【業界別回答例10選】面接における「10年後の自分」の回答対策

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最終更新日:2024年11月26日

本記事では、上記のような疑問を抱いている就活生に向け、"10年後の自分の考え方・面接で伝える際のポイント・業界別の回答例"などを紹介していきます。

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企業が面接で10年後の自分について質問する理由とは

「10年後の自分」を質問する理由

面接官はなぜ、就活生に「10年後の自分」について質問するのでしょうか?

その理由は以下の2点に大別されます。

  • 企業が面接で10年後の自分について質問する理由 (1) 企業に対する理解度と志望度を把握するため
  • 企業が面接で10年後の自分について質問する理由 (2) キャリアプランを明確に描くことができているかを知るため

企業が面接で10年後の自分について質問する理由 (1) 企業に対する理解度と志望度を把握するため

面接官が10年後の自分について質問することは、自社に対する理解度と志望度を把握するためです。

というのも、一般的に面接官が質問する10年後の自分という問いは、自社で働く場合の10年後の姿です。自社のことについて適切に理解し、且つ志望度が高い就活生であれば、10年後の自分についても具体的に述べることができるはずだと企業は考えているのです。

また、ここで言う企業に対する理解度の具体例としては、「入社後にどんな業務を担当するのか」・「どんな事業に取り組んでおり、どんな人材育成を目指しているのか」等の内容が挙げられます。

企業が面接で10年後の自分について聞く理由 (2) キャリアプランを明確に描くことができているかを知るため

面接官は10年後の自分について質問することで、就活生のキャリアプランを知ることができます。

というのも、キャリアプランを含めた10年後の自分を知ることで「企業と就活生との相性(マッチ度)」を判断できるためです。

ちなみに、ここで言うキャリアプランとは"将来どのように働きたいか、どのような人間になりたいのかといった目標を掲げ、その実現のために立てる計画"を指します。

「10年後の自分」は自身で設計したキャリアプランの延長線上にあるため、10年後の自分について質問することでキャリアプランの具体性や妥当性を知ることができるという訳です。

面接におけるキャリアプランに関しては下記の記事で詳しく解説していますので、こちらもあわせてご覧ください。

参考:【新卒】面接でキャリアプランを聞かれたら?適切な答え方・回答例を紹介
→面接におけるキャリアプランについての解説記事です。キャリアプランと「10年後の自分」は密接にかかわっています。キャリアプランについて業界別に回答した例文も掲載しているので是非お読みいただき、キャリアプランを通じて「10年後の自分」を作り上げていただきたいと思います。

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【10年後の自分が思いつかない就活生へ】10年後の自分の考え方を紹介

10年後の自分の考え方とは

企業が面接で10年後の自分について質問する理由は理解していただけたかと思います。

しかし、そもそも「10年後の自分なんて想像できない!」と思っている就活生もいるのではないでしょうか?

そんな10年後の自分が思いつかないという就活生に向け、10年後の自分の考え方を紹介していきたいと思います。

また、本項は10年後の自分が定まっている方には関係のない内容になりますので、そういった方はこちらから次の項に遷移していただければと思います。

10年後の自分の考え方に関してですが、基本的な方法としては以下の2つがあります。

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面接で10年後の自分を伝える際のポイント

面接で10年後の自分を伝える際のポイント

続いては面接で10年後の自分を伝える際のポイントを紹介します。

面接では、以下の3点に留意した上で10年後の自分を伝えるようにしましょう。

  • 面接で10年後の自分を伝える際のポイント (1) 10年後の自分(将来像)を面接の冒頭で述べる
  • 面接で10年後の自分を伝える際のポイント (2) 理由や根拠を具体的に示す
  • 面接で10年後の自分を伝える際のポイント (3) 実現に向けた計画も伝える

面接で10年後の自分を伝える際のポイント (1) 10年後の自分(将来像)を面接の冒頭で述べる

10年後の自分について伝える際は、まず最初に「10年後の自分はどうなっていたいのか」を述べるようにしましょう。

というのも、冒頭で将来像を伝えることで面接官に伝えたいことの大枠を理解してもらうことができ、その後に続くであろう理由等にスムーズに繋げることができるためです。

「結論→理由→具体例→結論」という文章構成のフレームワークを目にしたことのある就活生も多いかと思いますが、ここで言う「10年後の自分はどうなっていたいのか」は(一つ目の)結論に該当します。

