アウトプット能力の向上 エントリーシート編
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最終更新日:2018年03月30日
ここまでで、自己PR及び志望動機の作成の仕方について、詳しく説明してきました。ここまでで採用担当者に評価される自己PR・志望動機の作成の仕方はほぼ完璧にわかっていただけたかと思います。
但し、せっかく完璧にわかったとしても、実践できなければ何の意味もありません。
ここではエントリーシートにおけるアウトプット能力の向上を説明します。
1.エントリーシートは最も重要な選考
GD、筆記試験、エントリーシート、面接とある中で、最も重要な選考はエントリーシートです。重要な理由は三つあります。
一つ目はエントリーシートは入社後も大事に保管される資料であり、初めの配属やその後の異動の際の参考資料として使われます。今後の人生にも関わる資料ですので、手を抜かずにしっかり書くようにしましょう。
二つ目の理由が、多くの場合、面接はエントリーシートに沿って行われるということです。事前にエントリーシートを読み、実際の面接を進める採用担当者も多く、面接を優位に戦略的に進めるためにもエントリーシートは重要になります。本件については後述します。
最後、三つ目の理由がエントリーシートのレベルが内定に直結するということです。unistyleサイト内の「エントリーシート」を見ていただければわかるように、エントリーシートも選考であるため通過の際には五段階評価など評価がつきます。筆記試験及びエントリーシートの段階で良いと判断された学生は企業としても早めに囲い込みたいと考えるため、面接にも早めに呼ばれる傾向にあり、面接の際も一目置かれながら面接を受けることができるようになります。
上記三つの理由からエントリーシートは非常に重要な選考であり、ただ単に通過すればよいという性質のものではなく、最も真剣に取り組むべき選考であると言えます。
2.面接での質問をイメージしながら書く
多くの学生が見逃している非常に重要なポイントが、このエントリーシートを書いたら面接官はどんなことを質問したくなるだろうかという読み手の視点です。
この視点をうまく利用すれば、面接官の質問を誘導することができます。
例えば下記のような自己PRを見てみてください。
【学生時代に一番頑張った事は何ですか】
雪合戦サークルを立ち上げ、大きくした事です。
規格外の事に挑戦していた高校の同級生から刺激を受け、普通ではない事への挑戦心が芽生えたためにこの取り組みを行いました。
私はその過程で組織とは人が集まるだけでなく、同じ方向を向いている事で成り立つものである事に気付き、組織として物事を行う際にはその中にある意図、想いを明らかにし、それを自分なりに噛み砕いてメンバーに伝える事で全体の意識の共有を図ってきました。
私は周囲と一丸となって物事に取り組んできており、今後もそうしていきたいと考えています。
上記では文字数の関係もあるのでしょうが、敢えて雪合戦サークルを大きくしていく細かい過程について触れていません。
既に雪合戦サークルを立ち上げるというインパクトのある経験があるため、採用担当者からすればさらに深く立ち上げにあたり苦労したことや、具体的な手法について質問してみたいと思いますし、恐らくエントリーシートの段階からそれを見越して書いているものと思われます。
3.面接官の質問を誘導するエントリーシートを書くために
2のような面接官の質問を誘導するような文章を書くためにはどのようにしたらよいでしょうか。
まずは伝えたいことの全体像を把握する必要があるので、設問内容が200字程度だとしても800〜1,000字程度の長めの文章でそのエピソードで伝えたいこと全てをストーリーとして書き出しましょう。書き出した上で、どの部分を話さないのか、どの部分を隠せばよいのかを考えるようにしましょう。
そのように削っていくと、最終的に全然中身が伝わらない文章になってしまう危険性もあるので何度も繰り返して、推敲を重ねるようにしましょう。
4.独りよがりな文章にならないためにも添削は必ず受ける
さて、上記の通り、エントリーシートの戦略的な書き方をみてきましたが、文章がひとりよがりで読み手に自分自身の意図が伝わらないのでは何の意味もありません。
また伝えるべきことがずれているなんてことも、よくある失敗の一つです。
ですから必ず、内定者の先輩、OB訪問した社員の方、就活塾の講師、エントリーシートセミナーなど機会を最大限利用し、質の高い添削を必ず受けるようにしましょう。
今回のまとめ
・エントリーシートは最も重要な選考過程、心してかかるべし
・面接での質問をイメージしながら書くべし
・添削は必ず受けるべし
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