日本でも急成長中?ベンチャーキャピタルの仕事内容と就職のための道しるべ

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最終更新日:2024年10月23日

日本でも急成長中?ベンチャーキャピタルの仕事内容と就職のための道しるべ

企業研究

ハゲタカシリーズを読んだ方は、主人公の鷲津政彦に憧れて、外資系投資銀行や外資系コンサルティングなどのキャリアを踏んでから自らファンドを立ち上げたいと考えている方もいるのではないでしょうか。

とは言っても国内で新卒採用を行っているベンチャーキャピタルは少なく就職活動生の目に触れる機会はあまり多いとは言えないかもしれません。

今回はなかなか理解できていないものの、何となくかっこいいイメージのある「ファンド」ビジネスについて、そのビジネスモデルから著名なベンチャーキャピタルファンドの紹介、新卒で入社できるVCと新卒で入社できない場合にどのようなキャリアを歩むのかについて説明したいと思います。

 

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ベンチャーキャピタルのビジネスモデル

そもそもベンチャーキャピタルがどういった仕事をしてどうやって利益を得ているのか理解している人は大人でも少ないように思います。

簡単に説明すると、「投資家からお金を募って企業に投資をして企業価値をあげる」というのが仕事内容で、「集めたお金の2%を運営費、集めたお金以上に儲かった部分(キャピタルゲイン)の20%を成功報酬」として収益計上する仕事になります。

仕事内容の中でも企業価値をあげるというのがどういうことかイメージしにくいかもしれませんが、こちらのハフィントンポストの記事を読むと創業間もないベンチャーに投資をするベンチャーキャピタルの仕事がイメージしやすいかもしれません。

渋谷のあるマンションに投資先をどんどん入居させてるんですけど、そのマンションは坪単価9000円くらいで激安なんです。すぐ近くにスーパーがあるので、みんなで買い出しに行きます。

Facebookグループに投資先グループを作って、「今日は学生起業家向けマナー研修します」とかやり取りしてるんですけど、「いまから買い出しに行く人集まれ~」ってやっています。

でもみんな、こんなのカッコいいわけないってわかっています。カッコ悪いことだけど、ちゃんと来る限りは死なないんですよ。

出典:まるで相撲部屋? ベンチャーキャピタルの仕事について佐俣アンリさんに聞いてみた

 

投資先のメンバーと一緒に買い出しにいき、食事を提供することまで面倒をみるなど、かなり泥臭いところまで入り込みながら企業の状況をよくしていこうというのが重要なようです。

もちろん企業の経営支援ということでこれまで投資を行い培ってきたノウハウを活かしながら営業活動のサポートや経営陣の採用・人事制度の導入などのサポートを行い企業価値を高める活動も同様に行います。

 

 

報酬面については、例えば投資家30人から1億円ずつ集めて、30億円規模のファンドであれば、年間6000万円の運営収入が入ります。ここから人件費やオフィスなど会社運営に必要な費用がかかります。

 

基本的には原価もかからない仕事のため、かかる費用のほとんどが人件費です。

 

その上で、5年後に30億円集めたファンドが5倍の150億円で全て売却完了したとすると120億円の利益のうち20%である24億円がベンチャーキャピタルの利益になります。

 

ベンチャーキャピタルの収益性については、投資した時期(詳しくは後述)により異なりますが、シードラウンドでの投資の場合は投資額を5〜10倍に出来ればいい感じだといえ、シリーズAやシリーズBでの投資の場合は3〜4倍でも評価されるようです。

 

ファンドの大きさにもよるんですね。

グロービスさんぐらいの100〜200億円のファンドだと、3〜4倍ですごいぞとなる。5億円を6〜7年で5倍にできれば、なかなかでしょう。

僕のファンドだと10倍ぐらいだとイケてるねと言われるぐらい。でも、だいたいシードファンドは6年ぐらいで結果が出てくるので、500万円を預かって6年後にトータル10倍返せると、イケてるファンドなんじゃないかなあと思って頑張っています。

