面接での最近読んだ本・おすすめの本の答え方とは?本選びのポイント・伝え方・回答例を解説
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最終更新日:2022年02月03日
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面接の逆質問一覧(考える際のポイント・具体例)
面接で必要なマナー(入退室・身だしなみ・メール・電話)
面接の対策(一次面接・二次面接・最終面接・集団面接・WEB面接・ケース面接・圧迫面接)
面接の練習(練習方法・ポイント)
面接の準備(選考通過に向けた準備・当日に向けた準備)
面接質問集(大手企業の面接で実際に聞かれた質問を厳選して掲載)
「面接で最近読んだ本・おすすめの本を質問されるのって、どんな意味があるの?」
「最近読んだ本・おすすめの本を話す時ってどんな風に伝えればいいの?」
上記のような悩み・疑問を持っている就活生は少なくないでしょう。
そこで本記事では、そんな悩み・疑問を抱いている就活生に向け、最近読んだ本・おすすめの本を選ぶ際のポイント、面接での伝え方、回答例などを解説していきます。
厚生労働省のHPに掲載されている『公正な採用選考の基本』によると、"購読新聞・雑誌・愛読書などに関すること"は採用選考時に配慮すべき事項であり、就職差別につながるおそれがあると記載されています。しかし、就職活動で聞かれやすい質問の一つであるため、本記事ではその対策方法等を解説させていただきます。
【参考】厚生労働省:公正な採用選考の基本
- 本記事の構成
- 企業が面接で「最近読んだ本・おすすめの本」を質問する理由
- 「最近読んだ本・おすすめの本」を選ぶ際のポイント
- 「最近読んだ本・おすすめの本」を面接で伝える際の4つのステップ
- 「最近読んだ本・おすすめの本」の回答例3選
・回答例⑴:ビジネス・経済
・回答例⑵:文学・評論
・回答例⑶:会社経営 - まとめ
企業が面接で「最近読んだ本・おすすめの本」を質問する理由
企業はなぜ、面接の場で「最近読んだ本・おすすめの本」を質問するのでしょうか?
企業側が面接で「最近読んだ本・おすすめの本」を聞く理由は以下の3点に大別することができます。
- 就活生が持つ価値観を知るため
- 学習習慣があるかどうかを知るため
- 業界・企業への志望度をはかるため
就活生が持つ価値観を知るため
面接官は、就活生が日頃から何を考えているのか、何に関心があるかなど、その人が持つ価値観を知ろうとしています。
例えば、同じ「本を読むことが好き」な就活生でも、「偉人や有名人の本が好きで、自己啓発本をよく読んでいる」という人と、「何か自分の苦手なところを克服するために、ビジネス・経営本を読んでいる」という人では、関心や考え方、共感しているポイントが違うことがわかります。
企業にとって、就活生が読む本の傾向はその人の関心や知識量、価値観を知る手掛かりとなります。面接官はその手掛かりから「興味のある分野」「思考性」「価値観」を探るための質問を投げかけてくるのです。
そして、そのような会話と企業が求める人物像を重ね合わせて、企業にマッチするかどうかを見極めます。
学習習慣があるかどうかを知るため
多くの企業は「学習意欲」や「向上心」のある人物を求めています。
自分ができないことをできるようにする、あるいは得意なことをもっと深めていくために自ら進んで学びを得ようという考え方は、どんな企業でも、どんな仕事の場合でも、ベースとなる考え方の一つです。
普段から問題を解決する手段として読書をする人は、企業に入社後にも問題に対して前向きに対処することが想像できます。そして、それは何もビジネス書だけに限りません。
小説・歴史などからも、色々な学びを得て、仕事や生活に活かすことが可能です。面接において、そんな姿勢を持っているかを確認する手段の一つが「最近読んだ本は何か」という質問です。
業界・企業への志望度をはかるため
企業によっては、会社への理解度や理念とのマッチングをはかるために、社長や会社が出している本の内容を問うことがあります。
例えば、楽天では数年前まで三木谷社長の「成功のコンセプト」が課題図書とされていたそうです。
22卒楽天内定者に聞いた話。楽天には「楽天主義」という価値観・行動指針がある。まさにそれが評価基準になっていて、面接では「挑戦したことは?」「チームの成長と個人の成長どちらが大事?」と楽天主義に沿って質問されたらしい。また、三木谷さん著書「成功のコンセプト」は(続く) pic.twitter.com/d3cGNhB7mZ
— 郡山隼人@就活サイトunistyle編集長 (@unistylehyt) April 15, 2021
