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丸紅の事業・選考・社風・内定者の自己PRと志望動機解説【unistyle企業研究】

掲載開始日:2016年09月20日
最終更新日:2016年12月09日

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例年、数多くの上位校生が志望するのが、総合商社業界だと思われます。
そんな業界の中でも、5大商社の一角として、以前からその名を馳せてきたのが丸紅ではないでしょうか。かつては三菱、三井と並んで「3M」と呼ばれていたこの非財閥系商社は、得意の電力や穀物事業を中心に、今後も業界内で大きな存在感を放っていくものと思われます。
今回は、そんな丸紅に関して、事業や選考情報など幅広く考察していきたいと思います。是非参考にしてみてください。


セグメント別収益と事業内容

ここでは、丸紅の収益構造を2014年度、15年度に分けて考察していきます。丸紅の事業の特徴を数字の面から理解することができるのではないでしょうか。

                            (単位(億円))

    2014年度 2015年度
資源分野 エネルギー ▲192 ▲851
  鉄鋼製品事業 126 69
  金属資源 ▲241 ▲658
非資源分野 生活産業 460 558
  素材 188 310
  電力・プラント 226 664
  輸送機 299 238
その他、調整・消去   189 291
合計   1,056 623

昨今の資源価格の下落に伴い、資源分野で苦戦が続いている様子が伺えます。
14年度から15年度にかけて、非資源分野の純利益は700億円ほど増加しましたが、資源分野の赤字額が前年比1,000億円以上増加したため、合計では400億円の減損決算(14年度:1,056億→15年度:623億)となりました。
ここからは、もう少し具体的に見ていきましょう。
資源分野では、チリの銅事業や豪州ロイヒル鉄鉱山プロジェクトなどで、それぞれ360億と200億の減損を計上しました。反面、非資源分野では、中国の下水処理事業と北米の貨車リース事業で株式評価益を計上し、電力・プラント事業の収益を大幅に押し上げました。また生活産業事業でも、得意とする穀物事業を中心に安定した収益を誇っており、非資源分野合計の純利益額は三菱商事に次いで2番目に高いものとなっています。


ここからは、丸紅が手掛ける実際の事業を、各部署から1つずつ説明します。総合商社のビジネス領域の広さを感じていただけるのではないでしょうか。

資源分野

①エネルギー事業
ここでは、少し独特な事業を紹介しましょう。
丸紅は2015年、三井物産や商船三井と共同で、ブラジルにおけるFPSO1基の長期傭船事業への参画を決定しました。FPSOとは、洋上で石油・ガスを生産し、生産した原油を設備内のタンクに貯蔵して、直接輸送タンカーへの積出を行う設備のことを指し、固定式プラットフォームと比較して、工期の短さや設備移動の容易さといった点にメリットを持ちます。
他社も巻き込んだ、丸紅のビジネス規模の大きさを感じとることができるのではないでしょうか。


②鉄鋼製品事業
丸紅の特徴の1つに、グループ会社との繋がりの強さが挙げられるのではないでしょうか。
鉄鋼製品事業では、主に伊藤忠丸紅鉄鋼が、株主である丸紅と伊藤忠商事のネットワークを活かしながら、トレードと事業投資の両面で収益の拡大に励んでいます。2013年には、JFEスチール社と共同で、ノルウェー沖天然ガス田開発プロジェクト向けのラインパイプを32万トンも受注するなど、着実に鉄鋼製品分野での収益性を確保しています。


③金属資源事業
2012年、丸紅は韓国のPOSCO社等と共同で、ロイヒル地区の鉄鉱山開発プロジェクトに参画しました。本事業は、新設・自社保有の鉄道及び港湾設備を伴う生産・輸送一貫開発プロジェクトが特徴であり、生産された鉄鉱石は、総長342kmの鉄道でPort Hedland港まで輸送され、主としてアジアの製鉄会社向けに出荷されています。
こうした自社保有インフラのおかげで、本事業で生産されている鉄鉱石は、高いコスト競争力を維持しています。


非資源分野

①生活産業事業
穀物取扱量で総合商社トップに立つ丸紅。穀物メジャーに迫るほどの取扱量を誇る同社は、2005年、ブラジルの港湾ターミナル会社テルログ社の株式25.5%を取得しました。物流インフラの設備が遅れる同国にて、港湾設備を保有する最初の日本企業になった丸紅は、テルログ港湾設備を最大限に活かした、中国や東南アジア等穀物需要国への輸出体制を確立。実際、2012年にはブラジル産穀物の輸出数量800万トン以上という大きな実績をあげるなど、同国でのプレゼンスを着実に高めています。