出典:まるで相撲部屋? ベンチャーキャピタルの仕事について佐俣アンリさんに聞いてみた

ベンチャーキャピタルの種類

ベンチャーキャピタルにはその時期により、プレーヤーが異なります。

 

厳密には細かく分かれますが、ここではシード・アーリーステージに投資するベンチャーと、シリーズA、シリーズB、シリーズCのステージで投資するベンチャーに分けて解説したいと思います。

 

シード・アーリー
創業間もないベンチャー企業への投資を行う。投資額も数百万円から数千万円規模の企業が多い。主な企業としてはKDDI∞Labo、docomo Innovation VillageやANRIなどが挙げられる。


シリーズABC
事業スケールがかなり大きくなり、更なる資金調達により上場を狙えるような規模になろうとするベンチャー企業に対する投資。

数億円規模の投資を行うことが多い。主な企業としては伊藤忠テクノロジーベンチャーズやグロービスキャピタル、ジャフコなどが挙げられる。

 

著名なベンチャーキャピタルと投資実績

日本には現在100弱のベンチャーキャピタルがあると言われていますが、著名なベンチャーキャピタルの投資実績についてご紹介します。


皆さんがなじみのある企業やサービスに投資実績のあるベンチャーキャピタルも多いのではないでしょうか。


①ジャフコ
日本最大のベンチャーキャピタルとして有名で、東証一部上場。野村ホールディングスを筆頭に野村グループの中核企業が株主として名を連ねている。ベンチャーキャピタルとしては珍しく新卒採用を行っている。


主な投資実績:
Gunosy、データセクション、gumi、リクルートホールディングス、フリークアウト、じげん、ANAP、Twitter,Inc.など


投資先参考URL:http://www.jafco.co.jp/ipo/


②グロービスキャピタルパートナーズ
企業成長のために必要となるヒト・カネ・チエを総合的に支援する日本初の本格的ハンズオン型ベンチャーキャピタルとして1996年に設立。MBAを学ぶ経営大学院を運営するグロービスが親会社


主な投資実績:
オイシックス、オークファン、フォトクリエイト、ブイキューブ、スマートニュース、VASILY、ランサーズなど


投資先参考URL:http://www.globiscapital.co.jp/portfolio/


③みずほキャピタル
みずほグループのベンチャーキャピタル。メガバンク系のVCは他にも三菱UFJキャピタルとSMBCベンチャーキャピタルが存在する。


主な投資実績:
カルビー、タマホーム、ANAP、取り貴族、イード、モバイルファクトリー、VOYAGE GROUP、テラスカイなど


投資実績参考URL:http://www.mizuho-vc.co.jp/publicstock/results_2015.html

 

④伊藤忠テクノロジーベンチャーズ
伊藤忠グループのベンチャーキャピタル。アーリーステージを中心にミドルからレイターまで、シードを除くラウンドにバランスよく投資を行う方針とのこと。


主な投資実績:
アドウェイズ、クラウドワークス、box、カブドットコム証券、イードなど


投資実績参考URL:http://www.techv.co.jp/companies/

 

⑤ANRI
前述で紹介した記事にも出てくる佐俣アンリ氏が運営するファンド。独立系ベンチャーキャピタルを28歳という若さで立ち上げたことで注目される投資ファンド


主な投資実績:
ペロリ、コイニー、クラウドワークス、ラクスル、スクー、U-NOTEなど

 

新卒採用をしているベンチャーキャピタル

残念ながら多くのベンチャーキャピタルは新卒採用をしておらず、外資系コンサルや外資系投資銀行、別のベンチャーキャピタルなどから中途採用をして成り立たせている企業がほとんどです。

 

定期的に一定数、新卒採用をしているのはジャフコぐらいで、新卒で入社した企業をステップに中途採用で入社するのが一般的と言えます。

 

 

もしどうしても入社したい気持ちが強いのであれば、地道ではありますが各ベンチャーキャピタルの一覧から企業HPにアクセスし、お問い合わせフォームから問い合わせをするところから始めるとよいかもしれません。

各ベンチャーキャピタルの一覧についてはこちらの記事を参考にしてください。

 