このように社長の著書や企業公式の本には、その会社の理念や目指す姿が詳細に書かれています。
そのため「最近読んだ本・おすすめの本」という形で問われなくても、企業への理解を深めるために読むことは有効です。
「最近読んだ本・おすすめの本」を選ぶ際のポイント
続いては「どんな本を選べばよいのか?」という疑問にお答えしていきます。
本のジャンルは多種多様にあると思いますが、「最近読んだ本・おすすめの本」を選ぶ際には以下の2つのポイントを意識しておくと良いでしょう。
- 強く共感して感動した本を選ぶ
- 明白な目的意識を持って読んだ本を選ぶ
強く共感して感動した本を選ぶ
最近読んだ本という質問だからといって、必ずしも直近で読んだ本を挙げる必要はありません。
過去に読んだもので、深く印象に残っている本や感動した本があれば、それを選んで紹介することもいいでしょう。自分の中で特に共感した一冊であれば、熱量のこもった説明ができると思います。
その中で、自分自身がどのような点に共感したのかを説明することで、自身が持つ価値観を伝えることができるでしょう。
明白な目的意識を持って読んだ本を選ぶ
本記事の「最近読んだ本・おすすめの本」を面接で伝える際の4つのステップでも説明しているように、面接官との会話では「なぜその本を読んだのか」「その結果得られた学び」を意識することが大事です。
そのため、「〇〇という理由からこの本を読みました」と動機の説明ができるような本を準備しておきましょう。
また会話の中では、自身の「興味がある分野」や「物事に取り組む姿勢」を面接官にイメージしてもらえるようにしましょう。
「最近読んだ本・おすすめの本」を面接で伝える際の4つのステップ
「最近読んだ本・おすすめの本」を伝える際に、意識することは以下の4ステップです。これらのポイントを押さえることで、面接官に簡潔に伝えることができるでしょう。
⑴タイトル:読んだ本の題名、著者
「私が最近読んだのは、○○という人が書いた○○です」
⑵理由・動機:本を読むに至ったきっかけ
「〇〇という理由からこの本を読みました」
⑶内容:読んだ本の概要
「これは○○に関する本で、〜〜という内容になっています」
⑷発見・学び:読んだ本から得たこと
「この本を通して○○について学ぶことができました」
まずは、実際に読んだ本の名前と著者名を回答します。ここでは、これから話す内容がどのような分野の話で、何に焦点を当ててるかなど、話の大枠をイメージしてもらえるように意識しましょう。
次に、なぜこの本を読もうと思ったのかというその本を読んだきっかけについて説明します。自分がどのような目的意識を持ってその本を読んだのか、背景を伝えましょう。
続いて、本の概要を説明します。どういったテーマについて書かれた本なのか、小説や物語であればあらすじを簡潔に説明しましょう。面接官がメインで知りたいのは本の概要ではなくあなた自身のことなので、ここはなるべく簡潔に分かりやすく説明するように心がけましょう。
ここからが大切なポイントです。概要を説明したら、その本を読んであなた自身がどういったことを学んだのか説明しましょう。
面接官から「最近読んだ本は?」と聞かれた場合、実際に読んだ本の名前や概要だけを回答するのはNGです。面接官が本当に知りたいことである「あなたがどう感じ取ったか」という点を必ず説明するようにしてください。
基本的な「面接の質問」への答え方、注意点、評価基準などを知りたい方は「【面接とは】意味や面談との違いから対策・頻出質問・マナーまでを解説|就活」の記事をご覧ください。
「最近読んだ本・おすすめの本」の回答例3選
最後に、「最近読んだ本・おすすめの本」の回答例を分野別に紹介します。本の分野をいくつかピックアップし、例文を掲載していますので、参考にしていただければと思います。
また、「自分が面接で話そうと思っていた分野の本がない!」という就活生もいると思いますが、文章構成や言葉遣いなど参考になる点はあるかと思いますので、ぜひ確認していただければと思います。
- ビジネス・経済
- 文学・評論
- 会社経営
「最近読んだ本・おすすめの本」の回答例:ビジネス・経済
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「最近読んだ本・おすすめの本」の回答例:文学・評論
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まとめ
本記事では、「最近読んだ本・おすすめの本を選ぶ際のポイント、面接での伝え方、回答例」などを紹介しました。
紹介する本のジャンルに正解はなく、説明する過程で自分自身の価値観や考え方を伝えることが重要です。
自分自身に最適な本を選んだ上で、本記事を参考にしながら面接中に伝える内容を整理しておきましょう。