富士フイルムの内定者ES解説!選考通過のエントリーシートの共通項
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最終更新日:2022年02月17日
「【富士フイルムのES対策】求める人材を理解して採用レベルの志望動機・ガクチカへ」の通り、富士フイルムでは、新規事業にチャレンジし、周囲の協力を得ながら目標を達成することができる人材を求めているように感じます。
今回の内定者も「主体的に周囲を巻き込む」ことに主眼をおいたエントリーシートになっています。
1.学生時代で、一番、一生懸命に取り組んだことは何ですか?その取り組んだ内容について、どのような「想い」を持って取り組んだか、それを通して何を学んだかを踏まえて、お書きください。(全角400文字以内)
◆班員の意識改革に挑戦◆
私は700人規模の学生大運動会を2年連続で企画運営し、協賛金集めに注力した。1年目、大多数の班員は「最低限の協賛金さえ集めればいい」と意欲が低かった。『全力投球』がモットーの私は、この状況を打破したいという想いから、班全員を貪欲にさせることでイベントを更に発展させてみせると決意した。そこで2年目には班責任者に立候補し、班員の意識改革に挑んだ。具体的には(1)班員が楽しんで取り組むためのチーム制を導入(2)会議や班員ブログを通じて、自分の感じた協賛班の「やりがい」や「可能性」を熱弁・共有することを徹底した。これにより「なんとなく」取り組んでいた班員が「1円でも多く集め、イベントに貢献しよう」という共通の想いを抱き始めた。その結果前年比4倍の協賛金獲得に成功した。この経験から、チームで大きな成果を得ることの難しさと大切さを学び、『主体的に周囲を巻き込む力』が身に付いた。
2.あなたは、自分をどのように変えていきたいですか?良いところと改善したいところを踏まえて、お書きください。(全角400文字以内)
私の強みは『情熱』とそれに対する『行動力』である。上記の運動会を運営した際、協賛班の責任者としての本気の姿勢を見せるべく「誰よりも協賛金を獲得すること」を自身の目標に掲げた。1日に50件以上の企業に電話をかけ、30件以上の大学周辺の飲食店を訪問した。この地道な行動によって、目標を達成することができた。 一方で私の弱みは『欲張り』なところである。大学2年次、同時期にサークル活動・アルバイト・留学・ボランティアに取り組もうとした。しかし、一度にやることが多くなりすぎて、1つ1つに対する取り組みが疎かになってしまう時期があったのだ。そこで今後は、様々なことに取り組んで自分の可能性を広げる姿勢を持ちつつも、「選択と集中」ができるようになりたい。限られた自分の時間とエネルギーを取捨選択できるように変わることで、強みである『情熱』や『行動力』を効率よく、最大限に活かすことができると考える。
3.あなたにとって、仕事とは何ですか?どのような目的をもって仕事をしていきたいかも踏まえて、お書きください。(全角400文字以内)
私にとって、仕事とは『自らの想いを実現させる舞台』である。私には実現させたい想いが2つある。 (1)世界中の人に「驚き」や「感動」を届けたいという想い (2)新しいことに挑戦し続け、持続的に成長したいという想い である。これらを達成することが目的だ。学生時代の経験を通じて、自分のアイディアや企画で周囲を巻き込み、人々に「笑顔」を創出できたときに大きなやりがいを感じた。そして自分の力で、もっと多くの人を「笑顔」したいと思うようになったのである。 私の想いを実現させるためにはワールドワイドなビジネスフィールドと、挑戦し続ける社風を持った企業で働く必要があると考える。この点で(1)200ヶ国以上で事業を展開し、海外売上比率50%以上を保持している(2)創業70年以上経つ今、「第二の創業」を掲げ、変革を恐れない精神を持っている貴社でこそ、自分の想いを思う存分に発揮することができると確信している。
引用:【内定】エントリーシート
参考:富士フイルムのES・選考レポート一覧
一つ目の設問
◆班員の意識改革に挑戦◆