総合商社などの事業投資との違い

最後にunistyleを利用している学生の多くが総合商社を志望しているので、総合商社の事業投資との違いについて説明しておきたいと思います。

 

端的に言ってしまえば「目的が違う」ということになるかと思います。

 

ベンチャーキャピタルの投資は説明した通り、投資家からお金を募り、5〜7年といった期限を定めて投資額以上のキャピタルゲインを得ることが目的です。

 

投資をした瞬間に上場するか他の企業に株式を売却するなどExitを前提に投資を行います。

 

一方で総合商社の事業投資は、総合商社のグループ企業として中核を担い続けてもらうことが目的で、株式売却などのExitは前提ではなく投資したものの思ったよりもシナジーを生み出さない場合などの最後の手段として取られることが多いと言えます。

 

最後に

ベンチャーキャピタルは新卒採用でなかなか見かけることがないため、就職活動生は知らないヒトが多い業界ですが、現在日本でも数多くのベンチャーキャピタルが立ち上がり、ベンチャー投資は盛り上がりを見せている成長産業です。

 

仕事内容としても人気業界である「金融 + 経営コンサル」の両方の側面を持つ面白いものだと思います。

 

今回の記事をきっかけに将来的なキャリアの選択肢の一つとしてベンチャーキャピタルという仕事を視野に入れてもらえれば幸いです。

photo by Dominic Alves

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「やりたいことが分からない!」就活生へ 「やりたいことが分からない!」就活生へ こんにちは、総合商社内定の16卒就活生です。インターンや早期選考が17卒の学生の中でも始まっており、速く動けば動く程、疲れはしますがすることも多くあると思います。さて、今回は筆者自身もかなり悩みまくった「自分のやりたいこと何だ!?」を見つけるまでのプロセスを書こうと思います。*あくまでもこれは筆者の考えです。筆者自身について私は総合商社に就職します。オータムインターンや外資の選考も受けていたので周りの人達よりは早めに行動していました。約1年間の就職活動で内々定は6つ頂く事ができました。最後は内定先の会社を含めて3社の中で迷ったのですが、総合商社を選びました。まず結論私がやりたいと思ったことは「消費者の生活を良くしたい」です。かなり単純ですし、誰にでも言えそうなことだと感じる方も多いかもしれませんが、これはかなり考え抜いて出した結論です。何故なら、アルバイトを通じて消費者と話をするなかで「こんなデザインのものが欲しい」「こんな形でこれくらいの値段のもの」が欲しいという声を約3年間聞き続けていたなということに気付いたからです。これはやはり現場にいても変えられるはずがなく、川上の部分から抑えなければ変えられないと感じたからです。これを7月下旬にようやく言語化することができ最後は①メガバンクに入行し、融資マンとしてマッチングや融資を行う②商社マンとして製品のバリューチェーンを抑える③自社製造できるノウハウを持ったメーカーで入社するこの3択で悩み商社マンになることを選びました。学生にとってやりたいことを見つけるのは非常に難しい自分のやりたいことを見つけるのはかなり難しいと思います。何故ならその業界でもその会社でも働いたことがないからです。幾つか方法はあると思いますが私が実際に行っていたことを幾つか紹介します。①徹底的に自己分析をする自分はどんな時が楽しくて、何が嫌いで、どんな欲が強いのか。を過去の経験から掘り下げて行くと自分という人について分かってきます。自己分析はただの作業ではなくて自分がどんな人間かを知るためのものであり、市販されている対策本とかをやって満足するよりは先に述べたような事とその会社の雰囲気で決めて良いと個人的には思っています。②各企業もしくは業界の志望動機を書いてみるこれは一番効果的だったと思います。実際、ネームバリューに惹かれて色々な業界を受ける人もいますし、それで通過する人もいます。しかし、ネームバリューだけで判断した企業の志望動機というものは全く思い浮かんで来ません。私自身、ネームバリューだけで異なる業種の会社も受けて来ましたが志望動機が思い浮かばず書くのを途中で断念しました。