り、製品の差別化が難しい商品においては営業による販売店舗との関係作りが企業としても大きなウェイトを占める仕事になります。
 
また銀行においても、金融商品という商品の差別化の難しい商品のため、営業力が企業の命運を左右することになります。三井住友銀行の解説にもある通り、「人」が選ばれる理由として大きいと語られています。
 
上記の武田薬品MRの働き方においても、医師や医療関係者と一対一で信頼関係を構築することの重要性について話しています。
 
このようにMRの仕事においては、食品メーカーの営業や銀行のように、下記のような人材が求められていると考えられます。
 
①顧客と一対一の信頼関係を築き、顧客の抱えている課題や悩みを引き出すことのできる人材
②目に見える営業成績という成果に対して粘り強く努力し、結果を残すことのできる人材
 
MRという仕事においては特に一人の営業として、成果を上げることが強く求められる仕事です。個人に成績が明確に紐づくため数字として個人の実績を実感しやすい一方で、自分の成果が数字として表れてしまう言い訳のきかない仕事であるとも言えます。
 
 

武田薬品工業の設問

 
◆ タケダを志望する理由をご記入ください。(150文字以内)
◆この職種(MR職)を志望する理由をご記入ください。(150文字以内)
◆大学生活で自らが積極的に取り組み、得られた成果の中で、他人に対して誇れるものをお書きください。(30文字以内)※成果の記載は、第三者にも分かるように具体的にお書きください。
◆上記の成果を出すために、自らが主体的に取り組んだ内容についてお書きください。(400文字以内)
◆上記活動の中で、困難に直面した経験と、それを乗り越えるために取り組んだことについてご記入ください。(400文字以内
◆自身で認識している強み・弱みをご記入ください。(100文字以内)
◆自己PR
 
 

一つ目の設問

 
◆ タケダを志望する理由をご記入ください。(150文字以内)
 
二つ目の設問にMR職を志望する理由があるので、ここでは医薬品業界の中でもなぜ武田薬品を志望したのか、同業他社の中でもなぜ武田薬品なのかという点について話せばよいでしょう。基本的には自分が向いていること、やりたいことを過去の経験に根ざした「動詞」ベースで語り、①なぜ医薬品業界か⇒②医薬品業界の中でもどのような仕事がしたいか⇒③業界の中でもなぜ志望企業なのかといった形で大枠から整理していくことが大事でしょう。基本的な志望動機の書き方については下記の記事を参考にしてください。
 
 
 

二つ目の設問

 
◆この職種(MR職)を志望する理由をご記入ください。(150文字以内)
 
ここではなぜ医薬品業界なのか、また医薬品業界の中でもなぜMRという仕事を目指すのかについて書きましょう。上記の通り、志望動機は「動詞」に根ざして書くべきであり、「医薬品業界に入りたい」という気持ちだけを全面に押し出しても評価されることはないでしょう。MRの仕事内容を考えると、下記のようなことを過去の経験に基づいて向いていると考える人が評価される傾向にあると言えます。
 
①自分の努力が明確な数字で表れることにやりがいを感じる人
②人と一対一の信頼関係を構築し、その人のニーズに応えることにやりがいを感じる人
③相手のニーズを引き出し、それに対して自分の考え・提案で解決することにやりがいを感じる人
 
上記3つのいずれかに関わる経験をした人は相性がよく、評価される可能性が高いと感じています。
実際の内定者の志望動機などは、下記リンクを参考にしてください。
 
 
 

三つ目の設問

 
◆大学生活で自らが積極的に取り組み、得られた成果の中で、他人に対して誇れるものをお書きください。(30文字以内)※成果の記載は、第三者にも分かるように具体的にお書きください。
◆上記の成果を出すために、自らが主体的に取り組んだ内容についてお書きください。(400文字以内)
◆上記活動の中で、困難に直面した経験と、それを乗り越えるために取り組んだことについてご記入ください。(400文字以内
 
いわゆる学生時代頑張ったことにあたりますが、前述の通り、求められる人材に立脚して話を展開すると評価される可能性が高いでしょう。個人として目標を掲げて達成した経験や、人と一対一で信頼関係を構築し、その人の課題や問題を自らの提案で解決した経験などは評価される可能性が高いでしょう。
 
学生時代の経験なんて社会人から見たら大したことないと卑下するのではなく、自分自身はどんなことにやりがいを感じるのか抽象化して、仕事内容に繋げて話をすることが大事です。
 
 

四つ目の設問

 
◆自身で認識している強み・弱みをご記入ください。(100文字以内)
◆自己PR
 
弱みの部分についてどう語るかについては下記のコラムで二通りのやり方について、実際の内定者の回答ともに説明しているので参考にしてください。
 
 
強みについては上記の通り、MRの仕事内容にどのように活かせるかという視点を失わずに伝えることが大事です。また「リーダーシップ」があるということを実績で伝えるだけでなく、「リーダーとして大事なことは何か」など心構え含めた方法論として話ができることが重要です。
 
 
武田薬品が求める人材に沿って言えば、
 
「結論:人と一対一で信頼関係を築くことができるのが強みだ」⇒「実績:学生時代に信頼関係を築いた経験」⇒「方法論:信頼関係を築く上では○○が重要」
 
といった流れで語ること、および最後の方法論が社会人にも共感される内容であることが大事です。
 
 

最後に

 
MRという仕事と、食品メーカーの営業、金融機関の営業は非常に似ている側面があるにも関わらず多くの就活生が表面的な業界のくくりにこだわりすぎて見失っているように感じます。このようにメタな視点で業界を俯瞰し、業界比較を行うことは利益率や会社の評判を調べること以上に、自分がどのような仕事に関心を持っているかを知る上で重要だと感じています。ぜひ働き方に則した視点で業界を比較し、自分に合った働き方は何なのかということを真剣に考えてもらえればと思います。
なお、武田薬品工業の内定者の実際のESについてはこちらで解説しています。
 

credit: Almond Butterscotch via FindCC

【参考】武田薬品工業内定者の回答

タケダを志望する理由をご記入ください。(150文字以内)

より多くの医師と患者に貢献できる最高のMRになりたいと考え貴社を志望する。業界最大手として医師からの信頼が厚く、幅広い製品を扱う生産性の高いゼネラリストMRとして様々な視点から医師に提案ができる貴社であれば、冒頭の想いを実現できると考える。また、優秀な社員が集い切磋琢磨できる環境に強く惹かれている。


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