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2016年度総合商社上期決算レビュー【unistyle業界研究ニュース】

2016年度総合商社上期決算レビュー【unistyle業界研究ニュース】

最終更新日:2018年01月20日

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2016年度上期の総合商社の決算状況が出揃いました。
2015年度決算に続き、上期実績および年間見通しでも伊藤忠商事が総合商社首位の座を守っています。そこでunistyle独自の視点から2016年度の総合商社の上期決算を振り返ってみたいと思います。

2016年度も伊藤忠商事が首位を堅守

2016年度上期実績および年間見通しは下記の通りとなり、伊藤忠商事が上期実績でも年間見通しでも首位となりました。三菱商事は昨年度の大幅赤字からV字回復を果たしています。一方で、2年連続の減損をしたにも関わらず、住友商事は資源分野で上期でまだ赤字を出すなど苦戦を強いられています。

各社の2016年度上期実績

  三菱商事 三井物産 住友商事 伊藤忠商事 丸紅
資源分野 590 522 ▲107 282 ▲116
非資源分野 1,195 709 653 1,242 935
その他修正 13 ▲11 111 498 ▲13
合計 1,798 1,220 658 2,022 805

※各社IR資料よりunistyleが独自作成

各社の2016年度年間見通し

  三菱商事 三井物産 住友商事 伊藤忠商事 丸紅
資源分野 1,210 900 20 510 ▲90
非資源分野 2,080 1,100 1,450 2,460 1,620
その他修正 10 200 ▲170 530 ▲230
合計 3,300 2,200 1,300 3,500 1,300

※各社IR資料よりunistyleが独自作成

三菱商事:資源価格の上昇を見込み、32%上方修正

三菱商事は資源価格の上昇を踏まえて、年間の純利益見通しを2500億円から3300億円に上方修正しました。昨期大幅に減損を行った効果が早くも出ています。その他非資源分野も堅調に推移しており、業績予想は3300億円と、伊藤忠商事に迫っています。期末までこのデッドヒートが続くことが予想されます。

    2016年度上期 年間見通し
資源分野 エネルギー事業 259 410
  金属 331 800
非資源分野 地球環境インフラ 154 210
  新産業金融 157 330
  機械 255 250
  化学品 162 250
  生活産業 467 1,040
その他・調整   13 10
合計   1,798 3,300

 

三井物産:資源価格の上昇を見込み、10%上方修正

三井物産も三菱商事同様に、昨年大幅な減損をしたことおよび資源価格が上昇したことから、年間の見通しを2000億円から2200億円に上方修正を行いました。一方で、年間の見通しでも非資源分野の純利益合計が1100億円と総合商社5社の中で最も低いなど、これまで資源分野に偏ったポートフォリオを築いてきた影響が響き、三菱商事および伊藤忠商事とは1000億円以上純利益で差がつく見通しとなっています。

    2016年度上期 年間見通し
資源分野 エネルギー 9 150
  金属 513 750
非資源 機械・インフラ 342 550
  化学品 72 150
  生活産業 206 250
  次世代・機能推進 69 100
  鉄鋼製品 20 50
海外   266 550
その他調整   ▲277 ▲350
合計   1,220 2,200

 

住友商事:2期連続減損にも関わらず資源分野は苦戦傾向

住友商事は2014年度、2015年度と二年連続で資源価格の下落を受け、未だ資源分野で大幅な利益を出すには至っていません。非資源分野についても、5大総合商社の中で4位と低迷しており、2016年度の最終利益の見通しも丸紅と同じ1300億円となっています。財閥系総合商社として三菱商事、三井物産に続く第三位の座を堅持していましたが、近年は伊藤忠商事に完全に水を開けられた形となってしまっています。

    2016年度上期 年間見通し
資源分野 金属 20 80
  資源・化学品 ▲127 ▲60
非資源分野 輸送機・建機 230 470
  環境・インフラ 102 260
  メディア・生活関連 321 720
非営業等   111 ▲170
合計   658 1,300

 

伊藤忠商事:2年連続純利益首位の見通し

昨年度、創業以来初めて総合商社首位の座を奪った伊藤忠商事は2016年度の上期実績および年間見通しでも首位の座につきそうです。三菱商事、三井物産に比べて資源分野は及ばないものの、非資源分野では首位を守っています。特に食料分野が非資源分野を牽引し、非資源分野合計で2460億円の純利益予想となっています。

    2016年度上期 年間見通し
資源分野 金属 148 300
  エネルギー・化学品 134 210
非資源分野 繊維 120 330
  機械 260 600
  食料 494 700
  住生活 192 430
  情報・金融 176 400
その他および修正消去   498 530
合計   2,022 3,500 

 

丸紅:すっかり総合商社5番手が定着してしまった丸紅

ここ10年間、総合商社5番手が定着してしまった感のある丸紅は今期の業績見通しも住友商事と並んで総合商社ビリとなってしまっています。非資源分野の見通しは、得意の紙パルプ、電力・プラント事業の貢献から1620億円と3番手となるものの、唯一、年間見通しで赤字となっている資源事業が足を引っ張る形となっています。

    2016年度上期 年間見通し
資源分野 エネルギー・金属 ▲116 ▲90
非資源分野 生活産業 301 550
  素材 159 270
  電力・プラント 291 500
  輸送機 184 300
全社および消去等   ▲13 ▲230
合計   805 1,300

 

最後に

資源価格を落とせるときにしっかりと落としてきた、三菱商事・三井物産が資源価格の回復とともに浮上してきたとともに、伊藤忠商事が首位をキープした上期決算となりました。今後、資源価格がさらに上昇を続けると、伊藤忠商事の首位を三菱商事が脅かすことになると考えられます。

photo by Dave Dugdale

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