楽天のES対策!求める人材を理解して採用レベルのガクチカへ

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最終更新日:2021年01月05日

楽天の本選考ES一覧はこちらから

楽天市場・楽天カード・楽天トラベルなど、世の中のあらゆる場所に「楽天」と名のつくサービスは浸透しており、テレビCMを始めとしたプロモーションでも目にする機会が多くなっています。

みんなの就職活動日記(みんしゅう)を始め、就職活動においてお世話になる機会も多いかもしれません。そのため、同社のことを知らないと言う人はいないといっても過言ではないでしょう。

今回はそんなインターネット・金融分野を中心に幅広い事業展開をしている人気企業楽天について取り上げます。最近では電力自由化に伴い、総合商社丸紅と連携して家庭向け電力小売り事業に参集したことでも話題に上がりました。

今後の事業動向にも注目が集まる同社ですが、就職活動の場では「新入社員研修はカードの新規契約を30件とってくるというノルマが課される」など特に営業について多くの噂が立っているようです。

unistyleには実際に楽天のECCとして就労経験がある方の記事が掲載されておりますので、現場の実態について参考にするうえで是非一読してみて下さい。

参考:楽天の営業とは ―ブラックと言われる企業に勤めて―(前編)

   楽天の営業とは ―ブラックと言われる企業に勤めて―(後編)
→上記参考記事では楽天の企業風土について元社員の方の話を提示します。

それでは、楽天のESと採用HPから楽天の求める人材について考察していきましょう。

本選考とインターンの締め切り情報

楽天の求める人材

楽天の求める人材について考える上で、以下の2人の社員インタビューを参考にしたいと思います。

楽天の魅力

どんな状況も「自分の力で変えられるところ」が楽天の魅力だと思います。数字として結果を出し、積極的に発言をすることで何かしらの反応が返ってきます。進んで自ら手を挙げることで良い結果が得られ、また必ず助けてくれる人が現れます。楽天は能動的に動く人にとっては、ものすごく楽しい環境だと思います。

また、楽天は男女の分け隔てなく、能力を重視して評価してくれる会社です。女性だからといって肩に力を入れる必要はありません。努力していけば正当に評価が得られます。

参考:社員インタビュー(ECコンサルティング部)
楽天は数々のM&Aを成功させ、Englishnization(英語公用語化)により、グローバルで10億人を超えるユーザーにサービスを提供しています。日本の市場から飛び出し、成長し続ける企業の戦略を間近で学べることは、貴重な体験です。各事業部には欧米、アジアなどの地域を問わず幅広い国籍のスタッフが所属しており、経営陣からGMレベル、事業の運営チームまで、一丸となって仕事に取り組んでいます。

楽天市場や楽天トラベル、銀行や証券といった領域で幅広い分野が一体となって運営されている環境は、それぞれの事業の関連性や具体的な事例を学ぶ上で最適といえるでしょう。

参考:社員インタビュー(CEO戦略・イノベーション室(CEIO))

楽天の加盟店営業では銀行や証券会社などといったように、契約数といった数字ノルマを元にした実績が個人に紐づく評価でなされることが多いと言われています。

1人目の社員の話すように、楽天は男女などでの分け隔てなく評価がなされる会社であると思います。自ら手をあげて積極的に挑戦することで評価に繋げることができ、またそのような積極性が求められているとも言えるでしょう。

以上の点から「人気企業内定者に共通する、企業に伝えるべき5つの強み」のうち「1.個人として努力し、成果をあげることができる」人材が求められていると考えられます。

また、先述の通り楽天はその主軸となるインターネット事業に留まらず、新たな事業領域に積極的に参入している企業です。2人目の社員も、事業ごとの関わりについて学べることや、それだけでなく様々な国籍のスタッフと関われるという点から楽天で働く面白さについて述べています。

変化の激しく、次に来るモデルがわからないことも多いインターネット業界では、既存のサービスの維持だけでは対応していくことは難しく、常に新たなサービスや仕組みについて思考していく必要があるのではないでしょうか。

以上より、先ほどの5つの強みのうち、「5.今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することができる」素質を持った人材も求められていると導くことができるでしょう。

楽天のES設問(2019卒)

・大学でのゼミや研究室、および研究テーマ、実績等を具体的にご記入ください。(600字以内)

 

・部活・サークル活動での経験を具体的にご記入ください。 (600文字以内)


・アルバイト経験を具体的にご記入ください。 ※期間、内容についてもご記入ください。(600字以内)

 

・インターン経験を具体的にご記入ください。 ※期間、内容についてもご記入ください。(600字以内)

