20カ国以上の海外を経験した私が、終身雇用・安定を捨ててまで求めた新たな価値観とは?【unistyle24卒インターン生就活体験談vol.2】
933 views
最終更新日:2024年03月08日
こんにちは。24卒のインターン生です。
突然ですが、皆さんはとりあえず安定した有名な大企業から内定をもらうために就活をしていませんか?
私はもともと終身雇用と安定を求めて日系大手企業を目指していましたが、イギリスでの1年間の留学や20カ国ほどの旅行経験から挑戦、変化や成長環境を求めて外資系企業を志望するようになりました。
就職活動はみなさんが社会人としてキャリアをスタートするための環境を選ぶ大切な機会です。
将来どのような自分になっていたいか・そのためにはどのような企業がベストかを考えた企業選びをして、後悔することなく就活を終えましょう!
【逆転就活】MARCH未満の就職浪人が大手IT5社に内定するまでの3つの行動【unistyle24卒インターン生就活体験談vol.1】
GMARCHから大手企業はたったの2割⁉狭き門を突破するコツを内定者が解説!【unistyle24卒インターン生就活体験談vol.3】
早慶なのに25社全敗・・・夏秋インターン面接惨敗の私でも大手企業の内定を取れた必勝面接対策とは?【unistyle24卒インターン生就活体験談vol.4】
東京一工出身の元就活生が語る、短時間で手間をかけずに大手企業に内定する方法【unistyle24卒インターン生就活体験談vol.5】
ゴリゴリ理系化学部→広告代理店へ|理系就活を辞めたワケ【unistyle24卒インターン生就活体験談vol.6】
- 本記事の構成
- 筆者のプロフィール
- 留学前の終身雇用や安定性を目指したキャリア観
・留学前のキャリアに関する考え
・大学入学から留学に行く前の志望業界
・そのような価値観のもとで取り組んでいたこと - 留学中にどのような出会いや経験があったのか?
・留学中の人との出会い
・新たな経験・環境変化 - 留学中の経験はどのようにキャリアの価値観に影響を与えた?
・キャリアの中断について
・キャリア転向について
・仕事をする場所について - キャリアに対する考え方の一例
・今の私が持つキャリアの考え方
・なぜコンサルを選んだのか
・入社に向けた今のモチベーション - 最後に
筆者のプロフィール
私のプロフィールは以下の通りです。
◆性別:女性
◆大学:国立大学
◆アルバイト:カフェ・家庭教師・長期インターン
◆志望業界
大学入学時: 商社
就活時: 外資コンサル、外資IT
◆特徴
イギリスに1年間交換留学
新たなことを学ぶ・体験することが好き
1人旅を含めて20カ国以上をまわってきた
◆性格
好奇心旺盛でやりたいことはやらないと気が済まないタイプ
「できる」よりも「やりたい」を優先させたい
◆現在
大学4年生、外資系コンサルティング企業入社予定
留学前の「終身雇用」や「安定性」を目指したキャリア観
私は幼いころから海外で生活してみたい、働いてみたいという思いがあり、大学入学後は以下のようなキャリアに関する価値観がありました。
留学前のキャリアに関する考え
私は大学入学時から留学に行くまでは以下の3つの考えを持っていました。
1.キャリアは中断できない
「定年まで働きたい」とまでは考えていませんでしたが、「会社を辞める=キャリアを辞める」といったイメージがありました。したがって、「海外で生活する」といったら「海外駐在」しか手段はなく、途中で自らの意思での留学や海外生活をすることはできないと考えていました。
2.キャリア転向はしない
一度入社した企業を完全に離れてほかの業界やほかの企業に行く事は全く考えていませんでした。ただ、好奇心旺盛で様々なことに興味のある私にとって、同じような仕事をし続けることは難しいと考えていました。したがって、企業内でも様々な事業に携われる大企業の総合職に就くことがベストだと考えていました。
3.仕事はオフィスで働くもの
「働く」といったら毎日固定のオフィスに通って行うものというイメージがありました。したがって、海外のオフィスに行くとしたら「出張」もしくは「駐在」の2つしか手段はないと考えていました。
この考えに至った理由・背景としては以下の2つがあると思います。
1.思い込み・情報不足
私は、海外で働くとしたら日本企業に就職してからの海外駐在しか手段はないと思い込んでいました。なぜなら、海外で就職するというのはハードルが高いことであり、日本で生まれ育った私にとっては不可能に近いと考えていたからです。
もちろん海外での就職は簡単なことではありませんが、海外で就職することについて調べてもいなかったので思い込みで考えてしまっていたというのに違いはないと思います。
