GMARCHから大手企業はたったの2割⁉狭き門を突破するコツを内定者が解説!【unistyle24卒インターン生就活体験談vol.3】
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最終更新日:2024年03月08日
こんにちは。24卒のインターン生です。GMARCHの文系です。
私は中学時代からの夢であったテレビ業界を目指し、マスコミ系予備校にも通うほど熱心に就活に取り組んでいました。中でも大手企業に興味があり、GMARCHの学歴とそれなりの努力があれば就活は苦労しないだろうと思い込んでいました。
しかし、テレビ業界(キー局)のインターン&本選考は全落ち。その後紆余曲折あり、志望業界を製薬業界に変更し、大手製薬会社から内定を獲得しました。
就活生の皆さんの中にも「大手企業に就職したい」と考えている方は多いのではないでしょうか。そこで本記事では私と同じ学歴であるGMARCHの就活生に向けて、大手企業に挑戦する難しさや、狭き門を通過・内定する方法を解説します。
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- 本記事の構成
- 筆者のプロフィール
- GMARCHでも大手企業に内定できる人はごくわずか!?
- 24卒GMARCH生の就活体験談
・GMARCHでも学歴フィルターに引っかかってしまう場合がある
・志望者に対する採用人数が少なすぎる・倍率が高い
・選考のレベルが高い - 就活を経て分かったGMARCHから大手企業に内定するコツ
・内定に必要なマインド
・具体的な対策 - 24卒GMARCH就活生の選考結果
- 最後に
筆者のプロフィール
筆者のプロフィールは以下の通りです。
◆大学:GMARCH(文系)
◆所属ゼミ:割とゆるめのゼミ
◆サークル:文化系×1、運動系×1
◆アルバイト:長期インターン、飲食店
◆性格
超が付くほど神経質、努力家、強みは協調性
日頃から周囲を気にしがちで、迷ったら人気・王道・定番を選ぶ
◆志望業界
変更前:マスコミ・広告(特にキー局)
変更後:製薬・消費財メーカー
◆現在
大学4年生、大手製薬会社に2024年4月入社予定
◆特徴
中学時代からキー局を志し、就活開始と同時にマスコミ系予備校に通うも最終的には志望業界を変更。
就活をしていた期間は累計1年2ヶ月。持ちネタはサークル、飲食店アルバイトといった超平凡学生。
GMARCHでも大手企業に内定できる人はごくわずか!?
まず、結論から申し上げると「GMARCH就活生が大手企業への内定を目指すのは難易度の高い挑戦である」と言えます。
理由としては、GMARCH以上の学歴を持つ就活生(GMARCHの他、早慶上智、旧帝大など)の人数に対し、大手企業の採用人数の方がはるかに少ないからです。
GMARCHは大学受験の世界では上の方に位置し、一般的に「高学歴」と呼ばれることも多いと思います。しかし、就活の世界では必ずしも上の方に位置し、選考で有利になるとは限りません。
一部の大手企業は「学歴フィルター」を設けています。もしそのような企業にGMARCH就活生がエントリーしても、「学歴」という理由で早慶上智や旧帝大の就活生に負けてしまい、採用枠を取られてしまう場合があります。
筆者は就活をする中で、GMARCHから大手企業に就職できる割合は10人に2~3人という説を耳にしました。また実際に青山学院大学の22卒で、東証プライム上場企業に就職したのは全体の27.4%というデータも見たことがあります。
これらの情報を踏まえると、GMARCHから大手企業に就職するのはとても難しいことであると言えます。
大企業と中小企業の採用格差
24卒GMARCH生の就活体験談
冒頭でも触れましたが、まずは筆者の就活体験について簡単に説明します。就活は1年2ヶ月にも及びました。
就活開始前:マスコミ業界と広告業界に興味を持つ
3年の4月:就活開始&マスコミ系予備校に通い始める
3年の夏:キー局を始め様々な大手企業のインターンに出すも、奮わない結果
3年の秋:厳しい現実を知り、考えが変わり始める
3年の冬:徐々に志望業界を製薬・消費財メーカーへ変更
4年の6月:大手製薬会社に内定し、就活の幕を閉じる
志望業界を変更した理由は、人の心身の健康に貢献したいと思ったからです。無理なスケジュールで臨んだハードな就活に疲弊し、体調を崩して休んでいた時に、人の幸せの全ては心身の健康の上に成り立っていると感じました。
ここまで何度も「大手企業への内定は難しい」と申し上げてきましたが、大手企業の選考に関して難しいと感じたポイントについて具体的に紹介します。
- GMARCHでも学歴フィルターに引っかかってしまう場合がある
- 志望者に対する採用人数が少なすぎる・倍率が高い
- 選考のレベルが高い
GMARCHでも学歴フィルターに引っかかってしまう場合がある