②素材事業
化学品本部、紙パルプ本部とともに、素材グループ内に所属するのがヘレナ事業本部です。この名付け元となったヘレナケミカル社(米国)を、丸紅は1987年、ドイツ・バイエル社から買収しました。ヘレナ社は、農薬・肥料・種子などの農業資材を直接農家に販売する農業資材リテーラーであり、同社の営業担当者が、収穫量を増やすためのアドバイスを各地域の農家に徹底的に行なった結果、現在では穀物の世界最大産出国である同国において、第二位のリテーラーへと成長を遂げました。丸紅は同社への出資を通じて、世界の旺盛な穀物需要に応える使命を果たしています。


③電力・プラント事業
2011年3月に東日本を襲った大震災。この後に立ち上がったプロジェクトの1つが、洋上風力発電です。再生可能な次世代エネルギーの「本命」として、急速に世界中で注目を集めているこの発電様式最大のメリットは、陸上よりも強く安定した風をエネルギーに転換できることです。海外の洋上風力発電事業にいち早く参画してきた丸紅は、福島沖における「福島復興・浮体式洋上ウィンドファーム実証研究事業」において、洋上風力発電の実用化・事業化に向けた実験・検証を行っており、福島の震災復興並びに国際的な新規事業の開拓に寄与していくようです。


④輸送機事業
東京五輪に向けて建設需要が高まっている日本同様、経済発展に伴い、今後旺盛な建設ラッシュが期待されるのが東南アジアのミャンマーです。丸紅は2015年、同国にて現地企業と合弁で、建設機械レンタル会社のDMC社を設立しました。同社を通じて、今後ますますニーズが高まっていくであろう建設機械のレンタルサービスを手掛けることで、丸紅は同国のさらなるインフラ開発に貢献していくものと見られています。


事業内容から考える丸紅が求める人材

ここからは、実際のプロジェクトを例にとって、丸紅が就活生に求める素質に関して、「人気企業内定者に共通する、企業に伝えるべき5つの強み」を参照しながら考えていきましょう。

アフリカ南西部に位置するアンゴラ共和国。1975年ポルトガルから独立後、2002年4月の平和合意調印まで約27年間も内戦が続いた。繊維産業をはじめ各産業に大きな打撃を受けたアンゴラでは、復興のための産業振興が重要課題であった。〈中略〉内戦で傷ついたアンゴラの産業振興と雇用創出を目指し、丸紅の新たな挑戦がはじまった。〈中略〉

内戦以前のアンゴラは綿花の産地であり、政府主導のもと繊維産業の振興が図られ、アフリカ最大の繊維輸出国であった。しかし、内戦により、ほとんどの工場が生産機能を失っている。〈中略〉

さらに、社会インフラや法整備の遅れ、技術者の不足。想定外の問題も多発し、交渉や調整に多大な時間を要した。事業の推進は苦難の連続であったが、丸紅はインドやトルコなど開発途上国で培ったプラント建設事業の多様な経験を活かし、国内外の丸紅グループ企業とも協力しあいながら、忍耐強く歩みを進めていった。〈中略〉

受注から約3年。ルアンダ工場の改修は予定通り進行し、2013年7月の完工に向け最終段階に入っている。〈中略〉また工場は、最新鋭の機械を導入する一方で、自動化と手作業のバランスのよい配置を考慮し、できるかぎりアンゴラの雇用創出に応えるよう工夫した。〈中略〉

産業復興のみならず、雇用創出など2次元的な貢献を目指すアンゴラでの取り組みは、丸紅にとって大きな意義を持つ。手がけたプラントを起点に、ひとつの新しい街が生まれ、地域と人々の暮らしの発展につながると確信している。


引用:プラントリハビリ案件(アンゴラ)


今回紹介した案件において丸紅は、内戦で打撃を受けたアンゴラでの工場改修と雇用の創出に乗り出しました。途中、インフラの未整備や技術者の不足といったアクシデントも発生しましたが、同社は率先して、自社が保有するノウハウや、グループ会社との繋がりを活かすことで、3年の年月を経て無事、工場の改修や現地の雇用創出に貢献するめどを立てることができたようです。

こういった点を踏まえると、丸紅は主に、「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行までを行える」、「3.リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる」、「4.価値観や立場を異なる人と協力して成果をあげることができる」といった素質を備えている人材を求めているように思われます。