最初に話す結論の内容次第で面接の出来が決まると言っても過言ではありませんので、この観点は是非意識するようにしましょう。

"10年後は●●のようになっていたいと考えています。その理由は~~"といった構成で話せると、論理的に伝えることができるのではないでしょうか。

面接で10年後の自分を伝える際のポイント (2) 理由や根拠を具体的に示す

10年後の自分について説明する際には、なぜそのように考えたのかといった具体的な理由や根拠があると説得力が増します。

「10年後の自分はどうなっていたいですか?」といった質問で面接官が知りたいのは、将来像の良し悪しではありません。「その将来像を考えるに至った背景やプロセス」を知りたいのです。

そのため、面接の冒頭で10年後の自分(将来像)を述べた後には必ず理由や根拠もセットで伝えるようにしましょう。

また、理由や根拠を示す際には過去のエピソードに紐づけるのも良いでしょう。

一例ですが、「10年後には新入社員や後輩の人材育成に携わりたいと考えています。というのも、学生時代に飲食店でアルバイトリーダーをしていた際、新人や後輩の指導や育成をすることに非常にやりがいを感じたという経験があったためです。」などが挙げられます。

面接で10年後の自分を伝える際のポイント (3) 実現に向けた計画も伝える

ポイントの3つ目は、実現に向けた計画を具体的に伝えることです。

本記事の冒頭で、企業が面接で10年後の自分について質問する理由は「企業に対する理解度と志望度を把握するため」とご紹介しましたが、計画を抽象的に伝えてしまうとこのポイントを面接官が判断することができないためです。

将来像はもちろんですが、適切に企業理解をした上で実現に向けた計画も具体的に伝えるようにしましょう。

例えば、10年後に海外勤務を目指している商社志望の就活生の場合であれば、「10年後には海外駐在を実現し、日本と世界を結ぶ架け橋として世界でサービスを提供したいです。そのために国内で経験を積んでクライアントの期待値以上の価値提供を目指すだけでなく、語学力向上にも努めます。現状はTOEIC●●点のところを●●点にまで向上させ、且つ実用的な会話力のスキルアップにも取り組みたいと考えています。」などが良い例として挙げられるでしょう。

10年後の自分(将来像)が根拠のない机上の空論にならないよう、実現に向けた計画も伝えられるのが望ましいでしょう。

面接で5年後の自分を聞かれた際の回答対策!回答例・深堀り質問も紹介
→10年後の自分について回答する際には、5年後の自分についても考えておくことができると、より回答に根拠と具体性を持たせることができます。こちらの記事では、そんな5年後の自分を面接で回答する際の対策を網羅的に解説しています。

面接における話し方のポイント

面接における話し方のポイント

企業によってはエントリーシートでも10年後の自分に関する設問が課される場合があるため、面接ではエントリーシートで書いた内容を基に深堀りされる場合もあります。

また、「指定された文字数の中で要点をまとめて簡潔に伝えるES」と「面接官とのコミュニケーションの中でより具体的に自分自身をアピールする面接」とでは、異なる部分が多くあります。

そのため、面接で成功体験を話す際には以下の3点を意識することが重要になります。

  • 面接における話し方のポイント (1) 話す順番を整えてから伝える
  • 面接における話し方のポイント (2) 暗記したものをそのまま話さない
  • 面接における話し方のポイント (3) 話す長さや時間に注意する

面接における話し方のポイント (1) 話す順番を整えてから伝える

話す順番をあらかじめ整えておくことは非常に重要となります。

というのも、面接では「話がどうしても長くなってしまう・結論をうまく伝えられない」というリスクがあり、"本当に伝えたい内容を伝えられなくなってしまう恐れがある”ためです。

面接の前には必ず「最も伝えたい内容はどの箇所なのか・どのような順序で話すのか」をしっかりと確認しておき、面接官が理解できるような話し方を心掛けましょう。

面接における話し方のポイント (2) 暗記したものをそのまま話さない

面接では何もESで書いた内容を暗記してそのまま話すことが正しいわけではありません。

面接官は提出済みのESを基に質問を投げかけてくる場合が多いため、"ES+αの内容"がなければ高い評価を得ることは難しいと思われます。

「暗記したものをそのまま話さない・面接官とのコミュニケーションを意識する」ということは必ず心掛けていただければと思います。

面接における話し方のポイント (3) 話す長さや時間配分に注意する

これはグループ面接でより重視する内容になるのですが、話す時間・時間配分には注意を払う必要があります。

グループ面接では他の就活生と一緒に面接を行うため、自分ばかりが長時間話してしまうと「この就活生は周りに配慮できていないな、自分勝手だな」という印象を受けてしまいます。