2019年卒のESでは、ゼミ・研究室、部活・サークル、アルバイト、インターンでの経験と、4つの設問が設けられていますが、全て「学生時代頑張ったこと」に関する設問となっていました。

学生時代頑張ったこと、いわゆる学チカについての書き方で不安な方はまずこちらの記事を読んでみると良いかと思います。今回の解説ではこの記事の内容を参考にしながら楽天で求められる素養と結びつけて考えていきたいと思います。

どのような点がみられているか

企業が学生時代頑張ったことを聞く理由としては、①スペックの高さを把握すること、②会社にマッチした人材であるかを判断することが主な理由になっている場合が多いです。

上で引用した社員インタビューでもありましたが、楽天は創業から約20年という若い企業でありながら様々な事業を展開し、また日本にとどまらずグローバル展開もしてきている企業です。

今後もさらに新しい事業を生み出したり、グローバル展開を進めていくことが会社としての目標であるため、歴史のある大手企業などに比べて新しい発想やクリエイティブな意見が求められる企業であると思います。

また、楽天ではEnglishnization(社内英語公用語化)を行なっていたり、日本に関わらず様々な国籍の社員を採用しているという特徴もあります。これもグローバル展開に向けた取り組みであると思います。ですので、異なる価値観や考えの人と関わり仕事をすることができるか、そういった人を相手に仕事ができるかどうか、といった点がESで伝えられると良い評価に繋がるのではないでしょうか。

ES設問の回答方針

楽天に関わらず、学生時代頑張ったことに関する設問について書く際は、
①結論→②動機→③目標と困難→④取組みと結果→⑤人柄→⑥学び
といった流れで書くと良いかと思います。

経験自体のインパクトがなくても、困難や課題に対して自分がどのように思考し、どのような手段で挑戦したかを伝えることができれば評価に繋げることができると思います。

600字と、文字数制限は多めに設定されているため、具体的に説明しやすいと思います。

以下で過去の内定者やES通過者のESをまとめていますのでこちらも参考にしてみてください。

参考:楽天のエントリーシート・選考情報
→楽天の本選考・インターンESおよびレポートを提示しています。

楽天のES通過者の回答例

部活・サークル活動での経験を具体的にご記入ください。 (600文字以内)

約100人が所属する大学祭実行委員会の協賛担当として「過去最高数の協賛獲得」に挑戦した。委員会に入ったのは大学祭の知名度が低く規模も小さかったためだ。大学の魅力を感じてもらうため多くの方に訪れて欲しいと思い、そのために金銭の充実が不可欠だと考えた。

そこで、三点改善を行った。一点目は、協賛リストの見直しだ。これまで過去の協賛リストを参考に協賛活動を行っていたが、これを見直し、地元企業、特に大学周辺の企業により重点を当てたことで、信頼関係が築きやすく効率化できた。 

二点目は、依頼方法の変更だ。メールや電話等で連絡を取り協賛依頼を行うことが多かったが、相手に直接会い依頼を行うようにした。直接会うことが相手のニーズを正確に汲み取ることとなり信頼構築につながった。

三点目は、協賛資料の図表化だ。協賛をすることで相手方にどのようなメリットがあるかを一目見て分かってもらうため、表やグラフを使うなどして提案するよう心がけた。その結果、依頼時間も短縮することができ、より多くの企業にアプローチできた。

以上の改善により、例年の約1.5倍である150社という過去最高の協賛獲得することができた、金額としても前年の約1.2倍を達成した。この経験から、「常に高い目標を持ち」続けることの重要性と、粘り強く取り組み「周囲を巻き込んでいく」ことが組織のリーダーには求められるということを学んだ。

参考:楽天内定者の通過ES

こちらの回答では、目標に対して自分自身で考えた方法を実行し、そこから成果に繋げられた経緯をうまくまとめられていると思います。

また、うまく説明できている点だけでなく、この経験から得られた学びについても評価されていると思います。「常に高い目標を持つこと」は楽天のカルチャーにも通ずるものであるため、このような点を学びとして得られた経験があればそれについて書くと良いでしょう。

最後に

就職活動ではネット上などで様々な噂や憶測が飛び交い、楽天についてもそれは例外ではありません。

しかし、ESでも共感した社員について問われていることからも読み取れるように、企業について噂や憶測で判断するのではなく、本当に楽天のビジョンについて理解が進んでいるか判断されている企業であると言えます。

このことは、仮にESで問われていない場合でも、他企業で同様に要求される事項であるといえます。是非、そういった情報に惑わされることなく、インターンやOB訪問など自身が動いて得た情報をしっかりと活用し、業界や企業に対する適切な理解を深めていってください。

楽天の選考対策(ES・レポート・関連テクニック/コラム記事)はこちらから

photo by priceminister

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