2.周りの環境
私の周りには家族や知り合いを含め、転職を繰り返す人はいませんでした。そのような環境下で同じ会社で働き続けることが普通であるという認識がありました。逆に、転職をするのは「何か問題があったから」「人間関係がうまくいかなかったから」といったネガティブな面にしか考えられていませんでした。
大学入学から留学に行く前の志望業界
大学入学時の志望業界は総合商社でした(というよりかは総合商社しかほとんど知りませんでした)。
あまり知識もない中で理由も大したものではないものの、総合商社を志望していた理由は上で述べたような価値観のもと以下のような4つがあったと思います。
1.福利厚生がしっかりしている
2.収入がある程度保証されている
3.解雇のリスクがほとんどない
4.海外駐在の機会がある
そのような価値観のもとで取り組んでいたこと
周りの話やネットで調べた情報から、日系の大手企業に就職した場合、会社派遣以外での留学や長期の海外滞在はあまりできないとわかりました。
そこで私は、学生のうちでないと留学や勉強などといった、自分の成長のために投資はできないと思い、やりたいことはやっておかなきゃという考えから、留学準備を含め様々なことに取り組んでいました。
・ボランティア活動←海外の人との交流を増やすため
・オンラインでのサマースクール参加←海外の学生と交流を取りながら新たなことを学ぶため
・カフェでのアルバイト←接客が苦手なのでその克服のため。また、観光地にあるカフェであり、海外のお客さんも多いので英語を喋る機会にもなるため
・語学の勉強(英語・中国語・フランス語)←いろんな国の言葉が喋れることへの憧れがあったため
また、一度働き出したら会社からの派遣でMBA取得を目的としたもの以外での大学院での勉強はできないと思い、大学院進学を前提に考えていました。
留学中にどのような出会いや経験があったのか?
1年間の留学、また、その間に行った旅行を通じて今まで出会ってこなかったような人との出会いや新たな経験が多くありました。
留学中の人との出会い
・社会人経験をしてから大学院で勉強をしている方
・社会人経験をしてから大学に入り直した方
・旅行先で出会ったノマドワーカーの方
・社会人経験をしてから大学院で勉強をしている方
イギリスは修士号を1年間で取れるので、ほかの国からもイギリスの大学院に進学する人が多くいました。
大学院に大学卒業からそのまま行く人よりも、社会人経験を経てから大学院で興味のある分野の専門性を深め、キャリアアップをしようとしている方が多くいたように感じています。
私は、今まで、大学院に進学することでキャリアに穴をあけてしまうというイメージがあったので、会社に戻った時にキャリアアップをすることができるという考えを知り、自分のキャリア像が大きく変わりました。
・社会人経験をしてから大学に入り直した方
授業やサークルなどで、社会人経験をしたのちに大学に入り直した方や、家庭を持ち、子育ても落ち着いてきた中で、もう一度キャリアをスタートするために大学に入り直した方に出会いました。
私は、今まで、キャリアに一貫性がないと不利であるという考えがありましたが、重要なのはキャリアの一貫性があるかどうかではなく、目的のある行動・目標に向かった行動を行っているかどうかであり、環境の変化などに適応しながらキャリア変更も積極的にできるという考えを持つようになりました。
・旅行先で出会ったノマドワーカーの方
旅行中には、もともと行っていた事に関する分野の企業を友人と立ち上げ、アジア、ヨーロッパなど様々な国で仕事をされているノマドワーカーの方に出会いました。
ここで、ノマドワーカーとは自宅や会社のオフィスといった固定の場所で仕事を行うのではなく、コワーキングスペースやカフェなど、自由に場所を移動しながら仕事をする人達のことを指します。
私は、今まで、仕事は会社で行うもしくは家で行うものという考えがあったので、各地を点々としながら仕事をする人がいるということに驚きました。
上記のような出会いから私は、自分の世界の狭さに気づき、実際の人との交流やSNSなどを通して積極的に世界を広げていこうとするようになりました。
新たな経験・環境変化
自分の中でもう一つ考え方の変化に大きく影響を与えたのは世界情勢です。
コロナ禍で留学をしたのに加えて、戦争などの世界情勢の大きな変化により、日々、規制の変化などを経験しました。
自分の予定していたものが上手くいかなかったり、プラスで手続きが必要になったりと、今までにない環境変化に関するもどかしさを感じたと同時に、変化にどれだけ柔軟に対応できるかの大切さを感じました。
留学中の経験はどのようにキャリアの価値観に影響を与えた?
