【伊藤忠商事の面接過去問24選】就職活動での頻出質問と選考意図とは
24,013 views
最終更新日:2022年04月13日
自らを「非資源ナンバーワン」と謳い、今最も勢いのある総合商社といっても過言ではない伊藤忠商事。
参考に挙げた記事でも紹介していますが、グローバルビジネス力の習得を目的とした「短期ビジネススクール派遣制度」、社員の英語力の養成を目指す「短期海外派遣制度」や22時以降の残業を禁止し早朝勤務にインセンティブを付ける「朝方勤務制度」など、様々なユニークな制度を実施しています。
創業者が「三方よし(売り手よし、買い手よし、世間よし)」を経営哲学とするように、経済的価値の先にある社会的価値を追求できるような熱意や人柄を持つ人を求めています。
さて、今回は、過去に伊藤忠商事の面接で聞かれた質問について質問例を以下でまとめました。
参考:伊藤忠商事の採用担当者が語る伊藤忠商事の仕事と人材戦略
→上記参考記事は、伊藤忠商事の「仕事内容・特徴・人材戦略」を掲載しています。
志望動機に関する質問
- 志望カンパニーとそのカンパニーでやりたいことは何ですか。
- 希望のカンパニーに行けなかった時はどうしますか。
- 商社の中で伊藤忠商事を選ぶ理由は何ですか。
- 伊藤忠商事のどういうところに惹かれましたか。
- OB訪問で印象的だった社員、この人と働きたいと思った社員を教えてください。
- 総合商社の魅力はどこにあると思いますか。
総合商社の選考で必ず聞かれるであろう志望動機に関する質問です。
【例文6選】エントリーシート(ES)の志望動機の書き方!独自調査を基に人気業界ごとに解説に沿った質問がなされるので、志望動機をこのフレームワークに沿って整理するのが基本的な対策になるでしょう。
志望動機の中でも特に「なぜ伊藤忠商事なのか」という質問がよくなされるようなので、フレームワークの中でも特に「(6)業界の中でもその企業の理由」が重要になってくるでしょう。
また、応募の段階で配属先として希望するカンパニーを特定できる「配属先決め採用」も導入しているだけに、どんな部門でその中で自分が何をやりたいのかを過去の経験とリンクさせて明確に話せることが重要だと言えます。
【参考】
伊藤忠商事、先決め採用のススメ
エントリーシート(ES)や面接で選考官に仕事理解を示すには、興味のある部門と職種内容を語る
→上記参考記事は、伊藤忠商事の配属先決め採用の実態と部門ごとの仕事理解を提示しています。
学生時代の経験に関する質問
- 学生時代の経験の中で苦労したこと、そしてその経験をどのように乗り越えたましたか。
- アルバイトはどんなことをしていましたか。また、その中でどんなことを気をつけていましたか。
- 人生における挫折の経験を教えてください。
- 所属する団体ではどのような役割、立ち位置を担っていましたか。
- 海外に行ったときにショックだったことは何ですか。
- リーダーシップを発揮した経験はありますか。
ガクチカの書き方とは-6ステップで書けるESテンプレを基に解説-にあるように、「(1)結論⇒(2)動機⇒(3)目標と困難⇒(4)取組と結果⇒(5)人柄⇒(6)学び」という流れで簡潔に話せるようにしましょう。
最後の質問のように、様々な業界の企業を結びつけてプロジェクトを遂行させるコーディネーター役を担う総合商社においてはリーダーシップを発揮した経験について聞かれることが多いと推測されます。そのような場合、単にリーダーシップを取った経験自体を述べるだけでは十分とは言えません。
以下に参考として挙げた記事に書かれているように、リーダーシップを発揮するための方法論にまで言及できて初めて面接官に納得してもらえるような内容になるでしょう。
参考:あなたの自己PRが嘘っぽく見えないために「方法論」を語るべき
→本記事では「自己PRをより説得力のあるものにするため」の解説をしています。
学業に関する質問
- 留学という選択を選んだ理由は何ですか。その留学先で商社ができるビジネスはなんだと思いますか。
- 留学先で大変だったこと、またそれをどうやって乗り越えたか教えてください。
- もう一度留学先に戻れるとしたらどういうことを意識して改善しますか?