先ほども同じ話をしましたが、大手企業ではインターン選考・本選考ともに、何度も学歴フィルターに引っかかってしまうことがありました。
完全に筆者の持論ですが、就活をする中で特に高学歴が求められると感じた業界は以下の通りです。
- 総合商社
- 不動産(特に総合デベロッパー)
- メガバンク(特に法人営業)
- 広告代理店
- キー局
もちろん企業や職種によって例外もあるので、これが全てという訳ではありません。
企業が学歴差別をする理由
学歴フィルターの現状・本音・悩み・向き合い方をunistyleが真剣に考察してみる
就職活動における「学歴」丨「スクリーニング基準」と「採用基準」
メガバンクは学歴で決まる!?内定者が赤裸々に語る採用選考の実態
志望者に対する採用人数が少なすぎる・倍率が高い
大手企業の中には志望者に対する採用人数が少ないため、毎年非常に高倍率になる業界・企業も存在します。そしてこれは特に人気業界に見られる傾向です。こちらも筆者の持論ですが、就活をする中でこの傾向は以下の業界・職種で強く見られると感じました。
なお、筆者は「若者のテレビ離れ」を真に受けていたため、お恥ずかしながら「キー局を目指す就活生は自分くらいしかいないだろう」と勘違いしていました。
- 食品・化粧品メーカー(特にマーケティング職)
- テレビ局(特にキー局)
- 3大出版社
- エンタメ業界(特に映画・音楽)
- 総合商社(特に一般職)
- 事務職・コーポレート職
総合商社の入社倍率|三菱商事・伊藤忠商事
選考のレベルが高い
先ほどの学歴フィルターの話とも少し被りますが、大手企業を目指す就活生の中には、レベルの高い学生が多い印象があります。
特に大手企業のインターンに参加した際には他の学生と関わる機会も多かったのですが、参加していたライバルたちは皆、有名国公立・早慶上智・関関同立など、一般的に高学歴と呼ばれる大学の学生ばかりでした。
また、ライバルたちの多くはコミュニケーション能力や高い志も兼ね備えていました。全員が本選考に参加するとは限りませんが、本選考には相当レベルの高い学生が集まるのではないかと思います。
また、レベルが高いのはライバルたちだけではありません。ESやWebテストに対しても、レベルが高いと感じたことが度々ありました。
例えばESは設問数が多く、書いても書いても終わらないと感じた企業がいくつもありました。また自己分析をしていないと書けないような難しい設問を出されたことが何度もありました。
Webテストに関しては、ボーダーがとても高く、Webテストに自信があるような人でないと通過できない企業もありました。
就活を経て分かったGMARCHから大手企業に内定するコツ
大手企業への内定を目指す上で難しいポイントが分かったところで、ここからはGMARCHから大手企業に内定するコツについて紹介します。主に以下の2つに分けて紹介します。
- 内定に必要なマインド
- 具体的な対策
内定に必要なマインド
まずは、内定に必要なマインドについて紹介します。大きく2点あります。
- 100%学歴のせいにしない
- 対策は人一倍必要
・100%学歴のせいにしない
これまでGMARCHの就活生は学歴の関係上、選考で不利になることもあるという話をしました。
しかし、実際にGMARCHから大手企業に内定した先輩がこれまでに一定数いるのも事実です。そのため、就活で上手くいかないことを全て学歴のせいにするのは良くありません。
また、大手企業であるにもかかわらず学歴フィルターを設けていない企業も存在しますし、ESや面接の出来などによっては自分次第で結果を変えられる部分もあります。
・対策は人一倍必要
続いて対策についてですが、ES・Webテスト・面接など全ての対策が人一倍必要になると思った方が良いと思います。高校・大学受験やTOEICなどをイメージしてください。目指すレベルが上がれば上がるほど対策が必要になります。それは就活でも同じです。
また「就活の早期化」は多くの就活生が知っていることでしょう。インターン経由での早期内定を目指す就活生は、周囲がまだ就活モードになっていなかったとしても、人一倍早く就活を始めなくてはなりません。
一方、大手企業の中には未だに「3月に情報解禁」「6月に内々定解禁」のスタンスを取っているところも数多くあります。
そのため周りの友人たちが早々に就活を終わらせ、遊んでいたとしても自分だけ就活を続けなければならないという、苦しい場面もあるでしょう。それでも、投げ出さずに頑張り続ける必要があります。
話は変わりますが、ここで実際に筆者が行っていた、ESと面接に関する工夫について紹介します。
ES:他人(就活サイト)の真似をせず、自分の言葉で書く
面接:実績・成果・役職アピールではなく、人柄をアピールする
・ESについて
自分の言葉で書くことを意識していました。就活を始めた当初は就活サイトに掲載されている例文を見て、真似をしていました。