いくら内容が素晴らしくても、このような点をおろそかにしただけで一気にマイナス評価を受けてしまう可能性は高いと考えられます。

「他の就活生とのバランス感・時間配分への配慮」も"面接におけるコミュニケーションの一つ"となりますので、この観点は忘れずに面接に臨みましょう。

関連記事
参考:【就活】面接練習は何をするべき?練習方法9選と対策すべき質問を解説
→面接の練習方法についての解説記事です。練習方法を9選載せていますので是非この記事を参考に面接をうまくこなしていきましょう。

「5年後の自分」と「10年後の自分」の違いとは

5年後の自分と10年後の自分の違い

ここまで、10年後の自分について聞く理由や面接で伝える際のポイントについて紹介してきました。

10年後の自分と類似した質問に5年後の自分というものがあるのですが、ここまで紹介してきた項目に関しては双方にそれほど違いはありません。

参考:面接で5年後の自分を聞かれた際の回答対策!回答例・深堀り質問も紹介
→面接で5年後の自分について聞かれた際の回答対策を紹介している記事です。本記事とあわせてご確認ください。

では、5年後の自分と10年後の自分とではどういった点が異なるのでしょうか?

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面接における10年後の自分のNG回答例

面接における「10年後の自分」のNG回答例

10年後の自分について注意して面接に答えなければ、選考官から逆にマイナスに捉えられてしまう可能性もあります。

以下に面接における10年後の自分のNG回答例についてまとめてみので紹介します。

  • 面接における10年後の自分のNG回答例 (1) 抽象的である
  • 面接における10年後の自分のNG回答例 (2) 企業や仕事内容と無関係な回答になっている
  • 面接における10年後の自分のNG回答例 (3) 踏み台として利用しようとしている
  • 面接における10年後の自分のNG回答例 (4) 企業を褒めるだけになっている、仕事内容をただ述べているだけ

面接における10年後の自分のNG回答例(1) 抽象的である

面接において「10年後の自分」を回答する際にやってはいけないことの1つ目は具体的ではなく、抽象的に伝えることです。

面接で10年後の自分を伝える際のポイント (2) (3) にもあるように理由や根拠、実現に向けた計画などを具体的に示す必要があります。

そうでないと、面接で10年後の自分を伝える際に説得力がなく、また企業の理解度や志望度が低いと捉えられてしまいます。

そうならないためにも、抽象的であいまいな回答は避け、具体的に回答するようにしましょう。

面接における10年後の自分のNG回答例 (2) 企業や仕事内容と無関係な回答になっている

面接において「10年後の自分」を回答する際にやってはいけないことの2つ目は企業や仕事内容と無関係な回答になっていることです。

このNG例で多いのはプライベートな内容で企業や仕事内容と無関係な回答になってしまう例です。

基本的に面接でプライベートな内容を話すのはNGです。

また、企業は面接の際に、就活生がその企業にとってプラスになるかということを見ています。

そのためいくら具体的で意欲があっても、企業や仕事内容と無関係な目標であれば選考官からはマイナスな印象を受けます。

そうならないためにも、企業の強みや事業内容を絡めながら「10年後の自分」を回答するようにしましょう。

面接における10年後の自分のNG回答例 (3) 踏み台として利用しようとしている

面接において「10年後の自分」を回答する際にやってはいけないことの3つ目は踏み台として利用しようとしていることが伝わってしまうことです。

「その企業でスキルアップし、10年後には独立し起業したいと考えています。」というような表現ではその企業を踏み台として利用しようとしていることが選考官に伝わってしまいます。