③内定者やOB,OGの志望動機を聞いてみるこれも非常に効果的でした。志望動機が上手く思い浮かばないけれどもその業界を諦められない人はこの方法が一番効果的だと思います。色々な人の志望動機を聞くと、「これは共感できる」「これは共感できない」という点が多くでてきます。それぞれ共感できて、できなかったものについては何故そう思ったのか。を深堀りしていくと自分なりに答えが見つかると思います。最後はどれだけ行動したか本音で自分のやりたいことを持っている就活生ははっきり言うと少ないです。自分の周りの友人達もほとんどがそういう人達というのも事実です。しかし、私も含め彼らは主体的に動いて情報を集め、自分なりにやりたい事を見つける努力をしています。そうすればやりたいことも見えてくると思いますphotobyIanBurt 20,860 views
「通信・IT業界」が人気業界ランキング首位を獲得!~20卒対象就活アンケート調査結果まとめ~ 「通信・IT業界」が人気業界ランキング首位を獲得!~20卒対象就活アンケート調査結果まとめ~ 5/23(木)~5/30(木)にかけ、unistyleで募集していた「20卒の皆さんの就活状況に関するアンケート」の結果を紹介します。約1週間という短い期間ながら、273名もの皆さんに回答していただきました。ご協力ありがとうございました。メールにも明記しましたが、アンケートに回答していただいた先着100名の方には「Amazonギフト券500円分」を提供します。(配布時期に関しては6月末頃を目処に、記載していただいたメールアドレス宛に送らせていただきます。)全ての方の回答をしっかりと集計させていただきましたので、ぜひご覧ください。アンケート調査の概要は以下の通りです。●アンケート回答期間:5/23(木)19:00~5/30(木)12:00●対象学生:unistyleに会員登録している20卒学生●調査方法:オンライン上にて回答を収集●回答者数:273名本記事の構成は以下の通りです。本記事の構成●大学ランク別割合●学部別割合●性別●志望業界●志望企業●現状の内定の有無(5/23~5/30の期間時点)●獲得した内定の個数(既に内定辞退をした分を含む)●現在の就活状況(「現在、内定を持っている」と答えた方のみ回答)●企業選択の意思決定軸●就活において参考になったunistyleの記事●最後に大学ランク別割合アンケート回答者273名の大学内訳は以下の図の通りとなっています。※旧帝大:北海道大学、東北大学、名古屋大学、大阪大学、九州大学(東京大学と京都大学は「東京一工」に含まれるため除く。)※その他難関国公立:横浜国立大学、首都大学東京、神戸大学、金沢大学、千葉大学、筑波大学、津田塾大学、東京外国語大学、東京農業大学、大阪市立大学、大阪府立大学学部別割合アンケート回答者273名の学部内訳は以下の図の通りとなっています。性別アンケート回答者273名の男女比は以下の図の通りとなっています。志望業界第一志望業界第二志望業界志望業界志望業界に関する設問では、第一条件・第二条件の両方で「通信・IT」が1位を獲得し、通信・IT業界の人気の高さが伺えました。また、第一・第二・第三志望含め「メーカー」が上位に名を連ねました。メーカー希望者は同時に「他業種のメーカー」を志望したり、第一・第二・第三志望全てメーカーに票を入れている人も多いため、全体的に上位にランクインする結果になったのではないかと推測されます。また、第二志望と第三志望では「特になし」が上位にランクインし、業界を絞って就活を行う学生もかなり多くいることが分かりました。志望企業志望企業に関しては「第一、第二、第三志望」まで、そして「内定の有無・選考への参加有無は考慮しない」という条件で記述していただきました。今回はそれぞれ3票以上の票を集め、「特に人気の高かった」企業をまとめました。第一志望第二志望第三志望第一・第二・第三志望含め、総合商社が多くランクインし、業界全体としての人気の高さを伺うことができました。また、アンケートの回答期間が5月末だったため、6月1日から面接が解禁される「総合商社」を志望している学生が多かったのではないかと推測しています。そして志望業界で圧倒的な人気を誇った「IT・通信」では、ソフトバンクやNTTドコモといった「インフラ企業」しか上位にランクインしませんでした。