社風について

ここからは丸紅の社風を考えていきたいと思います。是非、「三菱・三井・住友・伊藤忠・丸紅5大総合商社の事業・社風・選考比較【unistyle業界研究】」も参照してみてください。

自分のやりたいことや自分の“夢”を描きやすく、そしてそれが良しという話になった時に、任される会社だと思っています。このDNAは、丸紅にあると思いますし、この部分は恐らく他社と違うのではないかと思います。〈中略〉今までずいぶん失敗もしてきましたし、苦い経験も沢山ありますが、今ある大きなプロジェクトというのは、上の者が反対しても、やはりこのプロジェクトをやりたいという、若手からの提案が実を結んだプロジェクトが多く残っているのではないでしょうか。

引用:丸紅の文化

 

そして第二次大戦から4年後の1949年、新生丸紅が発足したのです。当時の市川社長は全社員を前にして、大会社の矜持を保って「正しくあれ」、進取発展の気分を常に養い「新しくあれ」、そして役員・従業員の「和」の三点を訴えました。現在も受け継がれている丸紅の社是「正・新・和」は、これに由来しています。

引用:COMPANY 会社を知る

丸紅の社風を一言で述べると、「若手だからやってみろ」になるのではないでしょうか。
実際に上述の社長の言葉を借りると、若手からの提案によって成り立っているプロジェクトが数多く存在するようで、若手社員でも積極的に挑戦するフィールドが同社には備わっているようです。

実際に代々受け継がれてきている「正・新・和」の教えの中にある「新」にも、「常にチャレンジし続けるように」という思いが込められているようです。変化の流れを敏感に捉え、お客様のニーズに応え続けていくことに重きを置いているようです。


内定者のES解説

ここからは、実際に丸紅に内定した方のエントリーシートを参考に、同社が就活生に求める力を考えていきたいと思います。
まずは設問を確認していきましょう。

①これまでの学生生活の中で、最も熱心に取り組んだ学業について(研究室、ゼミ、資格勉強、留学など学業に関係するものであれば可)どのような内容だったのか、簡潔にお答えください。 (200文字以下)
②学生時代に最も力を入れて取り組んだ課外活動の内容を簡潔にお答えください。 (50文字以下)
③その中でのご自身の取り組み内容を具体的にお答えください。 (300文字以下)
④あなたが丸紅で成し遂げたい夢や目標は何ですか。今までの経験やご自身の考えをふまえて、そのように考える理由と併せて教えてください。(300文字以下)

引用:丸紅エントリーシート(89)

①では、学生時代に打ち込んだ学業内容に関する記述が求められています。ゼミや留学等、幅広く学業関連の記述が認められているため、「人気企業内定者に共通する、企業に伝えるべき5つの強み」に絡めて、自身の強みをアピールできるとさらにいいかもしれません。

②と③では一転、学生時代に頑張った課外活動並びに自身の取り組みを述べることが求められています。上述の5つの強みの中でも、「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行までを行える」や「3.リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる」といった点を述べられるといいのではないでしょうか。

最後の④では、丸紅で成し遂げたい夢や目標を問われています。いわゆる「志望動機」に近い内容になることが予想されるため、自身の経験を基に記述することを強く意識しましょう。

以下では、実際の内定者のESの解答例を、各設問2名ずつ紹介していきます。是非参考にしてみてください。
まずは①の設問に関して、チェックしていきましょう。

内定者A

大学3年次に一年間フランス留学に挑戦しました。語学向上が新たな経験と学びのチャンスに繋がる事を高校のカナダ留学で悟り、一日百単語覚える目標を遂行しアルバイトやボランティアに参加する等コミュニティに溶け込む積極的な姿勢を貫きました。後期テストの結果300人近い学校の上位17名の大学院レベルの最上位クラスC1に日本人留学生トップの成績で在籍が叶いました。目標に向かってとことん追求する行動力を養えました。


引用:丸紅エントリーシート(89)

【解説】
この内定者は、フランス留学の経験を記述しています。現地でのアルバイトやボランティアに積極的に参加するなど、語学力の向上に積極的に挑戦し、日本人留学生トップのスコアで大学院レベルのクラスへの在籍に成功したようです。こうした成果を踏まえると、先ほどの5つの強みの中でも特に「1.個人として努力し、成果をあげることができる」という点を強くアピールできているように思われます。