しかし全然インターンに通過しなかったので、途中から真似をやめました。そして1から自力でオリジナルの文章を書くようにしました。すると段々と通過率が上がるようになりました。
・面接について
事実や実績よりも人柄をアピールする作戦で臨みました。リーダー経験や大会優勝などの実績が特になかったので、その分人間性のアピールに力を入れました。また他者との差別化を図りたいと思い、リーダーではない役職や気質をアピールしました。
さらに、盛りに盛った話・嘘の話・就活用に作り上げた話はせず、今の自分を形成している幼少期の話や、素朴な日常の話などをしていました。
具体的な対策
具体的な対策については沢山あるのですが、ここでは中でも特に重要な2点を紹介します。
- 業界を選ぶ
- 多くの企業にエントリーする
・業界を選ぶ
まず業界選びについてですが、GMARCHの学歴でも大手に内定できそうな業界・企業を選ぶことが必要になっります。自分の大学のホームページなどで「進路・就職状況データ」を調べ、自分の大学の先輩たちはどのような企業へ就職したのかを見てみましょう。
また、気になる企業の「採用大学」についても調べ、過去に自分の大学からその企業へ内定した人がいるのかについても確認してみましょう。
GMARCHの就活生がこれらを一切気にせずに、先ほど挙げたような「人気業界・高学歴が求められる業界×大手企業」に絞って就活をすると、場合によっては全落ちしてしまう可能性があります。
そのため事前にデータを調べ、その情報も加味した上で業界・企業選びができると、内定に近づくと思います。
・多くの企業にエントリーする
続いて企業へのエントリーについてですが、どちらかというと少数精鋭というよりは多くの企業にエントリーする方がメリットが多いのでないかと思います。筆者が感じた、多くの企業にエントリーするメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット:全落ちを回避できる・持ち駒が多いことによる安心感がある・グループディスカッション(GD)や面接の経験を積める
デメリット:全体的に対策に費やす時間がかかる・1社あたりの対策が疎かになる
もちろん自身の実力不足が大きいとは思いますが、筆者はインターン・本選考ともに大手企業の選考に落ちることが数多くありました。しかも大半はESやWebテスト、1次面接といった序盤の段階でした。
そのため改善に努めることに加え、序盤で落ちることを念頭に置き、沢山の企業にエントリーする必要がありました。
結局筆者の場合は早期選考やベンチャーも含め、100社近くもエントリーしました。さすがに100社というのはやりすぎだと今では思いますが、全落ちを回避することはできました。
また、選考を受ける中でどんどん面接やグループディスカッション(GD)に慣れていき、最後の方はほとんど緊張することがなくなりました。
「就活はマッチング」とも言われるように、相性が悪ければどんなに高学歴で優秀な学生や自信のある学生でも、当たり前のように選考に落ちてしまうことがあります。
そのためあまり考えたくないとは思いますが、落ちることも視野に入れ、多くの企業にエントリーするための準備の時間を作れると良いと思います。
24卒GMARCH就活生の選考結果
上記のようなマインドと戦略で就活に臨んだ結果、ベンチャー・大手合わせ3社から内定を獲得することができました。
結果として1番最後に内定した大手製薬会社を選択し、同時に1年2ヶ月にも及んだ就活を終わらせることにしました。
当初の志望業界とは全く違う結果になったこともあり、結果に100%満足できている訳ではありません。また、貴重な学生時代の多くの時間を就活に捧げてしまったという後悔も少しあります。
ただ知名度の高い企業ということもあり、報告した時に家族や親戚が皆喜んでくれたので「この企業に内定できて良かった」とは思っています。また現在、就職先及び春からの新生活については前向きに捉えています。
最後に
本記事では「GMARCHから大手企業への内定」に関する難しいポイントや、選考の対策などについて解説してきました。内容を簡単にまとめると以下の通りです。
- GMARCHから大手企業に内定するのは狭き門である
- 内定に必要なマインドを持つことが重要
- 情報収集を積極的に行い、人一倍選考対策をすることが重要
GMARCHの就活生が大手企業を目指すのはいばらの道とも言えます。人によっては上手くいかないことも多いのではないでしょうか。それでも大手企業に内定できれば、大手企業ならではの様々な恩恵を享受できると思います。
また就活体験談の部分でも少し触れましたが「人一倍の努力が必要!」と言って無理なスケジュールを実行すると、かえって筆者のように体調を崩してしまうと思います。努力も重要ですが、適度に休憩することも重要です。
末筆ながら、本記事を参考にし、1人でも多くの就活生が自分の望む企業に内定できることを願っています。