「スキルアップ」は意欲を伝えられていいことですが、「独立」や「企業」というような表現は避けるようにしましょう。

その企業の中で10年後どのようになっているかを伝えるようにしましょう。

面接における10年後の自分のNG回答例 (4) 企業を褒めるだけになっている、仕事内容をただ述べているだけ

面接において「10年後の自分」を回答する際にやってはいけないことの4つ目は企業を褒めるだけ、仕事内容をただ述べているだけになっていることです。

企業の強みや事業内容を「10年後の自分」に含めることは重要なことですが、そればかりで自分の主張がないと企業を褒めるだけ、仕事内容をただ述べているだけになってしまいます。

「面接で10年後の自分を伝える際のポイント (2) 」でも述べましたが、企業に理由や根拠を具体的に示す必要があります。

面接において「10年後の自分」を回答する際は、企業の強みや事業内容だけでなく、自分の過去のエピソードを絡めるなど理由や根拠を具体的に示すことで説得力を増すように心がけましょう。

【業界別10選】面接で「10年後の自分」に回答した例文

面接で10年後の自分について伝える際の回答例

最後に、面接で「10年後の自分」に回答した例文を業界別に紹介します。

本記事では10個のの業界を取り上げ、各業界の面接で「10年後の自分」の質問に回答した例文を掲載しています。

また、「自分が志望している業界で「10年後の自分」の質問に回答した例文がない!」という就活生もいると思いますが、話す際の構成や言葉遣いなど参考になる点はあるかと思いますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

面接で「10年後の自分」の質問に回答した例文:(1)コンサルティング業界

10年後はコンサルタントとして、●●という役職で国内メーカー向けのビジネスリーダーとなりたいと考えています。モノづくりに携わってきた父の背中を長年見てきたこともあり、日本の強みであるモノづくりに貢献する事は私の人生のテーマにもなっています。そんな中、コンサルティング業界であれば戦略立案から実行支援までを一貫して行うことができ、且つ御社は業界内でも国内メーカー向けの課題解決に大きな強みを持っていると認識しています。コンサルタントはクライアントから要求されるものの質も高く、一つの案件を担当する機関も数か月単位と長くはありませんが、それゆえに若いうちから大きな成長もできる職種です。クライアント一人一人に対して真摯に向き合い、経験と知識を積み重ねていくことで、10年後には日本のモノづくりに直接的に貢献することを目指します。

面接で「10年後の自分」の質問に回答した例文:(2)IT・通信業界

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面接で「10年後の自分」の質問に回答した例文:(3)消費財メーカー業界

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面接で「10年後の自分」の質問に回答した例文 :(4) 生命保険業界

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面接で「10年後の自分」の質問に回答した例文 :(5) 不動産業界

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面接で「10年後の自分」の質問に回答した例文:(6) 航空業界

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面接で「10年後の自分」の質問に回答した例文:(7) 専門商社業界

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面接で「10年後の自分」の質問に回答した例文:(8) 化粧品業界

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面接で「10年後の自分」の質問に回答した例文:(9) 化学業界

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面接で「10年後の自分」の質問に回答した例文:(10) 機械業界

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まとめ

本記事では「面接×10年後の自分」にフォーカスし、10年後の自分の考え方・面接のポイント・業界別の回答例などを紹介してきました。

10年後の自分(将来像)は業界/企業/個々人の目指すべき姿によっても異なりますが、"自分自身と企業のことを適切に理解し、それぞれを紐づけること"が重要となります。

本記事の内容を参考にし、面接対策・志望企業の選考突破に努めていただければと思います。

10年後の自分に関する理解をさらに深めたい就活生はこちら

参考:【大手ES例文7選】「10年後の自分」を魅力的に伝えるポイントは3つ!
→エントリーシートでの「10年後の自分」についての書き方を紹介している記事です。こちらの記事も併せてご覧ください。

10年後の自分と類似している質問の対策を進めたい就活生はこちら

参考:将来の夢の書き方-エントリーシート(ES)例文と一覧50選も紹介-
→エントリーシートでの「将来の夢」についての書き方を紹介している記事です。こちらの記事も併せてご覧ください。
参考:【夢がない人必見】就活での将来の夢・成し遂げたいことの答え方|良い例・悪い例付
→「将来の夢」「成し遂げたいこと」についての答え方を紹介している記事です。こちらも併せてご覧ください。
参考:【新卒】面接でキャリアプランを聞かれたら?適切な答え方・回答例を紹介
→面接での「キャリアプラン」についての答え方を紹介している記事です。こちらも併せてご覧ください。

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