内定者B

副ゼミ長として執筆した15人での22万字共同論文。私は長期的に全体の士気を保つ事の難しさ、数人が多くの役割を担っても成果量に繋がらない事を痛感した。その時私はリーダーという役を循環させる事で主体性を伝染、やる気向上、視野の共有に繋げた。この経験から私は未知の壁があり自力では突破出来ない時仲間を信頼し役割を分担する事も統率力であると学ぶ共に仲間の強みをいち早く理解し適所を築き上げる統率力を身につけた。


引用:丸紅エントリーシート(70)

【解説】
内定者Bの方は、ゼミにおける共同論文執筆時の経験を述べています。全体の士気を保つ難しさを強く痛感した彼は、固定されがちなリーダーという役割をメンバーに順々に努めさせることで、グループのモチベーションや主体性の向上に寄与したようです。「あなたの自己PRが嘘っぽく見えないために「方法論」は語るべき」でも紹介した通り、しっかりと「全員の士気を上げた」→「役割分担も、仲間の強みを活かす上で重要だと学んだ」→「入社後も活かしたい」という方法論の言及ができており、この内定者は「3.リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる」という強みをアピールすることに成功しています。


次に②と③に関して、一気に見ていきましょう。

内定者C

②NPO法人アイセック・ジャパンで、インド人学生に対し日本企業での海外インターンシップの受入を行なった

③海外インターン生を受け入れる日本企業を増やすためのセミナーを企画者として開催し、受入人数を2年間で2名から12名に拡大させた事だ。 原体験は、大学1年生の時インド現地大学でのインターン生募集説明会に参加した事だ。約200名のインド人学生が集まったが、日本企業の受入枠は2名のみであり、彼らの期待に応えられず強い悔しさを味わった。 当初は、開催資金40万円の協賛や集客の目処が全くなかった。そこで、私はジェトロに足を運び後援を得た後、その信用を活かし50社への協賛営業や集客のテレアポ100件をチーム15名で1つずつ乗り越えた。そして当日新丸の内ビルの会場には、約40社の方にご出席頂いた。

引用:丸紅 エントリーシート(73)

【解説】
このESでは、学生団体における日本企業インターンシップの受入経験が述べられています。海外インターン生を受け入れる日本企業の数を増やすために、この内定者はチームで営業活動を行い、最終的には40社もの企業に協力を得ることに成功したようです。
地道な営業活動の末、企業側の理解を引き出し、「受入人数が少ない」という課題を大幅に改善することに成功したという点を踏まえると、「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行までを行える」や「3.リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる」といった点を、しっかりと面接官に伝えることができていると感じられます。

内定者D

②体育会陸上競技部短距離ブロック長として所属メンバーの自己記録更新率を50%から100%に引き上げた

③私は短距離ブロック長として所属メンバー10名を自己記録更新に導く為に、練習内容を大幅に変更しました。その際に私が徹底的に行った事はメンバーとのミーティングです。毎回のミーティングでは「自分が短距離ブロック長として全員の記録を伸ばす」と明言すると共に、メンバーの練習に対する要望を聞き出しました。また、その週の練習内容を議事録に残し、月末に目標に対してどれだけの結果を出せたのかを振り返るミーティングを行い、そこで聞き出した要望や議事録から読み取れるチームに足りていないものを練習に取り入れました。これらを徹底する事で結果が徐々に伸び始め、就任から1年で10名の選手達は全員自己ベストを更新しました。

引用:丸紅 エントリーシート(83)

【解説】
内定者Dの方は、陸上部のメンバーの記録更新に貢献した経験を述べています。
自身が率先して目標を掲げた後、メンバーの練習に対するニーズを徹底的に聞き出し、ミーティングを通じた不足点の吸収・改善にも積極的に取り組むことで、ブロック長就任1年にして所属するメンバー全員の自己ベスト更新を達成することに成功したようです。こういった点から、「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行までを行える」や「3.リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる」に加え、ミーティングという新しい方式を導入したという点で、「5.今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することができる」という強みもアピールできていると思われます。


最後に④の設問に関して、2名の内定者のESを参照していきます。

内定者E

日本の世界におけるプレゼンス、存在感を再興させたいです。留学中、世界で日本製品が信頼を持って使われていることや、日本の治安やインフラ、サービス水準の高さを再認識し、自分の国を誇りに思いました。一方で、国際的には悲観されている日本の現状を少しでも変えたいと思います。その実現には①国内産業を支える、②日本の高品質な製品やサービスを海外へ発信、③事業投資やODAなどで日本企業として参画 の3つが重要だと考えており、それらができる貴社で働きたいです。 
具体的には、私のフランス語を生かせるアフリカ地域におけるエネルギー事業や交通インフラ事業をより一層展開し、日本企業として一国の経済や国民生活を支えていきたいです。