なぜ「志望業界では圧倒的に通信・IT業界が人気だったのに、志望企業では総合商社が上位を占めることになったのか」、以下の2つの要因が考えられます。①業界内の企業母体数の違い→総合商社は「五大総合商社」が大部分の票を占めているが、「通信・IT業界」は様々な企業に票が分散されたから。②ITコンサル志望者が「通信・IT業界」に多く票を入れているから。→アクセンチュアや野村総合研究所といった人気企業志望者が、「通信・IT業界」にも多く票を入れていたため、「通信・IT業界」の順位が上がった。現状の内定の有無(5/23~5/30の期間時点)獲得した内定の個数(既に内定辞退をした分を含む)現在の就活状況(「現在、内定を持っている」と答えた方のみ回答)こちらの設問に関しては、「現在、内定を持っている」と答えていただいた195名の方の状況となっています。上記のグラフを見ていただければ分かる通り、「内定を持っているのにも関わらず就活を継続している学生」が"60%"もいることが分かりました。この要因としては、以下の3つの要因が推測されます。①内定は持っているがその内定先に満足しておらず、就活を継続している。②内定は持っているが、6月から選考が本格解禁される「日系大手企業・総合商社」を志望している。③複数個内定を持っており、最終的な就職先を決めきれていない。そのため、日系大手の選考が大方終了し、多くの企業の内定承諾期間が迫ってくる"6月中旬頃"には、この「終了している」割合が増加すると考えています。企業選択の意思決定軸第一条件企業選択の意思決定軸に関しては、「選択式」で回答していただきました。選択肢の詳細は以下の9通りとなっています。●会社基盤:財政基盤などの安定性や、ブランド力があること●企業理念:企業としてのミッションに共感できること●経営戦略:企業としての成長戦略・経営戦略に共感できること●事業内容:事業分野や内容に興味関心が持てること●組織風土:自分の思考と組織の風土が一致していること●人的魅力:魅力ある人と一緒に働けること●施設環境:オフィス環境や店舗など、働く環境が快適であること●制度待遇:評価制度や待遇に納得感があること●その他また、その他の項目では以下のような回答がありました。●実家から通勤可能であること●自分がやりたい職種であること●休みがしっかり取れること●語学力が活かせること●自己成長できる環境であること●挑戦的風土で実力主義であること●自分が描くキャリアの実現ができること●自分のモチベーションの源泉が職種と近いこと●会社に頼らず、1人で生きていけるスキルを身に着けることができる環境であること第二条件また、その他の項目では以下のような回答がありました。●ワークライフバランスがあること第三条件また、その他の項目では以下のような回答がありました。●自分の興味と業務内容が一致していること●成長環境と負荷のかかる環境があること●自分のやりたい仕事ができること●転職市場で3年後に価値のある人間になれる環境であること●希望した職種に就くことができること第一・第二・第三条件併せて「187名」もの方が"事業内容"に票を入れました。つまり、約70%の人が「自分のやりたい仕事・興味のある事業」を軸に企業選択をしていることが分かりました。また、第一・第二志望では票数は多くなかったのですが、第三志望では"制度待遇"が最も多くの票を集めました。これは、最優先条件ではないが「制度待遇」も少なからず気になっていることが読み取れます。そして「その他の回答」に関しても集計したところ、「自己成長できる環境であること・挑戦的風土で実力主義であること」といったような回答がありました。この回答は、"終身雇用が崩壊しかけ、ジョブ型雇用などの新たな雇用システムに移り変わっている"という風潮を読み取ることができます。2019年5月にトヨタ自動車社長が「終身雇用を守るのが難しい」と発言したように、大手企業もそれは例外ではありません。そのため、"若い内からスキル・経験を重ねることができる環境"を求めている就活生も増えてきていることが推測されます。まだ最終的な就職先を決めていない20卒就活生、これから企業選択を始めていく21卒就活生の方は、このアンケート結果を参考にし、"納得のいく企業選択"をしていただければと思います。