留学やその間の経験でキャリアについての価値観での変化が主に以下の3つありました。
キャリアの中断について
留学したい、もしくはその必要性を感じたら留学するというキャリアの選択肢を知り、そのようなキャリアについて調べるようになりました。
確かに、日本企業ではあまり転職や一度職を離れてからの再就職はあまりないと思いますが、外資系企業において、以上の2点は頻繁におこることで珍しくはありません。
このような選択肢の広がりにより、社会人になってから「行きたい・行く必要があれば大学院に行く」というのでも遅くないと思うようになりました。
キャリア転向について
情報収集や新たなキャリアに関する価値観に触れることで、キャリアの選択肢が広がり、キャリア転向も視野に入れられるようになりました。
また、外部環境の変化が激しい中で自分自身のスキルを身に付け、時代の変化への対応ができる必要があると感じました。
周りの変化の中で、自分自身にも変化はあると思いますし、やりたいことが変わっていくこともあると思います。自分の目標に向けて、変化に対応しながら業界内・業界外への転職をすることも考えるようになりました。
仕事をする場所について
海外で働いてみたい、生活してみたいという思いがある中で、海外で働くためには日本企業の海外拠点で働く、もしくは海外の企業で働くという2つしか考えていませんでした。その中でも海外の企業で働くというのは私にとってハードルが高すぎると考えていました。
しかし、情報収集や海外での生活経験からハードルが高すぎることはないと考えられるようになりました。
また、会社の所在地にかかわらず、自分が仕事をする場所が仕事場であるという考えを持つようになり、選択肢が増えました。
キャリアに対する考え方の一例
以下では私の就活の際のキャリアの考え方の一例を挙げています。
これが正しいというわけではなく、皆さんのキャリアの選択肢を広げるきっかけになればと思います。
今の私が持つキャリアの考え方
私は、ワーキングホリデーに行く・海外ボランティアを行う・留学をするなどして一度キャリアを中断させたとしても、自分なりの一貫した軸があれば、また自分自身の納得のいくキャリアを築く事ができると思います。
ここで重要となるのは自分なりの一貫した軸を持つことです。もちろん軸は変えることもできますが、なぜその軸を変えることになったのか説明できるように現在の軸を明確にしておくことです。
私は人生軸とそれをもとにしたキャリア軸を作っていました。自分の中での軸は人生の中でやりたいことであり、キャリア軸はその中でも仕事・キャリアの中でやりたいことです。
人生軸
- 海外に興味があり海外で仕事をしながら生活したい
- いろんなことに挑戦してみたい
- 常に新たなことを学び続けたい(海外の大学院にも行きたい)
- 興味がある分野の専門知識を深めたい
キャリア軸
- 様々なバックグラウンドを持った人とかかわることができるか
- ジェネラルな知識を持ち合わせたスペシャリストになれるか
私は、これらの軸をもとに、入社を目標にするのではなく、人生で何を成し遂げたいか・どんな事をやっている自分になりたいかを考えながら企業選びを行いました。
なぜコンサルを選んだのか
私がコンサルを選んだ理由は主に以下の4点があります。
- 1.プロジェクト単位で動くため、短期的なスパンで挑戦し続けられる
- 2.プロジェクトとプロジェクトの間で1か月単位での休みが取れるため海外も行ける!
- 3.興味がある業界の様々な企業に携われるため、業界単位での理解が深まる
- 4.出戻りする人が多い(一度辞めて違う会社で働いても戻ってこれる)
1.プロジェクト単位で動くため、短期的なスパンで挑戦し続けられる
コンサルのプロジェクトは長期のものもありますが、3か月単位などの短いものもあります。
様々なことに興味がある、新たなことに挑戦し続けたいといった自分の性格ややりたいことにあっている業界だと感じました。
2.プロジェクトとプロジェクトの間で1か月単位での休みが取れるため海外も行ける!
プロジェクト単位で動くため、プロジェクトの間に長期的な休みをとることもできます。
企業の方とのお話では、長期で海外に旅行に行ったり、自分のプライベートでやりたかった事を集中して取り組む期間にしたなど、私の中での軸に合っていると感じました。
3.興味がある業界の様々な企業に携われるため、業界単位での理解が深まる
短期的スパンで様々なことに挑戦できるのに加え、その業界の中でも多くの企業の案件に携われるため、業界内の知識を増やすことができます。
これは私のジェネラルな知識を持ったスペシャリストになりたいというキャリア軸にあったものだと感じています。
4.出戻りする人が多い(一度辞めて違う会社で働いても戻ってこれる)
一度ほかの企業に転職しても合わなかったから戻ってきたという人や、一度事業会社のほうに転職したのちコンサルに戻ってくるなど流動性が高く・柔軟な業界だと感じました。
途中で海外での経験を積みたいと考えている私にとって自分自身の軸に合っていると感じこの業界を選びました。
入社に向けた今のモチベーション
大学生活でまだやり残したことは多くあるものの、会社で自分自身のスキルをどれだけあげられるか、どんな新たな経験ができるか楽しみです。
最後に
企業選びには様々な軸があり、キャリアについても様々な考え方があると思います。
私の場合は、どの会社に所属したいかというよりも、自分の人生でこれを成し遂げるためにどんな経験・スキルが必要で、それができる企業はどれかという軸で就職活動を行っていました。
就職活動は企業が選ぶという要素もありますが、就活生も企業を選ぶ機会でもあります。
この記事が就職活動を通して、自分自身が歩みたいキャリアの一歩を踏み出せるように参考になれば幸いです。