引用:丸紅 エントリーシート(62)

【解説】
この内定者は、留学の経験を通じ、自国の技術やサービスを今まで以上に世界に発信していくことを目標に掲げているようです。総合商社を志望する就活生は「志望部署が決まっている者」と「商材に対するこだわりが無い者」の大きく2パターンに分けることができますが、この内定者はインフラやエネルギーに対する興味が強いという点で、前者に当てはまると考えられます。しかし総合商社には、「希望通りの部署に必ずしも配属されるとは限らない」という配属リスクが存在し、面接でも配属リスクに関する質問がなされるケースは数多くあります。そうした質問に対しても動じずに応えることができるよう、希望部署以外の社員の方にもOB・OG訪問を行うなど、面接対策はしっかりと行うことをおすすめします。

内定者F

世界を舞台に、人々の豊かさに貢献出来るような新規ビジネスを創出することに挑戦したいです。アメフト部では、多様な価値観やバックグラウンドを持つ仲間を巻き込みながら強いユニットを創り、チームの勝利に貢献した事に大きなやりがいを感じました。今後は、夫々の持ち場(チーム)で、組織としての力を最大化することにより優良なビジネスを創出し、長期的な視野で新たな価値を社会に提供出来る企業を志望しています。さらに若手から大きな裁量を持ち仕事に取り組めると感じた出来た貴社で、組織に貢献出来るような人間になる為に自己成長を実現し、永く会社の柱となる事業を生み出したいと考えます。

引用:丸紅 エントリーシート(64)

【解説】
内定者Fの方の夢は、人々の豊かさに貢献できるような新規ビジネスを創出することであると書かれています。実際にアメフト部で、周囲を巻き込みながらチームの勝利に貢献した経験を活かし、組織として新たな価値を提供できる企業を志望しているようです。先ほど、総合商社を志望する就活生は2パターンに分けることができると述べましたが、この内定者は後者の「商材に対するこだわりが無い者」のようです。配属リスクに関する質問には答えやすい反面、「具体性に欠け、企業に対する興味が薄い」と捉えられてしまう可能性もあるため、企業のプレスリリースやOB・OG訪問を通じて、しっかりと企業研究を行うようにしましょう。


選考について

最後に丸紅の採用情報について、確認していきましょう。面接の前などに参考にしていただけたら、幸いです。

-選考プロセス(総合職)-

ES+筆記試験→一次面接(集団)→二次面接(個人)→最終面接+人事面談(個人)→内々定


参考:丸紅 本選考情報(14)

丸紅は、総合職と一般職で分けた採用を行い、総合職では約120名の採用を行っています。

一次面接では、2対2のグループ面接が行われるようです。質問内容としては、学生時代頑張ったことや志望動機など、オーソドックスなものがほとんどのようです。学生の素を引き出すためか、リラックスした雰囲気で面接が進むようです。

二次面接は、社員2人に対し、学生1人の個人面接が課されているようです。時間が短いため、面接前に簡潔に答えるように、といった指示が出されるケースもあるようです。質問としては、「頑張ったこと」や「なぜ丸紅なのか」の深掘りが多いようで、徹底的な自己分析や企業に対する志望度の高さが合否を分けるポイントになっていると思われます。

最終面接は、学生1人に対し、部長クラスの社員が3人となっており、「頑張ったこと」や「なぜ丸紅なのか」の深掘りが主なようです。一次面接とは打って変わって、厳かな雰囲気で行われたと感じる学生が多いようです。また上記の質問に加えて、「為替の変動が商社のビジネスに与える影響」や「総合商社に関連するニュースで最近気になっていること」などの問いかけがなされる場合もあり、落ち着いて論理的に意見を述べる力が問われていると考えられます。


最後に

いかがだったでしょうか。
今回は伊藤忠商事とともに、非財閥系商社の一つに数えられる丸紅を紹介させていただきました。電力・プラントや生活産業に強みを持つ同社は、今後も就活生から根強い人気を誇るものと思われます。OB・OG訪問前やES記入時に、是非この記事を参考にしていただきたいと思います。
皆さんの就活がうまくいくことを祈っています。

 

photo by peter-rabbit

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