就活において参考になったunistyleの記事多くの記事を回答していただきましたが、その中でも特に以下の記事が多くの票数を獲得しました。企業が知りたい6つのチェックポイントで構成されたフレームワークにより、選考官から評価される志望動機の作り方を提示します。評価される学生時代頑張ったことの書き方はもちろん、面接にどう繋げるか・内定者の回答例・エピソードが浮かばないときの対処法など、学生時代頑張ったことを書く上での全体像を解説しています。そもそも企業選びの軸とは何か、定めることでどのようなメリットがあるのかについての説明を行いながら、実際の内定者の回答を基に解説していきます。都内(渋谷、新宿、恵比寿、中目黒、丸の内)でwifiや電源が繋がるカフェをまとめました。就活は時間との勝負。空き時間を有効活用するために、ぜひご活用ください。今回はSPIの言語で出題される問題の出題形式をおさらいしながら、テスト直前に見返してほしい頻出語彙をまとめています。就職活動における自己評価、果たしてそれは高くあるべきなのか、低くあるべきなのか。新元号を機に自己を振り返る意味で今一度この論点について考察していきしょう。今回は面接の基礎知識、及び頻繁に聞かれる質問をまとめてお伝えします。それぞれに対策方法がありますので、今後面接を控えている方は本記事を参考にして、万全の準備をして臨んでください。最後に今回は「志望業界や企業選択の意思決定軸」など、大きく10個の設問に分類して結果をまとめました。まだ企業選択に悩んでいる20卒就活生の方、そしてこれから企業選択を行っていく21卒就活生の方など、この結果を参考にして、"自身が納得のいく企業選択"をしていただければと思います。そして改めてにはなりますが、今回のアンケートに協力していただいた273名の皆さん、本当にありがとうございました。これからもunistyleは"就活生に寄り添い、就活生の役に立つメディア"を目指していきますので、今後もよろしくお願いします。 12,831 views
商社が求める自己PR|アルバイト編 商社が求める自己PR|アルバイト編 こんにちは。14卒、総合商社に内々定した者です。就職活動での自己PRにおいて、所属部活での全国大会出場、長期留学といった分かりやすいエピソードがなく悩む方は多いと思います。しかし、どの会社においても100%、学生時代に頑張ったこと、自己PRは聞かれます。その際、非体育会、サークル無所属、非帰国子女で、秀でた実績や語学力のなかった僕の場合、面接においてどの様なアピールの行ったかについて書いていきたいと思います。これから就職活動を控える、同様の悩みを抱えた方の少しでも参考になれば幸いです。▼目次クリックで展開本記事のコンテンツ・実績ではなく取り組みや自身の考え方をアピールする・どれだけ効果的に相手に伝えられるか・私のケース・終わりに実績ではなく取り組みや自身の考え方をアピールする自己PRを考えるに当たって、まず自身が学生生活に取り組んだ事で、出来るだけ長く取り組み、自信を持って頑張ったと言える事をいくつか考えました。これは、人それぞれアルバイト、サークル、ボランティア、インターンシップ、ゼミ活動など探せば何でもあり、また、何でも良いと思います。その上で、自身の各活動でそれぞれ、始めたきっかけ、失敗の経験、その際の対応、周囲との協力、その結果やそこから学んだ事などを順に考えていきました。アルバイトにしても、サークル活動、ボランティアにしても、始めたきっかけや、複数人での活動における失敗や改善の努力などは必ずあると思います。それらを深く掘り下げることで、その人が、その組織においてどんな立場であったかに関わらず、その人の考え方や、周囲に対してどのような働き掛け方をする人なのか、失敗した時にどのような姿勢をとれる人なのかといった事は、部活動などでなくとも、十分人に伝えられるものとなると思います。私の場合は、一つの経験でリーダーとして学んだ事が、他の経験での足手まといのような立場だった場合に生きたなど、立場が異なっていても一貫した考え方を持ち行動を起こせる、といった様に複数の経験を関連させ話すなどの工夫をしていました。派手で珍しい経験や秀でた活動がない分、そのような工夫を心掛けていました。また、分かりやすい実績がない分、短期とは言え留学していたならTOEICでは高得点を取る、アルバイトでも関連する資格を取るなど、出来るだけ具体的なアピールが出来るよう工夫しました。