他商社と比較すると、伊藤忠商事では勉学自体について質問される場合は少ないですが、留学経験者であれば「何故留学しようと思ったのか、海外での生活における困難やそれをいかにして乗り越えたか」等の質問が多くされます。これは、海外赴任や海外との取引の多い商社ビジネスとの適性を見たいのでしょう。
留学したこと自体をアピールするのではなく、留学中に力を入れて取り組んだことやその動機などを整理して伝える必要があるでしょう。
参考:【内定者ES例文付】ガクチカで留学経験をアピールする書き方とは?
→留学経験を武器として就職活動を乗り越えた観点から、留学経験の上手い伝え方について考えます。
あなた自身に関する質問
- 強みはなんですか。
- 弱みはなんですか。
- 苦手な人はどんな人ですか。
- ストレスを感じた時にどのように対処しますか。
- 周りの人にどのような人だと思われていますか。
- 価値観の合わない人間が共存していくためには何が必要だと考えますか。
- 両親の働く姿を見てきてどんなことを感じましたか。
【例文35選】新卒就活で高評価を得る自己PRの書き方・伝え方を徹底解説に沿って自己PRを整理しておくのが基本的な対策にはなりますが、それ以外の内容の質問も多くなされるようです。
「周りの人にどのような人だと思われているか」といった類の質問については、以下に参考として挙げている記事にもあるように自己評価と周囲の評価にズレが生じないように留意しましょう。仮にズレているのであればその理由を論理的に説明できるようにしておきましょう。
また、総合商社はそのビジネスの性質上価値観が異なる人と協働する機会が多いため、「価値観が異なる人とどのように折り合いをつけていくのか」を面接で聞かれるようです。
自分の過去の経験を振り返り、どのように価値観が異なる人と過ごしてきたか自分なりの方法論を伝えられれば良いのではないでしょうか。
うまく思い浮かばない方は以下に参考として挙げる記事を参考にすると良いでしょう。
参考:「周りからどんな人と言われるか」に対する内定者回答集
→「他人からの見られ方と自己理解の一致性のある回答事例」を掲載します。
→「価値観の異なる人々と協力し成果を上げたことに対する回答事例」を掲載します。
その他思考力を問う質問
- 中国で新しいビジネスを作るとしたらどんなビジネスが作りたいですか。
- 最近のニュースで面白いと思ったものは何ですか。
新規事業立案系の質問では、「斬新さよりも理にかなった提案かどうか」という点が重要です。
正解がない質問ではありますが、自分なりの根拠に基づいていれば面接官にも納得してもらえるのではないでしょうか。以下の記事に抑えるべきポイントを解説した記事があるので是非参考にして下さい。
最近の気になるニュースについても、変に業界に関連したものを話すより、自分なりの価値観と紐付けて話せるものを選択すれば面接官に納得してもらいやすいでしょう。
参考:「新規事業を提案してください」というES設問の回答例と解説
→過去に評価された新規事業プランの回答事例を掲載します。
→時事ニュースを問われた際の回答事例を掲載します。
最後に
いかがだったでしょうか。
過去の伊藤忠商事のESには、OB訪問した社員の氏名を書かせる欄もあるなど、企業側としても就活生にOB訪問を通じて会社への理解を深めてもらいたいという想いがあるように感じられます。
面接では印象的な社員の話を聞かれることもあるので、OB訪問を通して伊藤忠商事の社風や働く人の雰囲気や考え方を掴んでから選考に臨むようにしましょう。
最終的にどの会社に入るか決めるにあたって、実際の社員や会社の雰囲気は非常に重要な点だと思いますので是非積極的にOBOG訪問や説明会等に足を運んでみてください。