私は700人規模の学生大運動会を2年連続で企画運営し、協賛金集めに注力した。
1年目、大多数の班員は「最低限の協賛金さえ集めればいい」と意欲が低かった。『全力投球』がモットーの私は、この状況を打破したいという想いから、班全員を貪欲にさせることでイベントを更に発展させてみせると決意した。
そこで2年目には班責任者に立候補し、班員の意識改革に挑んだ。具体的には(1)班員が楽しんで取り組むためのチーム制を導入(2)会議や班員ブログを通じて、自分の感じた協賛班の「やりがい」や「可能性」を熱弁・共有することを徹底した。
これにより「なんとなく」取り組んでいた班員が「1円でも多く集め、イベントに貢献しよう」という共通の想いを抱き始めた。その結果前年比4倍の協賛金獲得に成功した。
この経験から、チームで大きな成果を得ることの難しさと大切さを学び、『主体的に周囲を巻き込む力』が身に付いた。
イベントを企画して運営して、周囲の協力を得て実現できている点は非常によいと思います。一方で学びの部分については、「チームで大きな成果を得ることの難しさと大切さを学び」という感想レベルの学びではなく、「チームで大きな成果を得る上で重要なことは何か」という方法論に落とし込むべきだと感じます。
仕事をする上でも、「チームで成果を得るために重要なこと」を全てのメンバーがわかっていれば成果をあげやすくなるでしょう。
参考:あなたの自己PRが嘘っぽく見えないために「方法論」を語るべき
二つ目の設問
私の強みは『情熱』とそれに対する『行動力』である。
上記の運動会を運営した際、協賛班の責任者としての本気の姿勢を見せるべく「誰よりも協賛金を獲得すること」を自身の目標に掲げた。
1日に50件以上の企業に電話をかけ、30件以上の大学周辺の飲食店を訪問した。この地道な行動によって、目標を達成することができた。
一方で私の弱みは『欲張り』なところである。
大学2年次、同時期にサークル活動・アルバイト・留学・ボランティアに取り組もうとした。しかし、一度にやることが多くなりすぎて、1つ1つに対する取り組みが疎かになってしまう時期があったのだ。
そこで今後は、様々なことに取り組んで自分の可能性を広げる姿勢を持ちつつも、「選択と集中」ができるようになりたい。限られた自分の時間とエネルギーを取捨選択できるように変わることで、強みである『情熱』や『行動力』を効率よく、最大限に活かすことができると考える。
改善したい点については、長所の裏返しのような部分もあり、個人的にはもう少し本当の短所をさらけ出してほしいと思いますが、全体としては悪くないと思います。
短所のさらけ出し方については、下記のコラムを参照してください。
参考:短所は短所のままでいい?!面接で短所を聞かれた時の答え方
三つ目の設問
私にとって、仕事とは『自らの想いを実現させる舞台』である。私には実現させたい想いが2つある。
(1)世界中の人に「驚き」や「感動」を届けたいという想い (2)新しいことに挑戦し続け、持続的に成長したいという想い である。これらを達成することが目的だ。学生時代の経験を通じて、自分のアイディアや企画で周囲を巻き込み、人々に「笑顔」を創出できたときに大きなやりがいを感じた。そして自分の力で、もっと多くの人を「笑顔」したいと思うようになったのである。
私の想いを実現させるためにはワールドワイドなビジネスフィールドと、挑戦し続ける社風を持った企業で働く必要があると考える。この点で(1)200ヶ国以上で事業を展開し、海外売上比率50%以上を保持している(2)創業70年以上経つ今、「第二の創業」を掲げ、変革を恐れない精神を持っている貴社でこそ、自分の想いを思う存分に発揮することができると確信している。
「学生時代の経験を通じて、自分のアイディアや企画で周囲を巻き込み、人々に「笑顔」を創出できたときに大きなやりがいを感じた」という部分と、顧客企業、営業、エンジニアが協力して新しい製品を生み出していく富士フイルムの仕事に繋がり、面接官や採用担当者に共感してもらえたものだと考えられます。
参考:「志望動機」が書けない人必見!すぐに使える5つのテンプレート