参考:あなたの志望動機が共感されないのは自分の経験に根ざしていないから?どれだけ効果的に相手に伝えられるか取り組んできたことを洗い出し、それを深く掘り下げ自身の人間性、強みを明確化する、同様に、それをどの様に相手に伝えるかも重要だと思います。派手さのない経験で、相手に伝えるべきゴール(企業側が求める人物像)に辿り着くためには、やはり一工夫が必要です。私の場合は、やはり先ほどと同じく個々の経験での一連のストーリーを意識すること、また、それを如何に相手側に掘り下げてもらえるかを工夫しました。具体的な実績がない分、自身のアピールする強みに説得力を持たせるために、自分から話す事は常に簡潔にし、続けて(事前に想定した)質問がされるような話し方を心掛けました。そこから相手にどんどん掘り下げて貰うことで、相手側が納得してくれるよう工夫しました。そうすることで、派手さのない活動でも、いくつか話す中で、自身の一貫した考え方、強みが相手に効果的に伝わると思います。自己PR・学生時代頑張ったことはどのように評価されているのか?私のケース最後に、以上の事を意識した上で私自身が具体的にどのように自己PRをしたかについて少し触れたいと思います。まず、私の場合は学生時代の取り組みとして、主に服飾店でのアルバイト、短期留学の経験について話していました。そして、そのどちらの取り組みにおいても一貫して、自身が周囲に主体的に働きかけられる人間であること、高い目標に向け継続的に努力を続けられる人間であることの2点を伝えようと意識していました。また、取り組みの実績ではなく、すべての場面において自身が何を考え、何を目指した上で、具体的にどのような行動を起こしたかという事を伝えることを意識するのも有効だと思います。私の場合は、アルバイトでは、リーダーとして店全体の売上を伸ばすという目標の下、周囲のモチベーションを高めるために自身が主体的に行動を起こしたこと(先に述べた資格取得など)留学については、1度目の短期留学での挫折から、2度目の短期留学では、よりレベルの高い大学を目標とし努力したことその留学先での他国学生とのグループワークにおいて足手まといの立場であったが、アルバイトの経験で学んだ事から、チームで結果を出すために、リーダーとは異なる立場から周囲に積極的に働き掛けチームに貢献したことと言った様に、自身の考えで各エピソードを再構成し、そこに一貫性を持たせる事で、相手に伝わる(納得させる)自己PRとなるように工夫をしていました。また、各取り組みのきっかけからも、自身の一貫した性格や考え方を伝える事ができると思います。私を例にすれば、服飾店でのアルバイトを始めたのは、服が好きだからではなく自身の働きが具体的な数字で見えることに魅力を感じたから短期留学を決意したのは日本への海外留学生と話しレベルの差を実感し悔しい思いをしたから趣味に関しても小学生時代に習っていたが下手くそで辞めてしまった事を、その悔しさから大学から再開したといった様に一貫性を持って複数のエピソードを伝える手段を採用しました。そこを意識すれば、例え大きな実績を残した経験でなくとも、それらはその人の魅力的なアピールポイントとなり、相手に伝えるべきゴール(企業が求める人物像)にたどり着けるのではないかと思います。終わりに長々と秀でた実績のない学生の自己PRについて書いてきましたが、個人的には、結局、一部の例外的学生を除いて、学生時代の経験はそこまでどの学生も大差ないものだと思います。そして、だからこそ実績ではなく、取り組んできた事を通じて形成された、自身の人間性を伝えることが重要となってくるのだと思います。少なくとも僕はそう信じています!笑実際、私の様な平凡な学生にもチャンスは開かれていました。体育会の学生も長期留学経験者の学生も誰もが難関企業?から内定を貰える訳ではなく、その取り組みや経験から学べることが比較的、企業の求めるものと近く、それを理解している人が内定を貰えるのだと思います。この事を頭の片隅にでも置いて、自己PRを考える際にお役に立てていただければ幸いです。photobysebaso 120,683 views

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