就活の進め方|企業選びからES・筆記試験・GD・面接突破法まで

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最終更新日:2023年09月28日

前回は内定までのプロセスを基に内定獲得のために必要なことを、①複数業界に効率的にエントリーする、②筆記試験を通過する、③グループディスカッションを通過する、④エントリーシート・面接を通過するという4つに分けて明確にしました。

今回は上記①〜④のそれぞれをさらに細かく分解し、やるべき具体的アクションをさらに明確にしたいと思います。

1.複数業界に効率的にエントリーするためには

本戦略的アプローチにおいては、「様々な業界を知った上で複数内定を得る」ということを短期的な就職活動における目標として設定しています。よって複数の業界に興味を持った上で、効率的にエントリーしていくことが不可欠になります。

エントリーしようにもある程度興味がなければ調べる気にもなりませんから、「複数業界に興味を持つ」ことは重要です。複数業界に興味を持つための具体的方法論については、「達成計画の概要」及び「自分にはどんな仕事が向いているのか│「BtoB」「BtoC」の軸を分析し向き不向きを把握しよう」にて詳しく説明しております。

またせっかく複数業界に興味を持ったとしても、全てにエントリーできなければ意味がありません。興味を持った業界全てにエントリーできるように「効率的にエントリーする」ことも重要になります。

こちらに関しても具体的方法論については、「「自己PRのパターン化」でエントリー効率を上げる」にて詳しく説明しています。

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2.筆記試験を通過する

就職活動支援をしていて、筆記試験が通過できないという相談をたまに受けるのですが、非常にもったいないと感じています。筆記試験は選考の序盤で課され、足切りに使われることがほとんどです。筆記試験を通過することができなければ、苦労して考えた自己PRも志望動機も伝える場すら得られないのです。

筆記試験の通過のために必要なことは非常に単純で、「志望企業のテスト形式を知る」ということと、「基礎学力を高める」という二点のみです。

受験同様対策の効果が目に見えてわかるものですから、モチベーションも保ちやすいでしょう。早めに対策しても何の損もありません。まずは多くの企業が採用しているテストセンターSPI2の対策から始めてみましょう。特に学歴に不安のある学生は十分に対策して、十分な基礎学力があることを筆記試験で高得点を取ることでアピールすることは必須です。

具体的にどのように伸ばしていくかは「企業の採用テストとは何かを知る」にて詳しく説明しています。

3.グループディスカッションを通過する

グループディスカッションは近年、採用している企業が増えてきました。私の勤めていた商社でも以前は行われていなかったグループディスカッションが採用過程に組み込まれるようになりました。しかも足切りなどではなく、最終面接の前などの重要な場面で行われるようになりました。

近年、企業がグループディスカッションを重視しているのは、それが実際の仕事に近いものだからでしょう。私の商社時代もグループディスカッションをよく行いました。今だから言える事ではありますが、社内のディスカッションでは社員の優劣が如実にあらわれます。

発言する際のマナーはしっかり守れているか、議論を理解して適切な発言ができているか、議論を主導していけるか、拡散した議論をうまい形に集約できるなど、社会人になってもできない人はできなかったりします。グループディスカッションを見ることで、その人の仕事ぶりも見ることができます。

そしてグループディスカッションの通過のためには、まずは「グループディスカッションの評価基準を知る」ことが大事です。どのように評価されるのかがわかれば、対策をとるのも難しくはないです。また評価基準を知るだけでなく、実際に「グループディスカッションの練習をする」ことも重要です。知っているだけではなく、できなければ評価されません。

グループディスカッションについて詳しくは「グループディスカッションの評価基準とは」で説明しています。

4.エントリーシート・面接を通過する

ほぼ全ての企業においてエントリーシート及び面接が実施されており、様々な対策本が出されていますが、毎年多くの学生がどうすればよいのか悩まされています。

極めて不明瞭だと思われているエントリーシート・面接の通過要素も因数分解してしまえば、実はそんなに難しいものではありません。エントリーシート・面接の通過で必要なことは以下の三つだけです。

一つ目が「スペックを上げる」ということです。スペックとは学歴、部活/サークルでの実績、組織における肩書き、資格など、あなたを構成する外的要素全てです。スペックが高いということはある程度の努力ができる人間であることを約束してくれるものなので企業としては高スペックの人材には安心感があります。

もちろんスペックが高ければ仕事ができるとイコールの関係にならないことは企業側も重々承知しているため、スペックだけで採用することはありません。帰国子女で体育会のような人材でも他の要素が悪ければ平気で落とします。にも関わらず、就職活動生の多くがスペックを気にしすぎています。学歴が低いから大手企業は受けることができない、海外経験がないから商社は受けることができないなど。

スペックはあくまで一つの要素に過ぎません。以下二つの要素との総合力で勝負するべきなのですが、多くの学生が残り二つの要素を軽視して就職活動を行っていることが就職活動における大きな問題点の一つです。

二つ目が「企業が評価する自己PR・志望動機をつくる」ということです。これはつまり企業が求めている能力を知るということとほぼ同義です。

このように書くとマニュアル通りにやってもだめだと人事に言われたことと矛盾するのではと考えてしまう人がいるのですが、ここで言いたいことは一人よがりな自己PR・志望動機ではなく、他者の視点からも評価される自己PR・志望動機をつくりましょうということです。

あくまであなたの自己PR・志望動機を評価するのは他者である面接官です。あなたの経験は誰にもないオリジナルなものなのですから、そのオリジナリティが評価されるように話をするだけでマニュアル通りの内容ではなくなります。

最後三つ目が「アウトプット能力を高める」ということです。せっかく企業が評価する自己PR・志望動機を知り、作り上げたとしてもエントリーシートの書き方や面接での話し方が下手なために伝わらないのでは非常にもったいないことです。

特に就職活動の初めのうちは緊張もあり、中々うまく話すことができずに伝わらないということがよくあります。自信を持って伝えられるようにするためにはある程度の訓練が必要なのですが、多くの学生がろくな訓練をしないまま第一志望の面接に向かうということが頻発しているのが今の就職活動の現状です。裏を返せば、アウトプット能力を高めて臨むことができれば大きな差を他の学生につけることができるということです。

具体的手段については「短期間で語れるエピソードを作る」にて詳しく説明していますので、しっかりとお読み下さい。

photo by HomeSpot HQ

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